【翻訳】Much Abrew:ヴィト吸血鬼コンボ(ヒストリック)
コンボ内蔵のアグロデッキ。ライフゲイン手段が多いので、ゴブリンにも対抗できそうです。
原文:
やぁ、みんな! Much Abrew About Nothing へようこそ。何週間か前、Arena の Jumpstart のプレビュー配信で、《薄暮薔薇の棘、ヴィト/Vito, Thorn of the Dusk Rose》と新しく Jumpstart で追加された《極上の血/Exquisite Blood》のコンボを中心に構築されたバンパイア版で、ぐだぐだやっていた。両方あると、ライフを得るか対戦相手がライフを失うと、対戦相手のライフが0になって負けるまで、《極上の血/Exquisite Blood》が《ヴィト》を誘発し、これが《極上の血/Exquisite Blood》を誘発し、これが《ヴィト》を誘発し、直ちにゲームに勝つことになる。コンボを利用できる方法はいろいろたくさんあるが、《薄暮薔薇の棘、ヴィト/Vito, Thorn of the Dusk Rose》は吸血鬼で、吸血鬼部族はたとえ無限ドレインコンボがなくても《ヴィト》を強力にするライフゲインのシナジーがあるので、吸血鬼は自然にフィットする。《薄暮薔薇の棘、ヴィト/Vito, Thorn of the Dusk Rose》は、吸血鬼と《極上の血/Exquisite Blood》のバックアップで、ヒストリックではどのくらい優れているのか? 動画に行って見つけ出そう。その後でこのデッキについてもっと話をしよう!
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動画
ヴィト吸血鬼コンボ
- メイン
Planeswalker | ||
4 | 《傲慢な血王、ソリン/Sorin, Imperious Bloodlord》 | {2}{B} |
Land | ||
17 | 《沼/Swamp》 | |
4 | 《ロークスワイン城/Castle Locthwain》 | |
3 | 《ボジューカの沼/Bojuka Bog》 | |
Enchantment | ||
3 | 《極上の血/Exquisite Blood》 | {4}{B} |
Creature | ||
4 | 《漆黒軍の騎士/Knight of the Ebon Legion》 | {B} |
2 | 《聖域探究者/Sanctum Seeker》 | {2}{B}{B} |
4 | 《銀打ちのグール/Silversmote Ghoul》 | {2}{B} |
4 | 《薄暮の勇者/Champion of Dusk》 | {3}{B}{B} |
4 | 《才気ある霊基体/Gifted Aetherborn》 | {B}{B} |
4 | 《薄暮軍団の盲信者/Dusk Legion Zealot》 | {1}{B} |
4 | 《薄暮薔薇の棘、ヴィト/Vito, Thorn of the Dusk Rose》 | {2}{B} |
- サイドボード
1 | 《アルゲールの断血/Arguel's Blood Fast》 | |
1 | 《見栄え損ない/Disfigure》 | {B} |
4 | 《強迫/Duress》 | {B} |
1 | 《無情な行動/Heartless Act》 | {1}{B} |
1 | 《軍団の最期/Legion's End》 | {1}{B} |
2 | 《死者を目覚めさせる者、リリアナ/Liliana, Waker of the Dead》 | {2}{B}{B} |
3 | 《残忍な騎士/Murderous Rider》 | {1}{B}{B} |
2 | 《煤の儀式/Ritual of Soot》 | {2}{B}{B} |
デッキ
- ヴィト吸血鬼コンボは、基本的に部族コンボデッキだ。吸血鬼シナジーはあるが、これは典型的なロードベースの部族デッキではない。代わりに、吸血鬼をカードドローとライフ回復エンジンに使って、《薄暮薔薇の棘、ヴィト/Vito, Thorn of the Dusk Rose》と《極上の血/Exquisite Blood》の無限コンボの準備をする。
- コンボパーツに関しては、《極上の血/Exquisite Blood》は《ヴィト》がいないと、さして良いカードではないが、アグロデッキに対しては、このカードをプレイして攻撃し、大量のライフを得てライフレースを有利にする助けになることもある。また、《薄暮薔薇の棘、ヴィト/Vito, Thorn of the Dusk Rose》の力の大きな部分は、たとえ《極上の血/Exquisite Blood》が引けなくても、適当な吸血鬼のライフ回復のトリックと、盤面に吸血鬼を満たしていれば起動能力自体でゲームに勝てるおかげで、しっかりとしたカードだということだ。
- 無限コンボ以外では、一番スイートなシナジーは、《傲慢な血王、ソリン/Sorin, Imperious Bloodlord》と《銀打ちのグール/Silversmote Ghoul》だ。両方一緒に戦場にでると、本質的に毎ターンタダの《稲妻のらせん/Lightning Helix》になる。《傲慢な血王、ソリン/Sorin, Imperious Bloodlord》の +1 で《銀打ちのグール/Silversmote Ghoul》を生贄に捧げ、3点ダメージを何かに与えて3点回復し、その後エンドステップで《銀打ちのグール/Silversmote Ghoul》が場に戻すことができる。これは、対戦相手のクリーチャーに対処する、繰り返せる除去であり、エルフやグルールのようなクリーチャーベースにデッキに対しては、ほとんど対抗できないし、直接ダメージで対戦相手を倒す方法にもなる。もし《薄暮薔薇の棘、ヴィト/Vito, Thorn of the Dusk Rose》が混じれば、すべての《ソリン》の起動は6点ダメージになり、直接喰らわせれば、驚くほど速くゲームが終わることになる。
- 《才気ある霊基体/Gifted Aetherborn》と《聖域探究者/Sanctum Seeker》は《ヴィト》のための追加となるライフ回復シナジーで、たとえ《薄暮薔薇の棘、ヴィト/Vito, Thorn of the Dusk Rose》を引かなくても構わない、吸血鬼のマナカーブもたまたま埋めている。《才気ある霊基体/Gifted Aetherborn》は、地上版《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk》として特にアグロに対して効果的であるし、《聖域探究者/Sanctum Seeker》は、《ヴィト》がいると各攻撃で2点ドレインする。こういったカードは、無限ドレインコンボの開始する方法として優れていることも、述べておく価値があるだろう。戦場に《ヴィト》と《極上の血/Exquisite Blood》があると、《才気ある霊基体/Gifted Aetherborn》で攻撃できる。対戦相手がブロックするなら、ライフを得てコンボが誘発する。対戦相手がブロックしないなら、コンボが始まるダメージが得られる!
- 他については、《薄暮の勇者/Champion of Dusk》と《薄暮軍団の盲信者/Dusk Legion Zealot》がカードを引く吸血鬼で、コンボパーツを見つける助けになる。《薄暮の勇者/Champion of Dusk》も《傲慢な血王、ソリン/Sorin, Imperious Bloodlord》の -3 能力と共にプレイする、最適な吸血鬼だ。
- 俺が印象に残ったカードは《ボジューカの沼/Bojuka Bog》だ。タップインすることは嫌だが、ヒストリックには、《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》、《エルズペス、死に打ち勝つ/Elspeth Conquers Death》、《大釜の使い魔/Cauldron Familiar》といった、たくさんの墓地利用デッキがある。《ボジューカの沼/Bojuka Bog》はこういったデッキに対して、メインから入れられる回答であり、タップインを補う以上のことをする。
- 概して、ヴィト吸血鬼コンボは、かなり競技的なデッキのように感じた。俺はこのデッキでたくさん対戦した。本当に楽しいし、このデッキでダイアモンドのほとんどをランクアップしたからだ。もし君が部族デッキが好きで、コンボと大量ドローのファンでもあるなら、やってみろよ!
【翻訳】Against the Odds:小物泥棒、チビボネ(ヒストリック)
記事中、「ドレイン」と書いていますが、実際はライフローズだけです。原文では drain となっているので、そのままの訳にしました
原文
やぁ、みんな。第248回目の Against the Odds へようこそ。先週、ヒストリックの Againt the Odds の候補は Jumpstart だったが、最終的には、《小物泥棒、チビボネ/Tinybones, Trinket Thief》が 50% 超えの投票で勝利を盗った(Agaist the Odds の中で一番高い得票の1つだと俺は考えている)。そういう訳で、今日はヒストリックへ向かって、基本的にヒストリック版8Rack である黒単の枠組みで、対戦相手にカードを捨てさせよう。(《拷問台/The Rack》も《金切り声の苦悶/Shrieking Affliction》も実際は合法ではないので、《小物泥棒、チビボネ/Tinybones, Trinket Thief》自体以外では、ディスカードの対価でいくらか創造的になる必要があると、述べておく価値はあるだろう)。《小物泥棒、チビボネ/Tinybones, Trinket Thief》はどのくらい優れているのか? ヒストリックは Jumpstart 後の世界でどう見えるのか? 動画に行って見つけ出そう。その後でこのデッキについてもっと話をしよう!
