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【翻訳】Budget Magic:青単バウンス&ライブラリアウト(スタンダード)

原文:

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過去数週間に渡って、Budget Magicでいくつかイケてるデッキを紹介してきけど、これらのデッキ全部が価格の上端まで上がってしまった。だから今週は、超Budgetというだけではなく、ファンが気に入るアーキタイプであるデッキにシフトしよう。ライブラリアウトだ! 俺はいくつかの理由から、ライブラリアウトをプレイすることから避けていた。その理由とは、以前嫌な経験をしたし(モダンでずっと最悪デッキと言われている青単ライブラリアウトだ)、たくさんのライブラリアウトを悪いバーンのようにプレイしたし、一番重要な理由は俺がライブラリアウトを楽しんでいないからだ。

ありがたいことに、今日のデッキ --- 青単バウンス&ライブラリアウト --- によって、このようなたくさんの問題を解決してくれた。一番重要なことは、《Tome Scour》がひどい《Lava Spike》のように使われるのではなく、少しのライブラリアウトするクリーチャーをプレイし、このクリーチャーがライブラリを破壊する能力を使うために、何度も何度も手札にバウンスし続けることによって、たくさんのファンがプレイし、悪いバーンだと感じさせないことだ。次に重要なことは、ある程度は競技的なデッキであることだ。俺は、このデッキが、アモンケットでプレイしてきた最も競技的なbudget deckのうちの1つだとは考えていないが、たとえteirデッキに対してでも、いくつかのマッチで勝つには十分良いものだ! とにかく動画へ行こう、そしてデッキについて細かく見ていこう。

動画

デッキ紹介

https://youtu.be/q1rNuBFutiw?list=PLtLlcD-b2JRGFd8yai4GZV4X-ROyqn30z

バウンス&ライブラリアウト v.s. 4色

https://youtu.be/Xwg0OMdXhyA?list=PLtLlcD-b2JRGFd8yai4GZV4X-ROyqn30z

バウンス&ライブラリアウト v.s. 黒単ゾンビ

https://youtu.be/5eF4o8sxKxk?list=PLtLlcD-b2JRGFd8yai4GZV4X-ROyqn30z

バウンス&ライブラリアウト v.s. アブザントーク

https://youtu.be/BUSVhx59J8E?list=PLtLlcD-b2JRGFd8yai4GZV4X-ROyqn30z

バウンス&ライブラリアウト v.s. 赤単

https://youtu.be/AOPwhiBWMxM?list=PLtLlcD-b2JRGFd8yai4GZV4X-ROyqn30z

バウンス&ライブラリアウト v.s. 新たな視点

https://youtu.be/YNiLB0iRPGs?list=PLtLlcD-b2JRGFd8yai4GZV4X-ROyqn30z

バウンス&ライブラリアウト v.s. Salty 驚異

https://youtu.be/Y0BxSgN5nX8?list=PLtLlcD-b2JRGFd8yai4GZV4X-ROyqn30z

 

バウンス&ライブラリアウト

Creatures (8)

4 《査問長官/Minister of Inquiries》
4 《躁の書記官/Manic Scribe》

Spells (29)

3 《検閲/Censor》
3 《抗えない主張/Compelling Argument》
1 《否認/Negate》
3 《明日からの引き寄せ/Pull from Tomorrow》
4 《パズルの欠片/Pieces of the Puzzle》
4 《虚空の粉砕/Void Shatter》
4 《岸の飲み込み/Engulf the Shore》
4 《驚恐の目覚め/Startled Awake》
3 《押し潰す触手/Crush of Tentacles》

Lands (23)

1 《ガイアー岬の療養所/Geier Reach Sanitarium》
17 《島/Island》
4 《鏡の池/Mirrorpool》
1 《海門の残骸/Sea Gate Wreckage》

Sideboard (15)

3 《儀礼的拒否/Ceremonious Rejection》
2 《手酷い失敗/Horribly Awry》
3 《否認/Negate》
3 《即時却下/Summary Dismissal》
4 《象形の守り手/Glyph Keeper》

デッキ

バウンス&ライブラリアウト・デッキの基本的なアイデアは単純だ:対戦相手のライブラリを少しずつ空にして、最終的には、空になったライブラリからカードをドローするとき、対戦相手を殺す。この計画はかなり遅いので、自分のデッキの残りを、対戦相手のライブラリを削りきるまで十分長く生き残ることに専念することにある。そのため、計画を1歩ずつ歩んでいこう。

