【翻訳】プロツアー25周年記念で知っておくべきこと
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動画
Pro Tour 25th Anniversary: Wrap Up - YouTube
プロツアー25周年記念は歴史の1ページとなり、スタンダード、モダン、レガシーから素敵なデッキが出たチーム戦のおかげで、最も楽しいプロツアーの1つとなった。普通は、プロツアーをどのデッキがトーナメントで最高のパフォーマンスを出したかを、数値で分析する記事でまとめるのだが、チーム戦では不可能である(記録は、各個人の勝敗ではなくチームの勝敗で記録されるからだ)。
しかしながら、良い知らせもある。ウィザーズはプロツアー25周年記念のすべてのデッキを公表した。だから数値を深く探索するより、今日は各フォーマットで見られた、興味深いデッキとカードを見ていこう。その後(各フォーマットごと)で最もプレイさらたカードリストでまとめよう! もしデッキリストにまっすぐ飛び込みたいなら(500近くある!)、プロツアー25周年記念ページでチェックしよう。
スタンダード
プロツアーに向っている大きな議論には、ボックス特典のプロモーション《運命のきずな/Nexus of Fate》がある。人々はコントロールとランプ戦略の両方で使われる、この追加ターン呪文の議論があり、このカードがマジックの最大の舞台で見られるのだろうかと思っていた。その答えはYESだったが、ほとんどの人が予想した方法ではなかった。6人のプレイヤーが《運命のきずな/Nexus of Fate》を持って現れ、それぞれがターボ・フォグ版をプレイしていた。このデッキは、《花粉のもや/Haze of Pollen》と《根の罠/Root Snare》でゲームを遅くし、《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》と《アズカンタの探索/Search for Azcanta》と《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》で大量のカードをドローし、その後ライブラリに戻った後すべてのカードドローでもって繰り返し《運命のきずな/Nexus of Fate》を結果的に見つけることにより、本質的に無限ターンを得る。その後、《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》の大量のトークンを作るか、《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》の奥義で対戦相手のパーマネントを全部追放し尽くす(カメラの前では完璧な勝利さえあった)かのどちらかで、なんとかして勝利する!
ターボ・フォグ
- メイン
土地 | ||
4 | 《まばらな木立ち/ScatteredGroves》 | |
4 | 《森/Forest》 | |
4 | 《灌漑農地/IrrigatedFarmland》 | |
4 | 《内陸の湾港/HinterlandHarbor》 | |
2 | 《陽花弁の木立ち/SunpetalGrove》 | |
4 | 《島/Island》 | |
3 | 《氷河の城砦/GlacialFortress》 | |
プレインズウォーカー | ||
4 | 《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi,HeroofDominaria》 | (3)(白)(青) |
2 | 《ウルザの後継、カーン/Karn,ScionofUrza》 | (4) |
ソーサリー | ||
4 | 《航路の作成/ChartaCourse》 | (1)(青) |
2 | 《黄金都市の秘密/SecretsoftheGoldenCity》 | (1)(青)(青) |
1 | 《カーンの経時隔離/Karn'sTemporalSundering》 | (4)(青)(青) |
エンチャント | ||
1 | 《ミラーリ予想/TheMirariConjecture》 | (4)(青) |
4 | 《楽園の贈り物/GiftofParadise》 | (2)(緑) |
2 | 《アズカンタの探索/SearchforAzcanta》 | (1)(青) |
インスタント | ||
4 | 《花粉のもや/HazeofPollen》 | (1)(緑) |
2 | 《天才の片鱗/GlimmerofGenius》 | (3)(青) |
4 | 《運命のきずな/NexusofFate》 | (5)(青)(青) |
4 | 《根の罠/RootSnare》 | (1)(緑) |
- サイドボード
2 | 《遵法長、バラル/Baral,ChiefofCompliance》 | (1)(青) |
