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【翻訳】Against the Odds:ヤロク(パンハモニコン)(Arena)

原文

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やぁ、みんな。第197回目の Against the Odds へようそこ。基本セット2020はここにある。ということで、新しいスタンダードを特別回で探検しはじめよう(もし Against the Odds の候補を楽しみにしているなら、心配ない。この記事の最後に新しい基本セット2020の選択肢がたくさんある)。今週プレイするデッキは、おそらく全然驚かないだろう。《冒涜されたもの、ヤロク/Yarok, the Desecrated》、というか新しい《パンハモニコン/Panharmonicon》がプレビューされてすぐ、できるだけ早くプレイすることになることが分かっていた。そういう訳で、今日はエレメンタルを添えたスゥルタイETBデッキで、《冒涜されたもの、ヤロク/Yarok, the Desecrated》をプレイし、戦場に入ったときの能力でデッキの大半を引ききり、結果的に対戦相手を価値で圧倒し、《裏切りの工作員/Agent of Treachery》で最高のカードを盗むことで勝つ、ヤロク(パンハモニコン)をプレイしよう。《冒涜されたもの、ヤロク/Yarok, the Desecrated》は《パンハモニコン/Panharmonicon》の名前に恥じない価値があるのか? 基本セット2020のスタンダードで、ヤロクの勝率はどのくらいなのか? 動画に行って見てみよう。その後でこのデッキについてもっと話をしよう!

動画

youtu.be

ヤロク(パンハモニコン

  • メイン
土地
1 森林の墓地/Woodland Cemetery  
4 繁殖池/Breeding Pool  
3 湿った墓/Watery Grave  
2 神秘の神殿/Temple of Mystery  
1 水没した地下墓地/Drowned Catacomb  
2 死者の原野/Field of the Dead  
1 森/Forest  
3 内陸の湾港/Hinterland Harbor  
2 疾病の神殿/Temple of Malady  
1 島/Island  
1 沼/Swamp  
クリーチャー
4 裏切りの工作員/Agent of Treachery (5)(青)(青)
4 楽園のドルイド/Paradise Druid (1)(緑)
1 疫病造り師/Plaguecrafter (2)(黒)
1 貪欲なチュパカブラ/Ravenous Chupacabra (2)(黒)(黒)
4 発現する浅瀬/Risen Reef (1)(緑)(青)
1 灯の分身/Spark Double (3)(青)
4 枝葉族のドルイド/Leafkin Druid (1)(緑)
2 茨の騎兵/Cavalier of Thorns (2)(緑)(緑)(緑)
4 雲族の予見者/Cloudkin Seer (2)(青)
4 冒涜されたもの、ヤロク/Yarok, the Desecrated (2)(黒)(緑)(青)
1 人質取り/Hostage Taker (2)(青)(黒)
インスタント
4 暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy (黒)(緑)
アーティファクト
2 不滅の太陽/The Immortal Sun (6)
  • サイドボード
3 強迫/Duress (黒)
4 林間の癒し手/Healer of the Glade (緑)
2 渇望の時/Moment of Craving (1)(黒)
3 否認/Negate (1)(青)
1 煤の儀式/Ritual of Soot (2)(黒)(黒)
2 魔術遠眼鏡/Sorcerous Spyglass (2)

デッキ

俺が《冒涜されたもの、ヤロク/Yarok, the Desecrated》を見てすかさず、最初の Against the Odds でプレイすることになることが分かった。しかしまだ、正しい枠組みを見つけ出すには、いくらか構築の幅があった。優れた《パンハモニコン/Panharmonicon》は、《パンハモニコン/Panharmonicon》でカードアドバンテージを産むように構築される。ありがたいことに、基本セット2020で、ウィザーズは《冒涜されたもの、ヤロク/Yarok, the Desecrated》用の完璧なサポートカードである《発現する浅瀬/Risen Reef》を与えてくれた。こいつは戦場に入ったときカードを1枚(か、ヤロクが戦場にいるときは2枚)引けるただのクリーチャーというだけでなく、本質的にエレメンタルすべてに「戦場に入ったときカードを1枚引く」を与え、同時に引いた土地を直接戦場にも置くことができる。《冒涜されたもの、ヤロク/Yarok, the Desecrated》がいると、とにかく最高のことをして、完全にめちゃくちゃなことを起こすことができる。ヤロクと《発現する浅瀬/Risen Reef》をデッキの中心に決めた後、デッキの残りはほとんどサポートカード、ランプ、除去でマナカーブを満たすことになる。その結果? ヤロク(パンハモニコン)だ!