プランA:ライブラリを削るクリーチャー

《Manic Scribe》と《Minister of Inquiries》は、多くのことがあるようには見えないかもしれないが、実際にはスタンダード、特にこのカードを繰り返し使うことができるこのデッキでは、最も良いライブラリを削るカードだ。ゴールは、最終的に戦場にこれらのクリーチャーの何体かを出し、その結果、毎ターン6枚か9枚か12枚のカードを削る。問題は、これら両方のカードが、いくらかの他の働きをするカードを入れないと、毎ターン使えないという制限があることだ。《Manic Scribe》は、戦場に入ったとき3枚削るが、ゲームの終盤まで「毎ターン3枚削る」という抑揚(delirium)の能力は、普段は有効にならない。一方《Minister of Inquiries》は、ライブラリを削り続けるためにエネルギーが必要で、《Minister of Inquiries》が唯一エネルギーが得られるカードだからチャレンジングだ。ありがたいことに、このことによって、バウンス&ライブラリアウトのバウンス部分の出番だ。

《Engulf the Shore》と《Crush of Tentacles》はこのデッキでは2つのことをする。1つは、ライブラリを削るクリーチャーを、手札に戻すことで再利用できるように準備し、それによって、他の《Manic Scribe》の誘発能力や、《Minister of Inquiries》の能力を起動し続けるための追加のエネルギーを得られることである。もう1つは、対戦相手のパーマネントを全部戻すことによって、ライブラリアウトで勝つのに十分長くゲームを失速するようにすることである。前に述べたように、対戦相手のカードを全部削るための時間を得る --- 普段は大体8ターンくらいで勝つ --- が、《Manic Scribe》と《Minister of Inquiries》の両方とも《濃霧/Fog》だと考えれば(少なくてもダメージを受けない1ターン、ときには1.5か2ターンが買える)、ゲームを長くすることは難しくはない。

《Engulf the Shore》の良い点は、インスタンススピードであることだ。このことによって、カウンターを構えておき、その後すべてのクリーチャーを対戦相手のターンの終わりにバウンスできる。一方《Crush of Tentacles》は、コストの安いクリーチャーの助けがあるので、怒濤(surge)で使うことはとても簡単で、巨大なタコトークンが追加のブロッカーとして得られる。
非クリーチャーにも当てられ、それによって、マルドゥ機体や霊気池の驚異のようなデッキからプレインズウォーカーを取り除く方法が得られる、ということも重要だ。

このことによって、基本的な計画は次のことが得られる。1、2ターン目にクリーチャーを唱えて大体12枚削り、4ターン目にすべてをバウンスし、5ターン目にさらにたくさんのカードを削るためにクリーチャーを再度プレイする。6ターン目に再びすべてをバウンスし、7ターン目にもっと削るためにクリーチャーを再度プレイする。そして、8ターン目に大量にライブラリを削り終えて勝利する。

《Pieces of the Puzzle》は、《Manic Scribe》が持つ抑揚の能力を有効にする主な方法で、これはすごく強力だ。毎ターン3枚削るサイクルが早く追加し、特にライブラリを削るための他のすべての方法の中では最高だ。このカードによって、《Engulf the Shore》や《Crush of Tentacles》が見つけられるのも重要で、きわめて重要だ(※訳注:importantが2回出てきています)。ほとんどのデッキに対して、勝利するために少なくても1枚か大抵は2枚のバウンス呪文が必要で、《Pieces of the Puzzle》は、バウンス呪文が欲しいとき、これらのカードを用意してくれる。

プラン2:ライブラリを削る呪文

(※訳注:サブタイトルは「プランB」が正しいと思いますが、原文通りにしておきます)

最初から行こう。《Compelling Argument》は恐ろしいカードだ。2マナで5枚削るのは、大体2ダメージと同じだ。2マナの《Lava Spike》、このカードはマナカーブよりずっと劣っている。だから《Compelling Argument》はすごく悪いのに、なぜデッキに入るのか? その答えはサイクリングがあるからだ。もしこのデッキをプレイすることを決めたら、ゲームの序盤で《Compelling Argument》を唱えてはいけない --- おおよそプレイ時間の99%でサイクリングすることが正しい。サイクリングするのにたった1マナなので、機会コストはとても低い。それからゲームの終盤では、《Compelling Argument》を対戦相手の最後の5枚か10枚を削るために使える。基本的には、《Compelling Argument》がライブラリを削る効果は実際良くはないが、たった1マナでもっと有益なカードに変換できるおかげで、申し分ないカードだ。一方遅いゲームでは、対戦相手がほとんどカードを使い果たしたとき、ライブラリを削るという良い点もある。