2 | 《浄化の輝き/CleansingNova》 | (3)(白)(白) |
2 | 《ジェイスの敗北/Jace'sDefeat》 | (1)(青) |
4 | 《刻み角/Manglehorn》 | (2)(緑) |
4 | 《否認/Negate》 | (1)(青) |
1 | 《原初の潮流、ネザール/Nezahal,PrimalTide》 | (5)(青)(青) |
結果として、《運命のきずな/Nexus of Fate》自体にとっては興味深い週となった。最初に、ウィザーズはこの神話レアがデジタルで $70 に到達したあと、トレジャー・チェストで現れる確率を上げることで、Magic Onlineでの枚数を大量に増やすリリースを決定した。その後プロツアーの結果、このプロモーション・カードは紙で、数日前の $20 から今日の $40 以上と、倍以上になった。普通の神話レアと違い、基本セット2019のパックをただ開けるだけでは、価格を下げるためにカードを見つけられないので、このことは問題となりうる。何週間が経って何が起こるかを興味深く見ることになる --- もしターボ・フォグが現実的デッキであると証明されたら、《運命のきずな/Nexus of Fate》の値段はもっとばかげたものになるかもしれない。
プロツアー25周年記念のチーム戦は、個別のデッキがどの程度パフォーマンスを出したかを知るのは難しくしているが、プレイヤーの何人かは素晴らしい記録が出たことが報告された(彼らの対戦のうち、約80%勝利した)。スタンダードのメタゲームのうち約 60% は赤系か緑系のアグロであり、どちらも毎ターン撃たれるフォグを倒す現実的な機会は無いし、《否認/Negate》や《不許可/Disallow》のような何かで無限ターン・コンボも止めることが出来ないので、少なくてもいくつかの点においては、このことは驚くことではない。もし君の地元のメタゲームで赤と緑のアグロが圧倒しているなら、ターボ・フォグを心に留めておこう --- 完璧な選択になるかもしれない。逆にもし、みんながコントロールデッキをプレイしているなら、物事はより難しくなるかもしれない(コントロールに対する切り札として、サイドボードに《殺戮の暴君/Carnage Tyrant》を何枚か仕事しているのを見ているが)。
《鉄葉のチャンピオン/Steel Leaf Champion》と《ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler》
ターボ・フォグはプロツアー25周年記念で人気急上昇したデッキであったが、赤黒アグロと緑単ストンピィもまだメタゲームのトップにいることは真実だ。赤黒アグロはトーナメントのメタゲームで 40% と大きく占めていて、この数字は(グリクシスや赤単のような)少数のプレイヤーがプレイした他の《ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler》が入ったデッキを含んでいない。一方で、緑単ストンピィはメタゲームの 20% 近くであり、顔面にたたきつけている《鉄葉のチャンピオン/Steel Leaf Champion》や《原初の飢え、ガルタ/Ghalta, Primal Hunger》のような大きな緑のクリーチャーも確かに見かけた。
大きな疑問を移そう。これらのデッキが将来持ちこたえるかである。ターボ・フォグが捕食者として現れたが、(人気が出ると仮定して)ターボ・フォグと戦うコントロール・デッキがもっと増えることで、メタゲームは補正されるかもしれない。このことにより、コントロール・デッキの下にこっそり入ることで、アグロデッキはトップ近くに残ることができるだろう。中期的には、単に緑単ストンピィはローテーションでほとんど何も失わないが、赤黒アグロは大半の最高のカードを失うという理由で、緑単ストンピィは赤黒アグロよりずっと良い位置にいることになる。いずれにしても短期的には、君の地元のイベントやMagic Onlineでは、まだ赤黒アグロと緑単ストンピィは相当量いると予想すべきだ。
貯蔵器コンボ
- メイン
2 《霊気貯蔵器/Aetherflux Reservoir》
4 《改革派の地図/Renegade Map》
4 《予言のプリズム/Prophetic Prism》
4 《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》
4 《鼓舞する彫像/Inspiring Statuary》
2 《金属紡績工の組細工/Metalspinner's Puzzleknot》
2 《 》
4 《逆説的な結果/Paradoxical Outcome》
3 《金属の叱責/Metallic Rebuke》