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動画
チビボネ
- メイン
Sorcery | ||
3 | 《取り除き/Eliminate》 | {4}{B} |
3 | 《無情な略奪/Heartless Pillage》 | {2}{B} |
Planeswalker | ||
4 | 《はぐれ影魔道士、ダブリエル/Davriel, Rogue Shadowmage》 | {2}{B} |
4 | 《死者を目覚めさせる者、リリアナ/Liliana, Waker of the Dead》 | {2}{B}{B} |
Land | ||
4 | 《ロークスワイン城/Castle Locthwain》 | |
17 | 《沼/Swamp》 | |
3 | 《廃墟の地/Field of Ruin》 | |
Instant | ||
2 | 《リリアナの勝利/Liliana's Triumph》 | {1}{B} |
Enchantment | ||
2 | 《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》 | {1}{B}{B} |
4 | 《無駄省き/Waste Not》 | {1}{B} |
Creature | ||
4 | 《残忍な騎士/Murderous Rider》 | {1}{B}{B} |
4 | 《泥棒ネズミ/Burglar Rat》 | {1}{B} |
2 | 《悪ふざけの名人、ランクル/Rankle, Master of Pranks》 | {2}{B}{B} |
2 | 《小物泥棒、チビボネ/Tinybones, Trinket Thief》 | {1}{B} |
- サイドボード
3 | 《強迫/Duress》 | {B} |
2 | 《才気ある霊基体/Gifted Aetherborn》 | {B}{B} |
3 | 《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》 | {1} |
2 | 《漸増爆弾/Ratchet Bomb》 | {2} |
2 | 《煤の儀式/Ritual of Soot》 | {2}{B}{B} |
2 | 《魔術遠眼鏡/Sorcerous Spyglass》 | {2} |
1 | 《悪性の疫病/Virulent Plague》 | {2}{B} |
デッキ
《小物泥棒、チビボネ/Tinybones, Trinket Thief》が Against the Odds の候補で勝ったとき、ある種の手札破壊デッキになりそうなことは、とても明らかだった。困難なことは、《チビボネ》を最高にサポートするのは、どの色の組み合わせで、追加の対価が何で、何の手札破壊呪文が働くか、見つけ出すことだった。ラクドスとグリクシスの両方に《小物泥棒、チビボネ/Tinybones, Trinket Thief》の可能性はあったが、俺は結局黒単に決めた。大量の優れた手札破壊呪文と対価があり、スムーズな単色マナベースのおかげで、安定性が大きいからだ。このデッキの目標は単純だ。手札が空になるまで対戦相手にカードを捨てさせ、同時に途中で《小物泥棒、チビボネ/Tinybones, Trinket Thief》と他の手札破壊の対価から価値を追加で得る。その後疑似 Rack で手札を空にしたら、最終的に《チビボネ》の 10点ドレインする能力でゲームに勝つことだ。
手札破壊の対価
このデッキの中心は、2種類の2マナだ。《小物泥棒、チビボネ/Tinybones, Trinket Thief》と《無駄省き/Waste Not》で、対戦相手がカードを捨てるとき価値を生む。《チビボネ》はエンドステップでカードを1枚引き、対戦相手がそのターンでカードを1枚捨てているなら、《チビボネ》を変わった《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》風にする。《無駄省き/Waste Not》はすぐに価値が得られて、マナを生むか、2/2 ゾンビトークンを生むか、カードが1枚引ける。《小物泥棒、チビボネ/Tinybones, Trinket Thief》と《無駄省き/Waste Not》の合計8枚あるので、ほとんどのゲームで最低1枚は2ターン目に戦場に置ける可能性がある。
手札破壊をするプレインズウォーカー
2ターン目に《チビボネ》か《無駄省き/Waste Not》をプレイできると、次の一番重要なカードは手札破壊をするプレインズウォーカー、《はぐれ影魔道士、ダブリエル/Davriel, Rogue Shadowmage》と《死者を目覚めさせる者、リリアナ/Liliana, Waker of the Dead》だ。このカードの力は2つある。1つ目は、両方とも毎ターンカードを1枚捨てさせて、《小物泥棒、チビボネ/Tinybones, Trinket Thief》と《無駄省き/Waste Not》を誘発させる。2つ目は、対戦相手のカードが少なくなると、追加の手札破壊の対価として働くことだ。《ダブリエル》は1枚以下になるとアップキープに2点ダメージを与え、《死者を目覚めさせる者、リリアナ/Liliana, Waker of the Dead》は手札が空だと +1 で3点ドレインをする。
追加の手札破壊カード
《チビボネ》、《ダブリエル》、《リリアナ》はすべて対戦相手のカードを空にしようとするので、他の手札破壊呪文の束もある。《泥棒ネズミ/Burglar Rat》は場に入ると1枚カードを捨てさせ、その後プレインズウォーカーを守るために1ターンチャンプブロックができる。《無情な略奪/Heartless Pillage》はヒストリックで最高の《精神腐敗/Mind Rot》で、3マナで2枚捨てさせ、同時に宝物トークンを得る可能性もある。《悪ふざけの名人、ランクル/Rankle, Master of Pranks》はこのデッキでは超強力で、手札を1枚捨てさせるだけでなく、カードを1枚引かせることもできる。《小物泥棒、チビボネ/Tinybones, Trinket Thief》と《無駄省き/Waste Not》の欠点の1つには、誘発させるためにカードを捨てさせる必要があり、手札が空だと価値を生まないのである。《ランクル》のおかげで、攻撃できると、カードを1枚引かせ、その後《はぐれ影魔道士、ダブリエル/Davriel, Rogue Shadowmage》、《死者を目覚めさせる者、リリアナ/Liliana, Waker of the Dead》、《泥棒ネズミ/Burglar Rat》のような何かですぐにカーをを捨てさせ、《無駄省き/Waste Not》の誘発と、《チビボネ》でエンドステップにカードをもう1枚引くことができる。
除去
手札破壊呪文をすり抜けた脅威に対処したり、手札破壊をするプレインズウォーカーを守ったりするために、除去の束もある。この束の中で一番興味深いのは《リリアナの勝利/Liliana's Triumph》だ。戦場に《死者を目覚めさせる者、リリアナ/Liliana, Waker of the Dead》がいると、布告以外に《リリアナの勝利/Liliana's Triumph》はインスタント・スピードの手札破壊呪文になり、対戦相手の手札が空のときにドローステップで唱えて、引いたカードを唱える前に捨てさせることができる。同時に《チビボネ》と《無駄省き/Waste Not》を誘発もできる。
追加のカードドロー
手札破壊呪文の束をプレイする欠点には、対戦相手が一度手札が空になると、とても悪くなる傾向があることだ(手札破壊するプレインズウォーカーは、追加の能力でこの問題を修正する助けにはなるが)。この悪いドローと戦うには、力ずくでカードを引くことだ。《小物泥棒、チビボネ/Tinybones, Trinket Thief》を入れ、マナベースに《ロークスワイン城/Castle Locthwain》をフルでプレイすることに加え、複数の《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》で、各ターン追加のカードを引くことができる。これが他の色を入れるのではなく、黒単《チビボネ》をプレイする最大の理由である。
対戦
アグロは最悪の対戦だと思うかもしれないが、実際は、いくつもの異なるアグロと対戦し、それらを倒した。本当に悪い対戦は、バント・プレインズウォーカーのような、カードドロー偏重のコントロールデッキだ。こういった対戦での問題点は、対戦相手の脅威、《ウーロ》や各種テフェリー、《ハイドロイド混成体/Hydroid Krasis》のほとんどすべてが、すべて付随的にカードを引くことだ。これが《小物泥棒、チビボネ/Tinybones, Trinket Thief》のドレイン能力で勝つくらい長く、対戦相手の手札を空にし続けることを超難しくしている。他については、《チビボネ》は、ヒストリックのメタにある多くのアーキタイプに対して効果的である、手札破壊、対価、除去の組み合わせがある。
勝率
概して、4-2 で終わり(動画にしていない一戦は、1ゲーム目は明らかなマリガン手で、2ゲーム目は5ターンで土地1枚だった。マナスクリューが厳しい以外、何も多くのことを得るものがなかった)、Againet thd Odds のデッキとしてはしっかりしたものだった。もっと重要なことは、《小物泥棒、チビボネ/Tinybones, Trinket Thief》自体はやばかったことだ。対戦相手の手札を空にした後、6マナ10点ドレインの能力を起動でたくさんゲームに勝った。俺は、この能力は比較的高コスト過ぎると考えていたが、この能力を中心にした構築は非常にたくさんの価値があったし、非常に強力だった。特にプレインズウォーカーが合わさると、ゲーム中盤で20点近い対戦相手を1ターンで倒すことができる。対戦に行くとき、俺は《チビボネ》は楽しいがおそらくそれほど優れていないだろうと考えていた。対戦後は、楽しさと良さの両方があると確信している。《小物泥棒、チビボネ/Tinybones, Trinket Thief》がヒストリックで適切なデッキで解決されているのを見ても、俺は驚かないだろう。
来週の候補
【翻訳】ローテーションはスタンダードを修正するか?
金魚恒例の月曜クソ長記事です。
原文:
この時点で、スタンダードの最近の年、つまり基本セット2020から基本セット2021は、ほぼ月次に近い禁止、メタゲームの40%以上(70%であることもあった)を占めるデッキ、ソリティアのコンボ、壊れたカードなど、マジック史上スタンダードにとって最悪の1年となったことは、多かれ少なかれ同意されていることだろう。しかしながら、スタンダードの最良の側面には(そしてほぼ間違いなく、もっと頻繁に起こるはずのスタンダードの側面もあるが、それは別の日に別の記事としよう)、フォーマットは最終的にはローテーションされ、たとえどんなにカードやデッキが支配的であっても、遅かれ早かれこの支配は終焉を迎えることになる。
次のスタンダードのローテーションは、ゼンディガーの夜明けがリリースされる9月に起こり、ラヴニカの両セット、灯争大戦、基本セット2020はフォーマットを去ることになる。灯争大戦が最大のインパクトがあったスタンダードのセットだったことを考えると(特にエルドレインの王権の大半の壊れたカードは禁止になったことを考えると)、9月のローテーションがスタンダードを修正するという期待がある程度ある。そういう訳で、今日の計画は、トップデッキとカードを見て、どの程度インパクトの大きさがあるか定義することだ。
もちろん、この分析には1つ大きな注釈が伴う。ウィザーズがゼンディガーの夜明けで何を刷るのか分からないことだ。今のところ、ウィザーズが「(もし戻って来るなら)上陸を確実にプレイされるようにする」という見当違いの哲学の下で、《成長のらせん/Growth Spiral》かもっと強力な *(見せられないよ)* か何かを再録することも完全にあり得ないことではないが、《成長のらせん/Growth Spiral》がフォーマットを去ることは、スタンダードのプレイヤーにとって巨大な勝利であるように見える。だから今日の焦点は、スタンダードを去っていくカードとローテーションされないカードプール(エルドレインの王権、テーロス還魂記、イコリア、基本セット2021)にある、すでに有益な代替にある。フォーマットで一番プレイされたカードから見ていこう。その後デッキに移ろう。
動画
最もプレイされたカードトップ 50
注:フォーマットごとの最もプレイされたカード 50 やさらなる情報は、format staples page で見られます。
実際には、見た目よりも数字が多くなっているが、最もプレイされたカード 50 枚のうち、20 枚は9月にフォーマットを去っていくことになる。何枚かのカード(《強迫/Duress》、《選択/Opt》、《焦熱の竜火/Scorching Dragonfire》、《否認/Negate》)は、本質的に常にスタンダード合法であり、ローテーションされることが無いくらい頻繁に再録されるので、おそらくカウントすべきではないからだ。こういったカードを除くと、50枚の半分弱が、9月に去ることになる。
しかしながら、最もよくプレイされたクリーチャートップ 50 だけ見ると、この表はちょっと楽観的では無くなる。50 枚のクリーチャーのうち 、19 枚は9月にローテーションすることになる。逆に、非クリーチャートップ 50 のうち 24 枚はローテーションされ、《否認/Negate》と《強迫/Duress》を除くと、半分よりちょっと多い。
全体として、この数字は、スタンダードは確かに9月には変わるが、最もプレイされているカードは、ローテーションされるグループとスタンダードに残るグループとで、比較的均等に分割されているが、若干ローテーションされないグループが多い、ということを示唆している。一見すると、これは悪いニュースに見えるだろう。スタンダードは、古い間もなくローテーションされるセットからのテーマやメカニズムを中心に構築されているカードやデッキによって支配されているのではない。しかしながら、多くの点において、ローテーションされる特定のカードが、ローテーションされるカードの数より、もっとずっと重要である。つまり、1枚のキーとなるカードがローテーションされるだけでも、デッキは存在できなくなることを意味する。だから、フォーマット定番カードのリストを超えて、最もプレイされたデッキを1つずつ見ていく必要がある。
デッキ
バントランプ
- メイン
Planeswalker | ||
3 | 《世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World》 | {3}{G}{G} |
2 | 《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》 | {8} |