他のライブラリを削る呪文は《Startled Awake》で、このカードは実際とても良い。4マナで13枚削ることは、恐ろしい割合ではない(言い換えると、バーンが4マナで5ダメージを与える)。墓地から戻る能力について話すと、《Compelling Argument》を唱えるように、頻繁に起こることではない。理屈上では、コントロールデッキに対しては良くなるが、ほとんどのマッチアップでは、遅すぎるのだ(ゲームが超遅いと、戦闘ダメージを与えなくても《Compelling Argument》を手札に戻せるので、《Engulf the Shore》と一緒に使うと素晴らしくなるにもかかわらず、だ)。

さらに重要なことは、《Startled Awake》は《Mirrorpool》と合わせて超アヤシイコンボをもたらすことだ。8マナあると、《Startled Awake》と唱え、《Mirrorpool》をこのカードのコピーに使うことができ、計26枚削る。そうすると、対戦相手のライブラリが空にするにはほとんど常に十分だ。たとえコンボが決まらなくても、《Mirrorpool》で《Manic Scribe》をコピーすることで、(特に抑揚を達成しているゲームの終盤では)追加でライブラリを削るための、余分な《Manic Scribe》が得られる。もしくは、ときどき《Compelling Argument》をコピーすることで、対戦相手のカードを空にするのには十分だ。主な悪い点は、タップ状態で戦場に出ることで、これによって時折ひどい目に合わせられるが、たくさんの土地がデッキに入っているという良い点との、公平なトレードオフでもある。

他のカード

《Pull from Tomorrow》はとても単純だ:ただたくさんのカードを引くだけだ。これによって、生き残るためのバウンスするカードやゲームを終わらせるためのライブラリを削るカードを見つけられる。言っておく価値があるたった一つの冗談は、カードを捨てられる能力がよく良い点になることだ。なぜなら、土地やクリーチャー(抑揚を達成するために最も難しい2種類のカードタイプ)を、対戦相手のデッキを《Manic Scribe》で削り始めるために、墓地に置くために使えるからだ。

最後に、満載のカウンターがあり、このカードはほとんど霊気池の驚異と戦えるためである。このデッキは本来、《Engulf the Shore》や《Crush of Tentacles》のおかげでクリーチャーデッキと戦うことができる。しかし、これらのカードは、4ターン目の霊気池の驚異に対して生き残らせる助けにはならない。だから、メインデッキにカウンターを入れることによって、悪いマッチアップになるであろう何かを支えられるようにする。

カウンター自体については、《Censor》の良い点はサイクリングできることであり、《Compelling Argument》とよく似ている。《Negate》は、《Censor》のような条件がなく、《Gideon, Ally of Zendikar》や《Heart of Kiran》や《Liliana's Mastery》をカウンターできるので、霊気池の驚異に対する最高の回答の1つだ。一方《Void Shatter》は、とてもうっとうしくする《Relentless Dead》や《Scrapheap Scrounger》のような脅威を追放できるおかげで、追加でいくらかの良い点がある。

マナベース

マナベースについては、大部分は大量の島だが、何枚かは追加の無色土地がある。この無色土地は、《Mirrorpool》の能力を起動するために必要なので、重要だ。《Sea Gate Wreckage》は大抵、10マッチのうち1回くらいはアドバンテージが取れるかもしれないただのアンタップ無色土地だが、《Geier Reach Sanitarium》は、対戦相手のドローを強制するので、だいぶ良いものだ。ライブラリアウトの奇妙な面のうちの1つは、対戦相手はライブライが空になっただけでは死なないということだ。ライブラリが空のときカードを引かせる必要があるのだ。これが意味するのは、たとえ自分のターンに対戦相手のライブラリを空にしても、対戦相手はまだ相手のアップキープに、インスタンススピードの火力呪文や《Bontu the Glorified》のような何かの能力を起動して、殺すことができるということだ。こういう状況で、いやな事が起こるリスクを減らすために、《Geier Reach Sanitarium》をすぐに使って、対戦相手にカードを引かせることができる。加えて、《Geier Reach Sanitarium》は、《Manic Scribe》の抑揚の能力を有効にするために、墓地にカードを置く他の方法を与える。