1 《光り物集めの鶴/Glint-Nest Crane》
2 《バラルの巧技/Baral's Expertise》
2 《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》
1 《発明博覧会/Inventors' Fair》
4 《練達飛行機械職人、サイ/Sai, Master Thopterist》
3 《モックス・アンバー/Mox Amber》
1 《オラーズカの拱門/Arch of Orazca》
4 《ザルファーの虚空/Zhalfirin Void》
1 《屍肉あさりの地/Scavenger Grounds》
12 《島/Island》
- サイドボード
1 《霊気溶融/Aether Meltdown》
3 《光り物集めの鶴/Glint-Nest Crane》
1 《ジェイスの敗北/Jace's Defeat》
2 《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》
1 《金属の叱責/Metallic Rebuke》
2 《否認/Negate》
1 《原初の潮流、ネザール/Nezahal, Primal Tide》
1 《川の叱責/River's Rebuke》
1 《魔術遠眼鏡/Sorcerous Spyglass》
2 《宝物の地図/Treasure Map》
ターボ・フォグ以上に、人気が上昇したデッキは貯蔵器ストームだ。このデッキは今のところ、このフォーマットで主流じゃないカードを使って流動的ではあるが、《練達飛行機械職人、サイ/Sai, Master Thopterist》が刷られたことで、このアーキタイプには力が巨大に増大した。単に《霊気貯蔵器/Aetherflux Reservoir》と《逆説的な結果/Paradoxical Outcome》のコンボに頼るより、《練達飛行機械職人、サイ/Sai, Master Thopterist》をプレイし、飛行機械トークンを産むために大量の適当なアーティファクトをプレイし、その後 1/1 飛行でビートダウンするか《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》をプレイし大きな構造物トークンを産むかという、今や合理的なバックアップ計画がある。もちろんたくさんのパーツがローテーションされるので、別の短期的なデッキもある(ローテーション後、《練達飛行機械職人、サイ/Sai, Master Thopterist》、《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》、《工匠の達人、テゼレット/Tezzeret, Artifice Master》で強力なアーティファクト・ベースのビートダウン・デッキを形成することができるかもしれないが --- プロツアーで《霊気貯蔵器/Aetherflux Reservoir》を完全に捨ててただビートダウンするプレイヤーを複数人見られた)。しかしこのデッキは一緒に入れても(カーンは除く)高くは無く、真のコンボデッキが競技的であるのはまれである。だからもし君に機会があるなら、ローテーション前に一発やってみろ。超楽しく、プロツアー25周年記念でもこのデッキはとても競技的でもあることが示されたんだ!
クールなデッキ(スタンダード)
メタゲームは赤黒アグロと緑単ストンピィでとても支配的だったので、プロツアー25周年記念では常識外れのデッキはたくさんはなかった。しかし一握りの興味深いリストはあった。
白緑猫
メイン
2 《顕在的防御/Blossoming Defense》
2 《飛行機械による拘束/Thopter Arrest》
4 《光輝の運命/Radiant Destiny》
4 《聖なる猫/Sacred Cat》
4 《アジャニの群れ仲間/Ajani's Pridemate》
4 《レオニンの先兵/Leonin Vanguard》
4 《レオニンの戦導者/Leonin Warleader》
4 《威厳あるカラカル/Regal Caracal》
4 《典雅な襲撃者/Adorned Pouncer》
4 《誇り高き君主/Pride Sovereign》
4 《手付かずの領土/Unclaimed Territory》
1 《ハシェプのオアシス/Hashep Oasis》
4 《まばらな木立ち/Scattered Groves》
4 《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》
2 《シェフェトの砂丘/Shefet Dunes》
1 《森/Forest》
8 《平地/Plains》
サイドボード
3 《苦悩火/Banefire》
1 《排斥/Cast Out》