4 | 《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》 | {1}{W}{U} |
Land | ||
4 | 《寓話の小道/Fabled Passage》 | |
4 | 《繁殖池/Breeding Pool》 | |
2 | 《豊潤の神殿/Temple of Plenty》 | |
2 | 《島/Island》 | |
1 | 《神秘の神殿/Temple of Mystery》 | |
3 | 《ケトリアのトライオーム/Ketria Triome》 | |
1 | 《神聖なる泉/Hallowed Fountain》 | |
2 | 《森/Forest》 | |
2 | 《平地/Plains》 | |
3 | 《啓蒙の神殿/Temple of Enlightenment》 | |
4 | 《寺院の庭/Temple Garden》 | |
Instant | ||
4 | 《成長のらせん/Growth Spiral》 | {G}{U} |
2 | 《霊気の疾風/Aether Gust》 | {1}{U} |
Enchantment | ||
3 | 《エルズペス、死に打ち勝つ/Elspeth Conquers Death》 | {3}{W}{W} |
2 | 《サメ台風/Shark Typhoon》 | {5}{U} |
Creature | ||
2 | 《ハイドロイド混成体/Hydroid Krasis》 | {X}{G}{U} |
4 | 《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》 | {1}{G}{U} |
3 | 《ムウォンヴーリーの世捨て人、ジョルレイル/Jolrael, Mwonvuli Recluse》 | {1}{G} |
- サイドボード
1 | 《霊気の疾風/Aether Gust》 | {1}{U} |
3 | 《ドビンの拒否権/Dovin's Veto》 | {W}{U} |
2 | 《夢さらい/Dream Trawler》 | {2}{W}{W}{U}{U} |
3 | 《ガラスの棺/Glass Casket》 | {1}{W} |
3 | 《神秘の論争/Mystical Dispute》 | {2}{U} |
2 | 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》 | {1}{G} |
1 | 《サメ台風/Shark Typhoon》 | {5}{U} |
ローテーションされるキーとなるカード:《成長のらせん/Growth Spiral》、《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》、《世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World》、《ハイドロイド混成体/Hydroid Krasis》
多分最も重要なデッキから始めよう。バント・神話レアデッキ / バントランプだ。過去数か月に渡って、現在のスタンダードでのランプの力について多くのことが成され、(大きな欠点が無い)高速マナへどれだけ簡単にアクセスできるかが最大の課題になっていた。ローテーションはこの課題を修正するか? 確かなことを言うのは難しい。しかし俺は YES のほうに傾いている。《成長のらせん/Growth Spiral》と《世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World》は、時折共犯者である《樹上の草食獣/Arboreal Grazer》と共に、9月にローテーションされる。一方で、《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》は残り、《耕作/Cultivate》のような力が劣った代替のランプ呪文がまだ残る。
多分ランプの戦略が現在のスタンダードで支配的である最大の理由は、ランプ呪文がランプだけでなく、追加のカードアドバンテージも産み、(《ハイドロイド混成体/Hydroid Krasis》のような)ランプのフィニッシャーが、巨大な脅威というだけでなく、カードを引くこともできるからだ。その結果、バントランプのようなデッキに行動がなくなるということがほとんどあり得ないことになる。過去には、ランプデッキの主な課題は、ドローがすべて《耕作/Cultivate》と《不屈の自然/Rampant Growth》でありフィニッシャーを引かないか、ドローがすべてフィニッシャーで《耕作/Cultivate》や《不屈の自然/Rampant Growth》を引かないかで、ときどき自分自身に負けていたことだろう。《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》がフォーマットに残ることは心配だが、《成長のらせん/Growth Spiral》と《世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World》がローテーションすると、構築は少なくてもほんのちょっと妥当になり、このアーキタイプにとって伝統的な感染しているいくつかの課題に向き合わなければならなくなりそうに見える。
俺の推測では、ローテーション後のスタンダードでもランプ戦略はまだ存在する。《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》をプレイしないには強力すぎるし、代替のランプ呪文もあるし(《ニッサ》と《成長のらせん/Growth Spiral》よりはかなりパワーが劣るが)、《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》もまだ素晴らしいフィニッシャーだ。しかし望むなら、このデッキはかなり安定性が下がり(《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》を失うので、干渉がずっと簡単になる)、「フォーマット最高のデッキ」から「しっかりとした Teir2 の選択肢」という状態に押し下げるかもしれない。4~5ターン目に8枚の土地が安定してある(そしてカードがいっぱい握られている)対戦相手の時代に対処した後では、スタンダードのプレイヤーにとって、巨大な勝利になるだろう。
赤単アグロ
- メイン
Land | ||
4 | 《エンバレス城/Castle Embereth》 | |
18 | 《山/Mountain》 | |
Instant | ||
1 | 《ショック/Shock》 | {R} |
Creature | ||
2 | 《ブリキ通りの身かわし/Tin Street Dodger》 | {R} |
4 | 《砕骨の巨人/Bonecrusher Giant》 | {2}{R} |
1 | 《リムロックの騎士/Rimrock Knight》 | {1}{R} |
4 | 《義賊/Robber of the Rich》 | {1}{R} |
4 | 《遁走する蒸気族/Runaway Steam-Kin》 | {1}{R} |
4 | 《焦がし吐き/Scorch Spitter》 | {R} |
4 | 《鍛冶で鍛えられしアナックス/Anax, Hardened in the Forge》 | {1}{R}{R} |
4 | 《熱烈な勇者/Fervent Champion》 | {R} |
2 | 《朱地洞の族長、トーブラン/Torbran, Thane of Red Fell》 | {1}{R}{R}{R} |
Artifact | ||
4 | 《エンバレスの宝剣/Embercleave》 | {4}{R}{R} |
- サイドボード
3 | 《エンバレスの盾割り/Embereth Shieldbreaker》 | {1}{R} |
2 | 《溶岩コイル/Lava Coil》 | {1}{R} |
3 | 《レッドキャップの乱闘/Redcap Melee》 | {R} |
2 | 《焦熱の竜火/Scorching Dragonfire》 | {1}{R} |
2 | 《無頼な扇動者、ティボルト/Tibalt, Rakish Instigator》 | {2}{R} |
3 | 《解き放たれた狂戦士/Unchained Berserker》 | {1}{R} |
ローテーションされるキーとなるカード:《焦がし吐き/Scorch Spitter》、《舞台照らし/Light Up the Stage》、《遁走する蒸気族/Runaway Steam-Kin》
赤単アグロは、見た目にはスタンダードに常にいるデッキだ。だからたとえ《舞台照らし/Light Up the Stage》と《遁走する蒸気族/Runaway Steam-Kin》という本当に強いカードを複数枚失っても、ある形から別の形へと存在することは安全なように見える。《エンバレスの宝剣/Embercleave》と《鍛冶で鍛えられしアナックス/Anax, Hardened in the Forge》はローテーションされないし、この2枚はこのデッキの根本だ。《エンバレスの宝剣/Embercleave》が合法である限り、高パワーのクリーチャーの群れで、人々をジャンクにするカードを中心としたデッキである。
ありがたいことに、たとえ赤単アグロが直近数週間である程度人気がでていても、現在のスタンダードでは圧倒的からはほど遠い。実際、アグロは最近本当に全然良くなく、《エンバレスの宝剣/Embercleave》はめったに楽しい経験にならないが、キーとなるカードがローテーションで残ることは、悲観的というより好意的だ。
黒単アグロ
- メイン
Land | ||
1 | 《総動員地区/Mobilized District》 | |
4 | 《ロークスワイン城/Castle Locthwain》 | |
19 | 《沼/Swamp》 | |
Instant | ||
1 | 《闇の掌握/Grasp of Darkness》 | {B}{B} |
Enchantment | ||
4 | 《悪魔の抱擁/Demonic Embrace》 | {1}{B}{B} |
Creature | ||
4 | 《漆黒軍の騎士/Knight of the Ebon Legion》 | {B} |
4 | 《どぶ骨/Gutterbones》 | {B} |
3 | 《悪ふざけの名人、ランクル/Rankle, Master of Pranks》 | {2}{B}{B} |
4 | 《朽ちゆくレギサウルス/Rotting Regisaur》 | {2}{B} |
4 | 《鋸刃蠍/Serrated Scorpion》 | {B} |
4 | 《騒乱の落とし子/Spawn of Mayhem》 | {2}{B}{B} |
4 | 《黒槍の模範/Blacklance Paragon》 | {1}{B} |
- サイドボード
1 | 《はぐれ影魔道士、ダブリエル/Davriel, Rogue Shadowmage》 | {2}{B} |
2 | 《見栄え損ない/Disfigure》 | {B} |
4 | 《強迫/Duress》 | {B} |
2 | 《闇の掌握/Grasp of Darkness》 | {B}{B} |
4 | 《害悪な掌握/Noxious Grasp》 | {1}{B} |
2 | 《魂標ランタン/Soul-Guide Lantern》 | {1} |
ローテーションされるキーとなるカード:《漆黒軍の騎士/Knight of the Ebon Legion》、《どぶ骨/Gutterbones》、《朽ちゆくレギサウルス/Rotting Regisaur》、《騒乱の落とし子/Spawn of Mayhem》
ほとんどのカードが残る赤単アグロとは違い、最高の1マナである《どぶ骨/Gutterbones》と《漆黒軍の騎士/Knight of the Ebon Legion》の2枚と、主要なフィニッシャーである《騒乱の落とし子/Spawn of Mayhem》と《朽ちゆくレギサウルス/Rotting Regisaur》を失い、黒単アグロはローテーションで完全に崩壊する。さらに重要なことは、スタンダードのカードプールには、優れた有効な代替が無いことだ。その結果、黒単アグロは9月に暗礁に乗り上げるように見える。
とは言うものの、君が黒単アグロのファンであるなら、すべてを失うわけではない。アグロ / ビートダウンの計画はテーブルから退場するかもしれないが、フォーマットの第一線に上がる可能性がある黒単をプレイするという、他の方法がある。黒単信心はキーパーツのほとんどすべてを保っている。黒単サクリファイスはまだ、《大釜の使い魔/Cauldron Familiar》、《魔女のかまど/Witch's Oven》、《夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den》、《悲哀の徘徊者/Woe Strider》があり、出来事ベースの騎士が《真夜中の騎士団/Order of Midnight》、《恋に落ちた剣士/Smitten Swordmaster》、《幸運のクローバー/Lucky Clover》の力のおかげで戻って来る可能性さえある。
ビートダウンに焦点を当てた最高の1マナと3マナはローテーションされるが、黒はまだこういった枠に対して、非常にしっかりとしたアーキタイプ定番が何枚かある。君の計画が生け贄から価値を得ることなら、《鋸刃蠍/Serrated Scorpion》と《囁く兵団/Whisper Squad》はほぼ間違いなく《漆黒軍の騎士/Knight of the Ebon Legion》より優れているし、君の目標が黒への信心なら、《ロークスワインの元首、アヤーラ/Ayara, First of Locthwain》は《朽ちゆくレギサウルス/Rotting Regisaur》や《騒乱の落とし子/Spawn of Mayhem》より強力だ。
基本的に、黒単アグロはローテーション後存在できそうにないように見えるが、黒単が死ぬのではなく、黒のデッキはゼンディガーの夜明けがリリースされると、ビートダウンからサクリファイス、信心、出来事のような何かへシフトしそうに見える。この時点では、どのアーキタイプがトップに躍り出るか言うのは不可能だが(おそらくサクリファイスが先頭を切るだろうが)、ある種黒単デッキは(少なくても黒偏重デッキは)、まだローテーション後も中心にいそうである。現在メタのトップ近くにある構築ではないが。
緑単ストンピィ
- メイン
Land | ||
20 | 《森/Forest》 | |
4 | 《ギャレンブリグ城/Castle Garenbrig》 | |
Creature | ||
2 | 《水晶壊し/Gemrazer》 | {3}{G} |
4 | 《クロールの銛撃ち/Kraul Harpooner》 | {1}{G} |
