【翻訳】Against the Odds:ニヴ=ミゼット再誕(Arena)
原文:
やぁ、みんな。第189回目の Against the Odds へようこそ。先週は2回目になる、すべて灯争戦争からの候補だったが、最後は最新版の《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》が簡単に勝利をつかんだ。そういう訳で、今日はスタンダードへ向かって、5色な多色のコントロールで、《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》が戦場に入ったときできるだけたくさんカードを引き、その後そのカードを使って生きのびて(そして、対戦相手を攪乱して)、《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》か他の適当な多色のフィニッシャーで殴って勝つことができる、何か記述が難しいデッキをプレイしよう。5色ニヴデッキは、灯争戦争のスタンダードで働くことができるのか? 二ヴの戦場に入ったときの誘発能力で、何枚引けるのか? 動画に行って見つけ出そう。その後で、このデッキについてもっと話をしよう!
動画
ニヴ=ミゼット再誕
- メイン
- サイドボード
1 | 《暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy》 | (黒)(緑) |
1 | 《標の稲妻/Beacon Bolt》 | (1)(青)(赤) |
3 | 《ドビンの拒否権/Dovin's Veto》 | (白)(青) |
1 | 《永遠神の投入/Enter the God-Eternals》 | (2)(青)(青)(黒) |
2 | 《ケイヤの怒り/Kaya's Wrath》 | (白)(白)(黒)(黒) |
2 | 《秋の騎士/Knight of Autumn》 | (1)(緑)(白) |
2 | 《魔術遠眼鏡/Sorcerous Spyglass》 | (2) |
1 | 《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》 | (3)(白)(青) |
2 | 《漂流自我/Unmoored Ego》 | (1)(青)(黒) |
デッキ
《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》はかなり独特な Against the Odds のカードだ。このカード自体を特定のコンボに駆り出すよりは、大きく、何枚かカードが引けるフィルターとして、かなり価値を持っているカードだ。《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》をデッキの中心パーツに変えるトリックは、主にデッキ構築にある。《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》が戦場に入ったときに引けるカードの枚数を最大にするように、異なる色の組み合わせのカードで分けることができる。理論的には、各ギルドのカードはこのデッキに少なくても1枚は入っているので、最大 10 枚引く可能性があるが、実際には、特に土地や別の《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》(に加えて、野心的なマナを安定させる《彩色の灯籠/Chromatic Lantern》)があることを考えると、10 枚全部当たる確率はとても低い。それでもまだ、このデッキの中心は、《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》を唱えるのに必要なマナを得て、カードをたくさん引く確率を最大にする。たとえ土地以外が3~4枚引けるただの 6/6 飛行だったとしても、スタンダードではまだ素晴らしい。
マナ
《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》(と土地)自体から離れると、非多色のカードは《彩色の灯籠/Chromatic Lantern》しかない。このカードは、ちゃんと呪文を唱えられるようにする、ある種必要悪だ。5色全部(で主に多色のカード)をプレイすることは、非常にマナベースに負担が掛かるが、《彩色の灯籠/Chromatic Lantern》はこれ自体でその問題を解決する。このアーティファクトは、土地すべてを痛くない《真鍮の都/City of Brass》に変えるだけでなく、《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》へのランプにもなる。もし《彩色の灯籠/Chromatic Lantern》を3ターン目に唱えることができるなら、4ターン目にデッキ名のカードを唱える5マナに到達しているだろう。
呪文を唱えられるように保証するもう一つの手段は、6枚の5色土地だ。マナベースの残りは、10 枚のショックランドと複数枚の基本土地だが、《ギルド門通りの公有地/Gateway Plaza》と《断ち割る尖塔/Rupture Spire》は、《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》を5ターン目に唱えられるようにする、《彩色の灯籠/Chromatic Lantern》以外の最高の手段だ。欠点は、本質的にダブル・タップイン・ランドであり、戦場にタップインするだけでなく、別の土地もタップさせられる。1ターン目にショックランドでタップインし、続いて2ターン目にダブル・タップイン5色ランドをプレイすると、スロースタートを引き起こす。これは特にアグロに対して苦痛になり、後手になるとその苦痛は倍になる。それでもまだ、このデッキの主な目的が《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》を唱えることであることを考えると、この欠点はそのコストを払う価値がある。
4枚入りカード
もう一つの独特な側面は、1枚入りのカードであふれていることだ。《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》と《彩色の灯籠/Chromatic Lantern》を除くと、19 枚ある1枚入りの多色カードに加え、4枚入りカードは《成長のらせん/Growth Spiral》と《思考消去/Thought Erasure》の2種類しかない。《成長のらせん/Growth Spiral》は、ゲーム序盤では《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》へランプする別の手段となり、《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》を解決後は普通、一握りの枚数あることになる。だから、たくさんマナがあることで、同じターンに複数の呪文を唱えることができる。一方《思考消去/Thought Erasure》は、ゲーム序盤では対戦相手の手札から脅威への回答となり、諜報のおかげでドローの改善にもなる。さらに、両方のカードとも多色なので、《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》で「当てる」ことができる。
フィニッシャー