2 《英雄的介入/Heroic Intervention》
1 《造命師の動物記/Lifecrafter's Bestiary》
1 《山/Mountain》
2 《うろつく蛇豹/Prowling Serpopard》
2 《残骸の漂着/Settle the Wreckage》
1 《形成師の聖域/Shapers' Sanctuary》
2 《飛行機械による拘束/Thopter Arrest》
白緑ミッドレンジ
メイン
3 《顕在的防御/Blossoming Defense》
3 《排斥/Cast Out》
2 《打ち壊すブロントドン/Thrashing Brontodon》
1 《賞罰の天使/Angel of Sanctions》
2 《翡翠光のレインジャー/Jadelight Ranger》
4 《茨の副官/Thorn Lieutenant》
3 《輝かしい天使/Resplendent Angel》
4 《導路の召使い/Servant of the Conduit》
2 《不撓のアジャニ/Ajani Unyielding》
2 《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》
3 《黎明をもたらす者ライラ/Lyra Dawnbringer》
2 《ピーマの改革派、リシュカー/Rishkar, Peema Renegade》
3 《豊潤の声、シャライ/Shalai, Voice of Plenty》
1 《ビビアン・リード/Vivien Reid》
4 《まばらな木立ち/Scattered Groves》
4 《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》
1 《ハシェプのオアシス/Hashep Oasis》
8 《森/Forest》
8 《平地/Plains》
サイドボード
1 《賞罰の天使/Angel of Sanctions》
2 《逆毛ハイドラ/Bristling Hydra》
1 《俗物の放棄/Forsake the Worldly》
2 《造命師の動物記/Lifecrafter's Bestiary》
2 《悔恨する僧侶/Remorseful Cleric》
1 《ピーマの改革派、リシュカー/Rishkar, Peema Renegade》
2 《形成師の聖域/Shapers' Sanctuary》
1 《領事の旗艦、スカイソブリン/Skysovereign, Consul Flagship》
2 《飛行機械による拘束/Thopter Arrest》
1 《ビビアン・リード/Vivien Reid》
白青スーパーフレンズ
メイン
3 《歩行バリスタ/Walking Ballista》
2 《残骸の漂着/Settle the Wreckage》
4 《封じ込め/Seal Away》
4 《排斥/Cast Out》
4 《ベナリア史/History of Benalia》
1 《輝かしい天使/Resplendent Angel》
2 《燻蒸/Fumigate》
3 《キランの真意号/Heart of Kiran》
3 《試練に臨むギデオン/Gideon of the Trials》
3 《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》
2 《黎明をもたらす者ライラ/Lyra Dawnbringer》
4 《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》
2 《オラーズカの拱門/Arch of Orazca》
4 《ザルファーの虚空/Zhalfirin Void》
4 《氷河の城砦/Glacial Fortress》
1 《シェフェトの砂丘/Shefet Dunes》
4 《灌漑農地/Irrigated Farmland》
1 《島/Island》
9 《平地/Plains》
サイドボード
1 《領事の権限/Authority of the Consuls》
1 《不可解な終焉/Baffling End》
1 《浄化の輝き/Cleansing Nova》
1 《 》
1 《俗物の放棄/Forsake the Worldly》
1 《断片化/Fragmentize》
2 《ジェイスの敗北/Jace's Defeat》
2 《善意の騎士/Knight of Grace》
3 《否認/Negate》
1 《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》
1 《歩行バリスタ/Walking Ballista》
モダン