4 | 《恋煩いの野獣/Lovestruck Beast》 | {2}{G} |
4 | 《生皮収集家/Pelt Collector》 | {G} |
4 | 《探索する獣/Questing Beast》 | {2}{G}{G} |
3 | 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》 | {1}{G} |
4 | 《石とぐろの海蛇/Stonecoil Serpent》 | {X} |
4 | 《樹皮革のトロール/Barkhide Troll》 | {G}{G} |
2 | 《ギャレンブリグの領主、ヨルヴォ/Yorvo, Lord of Garenbrig》 | {G}{G}{G} |
Artifact | ||
2 | 《グレートヘンジ/The Great Henge》 | {7}{G}{G} |
- サイドボード
2 | 《解き放たれた者、ガラク/Garruk, Unleashed》 | {2}{G}{G} |
2 | 《水晶壊し/Gemrazer》 | {3}{G} |
3 | 《原初の力/Primal Might》 | {X}{G} |
3 | 《強行突破/Ram Through》 | {1}{G} |
1 | 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》 | {1}{G} |
4 | 《変容するケラトプス/Shifting Ceratops》 | {2}{G}{G} |
ローテーションされるキーとなるカード:《生皮収集家/Pelt Collector》、《樹皮革のトロール/Barkhide Troll》、《クロールの銛撃ち/Kraul Harpooner》、《アーク弓のレインジャー、ビビアン/Vivien, Arkbow Ranger》
緑単ストンピィは、ローテーション後成功か失敗かを断定するには、一番難しいデッキかもしれない。一方で、優れた1マナと2マナの大半(《石とぐろの海蛇/Stonecoil Serpent》だけが生き残る)に加え、定番プレインズウォーカーである《アーク弓のレインジャー、ビビアン/Vivien, Arkbow Ranger》がローテーションされ、他方で緑単ストンピィのフィニッシャーである《探索する獣/Questing Beast》、《水晶壊し/Gemrazer》、《恋煩いの野獣/Lovestruck Beast》に加え、《グレートヘンジ/The Great Henge》は生き残る。《解き放たれた者、ガラク/Garruk, Unleashed》は、4マナプレインズウォーカー枠として、《アーク弓のレインジャー、ビビアン/Vivien, Arkbow Ranger》の代替に匹敵するかもしれない。
クリーチャーの代替に関しては、2マナ枠が有効だ。ゼンディガーの夜明けから追加の助けがなくても、《ヘンジの槌、ファレン卿/Syr Faren, the Hengehammer》、《僻境生まれの保護者/Wildborn Preserver》、《ネシアンの角甲虫/Nessian Hornbeetle》の組み合わせは、《樹皮革のトロール/Barkhide Troll》と《クロールの銛撃ち/Kraul Harpooner》に匹敵する。逆に、1マナ枠は遺憾な点が多い。《生皮収集家/Pelt Collector》の最高の代替はおそらく《僻森の追跡者/Wildwood Tracker》、《苔のバイパー/Moss Viper》、《鎖巣網のアラクニル/Chainweb Aracnir》のような何かだが、どれも特にわくわくするものではない。緑単は、ゼンディガーの夜明けで優れた1マナを得ると有効だ。しかしそうでなければ、このデッキはアグロなスタートをサポートする1マナのために、他の色をタッチしなければならないかもしれない。
ジャンド・サクリファイス
- メイン
Land | ||
2 | 《ロークスワイン城/Castle Locthwain》 | |
4 | 《草むした墓/Overgrown Tomb》 | |
4 | 《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》 | |
4 | 《血の墓所/Blood Crypt》 | |
4 | 《寓話の小道/Fabled Passage》 | |
3 | 《森/Forest》 | |
1 | 《山/Mountain》 | |
3 | 《沼/Swamp》 | |
Enchantment | ||
4 | 《パンくずの道標/Trail of Crumbs》 | {1}{G} |
Creature | ||
2 | 《冠滅ぼしのガドラク/Gadrak, the Crown-Scourge》 | {2}{R} |
4 | 《大釜の使い魔/Cauldron Familiar》 | {B} |
3 | 《忘れられた神々の僧侶/Priest of Forgotten Gods》 | {1}{B} |
2 | 《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》 | {4} |
4 | 《波乱の悪魔/Mayhem Devil》 | {1}{B}{R} |
4 | 《金のガチョウ/Gilded Goose》 | {G} |
1 | 《フェイに呪われた王、コルヴォルド/Korvold, Fae-Cursed King》 | {2}{B}{R}{G} |
2 | 《悲哀の徘徊者/Woe Strider》 | {2}{B} |
Artifact | ||
4 | 《魔女のかまど/Witch's Oven》 | {1} |
3 | 《ボーラスの城塞/Bolas's Citadel》 | {3}{B}{B}{B} |
- サイドボード
2 | 《苦悶の悔恨/Agonizing Remorse》 | {1}{B} |
2 | 《荒廃甲虫/Blightbeetle》 | {1}{B} |
2 | 《初子さらい/Claim the Firstborn》 | {R} |
2 | 《エンバレスの盾割り/Embereth Shieldbreaker》 | {1}{R} |
2 | 《フェイに呪われた王、コルヴォルド/Korvold, Fae-Cursed King》 | {2}{B}{R}{G} |
2 | 《レッドキャップの乱闘/Redcap Melee》 | {R} |
1 | 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》 | {1}{G} |
2 | 《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》 | {4} |
ローテーションされるキーとなるカード:《波乱の悪魔/Mayhem Devil》、《忘れられた神々の僧侶/Priest of Forgotten Gods》、《ボーラスの城塞/Bolas's Citadel》
ジャンド・サクリファイスはほとんどテーロス還魂記ベースのデッキだ。つまり、ローテーションで多くを失うことはない(し、《ボーラスの城塞/Bolas's Citadel》はこのデッキに最近追加され、伝統的にはデッキの成功に対して本質的でないことを考えると、さらに失うものは少ない)。《忘れられた神々の僧侶/Priest of Forgotten Gods》を失うことは痛いが、特に《悲哀の徘徊者/Woe Strider》が生け贄ができるバックアップとして存在するので、価値を破壊するモノには見えない。一方で、《波乱の悪魔/Mayhem Devil》を失うことは、ジャンド・サクリファイスにとって価値を破壊するモノになるかもしれない。カードプールには同様なパワーを持つ代替が無いし、次の最高の選択肢は、5マナの《騒乱の道化/Havoc Jester》(スタンダードでプレイアブルには見えない)と、《想起の拠点/Bastion of Remembrance》(伝統的な《血の芸術家/Blood Artist》より多くのことをするエンチャントだが、クリーチャーにダメージを飛ばすことができない)だ。
猫かまどと《悲哀の徘徊者/Woe Strider》とその仲間たちが、ローテーション後もフォーマットに残るという事実は、ある種のサクリファイスデッキが今年の秋も存在し続けそうということだが、《波乱の悪魔/Mayhem Devil》が無いと、ジャンドである十分な理由はあるのか? あるいは、トップになるのは他のスタイルのサクリファイスデッキなのか? 俺の推測では後者だ。《波乱の悪魔/Mayhem Devil》はジャンド・サクリファイスにとって、最高で一番重要なカードだ。このカードが無いと(あるいは代替が無いと)、誰もこのデッキに対して恐れる者はいないと考えている。クリーチャーを狙撃できる《血の芸術家/Blood Artist》を使えるというのは、巨大な、巨大なことなのだ。こいつがテーブルからいなくなると、黒単、黒白、あるいはアブザンにさえ行くことは、ずっととても魅力的になる。ローテーション後もサクリファイスデッキが存在するか? ほとんどそうだろう。サクリファイスデッキはジャンドか? 多分違う。
ティムール再生
(なぜかデッキリストが取り込めない)
ローテーションされるキーとなるカード:《荒野の再生/Wilderness Reclamation》(他に重要なものはない)
一般的なルールとして、デッキが1枚のカードにちなんで名付けられ、そのカードがローテーションされると、そのデッキにとって悪いニュースとなる。ティムール再生は《荒野の再生/Wilderness Reclamation》でマナを倍にするパワーに関するものがすべてであり、《荒野の再生/Wilderness Reclamation》がフォーマットを去ると、このデッキは息絶えることになる。《発展+発破/Expansion+Explosion》と《夜群れの伏兵/Nightpack Ambusher》を失うことを加えると、このデッキが9月にどの程度死んでいるか、二重に明らかになる。マジックの神よ、ありがとう。
《荒野の再生/Wilderness Reclamation》の墓で踊る価値はあまりないが、《荒野の再生/Wilderness Reclamation》のローテーションをさらにわくわくする部分は、9月が来ると、1年の多くを通してスタンダードを非常に悲惨にしていたマナを倍にする効果から、最終的に解放されることになることだ(これは同じくらい魅力的かもしれない)。《創案の火/Fires of Invention》はすでに禁止で終わりを迎えていて、《世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World》と《荒野の再生/Wilderness Reclamation》はローテーションする。
このことと、無益と不可能の間のどこかで干渉していた《成長のらせん/Growth Spiral》と各種灯争大戦のプレインズウォーカーを失うことが合わさり、俺はスタンダードのローテーション後の未来に最も期待している。俺はまだ、過去1年に渡るスタンダードの最大の問題は、とても幅広い差で、プレイヤーがいち早くマナをたくさん産みすぎることができることだと信じている。つまり、フォーマットで競争できるチャンスがあるというのは、自分もランプするか、フィニッシャーが着地する前にランプするプレイヤーをできるだけ倒すくらい積極的に行くか、のどちらかが必要だということであり、フェアなミッドレンジを完全にメタから追い出していることだ。《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》は俺も心配だが、ローテーション後のゼンディガーの夜明けのスタンダードは、多くの最悪の犯罪者から逃れるように見える。《創案の火/Fires of Invention》、《世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World》、《荒野の再生/Wilderness Reclamation》、《成長のらせん/Growth Spiral》、《樹上の草食獣/Arboreal Grazer》。マナコストがふたたび問題になることで、俺にローテーションが本当にスタンダードを修正するという希望を与えてくれる。
もちろん、これはウィザーズがゼンディガーの夜明け自体で、同等の壊れたマナを倍にするカードやランプ呪文をで刷らない、という仮定が入っている。フォーマットをかろうじでプレイアブルな状態に保つために、大量の禁止をしなければならないことに繋がった過去1年に渡る絶え間ない不平が、ウィザーズが学んだ教訓になるが、この仮定には常にリスクがある。マナコストは重要だ。カラーパイは重要だ。初期手札の枚数は重要だ。可変性は重要だ。
過去1年はほぼ確実にスタンダード最悪の年であったが、一番問題のあったカードの多くは、9月にフォーマットを去ることになる。もしウィザーズが過去1年から何かを学び、その教訓を将来のセットへのデザインにできるなら(ゼンディガーの夜明けから始めてほしい)、スタンダードは角を曲がることが可能なように見える。あるいは多分、何も学ばず 10月を迎えると、ゼンディガーの夜明けでカードの束が禁止になることになる。今のところ、希望は残されているが、時間だけが教えてくれる。
まとめ
ともかく、今日はこれで全部だ。ローテーション後、スタンダードはどうなっていると思う? カードが去ることでフォーマットは修正されるのか? コメントで教えてくれ!
【翻訳】Against the Odds:猫と犬(スタンダード)
今のスタンダードは、高速アグロでもない限り、クリーチャーを並べてアドバンテージを取りながら殴り勝つ、というデッキに生存権が無いねぇ。
原文
やぁ、みんな。第247回目の Against the Odds へようこそ。先週は、基本セット2021からの最初の候補だったが、超明確な勝者は《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》だった。2位の《無作法な挑発者/Brash Taunter》と2倍近くあり、10,000 票を超えて 38% 獲得した。そういう訳で、今日はスタンダードへ向かって、猫と犬をプレイしよう! 実際のところ、このデッキはほとんどが猫だが(犬も数種類いるが)、《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》の力は、猫を唱える度に 1/1 犬トークンを得て、その後《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》の起動能力で除去に変えられることだ。《リンとセリ》はスタンダードでどのくらい良いのか? 猫部族は、天敵である犬の力を借りて、このフォーマットで競うことができるのか? 動画に行って見つけ出そう。その後でこのデッキについてもっと話をしよう!
