【翻訳】灯争戦争のコンボ
原文
先週の記事では、僕は2度と対戦相手からマナを生成させないようにする、《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》+《マイコシンスの格子/Mycosynth Lattice》のコンボについて簡単に話をしました。今週は、灯争戦争の他の可能性があるコンボについて、もう少し詳しく説明しよう。僕は、このコンボはどれも壊れていると思わないし、いわゆる《守護フェリダー/Felidar Guardian》+《サヒーリ・ライ/Saheeli Rai》コンボのレベル近くには無いと思う。しかしそれでもまだ、興味深い思考の練習になるし、ほら、誰かが何かを構築するインスパイアになるかもしれないだろ。
《嵐の伝導者、ラル/Ral, Storm Conduit》+《発展+発破/Expansion+Explosion》×2
何年も通して、「呪文を唱えたとき、ダメージを1点与える」というテキストを持つカードがたくさんあった。しかし《嵐の伝導者、ラル/Ral, Storm Conduit》は、コピーしたときに働く最初のカードで、どんななんでも低コストな呪文(対戦相手の呪文でも)と2枚の《発展+発破/Expansion+Explosion》で無限コンボを起こすことができる。このコンボは次の通りだ。
ステップ1:《嵐の伝導者、ラル/Ral, Storm Conduit》をプレイする。
ステップ2:コスト4以下のインスタントかソーサリーを何か唱える。
ステップ3:《発展+発破/Expansion+Explosion》でコピーする。
ステップ4:2枚目の《発展+発破/Expansion+Explosion》を唱え、1枚目の《発展+発破/Expansion+Explosion》を対象にする。コピーを解決して、(ラルの能力で)1点のダメージを対戦相手に与える。そしてそのコピーでオリジナルの発展をコピーし、無限ダメージ・ループさせる。
このコンボは、ステップ数を少なくさせるバージョンもあり、《二倍詠唱/Doublecast》をオリジナルの呪文に使う。もし持っているなら、ラルの -2 を使って《二倍詠唱/Doublecast》を唱え、コピーを解決し、《発展+発破/Expansion+Explosion》を唱える。これによって、(《二倍詠唱/Doublecast》で)《発展+発破/Expansion+Explosion》のコピーを生成する。Timothy Simon 氏の功績です!
それで、このコンボはどれだけ良いのか? 僕は、《発展+発破/Expansion+Explosion》がすでにとても良いカードなので、ある程度可能性があると思っている。だから疑問のすべては本当は、ラルをプレイすることだ。僕は、そのアプローチに2つの可能性があると思っている。1つは、コントロールの枠組みに単に枠に入れることで、もう一つは、ある種の青赤バーンデッキを作ることだ。僕は、ジェスカイ・ラルをこう構築するだろう。
ジェスカイ・ラ
土地 | ||
4 | 《蒸気孔/Steam Vents》 | |
4 | 《硫黄の滝/Sulfur Falls》 | |
4 | 《氷河の城砦/Glacial Fortress》 | |
4 | 《神聖なる泉/Hallowed Fountain》 | |
4 | 《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》 | |
4 | 《断崖の避難所/Clifftop Retreat》 | |
プレインズウォーカー | ||
4 | 《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》 | (3)(白)(青) |
ソーサリー | ||
4 | 《轟音のクラリオン/Deafening Clarion》 | (1)(赤)(白) |
2 | 《浄化の輝き/Cleansing Nova》 | (3)(白)(白) |
エンチャント | ||
2 | 《アズカンタの探索/Search for Azcanta》 | (1)(青) |
インスタントインスタント | ||
4 | 《発展/Expansion》 | (青/赤)(青/赤)(X)(青)(青)(赤)(赤) |
インスタント | ||
2 | 《否認/Negate》 | (1)(青) |
4 | 《吸収/Absorb》 | (白)(青)(青) |
3 | 《薬術師の眼識/Chemister's Insight》 | (3)(青) |
4 | 《選択/Opt》 | (青) |
3 | 《シヴの火/Shivan Fire》 | (赤) |
3 | 《嵐の伝導者、ラル/Ral, Storm Conduit》 |
このリストは、ラルでコピーする無限の対象は無い。しかし、《選択/Opt》や《薬術師の眼識/Chemister's Insight》でコピーしてドローしたり、除去のために《シヴの火/Shivan Fire》や《轟音のクラリオン/Deafening Clarion》をコピーしたりできる。