モダンでは、プロツアー25周年記念で人気が出たデッキは、とても明らかで赤黒復讐蔦だった。このデッキは、数か月前ブリッジヴァインと呼ばれいたこと覚えているかもしれない。《黄泉からの橋/Bridge from Below》と《復讐蔦/Vengevine》を墓地に置いておき、大量の《歩行バリスタ/Walking Ballista》と《搭載歩行機械/Hangarback Walker》を0マナで唱えて(そうすると、戦場に入ったとき死ぬので)、大量の 2/2 ゾンビを産み、《復讐蔦/Vengevine》が戦場に戻ることで、非常に驚くくらい速く(に加えてとても不安定)勝利するデッキである。
赤黒復讐蔦
- メイン
4 《歩行バリスタ/Walking Ballista》
4 《搭載歩行機械/Hangarback Walker》
4 《黄泉からの橋/Bridge from Below》
4 《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker》
4 《縫い師への供給者/Stitcher's Supplier》
4 《復讐蔦/Vengevine》
4 《臓物の予見者/Viscera Seer》
4 《墓所這い/Gravecrawler》
2 《憑依された死体/Haunted Dead》
4 《傲慢な新生子/Insolent Neonate》
4 《信仰無き物あさり/Faithless Looting》
1 《安堵の再会/Cathartic Reunion》
4 《黒割れの崖/Blackcleave Cliffs》
1 《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
1 《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
3 《血の墓所/Blood Crypt》
1 《草むした墓/Overgrown Tomb》
4 《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
1 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
1 《沼/Swamp》
1 《山/Mountain》
- サイドボード
2 《集団的蛮行/Collective Brutality》
2 《ゴルガリの魔除け/Golgari Charm》
2 《鋳塊かじり/Ingot Chewer》
4 《虚空の力線/Leyline of the Void》
2 《自然の要求/Nature's Claim》
3 《思考囲い/Thoughtseize》
赤黒復讐蔦は基本的にブリッジヴァインであるが、見た目は基本セット2019から重要ではないカード、《縫い師への供給者/Stitcher's Supplier》が追加されたおかげで、すべてがパワーアップした。このアンコモンは全然脅威に見えないが、このデッキにとっては完璧なカードである。1ターン目に《復讐蔦/Vengevine》と《黄泉からの橋/Bridge from Below》を墓地に置きながら、《縫い師への供給者/Stitcher's Supplier》がゾンビである事実のおかげで、《墓所這い/Gravecrawler》を2番目の攻撃ラインに置くことができる。《墓所這い/Gravecrawler》を生け贄に捧げるために《臓物の予見者/Viscera Seer》を投げ入れると、奇妙なコンボが発生する。《墓所這い/Gravecrawler》を2回唱えるか、《黄泉からの橋/Bridge from Below》の能力を誘発するために《復讐蔦/Vengevine》を生け贄に捧げることにより、黒マナ毎に 2/2 ゾンビを産むことで、《復讐蔦/Vengevine》をどんなときでも墓地から戻すことができる。最後は、1ターン目に戦場に複数体のクリーチャーを処分し、《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker》の助けと共に2~3ターンで倒す能力も持っている、完全に速く恐ろしいデッキである。可能性に移ると、墓地利用するクリーチャー・コンボのデッキの選択肢として、赤黒復讐蔦はホロウワンを超えることになる。
《民兵のラッパ手/Militia Bugler》
モダンでは基本セット2019のカードはたくさん見られなかったが、たくさんの5色人間に《民兵のラッパ手/Militia Bugler》を4枚入っているのが見られたので、大きなインパクトがあった。カメラの前では、この部族デッキにとって、コンボ戦略をロックする助けになる《帆凧の掠め盗り/Kitesail Freebooter》や《翻弄する魔道士/Meddling Mage》のようなモノを探すためにほとんどチューターのように働く、各種コントロールやミッドレンジの全体除去や単体除去と戦うことができる鍵であった。《民兵のラッパ手/Militia Bugler》はプロツアーではすでに人間デッキの優先カードへと移動したが、そのパフォーマンスはこのデッキの定番であるべきであることを示している。
