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【翻訳】ロンドン・マリガン(モダン)(前編)

モダンにおけるロンドン・マリガンの影響について、という感じの内容じゃなく、何の話になっているのか、良く分からない感じになってる。てゆうか、記事長過ぎ。


原文

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モダン・ホライゾンは、最近数週間に渡って、モダンを評価する議論の最も熱い話題であるが、もっと大きな変更が近い将来やって来る(可能性がある)ことを忘れやすい。いわゆるロンドン・マリガンだ(このルールは4月の末にテストされ、ミシック・チャンピオンシップ・ロンドンの後、名前が付く)。このルールのアイデアは簡単だ。ファンお気に入りの LSV が、最近のプロツアーの Top 8 で、ファイナルの最後のゲームで4枚にマリガンした後負けたことをきっかけに、ロンドン・マリガンは、どちらかのプレイヤーが(例えば、土地が無いような)単純に何もできない手札になる結果として起こる、マリガンの苦痛とゲームにならないゲームを減らすようにデザインされれている。不確定さは Magic の重要な部分であり、結局 Magic とはそういうものだという事実と共に生きていくことを学ぶことになるが、時々ゲームをさせてくれない手札になり、機能しない手札にマリガンする結果として時折起こる、ゲームにならないゲームを誰も本当に楽しめない。こういったゲームは、マリガンしたプレイヤー、対戦相手(タダで勝てたことを歓迎する、純粋なスパイクは除く)、家で見ている視聴者にとって楽しくない。こういったゲームを起こりにくくする方法を見つけることは、価値がある目的だ。

逆に、ロンドン・マリガン自体は、特にスタンダードとリミテッド以外では、非常に危険である可能性がある。もしこのルールにまだ親しくないなら、基本的なアイデアは、マリガンした時毎回7枚引き直し、その後最後ののマリガンで、マリガンした回数と同じだけ(7枚の手札から)カードを選び、そのカードをデッキの下へ置く。例えば、もし現在のルールで5枚にマリガンしたら、2回マリガンしたので、7枚の手札を3回見ることになる。その後、3回目の最後の7枚の手札で、5枚のベストのカードを選んでキープし、2枚の最悪のカードをデッキの下へ置く。結果として、6枚か5枚の手札になったとしても、よりずっと機能的になる。まだ遅れがある状態で始まるが、ゲームをプレイできるように感じられる土地と呪文の枚数の確率は、意味のある数字に上がることになる。

ロンドン・マリガンのリスク

ロンドン・マリガンのテストをアナウンスする生配信を見たなら、ウィザーズは、スタンダードとリミテッドで厳しくテストをしているが、モダン、レガシー、ヴィンテージは本気でテストしてないという事実について率直であることが分かるだろう。そういう訳で、ミシック・チャンピオンシップ・ロンドンは、古いフォーマットの将来について、信じられないくらい有益なトーナメントになることになる。勝利の王冠と大量の賞金の分配だけでなく、このルールの成功か失敗がテストされることで、モダンの大量のカードとデッキの将来と、このフォーマット自体の将来の可能性が決定されそうである。それで、なぜこのルールがとてもインパクトがあり、古いフォーマットを傷つける可能性があるのか? 2015年のウィザーズの記事をチェックしてくれ。この記事では、現在の占術マリガン・ルールが導入される前、考えられていたマリガンの選択肢が議論されている。このときの実験の1つが、ロンドン・マリガン・ルールに非常に良く似ている。大きな違いは、マリガンの最後でデッキの下にカードをおく代わりに、いらないカードをデッキに戻してシャッフルすることだが、フェッチ・ランドでデッキをシャッフルすることが普通である古いフォーマットでは、特に意味のある違いではない。そしてこれはほぼ間違いなく、2015年のルールのほうが弱い。最悪のカードを引けないように安全にデッキの下に置くことより、シャッフルするほうが、デッキのトップに戻ってくる機会があるからだ。

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 さて、ロンドン・マリガン・ルールに関して、ウィザーズの 2015年の考察についてもっと話をする前に、俺がこの記事を Twitter で言及し、R&D の何人かが、数か月前までこのルールをウィザーズはテストしていないと、それとなく述べたことを言っておくべきだろう。それが 2015年のマリガン・ルールの変更とどう結びつけたのか、その記事では当時の「実験」をどう詳細化したのか、俺には分からない。その記事が実際のテストをせずに書かれたり、現在のマリガン・ルールが実際のテストプレイをしないで導入されたことを信じるのは難しいように思う。しかし、舞台裏の詳細の全貌は、誰もが推測できるものだ。