もう一つのアプローチはバーンデッキだ。このバージョンはあまり良くなさそうに思うが、試してみる価値はある。僕はこうするだろう。
バーン・ラル
土地 | ||
12 | 《山/Mountain》 | |
4 | 《蒸気孔/Steam Vents》 | |
4 | 《硫黄の滝/Sulfur Falls》 | |
ソーサリー | ||
4 | 《批判家刺殺/Skewer the Critics》 | (2)(赤) |
4 | 《舞台照らし/Light Up the Stage》 | (2)(赤) |
2 | 《二倍詠唱/Doublecast》 | (赤)(赤) |
1 | 《苦しめる声/Tormenting Voice》 | (1)(赤) |
クリーチャー | ||
4 | 《静電場/Electrostatic Field》 | (1)(赤) |
4 | 《ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler》 | (赤)(赤)(赤) |
3 | 《遁走する蒸気族/Runaway Steam-Kin》 | (1)(赤) |
インスタントインスタント | ||
4 | 《発展/Expansion》 | (青/赤)(青/赤)(X)(青)(青)(赤)(赤) |
インスタント | ||
4 | 《ショック/Shock》 | (赤) |
4 | 《稲妻の一撃/Lightning Strike》 | (1)(赤) |
4 | 《嵐の伝導者、ラル/Ral, Storm Conduit》 |
《橋の主、テゼレット/Tezzeret, Master of the Bridge》+《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》
ボックス特典の《橋の主、テゼレット/Tezzeret, Master of the Bridge》は、超強いカードではない。高コストだし、着地しても常駐能力はおそらく価値はないだろう。例外は、《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》と対価があるアーティファクト・クリーチャーとで、3枚コンボになることだ。それは次のように動く。
ステップ1:《橋の主、テゼレット/Tezzeret, Master of the Bridge》と5枚のアーティファクトをプレイする。
ステップ2:(親和(アーティファクト)があるので)タダでカーンをプレイする。
ステップ3:カーンの -2 で《コイロスの守護者/Guardians of Koilos》を手に入れる。
ステップ4:《コイロスの守護者/Guardians of Koilos》をタダでプレイし、《練達飛行機械職人、サイ/Sai, Master Thopterist》の能力を誘発させて、《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》を手札に戻す。
ステップ5:カーンを再度プレイし、もう一度《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》の -2 を使って、2枚目の《コイロスの守護者/Guardians of Koilos》を手に入れる。
ステップ6:2枚目の《コイロスの守護者/Guardians of Koilos》をプレイして1枚目の《コイロスの守護者/Guardians of Koilos》を戻し、サイの能力を誘発させる。これを永遠に繰り返す。
ステップ7:テゼレットの +2 を使って対戦相手を倒す。
あるいは、《練達飛行機械職人、サイ/Sai, Master Thopterist》の代わりに《ビヒモスを招く者、キオーラ/Kiora, Behemoth Beckoner》を使ってデッキ全部を引き、《モックス・アンバー/Mox Amber》を見つけて《練達飛行機械職人、サイ/Sai, Master Thopterist》をプレイし、そこからゲームに勝つことができる。
もしサイドボードからさらに《コイロスの守護者/Guardians of Koilos》をプレイすれば、ときどきコンボの一部であるサイをなしで済ませ、単に《コイロスの守護者/Guardians of Koilos》+選んだアーティファクト(残念ながら、スタンダードには本当に強力なアーティファクトが無いが。最高は《隕石ゴーレム/Meteor Golem》だろう)をプレイすることもできる。
この枠組みはすでにプレイアブルかもしれないので、このコンボは可能性があると思う。サイドボードから《コイロスの守護者/Guardians of Koilos》しかプレイする必要がないので、鍵はカーンとテゼレットとサイが嫌いじゃないかだ。《コイロスの守護者/Guardians of Koilos》はクリーチャーなので、《総動員地区/Mobilized District》はこのコンボと働かないのは残念だが、サヒーリはまだ価値があると思う。彼女は、《モックス・アンバー/Mox Amber》のパワーを上げるし、このコンボに必要になるクリティカルな量を得られるくらい、大量の霊気装置トークンを産むからだ。
