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【翻訳】ミシックチャンピオンシップ・ラスベガスの総括

冒頭部分の英文が難し目で、うまく翻訳できていません。スマン。


原文:

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今週末は、今年で3回目のミシックチャンピオンシップで、Magic Arena では最初のミシックチャンピオンシップとなった。このトーナメントは、32人のマジックプロリーグのメンバーと、16人の自由裁量枠の招待メンバー、Magic Arena と過去のミシックチャンピオンシップから何人かの予選通過者で構成され、ラスベガスで開催された。捻じ曲げられることないゲームプレイの下で、オールスターがキャスティングされたチーム、華々しく鳴り響く音楽と共に、数か月前に開催された Magic Invitational が反映された。ひどく有害なスタンダード戦ではなく、ミシックチャンピオンシップ・ラスベガスは、伝統的な3ゲームマッチのスタンダード構築戦を披露した。デッキリストすべてをウィザーズは公開し、そのリストをトーナメントページから見つけることができる。

モダンホライゾンのリリース後たった1週間であり、基本セット2020のプレビューシーズンのど真ん中であるので、トーナメントのタイミングにはちょっと疑問があるが、トーナメント自体は非常に興味深いストーリーの筋だった。その中で最大のものは、Kai Budde が自由裁量枠の招待を生かし、エスパー・ヒーローでトップ4で終わり、Magic Arena を通じて Magic プレイヤーの新しい世代となった、最も素晴らしいプレイヤーの一人になる可能性があると自分を紹介していることだろう。そのプレイヤーは、2000年の初頭、彼が最も素晴らしプレイヤーだった頃に、生きて戻ることはできない。Kai のピークがどのくらい優れていたか、強調するのは難しいことだ。7回のプロツアーを勝ち、たった数年で9回トップになったことを含め(過去10年間を含めると2回増え、合計11回になる)、彼の軌跡は、匹敵する者はいないだろう。現在まで進めると、20年近く経って、ミシックチャンピオンシップ・ラスベガスにおける Kai の軌跡によって、他の途中のイベントは必見になり、Magic はますます輝かしく新しい時代となり、重要なリンクをゲームの著名な歴史へともたらされた。

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もし君がミシックチャンピオンシップ・ラスベガスを1戦しか見ないなら、Top16 の Kai 対八十岡氏の対戦にするべきだ。エスパーのミラーだが、Randy Buehler が3ゲーム目を、「マジック史上、最高のゲームの1つだ」と言うくらい、本当に素晴らしいプライヤーによる、素晴らしい対戦だ。

ミシックチャンピオンシップ・ラスベガスでもう一つ熱く議論された課題は、16人の自由裁量枠の招待メンバーだ。招待グループが、数か月前に Magic Invitational のスタンダードで、とても印象的なパフォーマンスを残した後、ミシックチャンピオンシップ・ラスベガスに突っ込んできた。16人の内、Hall of Famers Kai Budde と Raphael Levy の2人しか2日目の残らなかったが。ミシックチャンピオンシップのステージで、新しい顔ぶれがたくさん見られることはクールだったが、少なくても今週末は、マジック・プロリーグと Hall of Famers が牛耳っていた。

ミシックチャンピオンシップ・ラスベガスは、卓上のミシックチャンピオンシップより小さいと考えられ、2回負けると敗退するフォーマットであるので、トップは8人ではなく、4人になっている。Kai Budde を加え、マジック・プロリーグのプレイヤーが2人だった。多分世界で最も素晴らしいスタンダードのプレイヤーである Brad Nelson(彼はミシックチャンピオンシップ・ラスベガスのトップ8まで無敗だっただけでなく、MPLスプリットもだ)、2回ワールドチャンピオンになった Shahar Shenhar、Magic Arena の予選通過者であり、プロツアー・タルキール覇王譚でプレイし(実際 9-2 で始まった後、2日目のスタンダードで5回戦全部負け、9-7 になりトップ8を逃した)、その後 Magic を辞めた Matias Leveratto だ。もし俺が Mythic Invitational と今回のミシックチャンピオンシップ・ラスベガスから学んだことが1つあるなら、もし君が Magic Arena を通して3つのトーナメントのうち1つ予選通過すれば、たとえ(まだ)名前が知れ渡ってなくても、本当に素晴らしいプレイヤーだということだ。

メタ

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ミシックチャンピオンシップが持つ欠点の1つは、セットのリリースの2週間前で、ローテーションの3か月前であり、スタンダードはかなり良く研究されているということだ。つまり、創造的なデッキは多くないということである。エスパー・コントロールエスパー・ヒーローは、ルール的には違うデッキだが、構築の大半はそれぞれ 10~15 枚の中にある(ミシックチャンピオンシップ・ラスベガスが Magic Online のリーグであったら、1つのエスパーのリストとして公開されていただろう、というくらい近い)。そして、エスパーを一緒に混ぜ合わせると、メタゲーム全体の 40% を超えている(プロリーグのメンバーが持ち込んだデッキは 56.25%)。一方でイゼット・フェニックスは、テフェリーの威迫に対して戦う選択としてトップであり、バント・ランプ、白系アグロ、赤系アグロと続く。

