【翻訳】Against the Odds:千年ストーム(スタンダード)
原文
やぁ、みんあ。第158回目の Against the Odds へようこそ。今週はラヴニカのギルドのスタンダードの始まりに当たるので、先週の Against the Odds には候補を挙げなかった。そういう訳で、特別回を始めよう! 心配しないでくれ。候補はこの記事の最後で、すてきな新しいラヴニカのギルドのカードを満載で戻ってくる。それで、今週は何をプレイするのかだって? もちろん《千年嵐/Thousand-Year Storm》だ! ラヴニカのギルドには、すてきな Against the Odds でやる価値がある選択肢があるが、インスタントとソーサリーを本質的にストームにするエンチャントが、始めるには完璧なカードだ。このデッキの計画は単純だ。《千年嵐/Thousand-Year Storm》をプレイし、次のターンのアンタップ・フェーズ後、大量の呪文を唱えてゲームに勝つ。ラヴニカのギルドのスタンダードで、ストームをやる最高の方法は何かな? 《千年嵐/Thousand-Year Storm》自体は、どのくらい競技的かな? 動画に行って見つけ出そう。その後、このデッキについてもっと話をしよう。
動画
Against the Odds: Thousand-Year Storm (Standard) - YouTube
千年嵐
- メイン
土地 | ||
3 | 《山/Mountain》 | |
4 | 《硫黄の滝/Sulfur Falls》 | |
4 | 《蒸気孔/Steam Vents》 | |
3 | 《廃墟の地/Field of Ruin》 | |
2 | 《水没した地下墓地/Drowned Catacomb》 | |
2 | 《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit》 | |
プレインズウォーカー | ||
1 | 《イゼット副長、ラル/Ral, Izzet Viceroy》 | (3)(青)(赤) |
ソーサリーインスタント | ||
4 | 《発見/Discovery》 | (1)(青/黒)(3)(青)(黒) |
ソーサリー | ||
1 | 《火による戦い/Fight with Fire》 | (2)(赤) |
2 | 《標の稲妻/Beacon Bolt》 | (1)(青)(赤) |
2 | 《鉄面提督の報奨/Brass's Bounty》 | (6)(赤) |
1 | 《黄金都市の秘密/Secrets of the Golden City》 | (1)(青)(青) |
エンチャント | ||
3 | 《アズカンタの探索/Search for Azcanta》 | (1)(青) |
4 | 《千年嵐/Thousand-Year Storm》 | (4)(青)(赤) |
インスタント | ||
4 | 《選択/Opt》 | (青) |
2 | 《ショック/Shock》 | (赤) |
4 | 《稲妻の一撃/Lightning Strike》 | (1)(赤) |
4 | 《薬術師の眼識/Chemister's Insight》 | (3)(青) |
4 | 《任務説明/Mission Briefing》 | (青)(青) |
- サイドボード
3 | 《焦熱の連続砲撃/Fiery Cannonade》 | (2)(赤) |
1 | 《火想者の研究/Firemind's Research》 | (青)(赤) |
1 | 《イオン化/Ionize》 | (1)(青)(赤) |
4 | 《否認/Negate》 | (1)(青) |
1 | 《イゼット副長、ラル/Ral, Izzet Viceroy》 | (3)(青)(赤) |
2 | 《歩哨のトーテム像/Sentinel Totem》 | (1) |
2 | 《ショック/Shock》 | (赤) |
1 | 《悪意ある妨害/Sinister Sabotage》 | (1)(青)(青) |
デッキ
《千年嵐/Thousand-Year Storm》はとても直線的だ。このカードは基本的に、すべてのインスタンスとソーサリーにストームを与えるが、ストームは他のインスタンスとソーサリーを唱えることから築き上げるしかない。最も基本的なレベルでは、《ショック/Shock》を1回唱えると2ダメージ与えることができ、2枚目の《ショック/Shock》を唱えると4ダメージを与えることができる(《ショック/Shock》を2つにコピーするので)。その後、3枚目の《ショック/Shock》を唱えると3回コピーされ6ダメージを与えることができる。このデッキの主な計画は、《千年嵐/Thousand-Year Storm》が解決できるところまでゲームをを持って行き、対戦相手が土地を全部タップした(ほとんどしそうな)後の次のターンを生き残り、その後アンタップ・フェーズ後、大量の呪文を唱えて、できれば1ターンで1回の巨大なストームのコンボでゲームに勝つことだ。