僕は次のように構築するだろう。
《橋の主、テゼレット/Tezzeret, Master of the Bridge》+《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》コンボ
- メイン
土地 | ||
4 | 《島/Island》 | |
4 | 《湿った墓/Watery Grave》 | |
4 | 《水没した地下墓地/Drowned Catacomb》 | |
2 | 《爆発域/Blast Zone》 | |
3 | 《総動員地区/Mobilized District》 | |
プレインズウォーカー | ||
4 | 《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》 | (4) |
2 | 《ビヒモスを招く者、キオーラ/Kiora, Behemoth Beckoner》 | (2)(緑/青) |
3 | 《橋の主、テゼレット/Tezzeret, Master of the Bridge》 | (4)(青)(黒) |
2 | 《崇高な工匠、サヒーリ/Saheeli, Sublime Artificer》 | (1)(青/赤)(青/赤) |
ソーサリー | ||
4 | 《思考消去/Thought Erasure》 | (青)(黒) |
1 | 《煤の儀式/Ritual of Soot》 | (2)(黒)(黒) |
2 | 《ヨーグモスの不義提案/Yawgmoth's Vile Offering》 | (4)(黒) |
クリーチャー | ||
1 | 《迷い子、フブルスプ/Fblthp, the Lost》 | (1)(青) |
4 | 《練達飛行機械職人、サイ/Sai, Master Thopterist》 | (2)(青) |
インスタント | ||
1 | 《喪心/Cast Down》 | (1)(黒) |
アーティファクト | ||
4 | 《更生の泉/Fountain of Renewal》 | (1) |
4 | 《モックス・アンバー/Mox Amber》 | (0) |
1 | 《アゾールの門口/Azor's Gateway》 | (2) |
4 | 《宝物の地図/Treasure Map》 | (2) |
- サイドボード
1 | 《隕石ゴーレム/Meteor Golem》 | (7) |
1 | 《魔術遠眼鏡/Sorcerous Spyglass》 | (2) |
1 | 《不滅の太陽/The Immortal Sun》 | (6) |
2 | 《コイロスの守護者/Guardians of Koilos》 | (5) |
1 | 《ひっかき爪/Scrabbling Claws》 | (1) |
大量の無色土地があるので、正しいバランスを見つけるのが難しい。プレインズウォーカーと伝説のクリーチャーがいるので、《総動員地区/Mobilized District》は多くの可能性があるし、いくらかサイで積極的にドローができる。しかし《Thought Lash》も本当に強力だ。5枚から始めてちょっと増やしていくかもしれない。そして色の問題があるなら、減らしていくだろう。
《神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteries》+《Thought Lash》
これは、おそらくあまり良くないレガシーのコンボだが、間違いなく僕が試してみたいものだ。これは次のように働く。
ステップ1:《Thought Lash》をプレイする。
ステップ2:《神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteries》をプレイする。
ステップ3:《Thought Lash》を大量に起動してライブラリ全部を追放する。その後、ジェイスの +1 を使って勝つ。
このコンボは僕に、《Illusions of Grandeur》+《寄付/Donate》を思い出させる。《Illusions of Grandeur》をプレイするとライフを 20 点得て多くの時間が稼げる。その後アンタップ・フェーズの後で《寄付/Donate》して、対戦相手がアップキープのコストを払わないと、ライフを 20 点失う。ジェイスと《Thought Lash》のコンボも、基本的に《Thought Lash》で次のターンまで生き残ることを保証し、その後で次のコンボの半分をプレイできるので、非常に似ている。もちろん、《Illusions of Grandeur》+《寄付/Donate》は、レガシーのコンボとしては良くない。だから、たかが《Illusions of Grandeur》+《寄付/Donate》より良いくらいでは十分ではない。しかし《Illusions of Grandeur》+《寄付/Donate》よりはずっと良い。
- 20点以上得られる。
- 対戦相手は、エンチャントを破壊することで倒すことができない。
- 対戦相手はすぐに倒すことができる。
- 対戦相手は、ライフの回復をすることで生き延びることができない。
- 君の寄付はプレインズウォーカーだ!