簡単な注意:もしまだなら、Youtube の MTG Goldfish にチャンネル登録をしよう。
動画
猫と犬
- メイン
Land | ||
1 | 《豊潤の神殿/Temple of Plenty》 | |
4 | 《寺院の庭/Temple Garden》 | |
4 | 《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》 | |
3 | 《寓話の小道/Fabled Passage》 | |
4 | 《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》 | |
2 | 《森/Forest》 | |
4 | 《平地/Plains》 | |
1 | 《山/Mountain》 | |
Instant | ||
1 | 《野生語りの帰還/Return of the Wildspeaker》 | {4}{G} |
Enchantment | ||
2 | 《議事会の裁き/Conclave Tribunal》 | {3}{W} |
Creature | ||
4 | 《威厳あるレオサウルス/Regal Leosaur》 | {R}{W} |
4 | 《幸運な野良猫/Charmed Stray》 | {W} |
4 | 《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》 | {1}{R}{G}{W} |
4 | 《猫の君主/Feline Sovereign》 | {2}{G} |
4 | 《無私の救助犬/Selfless Savior》 | {W} |
1 | 《猟の頂点、スナップダックス/Snapdax, Apex of the Hunt》 | {1}{R}{W}{B} |
1 | 《幼獣守り/Cubwarden》 | {3}{W} |
4 | 《孤児護り、カヒーラ/Kaheera, the Orphanguard》 | {1}{G/W}{G/W} |
4 | 《青銅皮ライオン/Bronzehide Lion》 | {G}{W} |
Artifact | ||
2 | 《祖先の象徴/Icon of Ancestry》 | {3} |
- サイドボード
2 | 《議事会の裁き/Conclave Tribunal》 | {3}{W} |
3 | 《英雄的介入/Heroic Intervention》 | {1}{G} |
1 | 《九つの命/Nine Lives》 | {1}{W}{W} |
4 | 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》 | {1}{G} |
3 | 《魂焦がし/Soul Sear》 | {2}{R} |
2 | 《萎れ/Wilt》 | {1}{G} |
デッキ
このデッキ名は猫と犬かもしれないが、実際には、スタンダードには犬より猫のほうがずっと多い(そしてより優れている)ので、ほとんど猫部族デッキだ。とはいえ、最後には《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》と現実的な犬が1体いるおかげで、大抵たくさんの犬がいることになる。デッキを構築している間、俺はすこし、真の2部族デッキにしようと考えていた。しかし、《幸運な野良猫/Charmed Stray》から、《群れを導くもの/Pack Leader》、《猫の君主/Feline Sovereign》へマナカーブに沿うことは超不格好だ。そういう訳で、主計画は、《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》で大量の犬トークンを生成しながら猫で横展開し、猫ロードを使ってクリーチャーのパワーを上げ、その後《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》の起動能力でゲームを締めることである。
《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》は、このデッキでの事実上のリーダーだ。クリーチャーの大半は猫なので、一度戦場に《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》が出ると、クリーチャーのほとんどすべては 1/1 犬トークンを連れてきて、盤面にチャンプブロッカーで満たし、ライフを高く保つことができる。そして、最終的に《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》の起動能力でダメージに変えることになる。
《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》以外では、一番重要なクリーチャーは猫ロードの《孤児護り、カヒーラ/Kaheera, the Orphanguard》と《猫の君主/Feline Sovereign》だ。このデッキが勝つ一番簡単な方法は、猫でマナカーブに沿い、ロードをプレイしてバフし、《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》で盤面を追放したり全体除去で盤面を流される前に、対戦相手を倒すことだ。両方のロードとも、長所が追加である。《孤児護り、カヒーラ/Kaheera, the Orphanguard》は《怪物の代言者、ビビアン/Vivien, Monsters' Advocate》のビースト・トークンをパンプし、《猫の君主/Feline Sovereign》は対戦相手側の戦場にあるアーティファクトやエンチャントを破壊することもある。
次は、変容猫だ。堅牢であること以外では、部族クリーチャーに続き、《威厳あるレオサウルス/Regal Leosaur》と《猟の頂点、スナップダックス/Snapdax, Apex of the Hunt》が、《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》や《孤児護り、カヒーラ/Kaheera, the Orphanguard》のような強力な伝説を名前を変えるために上に変容することで、戦場に追加で得られるという、追加の長所をこっそりもたらしてくれることだ。そういう訳で、技術的には《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》を最大4枚出すことができ(あるいは、少なくても《リンとセリ》の能力を誘発でき)、唱えるすべてのクリーチャーを大量のトークンを生むクリーチャーに変えることができる。猫か犬を唱えたとき、変容していても《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》の能力が誘発することに注意するのも重要だ。だから、《リンとセリ》のトークンを生むというボーナスがある。ズル以外では、《威厳あるレオサウルス/Regal Leosaur》は、変容するとトークンすべてをパンプすることで大量のダメージになり、《幼獣守り/Cubwarden》は、トークンを生んでロードと《威厳あるレオサウルス/Regal Leosaur》から恩恵を得て、《猟の頂点、スナップダックス/Snapdax, Apex of the Hunt》はマナカーブの頂点にあるちょっとした除去になる。
猫のまとめは、マナカーブを埋める猫だ。《幸運な野良猫/Charmed Stray》はとても凡庸だが、スタンダードの1マナの猫は本当に悪く、実際これが最高の選択である。《青銅皮ライオン/Bronzehide Lion》は、2マナでしっかりとしたパワーとタフネスを持ち、ロードの助けでさらに良くもなる。
ほとんど猫デッキだが、《無私の救助犬/Selfless Savior》という犬も1体おり、このクリーチャーは別の1マナであるだけでなく、自身を生贄に捧げ破壊不能にすることで、《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》や猫ロードのような一番重要なクリーチャーを守る助けにもなる。もし《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》が戦場に出ていることがあったら、《無私の救助犬/Selfless Savior》も猫トークンが得られ、1マナで2体の 1/1 はとてもしっかりとしたモノになる。
最後に、カードアドバンテージと追加のクリーチャーをパンプするカードがちょっとだけある。《怪物の代言者、ビビアン/Vivien, Monsters' Advocate》は、+1 でビースト・トークンを生むというナイスな価値が得られるが、デッキトップからクリーチャーをプレイできることでカードを引くことができる。-2 で《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》を唱え、タダで猫ロードをチューターできることは完全に強力だ。《野生語りの帰還/Return of the Wildspeaker》は、このデッキではほとんど悪い《踏み荒らし/Overrun》で、《リンとセリ》の産んだ 1/1 のトークンをすべて 4/4 にインスタントスピードでパンプでき、対戦相手を1回の大きな攻撃で倒す可能性がある。しかしときどき、《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》か大きな猫が猫ロードでバフが掛かっているなら、4~5枚カードを引くことにも使う。
対戦
一般的に、このデッキは、クリーチャーに弾力性があり、対象を取る除去に対して戦える大量のトークン生成、絆魂のおかげで、アグロとミッドレンジに対して本当にしっかりしている。コントロールに対しても、早い出だしがあり、つまづいて全体除去が見つからないなら、少なくてもチャンスはある。逆に、猫と犬は遅いアグロであり、文字通り4~5ターン目に倒すことはできなさそうなので、一心不乱に《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》にランプしたり《荒野の再生/Wilderness Reclamation》のコンボを開始するデッキは、問題になるということだ(対戦では、シミック・ウギン・ランプを倒したが)。
勝率
5回対戦し4回勝ち、勝率は 80% だった。猫と犬はショックを受けるくらいしっかりとしていて、Against the Odds の平均より非常に上だった。とは言っても、当たった対戦からの恩恵も、少なくてもある程度はあった。シミック・ランプ、ディミーア・ミル、白単ウィニー、イゼット・フェニックスを倒し、ティムール再生との対戦に負けた(この対戦は特に接戦とも感じなかった)。全体として、俺はスタンダードで猫が、少なくても Tier2 に対しては、これほど競技的だったことに驚いた。猫と犬は安定してティムール再生やバントの神話レアデッキを倒すことができるのか? 多分ダメだろう。しかし、スタンダードの残りのメタに対しては、良いと素晴らしいの間のどこかのように見える。《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》自体はしっかりとしていて、大きなボディと盤面にトークンで溢れさせる方法をもたらしてくれた。しかし、猫のマナカーブからロードにつなぐことができることが、勝利を拾うためのもっと本質的なことだった。先週の5色神殿デッキととてもよく似ていて、リンとセリ猫犬デッキが、俺が考えていたのより良く、より強力だった。しかしスタンダードで本当に競技的であるかは分からない。なぜならこのフォーマットにあるトップデッキ(バントの神話レアデッキとティムール再生)は、非常に強力で懲罰的で、《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》も、戦場に出る前に対戦相手を倒せないと、吹っ飛ばされてしまう。
来週の候補
【翻訳】Against the Odds:5色神殿(スタンダード)
ウギン「-5」
原文
やぁ、みんあ。第246回目の Against the Odds へようこそ。基本セットはここにある。つまり、特別回でこのフォーマットの探検を開始する時ということだ。基本セット2021のどのカードが、このセットの最初の Against the Odds として値があるのか? もちろん《万物の聖域/Sanctum of All》と新しい神殿サイクルだ! 今日のデッキは5色神殿で、多分門&神殿だ。主な目標は、戦場に同時に5種類の神殿全部と《万物の聖域/Sanctum of All》を出し、めちゃくちゃな量の価値をタダで得ることだ。神殿のバックアップとして門のシナジーがあり、これが5色のマナベースを安定させる助けになるだけでなく、低コストの全体除去《燃え立つ門/Gates Ablaze》に加え、《アーチ道の天使/Archway Angel》のライフゲインとしっかりとしたサイドボードも何枚かある。神殿は基本セット2021のスタンダードで戦うことができるのか? 動画に行って今日の Against the Odds の中で見つけ出そう。その後でこのデッキについてもっと話をしよう!