アイアンワークス
- メイン
4 《屑鉄さらい/Scrap Trawler》
4 《テラリオン/Terrarion》
3 《彩色の宝球/Chromatic Sphere》
4 《彩色の星/Chromatic Star》
4 《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》
3 《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
4 《精神石/Mind Stone》
2 《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb》
4 《胆液の水源/Ichor Wellspring》
2 《マイアの回収者/Myr Retriever》
4 《クラーク族の鉄工所/Krark-Clan Ironworks》
4 《古きものの活性/Ancient Stirrings》
4 《オパールのモックス/Mox Opal》
2 《発明博覧会/Inventors' Fair》
4 《燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows》
3 《ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast》
3 《埋没した廃墟/Buried Ruin》
2 《森/Forest》
- サイドボード
1 《島/Island》
4 《稲妻/Lightning Bolt》
4 《自然の要求/Nature's Claim》
3 《否認/Negate》
3 《練達飛行機械職人、サイ/Sai, Master Thopterist》
プロツアー25周年記念でのもう一つの大きな話には、アイアンワークスがあった。このエッグ風コンボデッキは、トーナメントで3番目に最もプレイされただけでなく、Top 8 がBen Stark氏の手の中になんとか滑り込みもした。週末の間ずっと、このデッキはカメラの前ではとても狂気に見えた。容易に対策呪文と戦い、非常に長く激しいコンボのターンで勝っていた。メタゲームでの数字では、適正なトップtierデッキであることを示しているが、トップ4の結果はこのデッキが良いことを示唆している。この結果と長く退屈で嫌なコンボ・ターンを合わせると、禁止の呼び声が上がっている。俺は次の禁止改定が出る前にこのデッキを買うことには注意するだろう。このデッキをプレイする人達の中には、禁止されるべきだと考えているからだ。これは何かが間もなく起こるかもしれない、というとても良いサインだ。
もっと大きな疑問は、何が禁止されるだろうかということだ。みんなは《古きものの活性/Ancient Stirrings》がもっと良い選択だと主張しているが(《古きものの活性/Ancient Stirrings》が禁止されると、トロン、エルドラージ、ランタン、鱗、親和のいくつかのようなデッキにとって、付随的損害を受けるにもかかわらず)、《クラーク族の鉄工所/Krark-Clan Ironworks》が禁止になると、このデッキは完全に死ぬだろう。禁止に関して言うと、《信仰無き物あさり/Faithless Looting》が週末に渡って対象となる可能性があるという、ノイズもいくらかあった。このソーサリーは、赤黒復讐蔦、グリセル・シュート、ホロウワンなど、速い墓地ベースのコンボを許しながらもっと多くのデッキで見られるように見えるからだ。次の禁止改定では何も変更がないという可能性が高いが、今のところ、《信仰無き物あさり/Faithless Looting》はダークホースとして候補が上がりつつ、確率はアイアンワークスから何かが禁止になるのが有利だ。
スピリット
基本セット2019でモダンに追加された大きなもう一枚のカードは、スピリットに対しての《至高の幻影/Supreme Phantom》だった。あいにく、プロツアーではどのスピリットが最高であるか、あまり明確ではなかった。バント・スピリットが最もプレイされた構築であったが、白青スピリットも見られた(各プレイヤーの記録が無いため、どのバージョンが最も良いパフォーマンスだったか分からない)。いずれにしても、スピリットが見られたことは、この7番目によくプレイされたデッキが確かに適切な戦略であり、《至高の幻影/Supreme Phantom》の力を証明したことが示されている。
クールなモダンのデッキ
モダンでは、プロツアー25周年記念で新しいタイプのデッキはあまりなかったが、あまり頻繁には見られない一握りの素敵なデッキがあった。こいつらがそうだ!