このデッキの大半は、除去やドローのような、コンボ外でも良いカードで満たされているが、特に《千年嵐/Thousand-Year Storm》とのコンボをするためのカードが1枚ある。それは《鉄面提督の報奨/Brass's Bounty》だ。一旦戦場に《千年嵐/Thousand-Year Storm》が出ると、もし《鉄面提督の報奨/Brass's Bounty》があれば、すぐにでもゲーム勝つことがほとんど保障される。理想的には、《鉄面提督の報奨/Brass's Bounty》の前に、低コストの1マナ呪文を唱えることができると、《鉄面提督の報奨/Brass's Bounty》を2つにコピーすることで、14~16くらいの宝物トークンを産むことができる。そして、最終的に《ぶどう弾/Grapeshot》(という《稲妻の一撃/Lightning Strike》や《ショック/Shock》)が見つかるまで、ドロー呪文をコピーすることでデッキ全部を引ききり、直接ダメージでゲームを終わらせる。
《ショック/Shock》と《稲妻の一撃/Lightning Strike》は主なフィニッシャーであり、ゲーム序盤では除去呪文でもある。理論的には、《千年嵐/Thousand-Year Storm》を解決した後、手札に十分な《ショック/Shock》と《稲妻の一撃/Lightning Strike》があれば、直接ダメージを2倍、3倍、4倍とすることで、直接対戦相手を倒すことができる。そうは言っても、ドロー呪文一式と《鉄面提督の報奨/Brass's Bounty》を最初に唱えられると、最後の《稲妻の一撃/Lightning Strike》や《ショック/Shock》を唱えることで、《千年嵐/Thousand-Year Storm》で大量にコピーされることで、ゲームを終わらせることができる。
《任務説明/Mission Briefing》はこのデッキでは正気ではなく、どんな低コストの呪文にもフラッシュバックを与えることができる。《鉄面提督の報奨/Brass's Bounty》と合わさると、マナを使い果たすことができないくらい、何百もの宝物トークンを産むことができ、《稲妻の一撃/Lightning Strike》と《ショック/Shock》で、たった1枚か2枚の火力呪文でゲームに勝つことができる。《任務説明/Mission Briefing》を《稲妻の一撃/Lightning Strike》のような何かにフラッシュバックを与えることで、戦場に《千年嵐/Thousand-Year Storm》があると、これだけで12点ダメージになり、もしもう一枚か2枚別の低コストな呪文の投げつけられれば、この一連は一般的にゲームに勝つことができる。
《選択/Opt》と《発見+発散/Discovery+Dispersal》は低コストなキャントリップで、ゲームの序盤では手札(と《千年嵐/Thousand-Year Storm》を見つける)を整え、ゲームの終盤ではストームのカウントに使い、《千年嵐/Thousand-Year Storm》自体で何回もコピーすることでカードを引くことができる。コンボを開始するゲームの終盤では、《発見+発散/Discovery+Dispersal》の発散側を使うことで、《千年嵐/Thousand-Year Storm》でコピーすることにより、対戦相手のすべてのパーマネントをバウンスし手札を空にする、《サイクロンの裂け目/Cyclonic Rift》と《精神錯乱/Mind Twist》のハイブリッドとして使うことができる。
《薬術師の眼識/Chemister's Insight》と《黄金都市の秘密/Secrets of the Golden City》は、ドローをし続けるようにする。時折、《千年嵐/Thousand-Year Storm》は解決したが、手札がほとんど空であり、すぐに勝てないゲームがある。こういった状況では、呪文を1、2つ唱えよるようにする。そして数回コピーして手札を満たすために、1つはドロー呪文にし、続くターンで引いたカード全部でゲームに勝てるように準備をする。たとえコンボに組み込まなくても、《薬術師の眼識/Chemister's Insight》と《黄金都市の秘密/Secrets of the Golden City》は有効で、除去と《千年嵐/Thousand-Year Storm》を見つける助けになる。
《標の稲妻/Beacon Bolt》と《イゼット副長、ラル/Ral, Izzet Viceroy》と《火による戦い/Fight with Fire》は、《ショック/Shock》と《稲妻の一撃/Lightning Strike》を免れる大きなクリーチャーを対処する除去呪文だ。《標の稲妻/Beacon Bolt》は、このデッキでは典型的なゲームでは墓地に呪文で満ち溢れているので、イゼット版《殺害/Murder》にとても近く、墓地から再活によって2体目のクリーチャーを倒すことさえできる。一方で《イゼット副長、ラル/Ral, Izzet Viceroy》と《火による戦い/Fight with Fire》は、除去呪文とフィニッシャーのバックアップでもある。クリーチャーを倒しているときは、《イゼット副長、ラル/Ral, Izzet Viceroy》でカードを引き、墓地に呪文を溜め、奥義でゲームに勝つとプレッシャーをかけられる。《鉄面提督の報奨/Brass's Bounty》のおかげで、時折1ターンで、《火による戦い/Fight with Fire》をキッカーで 10 点ダメージにし、その後《任務説明/Mission Briefing》で墓地からもう一度唱えて 10 点ダメージで、対戦相手に 20 点を与えられるゲームがある!