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動画
5色神殿
- メイン
Sorcery | ||
4 | 《燃え立つ門/Gates Ablaze》 | {2}{R} |
Land | ||
2 | 《繁殖池/Breeding Pool》 | |
1 | 《ディミーアのギルド門/Dimir Guildgate》 | |
1 | 《森/Forest》 | |
1 | 《ボロスのギルド門/Boros Guildgate》 | |
1 | 《アゾリウスのギルド門/Azorius Guildgate》 | |
1 | 《ゴルガリのギルド門/Golgari Guildgate》 | |
1 | 《沼/Swamp》 | |
2 | 《グルールのギルド門/Gruul Guildgate》 | |
1 | 《島/Island》 | |
1 | 《イゼットのギルド門/Izzet Guildgate》 | |
1 | 《山/Mountain》 | |
1 | 《オルゾフのギルド門/Orzhov Guildgate》 | |
1 | 《平地/Plains》 | |
3 | 《調和の公有地/Plaza of Harmony》 | |
1 | 《ラクドスのギルド門/Rakdos Guildgate》 | |
1 | 《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》 | |
1 | 《蒸気孔/Steam Vents》 | |
4 | 《シミックのギルド門/Simic Guildgate》 | |
1 | 《セレズニアのギルド門/Selesnya Guildgate》 | |
Instant | ||
4 | 《成長のらせん/Growth Spiral》 | {G}{U} |
4 | 《意味の渇望/Thirst for Meaning》 | {2}{U} |
Enchantment | ||
3 | 《豊かな実りの聖域/Sanctum of Fruitful Harvest》 | {2}{G} |
3 | 《静かな水の聖域/Sanctum of Calm Waters》 | {3}{U} |
4 | 《万物の聖域/Sanctum of All》 | {W}{U}{B}{R}{G} |
2 | 《廃れた高地の聖域/Sanctum of Shattered Heights》 | {2}{R} |
1 | 《穏やかな光の聖域/Sanctum of Tranquil Light》 | {W} |
2 | 《石の牙の聖域/Sanctum of Stone Fangs》 | {1}{B} |
Creature | ||
3 | 《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》 | {1}{G}{U} |
- サイドボード
1 | 《アーチ道の天使/Archway Angel》 | {5}{W} |
4 | 《門破りの雄羊/Gatebreaker Ram》 | {2}{G} |
2 | 《ギルド会談/Guild Summit》 | {2}{U} |
3 | 《神秘の論争/Mystical Dispute》 | {2}{U} |
3 | 《否認/Negate》 | {1}{U} |
2 | 《空の粉砕/Shatter the Sky》 | {2}{W}{W} |
デッキ
《万物の聖域/Sanctum of All》と神殿がスポイラーされてすぐ、俺は初回の Against the Odds はこれをプレイすることだと確信した。問題は、このエンチャントを使ってどう構築するかだ。神殿で構築する上で気持ち悪いことは、このサイクル自体がたくさんの枠を取ることであり、ユーティリティーカード用にはほとんど枠が無いということだ。この問題を克服する方法は、このデッキは呪文を唱えるためにたくさんの土地が必要になるので、土地を使って追加の価値を生むことであり、これによって門計画が神殿のバックアッププランになった。物事がうまくいくと、この計画は、門が除去、ライフゲイン、カードドローのパワーを上げ、神殿が回りだすようになるまで生き残る助けになる。そしてその後、戦場に数枚神殿が出れば、すぐにゲームが優勢になる。
神殿
《万物の聖域/Sanctum of All》が、基本セット2021の神殿をすごくわくわくさせた理由だ。戦場に大量の神殿を出すことで対価を得るだけでなく(本質的に6枚神殿が出ると、《万物の聖域/Sanctum of All》を《パンハモニコン/Panharmonicon》に変える)、神殿も見つけられる。神殿を使った構築で困難なことは、伝説であることであり、そのため特定の神殿を2枚以上引くと、そんなに価値が得られなくなる。つまり、特定の神殿を4枚(多くの場合、3枚でも)プレイするのを避ける必要があるということだ。一方で、5種類の神殿をすべて安定して見つける必要がある。《万物の聖域/Sanctum of All》は、すべてのターンで神殿をチューターすることができ、神殿を見つける完璧な方法であり、集めるとさらに優れたボーナスが付く。
残りの神殿については、3枚か2枚、あるいは1枚入りであり、何枚入れるかは、それ自体が戦場にあるとどれだけ良いかによる。一般的に、どの神殿も(いや、少なくても大半の神殿は)、戦場に3枚以上出るとその能力をパワーアップして非常に強力だが、最高の神殿でもそれ自体だけではそこそこである。3枚入っている神殿は《豊かな実りの聖域/Sanctum of Fruitful Harvest》と《静かな水の聖域/Sanctum of Calm Waters》だ。たとえ他の神殿が戦場に無くても、《豊かな実りの聖域/Sanctum of Fruitful Harvest》は基本的に《楽園の贈り物/Gift of Paradise》で、すべてのターンで好きな色のマナを追加で得られる。これが、《万物の聖域/Sanctum of All》にランプするからだけでなく、5色のマナを安定させるので、超重要である。《静かな水の聖域/Sanctum of Calm Waters》は単独だとルーティングだが、たくさん死にドローになりやすい伝説のエンチャントで満ちたこのデッキでは、特に価値がある。しかし、数枚戦場に神殿が出ると、タダで繰り返しのカードアドバンテージ源になる。
次は2枚入りの神殿で、《廃れた高地の聖域/Sanctum of Shattered Heights》と《石の牙の聖域/Sanctum of Stone Fangs》だ。中盤から終盤で戦場に何枚か神殿があると、このカードはこのデッキで最高のカードになる。《石の牙の聖域/Sanctum of Stone Fangs》は主な勝利条件だし、《廃れた高地の聖域/Sanctum of Shattered Heights》は繰り返しの除去になる(そして、引いてしまった余分な神殿を片づける方法でもある)。逆に、両方とも最初の1枚目としては、とてもぱっとしない。赤の神殿は、ほとんど何も倒せないし(再度燃料を与えてくれる《静かな水の聖域/Sanctum of Calm Waters》が無いと、すぐに手札が尽きる)、黒の神殿で1点ドレインしても、あまり有益ではない。基本的に完全な世界では、《豊かな実りの聖域/Sanctum of Fruitful Harvest》と《静かな水の聖域/Sanctum of Calm Waters》が最初で、多分《万物の聖域/Sanctum of All》でもいいが、《豊かな実りの聖域/Sanctum of Fruitful Harvest》と《石の牙の聖域/Sanctum of Stone Fangs》が着地してゲームを終わらせることになる。
最後だが確実に一番重要で無いものは《穏やかな光の聖域/Sanctum of Tranquil Light》で、本当に悪いから1枚だけ入れている。すべてのゲームで、俺は1回も《穏やかな光の聖域/Sanctum of Tranquil Light》を起動したことは無いと思う(最終的には起動することはあるが)。そういう訳で、他の神殿のように能力のためにデッキにあるのではなく、《穏やかな光の聖域/Sanctum of Tranquil Light》はこのデッキでは他の神殿のパワーを1上げることで、単純に神殿の数を増やすためだ。
それで、戦場に6枚すべての神殿を出すという目標を達成すると何が起こるのか? 各ターンで、《豊かな実りの聖域/Sanctum of Fruitful Harvest》から 12マナ、《静かな水の聖域/Sanctum of Calm Waters》から 12枚ドロー(と2枚捨て)、《石の牙の聖域/Sanctum of Stone Fangs》から 12点ドレインし、《廃れた高地の聖域/Sanctum of Shattered Heights》で対戦相手の盤面を倒す… それと《穏やかな光の聖域/Sanctum of Tranquil Light》で何かもタップするね。最終的にばかげた量の価値をタダで得て、大抵《石の牙の聖域/Sanctum of Stone Fangs》のおかげでわずか1~2ターンでゲームを終わらせることになる!
ランプ
神殿で他の大きな困難なことは、5色いることで、マナを若干トリッキーにしていることだ。《成長のらせん/Growth Spiral》と《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》のようなランプ呪文は、デッキを掘り進めて、5色の土地をすべて見つける助けになるし、《迂回路/Circuitous Route》は(2色土地を2枚チューターできるおかげで)これ自体で戦場にマナを4色増やす。両方とも、各ゲームで神殿すべてを唱える正しいマナを得る助けになるし、《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》と《成長のらせん/Growth Spiral》のドローは足りない土地を見つける助けになる。
他のカード
このデッキのまとめは《意味の渇望/Thirst for Meaning》と《燃え立つ門/Gates Ablaze》だ。《意味の渇望/Thirst for Meaning》は神殿デッキにとって完璧なドロー呪文で、インスタントスピードで3マナで3枚引き、その後手札にいっぱいになっている余分な神殿を捨てることもできる。《万物の聖域/Sanctum of All》は墓地からも神殿をチューターできることを覚えておいてほしい。だから、墓地対策を心配しないなら、《万物の聖域/Sanctum of All》で最終的に場に戻せることが分かっていると、序盤で神殿を捨てることが有効になることが多い。《燃え立つ門/Gates Ablaze》は、序盤で赤単に対して有益であるくらい十分早い全体除去だが、後に大きな脅威もぶちのめすくらい大きくもなる。
対戦
良い知らせから始めよう。俺は実際、神殿の素の力にショックを受けた。基本セット2021の新しいバージョンは、オリジナルより約10倍優れていて、競技的なスタンダードのデッキの基になるくらい十分強力に見えた。ここで悪いニュースについては、スタンダードにはこのデッキを吹き飛ばす、確実にかなりプレイされているカードがあるということだ。《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》、《厚かましい借り手/Brazen Borrower》、《エルズペス、死に打ち勝つ/Elspeth Conquers Death》、《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》、これらは一時的にしろ恒久的にしろ、すべて神殿への回答になる。対戦になるとき、偶然的に神殿に対処できるデッキを避けることを望んでいる。基本的に、神殿が戦場に着地すると、どんなデッキも倒すことができるが、対戦相手の偶然的な除去があると、このデッキはほとんど何もできない。
勝率
概して、5色神殿で 3-2 し、勝率は 60% となり、Against the Odds としては平均くらいとなった。しかしながら、俺がテストで大量にプレイしたときは、対戦という点ではちょっと運が良く、絶え間なく連続するバントの神話デッキを避けられたと言うだろう。このデッキは、神殿デッキへの回答をたくさんプレイしているので、悪夢のような対戦になる。神殿は実際、少なくても Tier 3 のデッキのパワーレベルがあると思うが、今のところは、メタのトップ Tier が、《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》、《暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy》、《戦争の犠牲/Casualties of War》、《秋の騎士/Knight of Autumn》のようなカードがローテーションされる後まで待つ必要があるくらい、とても敵対的だ。そうは言っても、このデッキはプレイするにはとても楽しく、メインにある対策カードを避けられるなら、本当に強力でもある!
来週のデッキの候補
Against the Odds の候補は、YouTybe にある! ここから来週のデッキを投票しよう。
※訳注:Jump start のカードイラストが無いので、カード名だけ載せておきます。
- 《文飾衒才のブルバック/Bruvac the Grandiloquent》
- 《不吉な狩猟のニース/Neyith of the Dire Hunt》
- 《タルジーディの隊商、スビラ/Subira, Tulzidi Caravanner》
- 《混沌の乗り手、ザルゾス/Zurzoth, Chaos Rider》
【翻訳】基本セット2021プレビュー期間の新しいスイートなデッキ5つ(スタンダード)
ウギンは禁止になりそう…
原文
昨日は Magic Arena で、基本セット2021のアーリーアクセスの日だった。そして Twitch のブラックアウトのせいで配信できなかたが、この日のために十分に蓄えてあったアカウントのおかげで(ありがとう、ウィザーズ!)、俺が考えた5つのデッキで、なんとかたくさんの対戦を録画することができた。そういう訳で、今日の動画はちょっと違う。ただ1つだけのデッキに注力するのではなく、プレビュー配信スタイルで飛び込んで、基本セット2021でできる最高にクールなものをちらっと覗いてみよう! いつくかのデッキが気に入ったのなら、将来配信や動画で再訪問できるので、俺にコメントで分かるようにいてくれ。ともかく動画に行って、その後デッキについて簡単に話をしよう!
