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【翻訳】Much Abrew:バント・ヴェンセール(モダン)

原文

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やあ、みんな! Much Abrew About Nothingのエピソードへようこそ。先週 Instant Deck Techs で、スタンダードのグリクシス・運命の決着が圧倒的に人気があったんだけど、今週はプレイしない。このデッキが勝つ方法が分かった後、Magic Online で何ゲームかプレイし始めたんだ。そしてこのデッキにはいくつかのバグ(そして非常に重要)があることが分かったんだ。問題は全部余波(aftermath)にあるように見える。基本的に Magic Online は《安堵の再会/Cathartic Reunion》や《苦しめる声/Tormenting Voice》で余波のカードを捨てても「捨てた」と数えず、他の手札を捨てる効果もない。つまり《葬送の影/Shadow of the Grave》で手札に戻らず(これはこのデッキの主な計画の一つだ)、《虚ろな者/Hollow One》のコストも削減しない(このカードはグリクシス・運命の決着のバックアップ計画だ)ということだ。バグが直るまで、このデッキは基本的にプレイアブルではない。

だからグリクシス・運命の決着の代わりに、今週の Instant Deck Tech のデッキの一つをプレイしよう:バント・ヴェンセールだ! 《滞留者ヴェンセール/Venser, the Sojourner》は俺がずっと気に入っているプレインズウォーカーで、だからモダンで彼をプレイする口実があることにとても興奮しているよ。このデッキの基本的な計画は単純だ:《永遠の証人/Eternal Witness》を繰り返し何度も何度もブリンクして、《謎めいた命令/Cryptic Command》を大量に繰り返し唱えるようとすることだ。そして結果的に、《呪文捕らえ/Spell Queller》や《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》のようなクリーチャーでビート・ダウンするか、《滞留者ヴェンセール/Venser, the Sojourner》の紋章で対戦相手のカードを全部追放するかで勝利する。《滞留者ヴェンセール/Venser, the Sojourner》はモダンでプレイアブルなのか? 動画へ行って見てみよう、そしてデッキについていくつか考察しよう!

動画

Instant Deck Tech: Venser Bant (Modern) - YouTube

  • バント・ヴェンセール v.s. 5色人間

Much Abrew: Venser Bant vs 5C Humans (Match 1) - YouTube

  • バント・ヴェンセール v.s. 緑単ストンピィ

Much Abrew: Venser Bant vs Mono-Green Stompy (Match 2) - YouTube

  • バント・ヴェンセール v.s. 5色人間

Much Abrew: Venser Bant vs 5C Humans (Match 3) - YouTube

  • バント・ヴェンセール v.s. 死の影

Much Abrew: Venser Bant vs Death's Shadow (Match 4) - YouTube

  • バント・ヴェンセール v.s. ランタン・コントロール

Much Abrew: Venser Bant vs Lantern Control (Match 5) - YouTube

バント・ヴェンセール by Yokokawa Yuuta

Creatures (20)

4 《 前兆の壁/Wall of Omens 》
3 《 変位エルドラージ/Eldrazi Displacer 》
4 《 永遠の証人/Eternal Witness 》
2 《 台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks 》
2 《 反射魔道士/Reflector Mage 》
2 《 改革派の結集者/Renegade Rallier 》
3 《 呪文捕らえ/Spell Queller 》

Planeswalkers (2)

2 《 滞留者ヴェンセール/Venser, the Sojourner 》

Spells (12)

4 《 流刑への道/Path to Exile
4 《 血清の幻視/Serum Visions 》
4 《 謎めいた命令/Cryptic Command 》

Artifacts (4)

4 《 霊気の薬瓶/AEther Vial 》

Lands (22)

1 《 Adarkar Wastes 》
2 《 Breeding Pool 》
2 《 Flooded Strand 》
1 《 森/Forest 》
3 《 Ghost Quarter 》
1 《 Glacial Fortress
3 《 Hallowed Fountain 》
2 《 Island 》
4 《 Misty Rainforest 》
1 《 平地/Plains 》
2 《 Yavimaya Coast 》

Sideboard (15)

1 《 翻弄する魔道士/Meddling Mage 》
3 《 安らかなる眠り/Rest in Peace 》
1 《 原基の印章/Seal of Primordium 》
1 《 呪文滑り/Spellskite 》
2 《 再利用の賢者/Reclamation Sage 》
1 《 呪文捕らえ/Spell Queller 》
2 《 神の怒り/Wrath of God 》
2 《 酸のスライム/Acidic Slime 》
2 《 スラーグ牙/Thragtusk 》


