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【翻訳】ドロー呪文を打ち消すべきか?(後編)

4、5が難しい。


原文

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4.対戦相手の脅威を枯れさせようとしているのか?

コントロールの対戦では、ゲーム序盤のアドバンテージ(プレインズウォーカーのことだ)が雪だるま式に築いていくゲームなのか、単純に対戦相手の脅威より回答が多くあるゲームになるのか、理解することが重要だ。もし後者なら、ドロー呪文を打ち消すことは、あまり意味が無い。

そこそこ人気があるが、信じられないくらい腹ただしい1ゲームマッチの《ドビンの鋭感/Dovin's Acuity》とエスパーとの対戦を取り上げてみよう。このゲームでは、エスパーのプレイヤーは理論的に、テフェリーを雪だるま式にアドバンテージを増やし、それで勝つことができる。しかし《ドビンの鋭感/Dovin's Acuity》のプレイヤーは、それをする方法はない。《ドビンの鋭感/Dovin's Acuity》側のゲームの計画は、エスパーの重要なカードを枯れさせることだ。だから、とにかく対戦相手のカードをすべて通さなければならないので、実際はカードドローをめぐる戦いで、君のゲームの計画を進めることになっていない。

ゲームの間、これが変わっていくことを理解することも重要だ。エスパーのミラーでは、どちらかのプレイヤーが、アドバンテージを雪だるま式に築いていくが、そのゲームは最終的に脅威が枯れるときが来る。君が、《予知覚/Precognitive Perception》や《薬術師の眼識/Chemister's Insight》や《アズカンタの探索/Search for Azcanta》を打ち消したいかどうかを考えるとき、ゲームがどうなっていき、各プレイヤーの勝利条件がどうなっているかを、良く検討しよう。

5.対戦相手のデッキで、「重要なカードの密度」はどうなっているか?

君がカードドローを許すとき、対戦相手が打ち消さなければならないカードを、平均して1枚より少なくドローしているという事実をアテにしている。もし対戦相手が何か特別なカードを探しているなら、その1枚のカードドローより平均して少なくドローすることになるので、そのカードドローを通すことはおそらく大丈夫だ。しかし、もしデッキの大半が重要なカードなら、状況は変わる。

古典的なバーン戦略である対戦相手とプレイしていることを想像して欲しい。対戦相手は、安定して直接ダメージを与えるカード(クリーチャーや《実験の狂乱/Experimental Frenzy》)を複数枚持っている。対戦相手は、ゲーム終盤に《予言/Divination》をプレイしたとしよう。もし君が火力呪文でまだ負けない状況であるなら、《予言/Divination》を打ち消す正当性があるほど、重要なカードではない。実際に君を倒せる何かを1枚打ち消したほうが良い。しかし、もし君のライフが3点なら、対戦相手のデッキにあるすべてのカードは脅威であるり、つまり平均して1枚以上引くことになる。そのため、君は《予言/Divination》を打ち消すべきだ。

これは、明らかにこの点を説明するために、現実から遠く離れた例であるが、コントロールミラーのサイドボード前後では、はっきり表れる。サイドボード前は、両方のプレイヤーのデッキには、除去、全体除去など、たくさんの死に札がある。エンドターンに《予知覚/Precognitive Perception》を唱えた人は、意味のあるカードはとても少ないので、使うことができない3枚を引きそうである。

そして、サイドボード後を想像して欲しい。《ケイヤの怒り/Kaya's Wrath》と《喪心/Cast Down》は《強迫/Duress》と《否認/Negate》に変わっている。突如、そのデッキの「重要なカードの密度」はずっと高くなる。対戦相手は今や、3枚のドローで、1枚以上の重要なカードを引きそうであり、そのどのカードも君の打消し呪文と交換することになる。そのため、《予知覚/Precognitive Perception》を打ち消すことは、サイドボード後はずっと重要になる。このルールを盲目的に適用はできないが、僕は、「1ゲーム目の大きなドローは打ち消すな。しかし2ゲームでは打ち消せ」は、良い発見的解法だと言うだろう。

 6.カードドローを解決させなければ、対戦相手は君を倒すことができるか?

ときどき対戦相手は、持っている手札よりも多くのカードを必要とするときがあり、文字通りカードドローが解決しないと、対戦相手は勝つことができない。だから君は打ち消して、すっきり終わらせることができる。例えば、対戦相手が10マナと手札が2枚ある状況を想像して欲しい。対戦相手は、そのターンに《渇望の時/Moment of Craving》を2枚唱えることしか勝つ手段が無い。それ以外では、対戦相手は負ける。もし対戦相手が《薬術師の眼識/Chemister's Insight》を唱えれば、とにかくそれを打ち消すべきだ。《薬術師の眼識/Chemister's Insight》を解決させなければ、対戦相手は勝つことができない。もし解決させてしまうと、対戦相手は6マナと3枚の手札になり、3枚の《渇望の時/Moment of Craving》か2枚の《渇望の時/Moment of Craving》と1枚の《否認/Negate》になるかもしれず、君はバカを見ることになる。もちろんこんなことはほとんど起こりそうには無いが、もし文字通り勝つ方法がそれしかないなら、君はカードドローを打ち消すべきである。

この記事で得られたこと

それぞれの状況は独特ではあるが、一般的なルールとしては、君は次の場合打ち消すべきだということを、覚えておいてほしい。

  • 対戦相手がドローしたカードは、何でも打ち消せない
  • 将来マナを使う計画があり、マナを残しておくことで、君に危害がある
  • 条件付きの打消し呪文であるか、有効期限がある
  • 対戦相手のデッキは、高いカード密度だ
  • 対戦相手は、勝つために複数枚のカードを必要としている

また次の場合は、カードドローを打ち消すべきではない

  • 打消し呪文は確定カウンターである
  • マナを残し、将来のターン何かを打ち消しても問題にならない
  • 対戦相手のデッキは、低いカード密度だ
  • とにかく対戦相手の脅威をすべて対処しなければならない

(おわり)