動画
デッキ
深淵への覗き込み
- メイン
Sorcery | ||
4 | 《不気味な教示者/Grim Tutor》 | {1}{B}{B} |
4 | 《深淵への覗き込み/Peer into the Abyss》 | {4}{B}{B}{B} |
Planeswalker | ||
2 | 《憎悪に歪む者、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, the Hate-Twisted》 | {3}{B}{B} |
Land | ||
21 | 《沼/Swamp》 | |
4 | 《ロークスワイン城/Castle Locthwain》 | |
Instant | ||
2 | 《闇の掌握/Grasp of Darkness》 | {B}{B} |
Enchantment | ||
4 | 《地獄界の夢/Underworld Dreams》 | {B}{B}{B} |
Creature | ||
1 | 《虐殺のワーム/Massacre Wurm》 | {3}{B}{B}{B} |
4 | 《帆凧の掠め盗り/Kitesail Freebooter》 | {1}{B} |
3 | 《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》 | {3}{B}{B} |
2 | 《死より選ばれしティマレット/Tymaret, Chosen from Death》 | {B}{B} |
4 | 《残忍な騎士/Murderous Rider》 | {1}{B}{B} |
Artifact | ||
3 | 《ニクスの睡蓮/Nyx Lotus》 | {4} |
- サイドボード
《深淵への覗き込み/Peer into the Abyss》がプレビューされてすぐに、俺の頭に最初に浮かんだことは、このカードを《地獄界の夢/Underworld Dreams》か《憎悪に歪む者、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, the Hate-Twisted》のコンボパーツとして使うことだ。対戦相手のライブラリが最低 20枚ある限り、対戦相手を対象に《深淵への覗き込み/Peer into the Abyss》を解決すると、《深淵への覗き込み/Peer into the Abyss》自体でライフの半分を失い、残りは《地獄界の夢/Underworld Dreams》か《憎悪に歪む者、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis, the Hate-Twisted》がダメージを飛ばすことで、「対戦相手がカードを引くとき、1点ダメージを受ける」カードのどちらかが戦場にあることで致命傷になる。ルール的には、スタンダードにおける「私は勝利する」という2枚コンボだ! 《ニクスの睡蓮/Nyx Lotus》の助けがある状態で、欠けているコンボパーツを何でもつまらない方法で見つける《不気味な教示者/Grim Tutor》で安定させることで、5ターンという早さでこのコンボをうまくやりとげることができる。コンボ以上に、たくさんの黒シンボルが戦場にあることで、《ニクスの睡蓮/Nyx Lotus》のパワーが上がるので、一種の奇妙な黒単信心にもなっている。そして《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》のドレイン能力は、《深淵への覗き込み/Peer into the Abyss》を引くのを待っている間、《地獄界の夢/Underworld Dreams》に価値を持たせる優れた方法になっている。
白緑カウンター
- メイン
Planeswalker | ||
3 | 《バスリ・ケト/Basri Ket》 | {1}{W}{W} |
Land | ||
4 | 《豊潤の神殿/Temple of Plenty》 | |
2 | 《アーデンベイル城/Castle Ardenvale》 | |
4 | 《寺院の庭/Temple Garden》 | |
7 | 《平地/Plains》 | |
2 | 《寓話の小道/Fabled Passage》 | |
5 | 《森/Forest》 | |
Instant | ||
1 | 《不敗の陣形/Unbreakable Formation》 | {2}{W} |
Enchantment | ||
2 | 《議事会の裁き/Conclave Tribunal》 | {3}{W} |
Creature | ||
3 | 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》 | {1}{G} |
4 | 《石とぐろの海蛇/Stonecoil Serpent》 | {X} |
4 | 《議事会の導師/Conclave Mentor》 | {G}{W} |
2 | 《バスリの副官/Basri's Lieutenant》 | {3}{W} |
4 | 《花粉光のドルイド/Pollenbright Druid》 | {1}{G} |
4 | 《生皮収集家/Pelt Collector》 | {G} |
2 | 《尊い騎士/Venerable Knight》 | {W} |
4 | 《敬慕されるロクソドン/Venerated Loxodon》 | {4}{W} |
- サイドボード
《議事会の導師/Conclave Mentor》は、基本セット2021の中で最もわくわくするアンコモンの1枚で、とても優れた《巻きつき蛇/Winding Constrictor》の印象がある(《巻きつき蛇/Winding Constrictor》はカラディシュ期のスタンダードで非常に強力なサポートカードだった)。もっと重要なことは、+1/+1 カウンターのテーマは、《議事会の導師/Conclave Mentor》を差し引いても、《バスリ・ケト/Basri Ket》、《バスリの結束/Basri's Solidarity》、《バスリの副官/Basri's Lieutenant》がクリーチャーにカウンターを乗せる方法になるので(《議事会の導師/Conclave Mentor》のおかげで2つ乗る可能性がある)、基本セット2021で大量の新しいサポートを得たことだ。《漁る軟泥/Scavenging Ooze》は自分自身でカウンターを乗せ、同時に《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》と《大釜の使い魔/Cauldron Familiar》のような、墓地のうざい脅威の対策にもなる。白緑カウンターをプレイする主な理由は、信じられないくらい爆発的なスタートを切る能力があることだ。1ターン目に《生皮収集家/Pelt Collector》のような何か、2ターン目に《議事会の導師/Conclave Mentor》、3ターン目に《石とぐろの海蛇/Stonecoil Serpent》や《尊い騎士/Venerable Knight》のような別の1マナで《敬慕されるロクソドン/Venerated Loxodon》の招集で +1/+1 カウンターを全クリーチャーに2つ乗せられると同時に、戦場に 4/4 を加えられる。このことで、でかくて倒せない盤面を非常に高速に築き(築くことを期待し)、対戦相手が持ち直せる前に轢き倒せられる。
黒緑城塞
- メイン
Sorcery | ||
2 | 《不気味な教示者/Grim Tutor》 | {1}{B}{B} |
4 | 《繁茂の絆/Bond of Flourishing》 | {1}{G} |
Land | ||
1 | 《ロークスワイン城/Castle Locthwain》 | |
4 | 《光輝の泉/Radiant Fountain》 | |
4 | 《ジャングルのうろ穴/Jungle Hollow》 | |
4 | 《寓話の小道/Fabled Passage》 | |
6 | 《沼/Swamp》 | |
5 | 《森/Forest》 | |
4 | 《疾病の神殿/Temple of Malady》 | |
Instant | ||
1 | 《ムラーサの胎動/Pulse of Murasa》 | {2}{G} |
Creature | ||
4 | 《戦慄の存在/Dread Presence》 | {3}{B} |
4 | 《イリーシア木立のドライアド/Dryad of the Ilysian Grove》 | {2}{G} |
2 | 《迷える探求者、梓/Azusa, Lost but Seeking》 | {2}{G} |
4 | 《樹上の草食獣/Arboreal Grazer》 | {G} |
4 | 《金のガチョウ/Gilded Goose》 | {G} |
2 | 《薄暮薔薇の棘、ヴィト/Vito, Thorn of the Dusk Rose》 | {2}{B} |
Artifact | ||
3 | 《ボーラスの城塞/Bolas's Citadel》 | {3}{B}{B}{B} |
- サイドボード
1 | 《苦悶の悔恨/Agonizing Remorse》 | {1}{B} |
3 | 《暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy》 | {B}{G} |
2 | 《肉儀場の叫び/Cry of the Carnarium》 | {1}{B}{B} |
4 | 《強迫/Duress》 | {B} |
1 | 《無情な行動/Heartless Act》 | {1}{B} |
4 | 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》 | {1}{G} |
《ボーラスの城塞/Bolas's Citadel》は強力なカードだ。しかし、基本セット2021のおかげで、もっと良くもっと爆発的になった。黒緑城塞の目標は、《樹上の草食獣/Arboreal Grazer》や《金のガチョウ/Gilded Goose》のようなカードの助けで、(ピンチのときには《不気味な教示者/Grim Tutor》で見つけることができる)《ボーラスの城塞/Bolas's Citadel》にランプすることだ。その後、いったん《ボーラスの城塞/Bolas's Citadel》が戦場に出ると、追加の土地がプレイできるカードの助けで、1ターンでデッキの大量のかたまりをプレイすることだ(そして多分ゲームに勝てるだろう)。《ボーラスの城塞/Bolas's Citadel》が普通フィズるのは、デッキのトップに2枚目の土地を見つけたときだ。しかし、《迷える探求者、梓/Azusa, Lost but Seeking》と《イリーシア木立のドライアド/Dryad of the Ilysian Grove》のおかげで、各ターン7枚の土地をプレイできる可能性がある。《ムラーサの胎動/Pulse of Murasa》、《次元を挙げた祝賀/Planewide Celebration》、《繁茂の絆/Bond of Flourishing》のようなカードから何点かライフを回復できることに加え、《疾病の神殿/Temple of Malady》や《寓話の小道/Fabled Passage》のデッキのトップを変えられる方法があることで、《ボーラスの城塞/Bolas's Citadel》を解決したターンでゲームに勝つチャンスがそれなりにある。実際に対戦相手を倒すことに関しては、基本セット2021で追加されたもう1枚のカード《薄暮薔薇の棘、ヴィト/Vito, Thorn of the Dusk Rose》があり、ライフ回復の呪文を唱えると対戦相手をドレインする。他のキーカードは、《戦慄の存在/Dread Presence》だ。戦場に《イリーシア木立のドライアド/Dryad of the Ilysian Grove》があると、土地はすべて沼になり、それによって《戦慄の存在/Dread Presence》が誘発し、《ボーラスの城塞/Bolas's Citadel》見つけるためにカードを引くか(あるいはデッキトップ土地を引いて、《ボーラスの城塞/Bolas's Citadel》でさらに呪文を唱えるか)、(《薄暮薔薇の棘、ヴィト/Vito, Thorn of the Dusk Rose》があれば4点になる)2点ドレインするか、どちらかができる。一度動き出すと、追加の土地をすべてプレイして、1ターンで20点ドレインできる可能性がある。あるいは、もっと直接的に《薄暮薔薇の棘、ヴィト/Vito, Thorn of the Dusk Rose》で倒すために、《次元を挙げた祝賀/Planewide Celebration》を解決して16点回復し、《ヴィト》で16点与えられる!
黒単悪魔の抱擁ストンピィ
- メイン
Land | ||
4 | 《ロークスワイン城/Castle Locthwain》 | |
Instant | ||
2 | 《闇の掌握/Grasp of Darkness》 | {B}{B} |
2 | 《無情な行動/Heartless Act》 | {1}{B} |
Enchantment | ||
4 | 《ティマレット、死者を呼び出す/Tymaret Calls the Dead》 | {2}{B} |
4 | 《悪魔の抱擁/Demonic Embrace》 | {1}{B}{B} |
Creature | ||
4 | 《漆黒軍の騎士/Knight of the Ebon Legion》 | {B} |
4 | 《ぬかるみのトリトン/Mire Triton》 | {1}{B} |
4 | 《朽ちゆくレギサウルス/Rotting Regisaur》 | {2}{B} |
4 | 《悪魔の職工/Fiend Artisan》 | {B/G}{B/G} |
1 | 《盗賊ギルドの処罰者/Thieves' Guild Enforcer》 | {B} |
4 | 《帆凧の掠め盗り/Kitesail Freebooter》 | {1}{B} |
4 | 《どぶ骨/Gutterbones》 | {B} |
- サイドボード
俺は、《怨恨/Rancor》と《天使の運命/Angelic Destiny》を機能なハイブリッドである、《悪魔の抱擁/Demonic Embrace》の力の大信者だ。この2枚のカードは両方とも、スタンダードにあった時非常に優れたカードだった。黒単悪魔の抱擁ストンピィは、オーラでアドバンテージを得る単純な方法だ。手の混んだことは何もしない。しかし、低コストで積極的な黒のクリーチャーをプレイし、《悪魔の抱擁/Demonic Embrace》で空に送るというゲームの計画は、非常に効果的にできる。どんな適当なクリーチャーも《悪魔の抱擁/Demonic Embrace》の有効な対象になれるが、(たとえ倒されても、常に墓地から再度唱えられるので)、このデッキができる一番スイートなことは、《朽ちゆくレギサウルス/Rotting Regisaur》に《悪魔の抱擁/Demonic Embrace》を付けることで(《朽ちゆくレギサウルス/Rotting Regisaur》でディスカードできる可能性がある)、多分5ターン目くらいの早さで、たった2回攻撃するだけで倒せるパワー10の飛行を作れる!
ブルウギン
- メイン
Planeswalker | ||
3 | 《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》 | {4} |
4 | 《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》 | {8} |
Land | ||
12 | 《島/Island》 | |
4 | 《光輝の泉/Radiant Fountain》 | |
1 | 《スコフォスの迷宮/Labyrinth of Skophos》 | |
4 | 《爆発域/Blast Zone》 | |
3 | 《総動員地区/Mobilized District》 | |
Instant | ||
2 | 《崇高な天啓/Sublime Epiphany》 | {4}{U}{U} |
4 | 《中和/Neutralize》 | {1}{U}{U} |
Creature | ||
4 | 《名高い武器職人/Renowned Weaponsmith》 | {1}{U} |
4 | 《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum》 | {4} |
2 | 《不屈の巡礼者、ゴロス/Golos, Tireless Pilgrim》 | {5} |
4 | 《パラジウムのマイア/Palladium Myr》 | {3} |
Artifact | ||
2 | 《彩色の宇宙儀/Chromatic Orrery》 | {7} |
4 | 《精神迷わせの秘本/Mazemind Tome》 | {2} |
- サイドボード
1 | 《彩色の宇宙儀/Chromatic Orrery》 | {7} |
1 | 《王神の立像/God-Pharaoh's Statue》 | {6} |
1 | 《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》 | {1} |
1 | 《隕石ゴーレム/Meteor Golem》 | {7} |
1 | 《神秘の炉/Mystic Forge》 | {4} |
4 | 《神秘の論争/Mystical Dispute》 | {2}{U} |
2 | 《魔術遠眼鏡/Sorcerous Spyglass》 | {2} |
1 | 《魂標ランタン/Soul-Guide Lantern》 | {1} |
3 | 《灯狩人のマスティコア/Sparkhunter Masticore》 | {3} |
最後だけど重要なブルウギンは、部族ウギンも兼ねる、青単アーティファクトのランプデッキだ。3ターン目に《パラジウムのマイア/Palladium Myr》のような何か、4ターン目に《人知を超えるもの、ウギン/Ugin, the Ineffable》、5ターン目に《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》(《人知を超えるもの、ウギン/Ugin, the Ineffable》のコスト削減のおかげで6マナ)というのが夢のようなドローで、フォーマットにある大半のデッキを倒せる。《名高い武器職人/Renowned Weaponsmith》のような奇妙なカードをたくさんプレイするが、このデッキには奇妙に効果的で、やばいこともできる。あぁ、そうだ。《崇高な天啓/Sublime Epiphany》も唱えられ、(《神秘の論争/Mystical Dispute》を避けられる限り)やばい量の価値を生み、大抵インスタント・スピードでストレートに4対1交換になる。
まとめ
ともかく、今日はこれですべてだ。どのデッキが一番気に入ったかな? どのデッキを配信や YouTube でもっとプレイすべきかな? コメントで教えてくれ! ほかにスイートで刺激的な基本セット2021のデッキを構築し、見つけられたかな? コメントにも残してくれ!