このルールがいつ、どのようにテストされたかには関係なく、ウィザーズが 2015年に戻ってロンドン・マリガン・ルールを採用したことが、コミュニティからの合意にとても近いことは、興味深いことだ。このルールはリミテッドでは素晴らしいし、おそらくスタンダードでも優れている。しかし古いフォーマットでは、コンボデッキはコンボに準備を整えるのにずっと良くなり、サイドボードのカードも良くなるので、プレイヤーは安易にそうなるようにロンドン・マリガンできるので、危険が孕んでいる。

 モダンにおけるロンドン・マリガン

多くの点で、モダンはいくつかの理由で、ロンドン・マリガン・ルールで明確に一番危険の中にあるフォーマットだ。まっさきの理由として、モダンは、重要なマリガンをすることで最大のプレイができる、非ローテーションのフォーマットであることだ。だからモダンでマリガンのルールを変更することは、レガシーやヴィンテージよりも多くの人達にインパクトを与えることになる。次に、多分一番重要なことだが、レガシーとヴィンテージの両方の特質の1つには、《意志の力/Force of Will》のような強力な回答があることだ。このカードは、コンボデッキが暴走しすぎる場合、自然な安全弁になる。実際、1ターンキルと2ターンキルを抑制する無コストの回答か、それと同等のパワーを持つカードが無いと、現在のマリガン・ルールでさえフォーマットを支配するくらい、縮退したコンボデッキはすでに強力である。3つ目は、ロンドン・マリガンのルールで一番強力にする2つのこと、つまり直線的なコンボデッキと対策に満ちたサイドボードのカードは、すでにモダンで一番嫌なことであるということだ。

モダンはすばらしくとても愛されているフォーマットであるが、最近は、フォーマットの批判の大半は、2つのグループに要約されている。1つは、レガシーやヴィンテージにある強力な回答がないので、直線的なコンボデッキが強すぎることだ。確かに例外はあるが、過去何年にも渡って今までに無いくらいとても頻繁に、モダンは対戦相手の大半を無視しながら、どの直線的なコンボデッキが一番速く倒せるかになっている。禁止の対象になる必要があるという点で、ドレッジ、ストーム、アミュレット・タイタン、KCI、そしてフォーマットに大抵トップにいるようなデッキだ。もっとショッキングなことは、禁止の後、たとえキーパーツを失っても、前述のデッキすべて(KCIは例外である可能性がある)フォーマットのトップかトップ近くに再度現れることだ。ここで言えることのすべてはこうだ。コスト無しか低コストの回答が無い巨大なカードプールのせいで、たとえ現在のマリガン・ルールでも、モダンは高速で直線的なコンボデッキにとって天国であるということだ。

頻繁に聞く2つ目の不満はサイドボードだ。すべて速くて直線的なコンボデッキのせいで、大半のサイドボードのカードは、非常に強力だが、もし回答がない状態だといろいろなコンボデッキに対してタダで勝ちを拾うことができる、対象の狭い対策カードで溢れていることだ。ドレッジは1ゲーム目ではかなり得意かもしれないが、もし2ゲーム目で《安らかなる眠り/Rest in Peace》か《虚空の力線/Leyline of the Void》を見つけることができると、ドレッジはすぐに(戦場から対策カードをどける方法を見つけるまで)何かするのに非常に厳しい時間になる。同じことが、親和や鱗親和に対する《石のような静寂/Stony Silence》、ストームに対する《減衰球/Damping Sphere》や《法の定め/Rule of Law》、アミュレット・タイタンに対する《血染めの月/Blood Moon》にも当てはまる。

こういった強力な対策カードは、モダンでは必要悪だが、問題の本質は、こういったことが Magic を全然面白く無いゲームにするということだ。君がドレッジに対してプレイしているなら、対戦相手の墓地ベースのコンボに対して干渉できないので、1ゲーム目は負けると想定するだろう。その後2ゲーム目で、対策カードが手札に来るように出来るだけたくさんマリガンをする。もし対策カードを見つけられれば、その対策カードが対戦相手のデッキ全体を無効にするので、対戦相手は勝つことができなくなる。もし対策カードを見つけられなければ、1ゲーム目を繰り返すことになる。

(後編へつづく)