結果

俺はこのデッキをプレイし始めたとき、このデッキはファン向けで、独特で、安いが、多分完全には戦えないと思っていた。このことはほとんど正しいが、俺が思っていたのよりはほんの少し戦えるデッキだ。Budget Magicの中で一番戦えるデッキの1つだとは言わないが、いくらかのゲームで勝つには十分良いものだ。俺が見つけたもっとも手ごたえが大きかったのは、速いアグロだ。クリーチャーデッキは、ミッドレンジかさらに遅いアグロであるなら申し分ないが、対戦相手が1マナクリーチャーの群れを出すなら、本当に苦労させられる。なぜなら、たとえ死んでしまう前にすべてをバウンスできても、対戦相手は脅威を、生き残る十分な時間がない程速く、再度展開できてしまうからだ。

このデッキには、あるデッキに対してはライブラリを削るおかげで、いくつかのとても面白い仕掛けもある。多分一番良い例は、新たな視点コンボと当たったときだろう。このマッチアップでは対戦相手のライブラリを少しずつ削ってもまだ普通に勝つことができたが、ライブラリを削ったあるカードが、潜在的にゲームを勝利させた。なぜなら、1枚の《Approach of the Second Sun》を削ると、対戦相手はゲームに勝つことがほとんど不可能になるからだ。

最後に1つ:《Glyph Keeper》はおそらくサイドボードにはいらないだろう。俺は実際このカードを戦場に出す時間を解決しなかった。だから、おそらくプレインズウォーカーを倒す他の方法として、《Imprisoned in the Moon》としたほうがより良いだろう。

超Budget 青単バウンス&ライブラリアウト

超Budgetのリストは今週は無い。動画でプレイした構築はすでに超安いからだ。もし更に減らすものを求めているなら、交換できる唯一のカードは《Pull from Tomorrow》で、このカードは約$15を保っているようだ。《Glimmer of Genius》のような何かのカードで入れ替えられるだろうが、この方針の先は、デッキのパワーレベルをかなり下げるだろう(たとえ《Minister of Inquiries》のためのいくらか余分なエネルギーがあってもだ)。

非Budget 青単バウンス&ライブラリアウト

Creatures (11)

4 《査問長官/Minister of Inquiries》
4 《躁の書記官/Manic Scribe》
3 《奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk》

Spells (26)

3 《検閲/Censor》
2 《抗えない主張/Compelling Argument》
2 《明日からの引き寄せ/Pull from Tomorrow》
3 《不許可/Disallow》
4 《パズルの欠片/Pieces of the Puzzle》
2 《虚空の粉砕/Void Shatter》
4 《岸の飲み込み/Engulf the Shore》
4 《驚恐の目覚め/Startled Awake》
2 《押し潰す触手/Crush of Tentacles》

Lands (23)

1 《ガイアー岬の療養所/Geier Reach Sanitarium》
17 《島/Island》
4 《鏡の池/Mirrorpool 》
1 《海門の残骸/Sea Gate Wreckage》

Sideboard (15)

3 《儀礼的拒否/Ceremonious Rejection》
2 《手酷い失敗/Horribly Awry》
4 《否認/Negate》
2 《虚空の粉砕/Void Shatter》
3 《即時却下/Summary Dismissal》
1 《奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk》

単色であることの悪い点の1つに、budget以外に関心があるときでさえ、たくさんのアップグレードがないことだ。実際、バウンス&ライブラリアウトの非Budget構築では、新しい2種類のカードしかない。1つ目は《Torrential Gearhulk》で、ライブラリアウト呪文はソーサリーなのでをフラッシュバックできないが、更にバウンスやすべてのカウンターのために《Engulf the Shore》が再利用できる。カウンターについて言うと、《Disallow》も使える。このカードによって、プレインズウォーカーの奥義や《Aetherworks Marvel》の起動能力のようなモノをカウンターするという良い点を得る。これらのアップグレードがデッキを良くすると考えているが、コストを3倍にする。だから、俺はアップグレード版バウンス&ライブラリアウトをプレイしないだろし、お金も使わないだろう。言い換えると、こういうカードが使えるなら、デッキに投げつけてもいいだろう。

まとめ

ともかく、今日はこれで全部だ。マッチアップは 3-2 で終わった(ボーナスゲームであるSalty 驚異戦は数えてないよ)。この結果は、$58のデッキとしては悪すぎるわけではない。デッキは、特にライブラリアウトデッキとしては、とてもファン向けだ。そして狂ったほど戦えるわけではないが、本当に独特な方法でいくらかの勝利を奪うには十分良いものだ! いつものように、君たちの考え、アイデア、意見、提案をコメントに残してくれ。Twitterかメールで連絡もできるぞ。

(おわり)