《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》から離れると、《ハイドロイド混成体/Hydroid Krasis》、《荒廃ワーム/Ravager Wurm》、《パルン、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Parun》といった、追加で多色のフィニッシャーが一握りある。これらすべてのカードの最大の長所は、6マナであることであり(《ハイドロイド混成体/Hydroid Krasis》の場合は、6マナで唱えると有効程度だが)、つまり《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》をプレイしてこういったカードが見つけられると、続くターンでどれでも唱えることができる。《ハイドロイド混成体/Hydroid Krasis》は、ライフを少し得ながら、何枚か引くことができ、特にアグロに対して助けになる。《荒廃ワーム/Ravager Wurm》は《水没遺跡、アズカンタ/Azcanta, the Sunken Ruin》のような嫌な土地をぶちのめし、ブロッカーと格闘して速攻で攻撃することにより、対戦相手のプレインズウォーカーを狙い撃てる可能性もある。《パルン、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Parun》は、打ち消されずカードアドバンテージを産むので、コントロールに対してすばらしい。《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》を巨大な5マナ 6/6 飛行として4枚投げ入れることで、このデッキは直ちにゲームを終わらせられる、あまたの大きな脅威がある。
1枚入りの多色のプレインズウォーカーも一握りの枚数ある。《秘宝探究者、ヴラスカ/Vraska, Relic Seeker》は実際、《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》を見つけた後のターンで着地し、威迫持ちの海賊を産んで対戦相手のライフにプレッシャーを掛けるか、最高の非プレインズウォーカーで非土地のパーマネントを破壊して盤面にプレッシャーをかけることができるので、6マナのクリーチャーのフィニッシャーと完全に似ている。《伝承の収集者、タミヨウ/Tamiyo, Collector of Tales》はこのデッキでは、ほとんどプレインズウォーカー版《永遠の証人/Eternal Witness》で、《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》のような何かを墓地から戻し、さらにカードも引ける。《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》は本当はフィニッシャーではないが、ソーサリー・スピードでプレイさせることで、コントロールデッキ(現在非常に Arena で人気があるようだ)を終わらせる優れた手段であるし、打消し呪文をロックし、除去呪文を悪いタイミングで使わせられる。
交換可能な効果
デッキの残りは大半の除去と数枚の打消し呪文で、異なるギルドにまたがっている。そうそう、最も重要なことは、除去の説明は独特だということだ。特定の種類の除去呪文を4枚プレイする代わりに、複数のギルドにまたがって1枚入りだからだ。目的は《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》の力を上げるようにするデッキなので、最高の除去呪文を4枚プレイするより、実際は何枚か異なる色の(若干)弱い除去呪文をプレイするほうがより有益になる。例えば、4枚の《魔性/Bedevil》をプレイすることもできたが、それは常に最大1枚しか引けないという意味になる。1枚の《魔性/Bedevil》、1枚の《暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy》、1枚の《屈辱/Mortify》、1枚の《裁きの一撃/Justice Strike》をプレイすることで、《魔性/Bedevil》を特別見つけれられる機会は減るが、複数の除去呪文を引くことは非常に上がる。理論的には、引けるカードの枚数で、若干弱いカードをプレイするという事実を克服する助けになる。
対戦
机上では、《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》はアグロに苦戦するが、ミッドレンジとコントロールにはうまくやれるように見える。これは大体合っているが、動画では赤単アグロを何とか倒すことができた。アグロとの対戦で最大の課題は、このデッキのカードは悪いということだ。実際は《秋の騎士/Knight of Autumn》を増やしともう一枚《永遠神の投入/Enter the God-Eternals》を入れると、サイドボード後はとても良いどころか、さらに良くなる。しかし遅く苦痛なマナベースでプレイしている、と言う事実がある。逆にコントロールとミッドレンジに対しては、このデッキには多くの回渡欧があり、典型的には対戦相手のデッキよりずっと強力だ。多分《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》をプレイする最高の部分は、二ヴで引いたカードを公開するおかげで、対戦相手は大抵こちらのカードのほとんどかすべてを知ることになるが、それでもまだとにかく強力なので勝つことができないからだろう。
勝率
概して5回対戦して4回勝ち、勝率は 80% だった。1ゲーム目で勝ってしまったエスパー・コントロールとの対戦がもう1戦あったが、すでに何百万回もコントロールと対戦しているし、別のエスパー戦は動画では全然見どころが無さそうだった。この結果は、二ヴ=ミゼット再誕は、Against the Odds という観点では平均より上だった。
《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》自体に関しては、このカードは正気ではなかった。戦場に入ったときの能力で 10 枚引けることは無かったが、一度に6枚引くことがあり、とても印象的だった。さらに良いことは、二ヴ毎に平均して4枚くらい引くことができ、5マナ 6/6 飛行という巨大な価値もあるということだ。さらにこれは、《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》で引くカードは、土地を引くことなく、時々2枚(以上)の選択肢から選ぶことができ、状況に応じて最高の1枚を何でもつかむことができるので、実際単純に適当なカードを1枚引くより優れている、ということを考慮していない。基本的には《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》は素晴らしかったし、このデッキは競技的というだけでなくプレイしてても楽しかった!
来週の候補
もうすぐ複数のセットやカードが混じった普通回に戻るが、今週はもう一回灯争戦争からの候補にしよう。しかし今回は少し捻っている。勝利したカードをスタンダードでプレイするのではなく、モダンでやろう! 来週はどの新しいスパイシーな灯争戦争のカードを、モダンでプレイすべきなのか? 投票して教えてくれ!
(終わり)