もちろん、このコンボは《研究室の偏執狂/Laboratory Maniac》をプレイすればすでにレガシーで合法だが、壊れやすいパーマネント・タイプと追加のドロー呪文を使っていて、コンボの一部である《研究室の偏執狂/Laboratory Maniac》しか引かないと、何もしない。しかしながら、ジェイスは完全にプレイアブルなカードだ。
このコンボの魅力は、両方のカードとも、単独でプレイアブルであるということだ。優れているかって? たしかにそんなでもない。しかし、少なくても何かはするし(ジェイスは毎ターン追加でカードを引けるし、《Thought Lash》は大量のライフが得られる)、実物提示教育の各パーツである、エムラクール、《グリセルブランド/Griselbrand》、《丸砥石/Grindstone》、《Helm of Obedience》よりは多くのことをする。君のソリティアは遅いだろうが(最高で4ターン目だが、実物提示教育のような何かは2ターン目に勝つことができる)、アプローチは違う。実物提示教育でデカ物カードをプレイするリスクが無いし、一度に両方場に必要とするよりも、適当にパーツを集めることができる(手札破壊と対戦した時、良くなる)。
僕は次のように構築するだろう。
ジェイス+《Thought Lash》コンボ
- メイン
土地 | ||
3 | 《古えの墳墓/Ancient Tomb》 | |
4 | 《汚染された三角州/Polluted Delta》 | |
4 | 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》 | |
2 | 《霧深い雨林/Misty Rainforest》 | |
プレインズウォーカー | ||
4 | 《神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteries》 | (1)(青)(青)(青) |
ソーサリー | ||
4 | 《定業/Preordain》 | (青) |
4 | 《思案/Ponder》 | (青) |
4 | 《思考囲い/Thoughtseize》 | (黒) |
2 | 《毒の濁流/Toxic Deluge》 | (2)(黒) |
クリーチャー | ||
4 | 《悪意の大梟/Baleful Strix》 | (青)(黒) |
インスタント | ||
4 | 《意志の力/Force of Will》 | (3)(青)(青) |
4 | 《渦まく知識/Brainstorm》 | (青) |
1 | 《残響する真実/Echoing Truth》 | (1)(青) |
3 | 《リム=ドゥールの櫃/Lim-Dul's Vault》 | (青)(黒) |
4 | 《Thought Lash》 | (2)(青)(青) |
3 | 《Underground Sea》 |
見ての通り、最後の枠で何をするかはよく分からない。コアは8枚のコンボカードで、4枚の《意志の力/Force of Will》と12枚のキャントリップだ。しかし君の欲しいものは、どんな色でも広げることができる(理想的には、何枚かは例えば《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker》か《魔術遠眼鏡/Sorcerous Spyglass》を対処できると良いが)。
《飢えた聖騎士/Famished Paladin》+《呪術師のワンド/Sorcerer's Wand》+《復讐に燃えた血王、ソリン/Sorin, Vengeful Bloodlord》
このコンボは特にソリンは不要だが、《飢えた聖騎士/Famished Paladin》に絆魂を与えるどんな方法よりもよいだろう。すでにスタンダードで可能だが、僕は《復讐に燃えた血王、ソリン/Sorin, Vengeful Bloodlord》が、倒されても戻せるので、良いカードだと思う。このコンボは次のようになる。
ステップ1:上記のすべてのカードをプレイする。
ステップ2:《飢えた聖騎士/Famished Paladin》に《呪術師のワンド/Sorcerer's Wand》を装備させる。
ステップ3:《飢えた聖騎士/Famished Paladin》をタップして対戦相手に1点ダメージを与える。絆魂があるので、自身はンタップする。これを無限に繰り返す。
他のスタンダードでプレイできる絆魂を得る方法は、《従者の献身/Squire's Devotion》が一番よさそうだ。ライフを得る方法がすでに8枚あるので、何と良く働くか考え始めることができる。例えば、《アジャニの群れ仲間/Ajani's Pridemate》は可能性があるが、《アダントの先兵/Adanto Vanguard》もとても良い。僕は次のようにこのデッキをやってみるだろう。
《飢えた聖騎士/Famished Paladin》コンボ
- メイン
土地 | ||
4 | 《神無き祭殿/Godless Shrine》 | |
11 | 《平地/Plains》 | |
3 | 《沼/Swamp》 | |
プレインズウォーカー | ||
4 | 《復讐に燃えた血王、ソリン/Sorin, Vengeful Bloodlord》 | (2)(白)(黒) |
クリーチャー | ||
4 | 《飢えた聖騎士/Famished Paladin》 | (1)(白) |
4 | 《アジャニの群れ仲間/Ajani's Pridemate》 | (1)(白) |
4 | 《アダントの先兵/Adanto Vanguard》 | (1)(白) |
4 | 《敬慕されるロクソドン/Venerated Loxodon》 | (4)(白) |
4 | 《徴税人/Tithe Taker》 | (1)(白) |
エンチャント | ||
4 | 《ベナリア史/History of Benalia》 | (1)(白)(白) |
2 | 《議事会の裁き/Conclave Tribunal》 | (3)(白) |
2 | 《従者の献身/Squire's Devotion》 | (2)(白) |
4 | 《軍団の上陸/Legion's Landing》 | (白) |
アーティファクト | ||
2 | 《呪術師のワンド/Sorcerer's Wand》 | (1) |
これで今日は全部だ。繰り返すと、僕はどのコンボもフォーマットや何かを壊してないと予想している。しかしやってみるには十分クールだとも思っている
(おわり)