最後ではないが、《アズカンタの探索/Search for Azcanta》があり、このデッキでは素晴らしい。《発見+発散/Discovery+Dispersal》と《任務説明/Mission Briefing》(に加え、すべての低コストの呪文)のようなカードのおかげで、ゲームの最初の数ターンで《アズカンタの探索/Search for Azcanta》を裏にできることが多い。これは《アズカンタの探索/Search for Azcanta》を青版の《不屈の自然/Rampant Growth》にしている。早いターンでは《千年嵐/Thousand-Year Storm》をプレイする追加の土地が得られ、その後このデッキは全部呪文なので、《水没遺跡、アズカンタ/Azcanta, the Sunken Ruin》で《千年嵐/Thousand-Year Storm》を見つけたり、カードを引いたり、あるいはコンボを開始し対戦相手を倒す他の何かを見つけるために使うことができる!
対戦
一般的に、千年ストームは強く感じたし、クリーチャーデッキに対しては良い除去があり、コントロールには離されないようにする十分なカードアドバンテージ(とサイドボードのカード)があった。本当に大変な対戦は青赤ウィザードだけで、このデッキは火力呪文と共に攻撃的なクリーチャーをバックアップしていた。このデッキは、クリーチャーをコントロール下に置き続けることができるが、最終的に火力呪文で終わらせることができる。そういう訳で、本当に攻撃的なデッキは、本当に悪い対戦であるように見えるが、除去、ドロー、大きなコンボで終わらせるといったことは、他のすべての対戦に対してとても良く戦うことができる位置にいることができるように見える。
勝率
概して、5回対戦して4回勝ち、勝率は 80% だった。ゲーム別では 13 ゲーム中8回勝って、勝率は 61% だった。この結果は、千年ストームが、Against the Odds の中では非常に良いデッキということだ。《千年嵐/Thousand-Year Storm》自体はとても狂っていて、ほとんどの勝利の要因となった。多くのコンボパーツと違って、《千年嵐/Thousand-Year Storm》はコンボを開始するために、奇妙(で悪い)カードをあまりプレイする必要がない。《鉄面提督の報奨/Brass's Bounty》は唯一の例外であるが、《稲妻の一撃/Lightning Strike》や《ショック/Shock》やカードを引く呪文全部は、いずれもこのデッキで欲しいモノである。だから、コンボをはたかせるためにデッキを歪めることよりも、《千年嵐/Thousand-Year Storm》をフィニッシャーとして使える良いカードをプレイすることができ、全部の火力呪文とドロー呪文を過剰にすることで、たった1~2ターンでゲームを終わらせることができる。対戦に目を向けると、俺は《千年嵐/Thousand-Year Storm》は超楽しいが、ほとんど競技的ではないと考えていた。しかし今は、もし誰かがスタンダードの競技レベルで働くような方法を見つけ出したとしても、俺は全く驚かないだろう。このデッキは本当に良いんだ。
来週の候補
ラヴニカのギルドは本当にすごいんだ。だから来週ももっとプレイしよう! どのラヴニカのギルドのカードを使って、スタンダードで構築すべきかな? 下のコメントで投票して教えてくれ!
(おわり)