モジュラー親和
メイン
2 《溶接の壺/Welding Jar》
4 《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》
4 《電結の働き手/Arcbound Worker》
4 《歩行バリスタ/Walking Ballista》
4 《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》
2 《演習用模型/Sparring Construct》
4 《搭載歩行機械/Hangarback Walker》
2 《金属ミミック/Metallic Mimic》
4 《鋼の監視者/Steel Overseer》
2 《ゲスの玉座/Throne of Geth》
4 《硬化した鱗/Hardened Scales》
4 《古きものの活性/Ancient Stirrings》
2 《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》
4 《オパールのモックス/Mox Opal》
2 《地平線の梢/Horizon Canopy》
2 《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》
4 《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》
6 《森/Forest》
サイドボード
2 《減衰球/Damping Sphere》
2 《四肢切断/Dismember》
2 《進化の飛躍/Evolutionary Leap》
1 《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》
2 《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》
4 《自然の要求/Nature's Claim》
2 《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
追加ターン
メイン
1 《吠えたける鉱山/Howling Mine》
2 《差し戻し/Remand》
2 《謎めいた命令/Cryptic Command》
1 《ブーメラン/Boomerang》
3 《致命的な一押し/Fatal Push》
2 《万の眠り/Gigadrowse》
4 《クルフィックスの指図/Dictate of Kruphix》
2 《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
4 《血清の幻視/Serum Visions》
4 《時間のねじれ/Time Warp》
4 《水の帳の分離/Part the Waterveil》
2 《疲労困憊/Exhaustion》
3 《時間の熟達/Temporal Mastery》
1 《海の中心、御心/Mikokoro, Center of the Sea》
1 《宝石の洞窟/Gemstone Caverns》
1 《アズカンタの探索/Search for Azcanta》
2 《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
3 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
1 《涙の川/River of Tears》
1 《湿った墓/Watery Grave》
1 《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》
1 《水没した地下墓地/Drowned Catacomb》
3 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
2 《窪み渓谷/Sunken Hollow》
9 《島/Island》
サイドボード
1 《バントゥ最後の算段/Bontu's Last Reckoning》
2 《儀礼的拒否/Ceremonious Rejection》
2 《集団的蛮行/Collective Brutality》
2 《減衰球/Damping Sphere》
1 《払拭/Dispel》
1 《致命的な一押し/Fatal Push》
2 《ハーキルの召還術/Hurkyl's Recall》
1 《スフィンクスの後見/Sphinx's Tutelage》
3 《氷の中の存在/Thing in the Ice》
白青スピリット
メイン
4 《霊気の薬瓶/AEther Vial》
4 《流刑への道/Path to Exile》
4 《至高の幻影/Supreme Phantom》
4 《呪文捕らえ/Spell Queller》
3 《無私の霊魂/Selfless Spirit》
4 《ドラグスコルの隊長/Drogskol Captain》
3 《幻影の像/Phantasmal Image》
4 《霊廟の放浪者/Mausoleum Wanderer》
4 《鎖鳴らし/Rattlechains》
2 《悔恨する僧侶/Remorseful Cleric》
1 《大いなる玻璃紡ぎ、綺羅/Kira, Great Glass-Spinner》
2 《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》
3 《変わり谷/Mutavault》
1 《秘教の門/Mystic Gate》
1 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
4 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
2 《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
2 《地平線の梢/Horizon Canopy》
4 《金属海の沿岸/Seachrome Coast》
2 《島/Island》
2 《平地/Plains》
サイドボード
2 《減衰球/Damping Sphere》
1 《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
2 《コーの火歩き/Kor Firewalker》
1 《否認/Negate》
1 《日光女/Nikko-Onna》
2 《安らかなる眠り/Rest in Peace》
2 《石のような静寂/Stony Silence》
2 《統一された意思/Unified Will》
2 《崇拝/Worship》
エルフ
メイン
4 《召喚の調べ/Chord of Calling》
4 《集合した中隊/Collected Company》
3 《エルフの部族呼び/Elvish Clancaller》
4 《ドゥイネンの精鋭/Dwynen's Elite》
4 《エルフの大ドルイド/Elvish Archdruid》
1 《再利用の賢者/Reclamation Sage》
4 《エルフの神秘家/Elvish Mystic》
4 《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
4 《群れのシャーマン/Shaman of the Pack》
4 《イラクサの歩哨/Nettle Sentinel》
4 《遺産のドルイド/Heritage Druid》
2 《背教の主導者、エズーリ/Ezuri, Renegade Leader》
4 《地平線の梢/Horizon Canopy》
4 《光り葉の宮殿/Gilt-Leaf Palace》
4 《魂の洞窟/Cavern of Souls》
5 《森/Forest》
1 《沼/Swamp》
サイドボード
3 《減衰球/Damping Sphere》
1 《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage》
2 《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》
2 《再利用の賢者/Reclamation Sage》
2 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
1 《無私の霊魂/Selfless Spirit》
4 《思考囲い/Thoughtseize》
(おわり)
面倒になったので、レガシーは翻訳しません。(金魚の中の人はレガシーをあまりプレイしないため、あまり大した内容がかかれていませんでした)