議論

  • 最初に、5色人間との対戦がかぶってしまってすまない。競技リーグ(Competitive League)でプレイしたとき、対戦は緑単ストンピィ、5色人間が2回、ランタン・コントロールが2回だった。なんとかして2人キューで死の影との別の対戦をし、その負けをランタン・コントロールに置き換えるために使った。しかし5色人間を変える対戦を撮る時間がなかったんだ。
  • 記録に関しては、リーグは 3-2 で、2人キューでの死の影の負けを考慮すると 3-3 だった。この記録は素晴らしくないが、バント・ヴェンセールのパフォーマンスは全体として安定している。
  • 良い点から始めよう。時々《滞留者ヴェンセール/Venser, the Sojourner》を唱えるのに問題があったが、一旦戦場に出れば彼は素晴らしかった。《前兆の壁/Wall of Omens》や《永遠の証人/Eternal Witness》のようなクリーチャーをブリンクすることで価値を生むこと以外では、《滞留者ヴェンセール/Venser, the Sojourner》の紋章によってランタン・コントロールを倒す道筋が得られたし、他の対戦でも非常に強かった。このデッキの繰り返し作業も非常に良い。すべてのクリーチャーは戦場に入ったとき何かするし、一旦ゲームが長引くと対戦相手は《永遠の証人/Eternal Witness》や《謎めいた命令/Cryptic Command》でロックされる危険にさらせられる。
  • クリーチャーに関しては、ほとんどが安定しているように見えた。ただ俺が唯一気に喰わないクリーチャーは《改革派の結集者/Renegade Rallier》だ。フェッチランドのおかげで常に紛争(revolt)を誘発できるように見えるが、ほとんどはただの 3/2 だった。この問題の一部は、コスト2以下のパーマネントがほとんどないことだ(土地と《前兆の壁/Wall of Omens》だけしかない)。だからたとえ紛争を達成できても、いつも墓地に戻せる何かがあるわけではない。何が良いか確信は無いが(多分、追加の《呪文捕らえ/Spell Queller》と《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》だと思う)、おそらく《改革派の結集者/Renegade Rallier》の枠にはもっと強力で安定にする何かだろう。
  • おそらく最大の問題はマナだ。《霊気の薬瓶/AEther Vial》があるときは、物事はとてもスムーズに運ぶ。しかし《霊気の薬瓶/AEther Vial》が無い(か、対戦相手がなんとかして破壊する)と、ときどき呪文を唱えるのに苦労する。このデッキは非常に厳しいマナを要求するし、3枚の《呪文捕らえ/Spell Queller》がある。マナは複雑だ。
  • 俺が特に気に喰わない他のカードは《血清の幻視/Serum Visions》だ。1マナ・キャントリップは実際悪くは無いが、できるだけたくさんのクリーチャーが欲しい《霊気の薬瓶/AEther Vial》デッキに入っているのは奇妙に感じる。
  • そういう訳で、俺がしたい最大の変更点は《血清の幻視/Serum Visions》を抜いて《貴族の教主/Noble Hierarch》にすることだ。この1つの変更で、このデッキの問題点のほとんどを修正されるようにみえる。《貴族の教主/Noble Hierarch》から追加の色マナを得られる。このカードによって、2ターン目に3マナが唱えられるようになり、いくらかは《霊気の薬瓶/AEther Vial》のバックアップするように働き、クリーチャーの数も増えるので序盤で《霊気の薬瓶/AEther Vial》を使うこともできる。
  • 俺が他にしたい主な変更点はサイドボードだ。白にはたくさんの強力なサイドボードのカードが使えるが、代わりにたくさんの戦場に入ったときアーティファクトやエンチャントを破壊するクリーチャーを使っている。《法の定め/Rule of Law》と《神聖の力線/Leyline of Sanctity》の枠の中に《再利用の賢者/Reclamation Sage》と《酸のスライム/Acidic Slime》を入れておくことは、おそらく良いアイデアだ。
  • 対戦で俺が理解したことの一つに、《神の怒り/Wrath of God》の長所だ。《神の怒り/Wrath of God》は通常《至高の評決/Supreme Verdict》の悪い版だが(打ち消されないことは、「再生できない」というインクの染みよりずっと価値があるからだ)、《翻弄する魔道士/Meddling Mage》がメイン・デッキへと入ってくると、《神の怒り/Wrath of God》であることは副次的な価値がでてくる。なぜなら《翻弄する魔道士/Meddling Mage》をプレイするプレイヤーは、全体除去を指定するとき常に《至高の評決/Supreme Verdict》を指定するからだ。たとえバント・ヴェンセールではなくても、白青コントロールのようなデッキにとって、奇妙な全体除去に何を使うかと言う議論があるかもしれない。少なくても5色人間がフォーマットのトップ付近にいる間は。
  • そういう訳で、君たちはバント・ヴェンセールをプレイすべきだろうか? 《血清の幻視/Serum Visions》を《貴族の教主/Noble Hierarch》に変更し、《改革派の結集者/Renegade Rallier》を何か良い自由枠を考えるなら、俺の答えはYESだ。このデッキは戦えるように感じたし、フォーマットにいるたくさんのベストデッキを粉砕できた。FNMでは間違いなく十分戦える。そしてもう少しチューニングすれば、おそらくグランプリでも戦えるだろう!