自由裁量枠の招待者のうち、隠れた長所には、挑戦者(非MPLメンバーを含むグループ)は独特なデッキを持ち込もうとしたことだ。ミシックチャンピオンシップ・ラスベガスでは本当に常識外れは無かったが、挑戦者のおかげで、セレズニア・トークン、シミック・ランプ、ジャンド・ウォリアー、バント・ミッドレンジのうようなデッキ全部が、ミシックチャンピオンシップのステージに上るチャンスがあった。残念なことに、結局こういったデッキのほとんどは1日目で敗退してしまった。概して、1-3 だったデッキは8種類あり、14人のプレイヤーが主流ではないデッキを回し、そのうち10人は挑戦者のグループであり(71.4%)、マジック・プロリーグからは4人しかいなかった。そういうわけで、たとえほとんどが無駄な努力だったとしても、挑戦者に良く戦い、良く違うことをしようとしたとメッセージを送りたい。基本セット2020で物事が動くチャンスがあり、数か月後のローテーションがさらに良く変わるチャンスがあるが、さしあたっては、スタンダードは8テフェリー(4《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》と4《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》)をプレイするか、8テフェリーを倒そうとするかだ。

 トップ4のデッキ

デッキリストは省略します)

独特なトーナメントの構造のせいで、統計的に詳細化をすることが難しい。サンプル数が少なすぎて意味が無いし、「2回負けたら敗退」というポリシーで、プレイヤーが不運だったという可能性も非常にありうる(Greg Orange は、1日目は 6-0 と完璧だったが、2つ目の負けは2回マナ・スクリューしたからだ)。その代わり、ここからリストをすべて見ることができる。

一般的に、このイベントから得られた一番大きなことは、プレインズウォーカーが現在のスタンダードを支配しているということだ。55.9% のデッキは、《覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils》を入れていて、デッキの平均枚数は 3.1 枚だ。《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》は若干少ないが(51.5%)、平均的なデッキが 3.6 枚入れていることを考慮すると、ほぼ間違いなくもっと支配している。《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》はそれほど離れてはいないが、38.2% のデッキで見られ、各デッキには平均 3.84 枚であり、ほぼすべて4枚入っていることになる。

プレインズウォーカー以外では、ミシックチャンピオンシップ・ラスベガスで最もプレイされたカードについて、詳細に見る価値はほとんどない。基本的に、衰えを知らない赤いカードが複数枚(《ショック/Shock》と《溶岩コイル/Lava Coil》)と、エスパー・コントロール/ヒーローのリストを読んでいるようなものだからだ。多分最も気になる個所は、最もプレイされたカードの多くは、比較的新しいということだろう。新しくて9月にローテーションせず、たとえセットが4つ去っても、今年の秋のスタンダードはそれほど大きく変わらないだろう。ミシックチャンピオンシップ・ラスベガスで最もプレイされた10枚のクリーチャーのうち、《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》と《黎明をもたらす者ライラ/Lyra Dawnbringer》しかローテーションされず、最もプレイされた10枚の呪文では、《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》と《ショック/Shock》と《強迫/Duress》しかローテーションで去らない。《ショック/Shock》と《強迫/Duress》は、基本セット2020か秋のセットのどちらかで再録されることで、フォーマットに残る可能性が非常に高い。(訳注:《ショック/Shock》と《強迫/Duress》は基本セット2020で再録されました)。《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》と《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》は、それぞれのアーキタイプにとって大きな損失ではあるが、一般的には、現在のスタンダードの定番カードはローテーションされない。

 結局、マジックプロリーグの Brad Nelson とのものすごい最終戦で、挑戦者である Matias Leveratto がトロフィーを持ち帰ることとなった。もしその対戦を見損なっているなら、Youtube か Twitch で最終戦を見る価値はとてもある。まさに Brad が文字通り1枚の《選択/Opt》で、Leverattoを最初のミシックチャンピオンシップの優勝を掴ませないようにしていた。しかし、マジックの神は残酷だった。もし30分空いているなら、動画を見る時間を取る価値があるだろう。

まとめ

ともかく、今日はこれで全部だ。ミシックチャンピオンシップ・ラスベガスで印象に残ったのは何かな? この結果が、スタンダードにどういう意味をもつかな? 基本セット2020が数週間で入ってくると、何が変わるかな? コメントで教えてくれ? いつものように、君の考え、アイデア、選択、提案を残してくれ。そして、俺には Twitter かメールで連絡を取ることができる。

(終わり)