【翻訳】Against the Odds:ヴァドロック・コンボ(スタンダード)
このコンボ、テフェリー一枚で瓦解する気がするのだが。
原文
やぁ、みんな。第244回目の Againet The Odds へようこそ。今週はイコリア・スタンダード 2.0 に向かい、《雷の頂点、ヴァドロック/Vadrok, Apex of Thunder》と《栄光の好機/Chance for Glory》のコンボだった、Againt The Odds の候補に戻ろう! 知っているかもしれないが、技術的にはこのコンボを先週プレイするはずだったが、ウィザーズが禁止改定の更新を実装するまで待つために、結局一週後ろにすることになった。ありがたいことに、このコンボ自体は超スイートなので、やらないよりは遅いほうが良いケースだ。このコンボはどのように働くのか? 勝つだけでなく、《雷の頂点、ヴァドロック/Vadrok, Apex of Thunder》と《栄光の好機/Chance for Glory》の無限コンボになる確率はどのくらいなのか? 動画に行って見つけ出そう。その後でこのデッキについてもっと話をしよう!
簡単な注意:もしまだらな、MTGGoldfish の YouTube にチャンネル登録しよう。
動画
ヴァドロック・コンボ
- メイン
Land | ||
2 | 《島/Island》 | |
2 | 《凱旋の神殿/Temple of Triumph》 | |
1 | 《山/Mountain》 | |
1 | 《平地/Plains》 | |
4 | 《蒸気孔/Steam Vents》 | |
4 | 《神聖なる泉/Hallowed Fountain》 | |
2 | 《天啓の神殿/Temple of Epiphany》 | |
4 | 《ラウグリンのトライオーム/Raugrin Triome》 | |
4 | 《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》 | |
Instant | ||
4 | 《物語の終わり/Tale's End》 | {1}{U} |
4 | 《栄光の好機/Chance for Glory》 | {1}{R}{W} |
4 | 《意味の渇望/Thirst for Meaning》 | {2}{U} |
Creature | ||
2 | 《飛びかかる岸鮫/Pouncing Shoreshark》 | {4}{U} |
4 | 《両生共生体/Pollywog Symbiote》 | {1}{U} |
4 | 《伝承のドラッキス/Lore Drakkis》 | {1}{U}{R} |
2 | 《威厳あるレオサウルス/Regal Leosaur》 | {R}{W} |
4 | 《海駆けダコ/Sea-Dasher Octopus》 | {1}{U}{U} |
4 | 《雷の頂点、ヴァドロック/Vadrok, Apex of Thunder》 | {U}{R}{W} |
- サイドボード
2 | 《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》 | {1}{U} |
1 | 《炎の一掃/Flame Sweep》 | {2}{R} |
1 | 《ヘリオッドの介入/Heliod's Intervention》 | {X}{W}{W} |
3 | 《神秘の論争/Mystical Dispute》 | {2}{U} |
2 | 《否認/Negate》 | {1}{U} |
3 | 《焦熱の竜火/Scorching Dragonfire》 | {1}{R} |
3 | 《時の一掃/Time Wipe》 | {2}{W}{W}{U} |
デッキ
《雷の頂点、ヴァドロック/Vadrok, Apex of Thunder》と《栄光の好機/Chance for Glory》が投票で勝ったとき、どういう方向性にするか俺にはとても良いアイデアがあった。主コンボは、《雷の頂点、ヴァドロック/Vadrok, Apex of Thunder》と《伝承のドラッキス/Lore Drakkis》を一緒に変容させ、毎ターン変容させ続けて《雷の頂点、ヴァドロック/Vadrok, Apex of Thunder》を使い、墓地から《栄光の好機/Chance for Glory》を再度唱え追加ターンを得て、その後《伝承のドラッキス/Lore Drakkis》を使って《物語の終わり/Tale's End》を戻して、追加ターンの終わりに《栄光の好機/Chance for Glory》の「ゲームに敗北する」という誘発能力を《もみ消し/Stifle》する。理論的には、《ヴァドロック》+《ドラッキス》が毎ターン変容し続ければ、最終的に適当な変容クリーチャーで殴って勝つまで、追加ターンを得続けることができる。
コンボの中心は、変容クリーチャー2体と2枚の呪文だ。変容カードに関しては、このデッキが本当にやりたいことは、《伝承のドラッキス/Lore Drakkis》が変容している《雷の頂点、ヴァドロック/Vadrok, Apex of Thunder》を得ることであり、このクリーチャーに変容するときはいつでも、マナコスト3以下のクリーチャーでない呪文を墓地から唱えられ、別のインスタンスかソーサリーを墓地から手札に戻すことができる。ゲームが進むと、大抵《ヴァドロック》か《伝承のドラッキス/Lore Drakkis》が複数体変容し、さらにあり得ないことになる、と述べておく価値もあるだろう。最終的に、変容するどんな時でも、4枚の低コストな非クリーチャー呪文を墓地から唱え、4枚のインスタンスかソーサリーを墓地から手札に戻せるようになるところへ行きつく。あぁそうだ。《雷の頂点、ヴァドロック/Vadrok, Apex of Thunder》の独特なテキスト(墓地から唱えても呪文を追放しない)によって、《栄光の好機/Chance for Glory》を追加で引く必要はなく、同じ《栄光の好機/Chance for Glory》を繰り返し何度も唱え続けられるので、コンボを働かせられるということについても、指摘しておく価値があるだろう。
呪文に関しては、《栄光の好機/Chance for Glory》と《物語の終わり/Tale's End》が2つのコンボ・パーツだ。最終目的は、追加のターンを得るために《雷の頂点、ヴァドロック/Vadrok, Apex of Thunder》の能力で《栄光の好機/Chance for Glory》を毎ターン唱え、その後《伝承のドラッキス/Lore Drakkis》の能力で《物語の終わり/Tale's End》を手札に戻し、追加ターンのエンドステップで誘発する「ゲームに敗北する」を打ち消せるようにすることだ。変容クリーチャーを引き続けたとすると、本当にジャンクな方法で無限ターンをすることができる。最終的に、適当な変容クリーチャーで殴ってゲームに勝つことになる。
《栄光の好機/Chance for Glory》は、クリーチャーを永遠に破壊不能にするという、追加の長所があることも述べておく価値があるだろう。特に大量のクリーチャーを変容させるデッキには価値がある。このことで、《厚かましい借り手/Brazen Borrower》のようなバウンス呪文か、《エルズペス、死に打ち勝つ/Elspeth Conquers Death》のような追放ベースの効果では、まだ台無しになるが(対戦相手にターンを回さなければ、こういった多くの呪文は避けられるが)、対戦相手が除去でコンボを止めることをより難しくさせている。
変容カード
もちろんコンボを働かせるために、すべてのターンで変容クリーチャーが必要でもある。このために、《海駆けダコ/Sea-Dasher Octopus》、《威厳あるレオサウルス/Regal Leosaur》、《飛びかかる岸鮫/Pouncing Shoreshark》という一握りの変容クリーチャーがある。それぞれある程度の長所はあるが、実際のところ、こういったクリーチャーがデッキにある理由のすべては、《雷の頂点、ヴァドロック/Vadrok, Apex of Thunder》と《伝承のドラッキス/Lore Drakkis》の変容能力を誘発させるためである。《海駆けダコ/Sea-Dasher Octopus》と《飛びかかる岸鮫/Pouncing Shoreshark》は瞬速のおかげで追加の長所があり、ピンチのとき、エンドステップに瞬速で唱えて《物語の終わり/Tale's End》を唱えて、《栄光の好機/Chance for Glory》で自爆するのを避けることができる。
一方《両生共生体/Pollywog Symbiote》は、最高の変容先クリーチャーだ。変容コストを減らすランプ呪文として働くだけでなく、追加ターンを得続けるために変容クリーチャーをもっと探している間、余計な土地や他の不要なカードを弾けることで、コンボをサポートする助けになるルーティングにもなる。《両生共生体/Pollywog Symbiote》も《雷の頂点、ヴァドロック/Vadrok, Apex of Thunder》と途方もないことをする。《共生体》を2ターン目に唱えると、《雷の頂点、ヴァドロック/Vadrok, Apex of Thunder》を3ターン目に変容でき、《両生共生体/Pollywog Symbiote》の能力で低コストの非クリーチャー呪文をルーティングできる。そしてすぐに《雷の頂点、ヴァドロック/Vadrok, Apex of Thunder》でタダで唱えることができる。
他のカード
このデッキのまとめは、《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》と《意味の渇望/Thirst for Meaning》で、両方とも3マナのコストを持つ非クリーチャー呪文なので、《雷の頂点、ヴァドロック/Vadrok, Apex of Thunder》で墓地からタダで唱えることができる。《意味の渇望/Thirst for Meaning》はデッキを掘り進めてコンボパーツを見つける助けになると同時に、《伝承のドラッキス/Lore Drakkis》と《雷の頂点、ヴァドロック/Vadrok, Apex of Thunder》用に墓地を貯められる。《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》は、このデッキでは2つのことをする。1つ目は、対戦相手の干渉から無限ターンコンボを守ることであり、インスタンス・スピードの除去で倒されたり、戦場にいる変容クリーチャーをバウンスされたりして台無しにならないようにすることだ。2つ目は、無限ターンのループ中に、戦場にいる変容クリーチャーをバウンスできることだ。前に述べたように、コンボを働かせるには、すべてのターンで変容クリーチャーを見つける必要がある。見つけ損なったら、戦場にある変容クリーチャーをバウンスし、コンボパーツを再度唱え、さらに何ターンかループを続くようにすることができる。
対戦
ヴァドロック・コンボの対戦は、詳細化するのはちょっとトリッキーだ。なぜなら、負けた赤単1回との対戦以外は、すべてコントロールとティムール再生だったからだ。一般的に、このデッキは、アグロとの対戦は比較的劣っているように思う(主な理由は、メインデッキに現実的な除去がたくさんないから)。しかし、コントロールとティムール再生のようなコンボ・コントロールに対しては、本当に良く働くように思う。
勝率
概して、赤単に1回負けたがこのフォーマットにある最高のデッキ、ティムール再生を2回倒し、ヴァドロック・コンボで 4-1 した! 勝率は 80% となり、ヴァドロック・コンボは Against the Odds のデッキの中で平均よりかなり上になった。コンボは、机上ではジャンキーに見えるが、特に《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》が追加ターンのループを守っていると、実際驚くほど効果的だった。無限ターン(あるいは、少なくても追加ターンで勝てるくらいの無限ターン)になるゲームも何ゲームかあったが、たとえ単に連続して何ターンか得ても、盤面は本当に強力だった。サンプルサイズはかなり小さいが、ヴァドロック・コンボは実際、スタンダードで最高で一番よくプレイされているデッキについて行くことができるように感じた。これは、机上では超ジャンキーに見えるデッキにとっては、とても驚くことだ。コンボを差し引いても、みんなは《両生共生体/Pollywog Symbiote》入りの《雷の頂点、ヴァドロック/Vadrok, Apex of Thunder》をもっとプレイすべきだ。3ターン目に変容し、《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》のような何かを墓地においてルーティングし、タダで唱えることは、信じられないくらい強力な立ち上がりになる!
来週の候補
Against the Odds の候補は Youtube に移動した! 今ここで来週のデッキを投票しよう!