コンボ

《冒涜されたもの、ヤロク/Yarok, the Desecrated》は基本的に、長所と短所を持った《パンハモニコン/Panharmonicon》だ。ヤロクについてプレビュー記事を書いたので、特殊性について多くの時間を費やしはしないが、短く言うと、クリーチャーであるので《冒涜されたもの、ヤロク/Yarok, the Desecrated》は《パンハモニコン/Panharmonicon》よりも除去で死にやすく、3/5 絆魂、接死は実際とても優れている。加えて、例えば土地のように、《冒涜されたもの、ヤロク/Yarok, the Desecrated》は《パンハモニコン/Panharmonicon》よりも誘発させるモノが多い。そしてこれが、このデッキのバックアップ計画の1つになっている。基本的に、《冒涜されたもの、ヤロク/Yarok, the Desecrated》が戦場にあると、どんなパーマネントでも誘発能力を倍にする。

一方で《発現する浅瀬/Risen Reef》は、ヤロクの最高の仲間で、真にむちゃくちゃな Magic のカードだ。カードを1枚引く(ヤロクがあると2枚)戦場に入ったときの能力があるだけでなく、もし土地に当たると、直接戦場に出すことができ、カードドローとランプが混じり合ったものになる。さらに良いことに、本質的にすべてのエレメンタルにこの能力を与えるので、《冒涜されたもの、ヤロク/Yarok, the Desecrated》と《発現する浅瀬/Risen Reef》があると、大量のエレメンタルをプレイし、デッキの大半を1~2ターンで引く、一種のコンボができるようになる。このカードは一緒にあると本当に良く働く。ヤロクはエレメンタルなので、《発現する浅瀬/Risen Reef》が戦場にあると、すぐに《発現する浅瀬/Risen Reef》の誘発能力が2回起動し、たとえ対戦相手がヤロクを倒すことができても、即座に価値が得られる。

他のエレメンタル

エレメンタル部族デッキではないが、《冒涜されたもの、ヤロク/Yarok, the Desecrated》と良く働くエレメンタルが数枚あり、ヤロクと《発現する浅瀬/Risen Reef》が両方あると、2倍になる。クリーチャーとしては微妙に力不足であるが、《雲族の予見者/Cloudkin Seer》は、「戦場に入ったとき、カードを1枚引く」というマジカル・テキストを持っており、これはすべての優れた《パンハモニコン/Panharmonicon》デッキの根源である。《発現する浅瀬/Risen Reef》でも(1回か2回)誘発し、《雲族の予見者/Cloudkin Seer》は大量のカードアドバンテージを産む、という事実も差しはさんで置くよ。《茨の騎兵/Cavalier of Thorns》に関しては、カードを引くこと以外では、《パンハモニコン/Panharmonicon》デッキの次の最も重要な側面である、こういったカードを毎ターンできる限りプレイするマナへのランプだ。《茨の騎兵/Cavalier of Thorns》はこの仕事を成し遂げるし、同時に《再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix》や《黎明をもたらす者ライラ/Lyra Dawnbringer》のような嫌な飛行を止める、本当に優れたボディも提供し、同時にエレメンタルでもある。《茨の騎兵/Cavalier of Thorns》の欠点は、ライブラリを5枚(ヤロクで10枚)空にすることだけだが、時々ゲーム外までデッキを削るリスクがあるくらい、たくさんカードをを引くので、実際これが課題になる。

ランプ

ドルイド達は《冒涜されたもの、ヤロク/Yarok, the Desecrated》へのランプの助けになり、その後カードドローエンジンが行けるようになると、各ターン大量の呪文をプレイできるようになるために大量のマナを産む。《枝葉族のドルイド/Leafkin Druid》はエレメンタルでもあるのでボーナスになるし、大抵すぐに2マナ産むようになるので、とても強力だ。《楽園のドルイド/Paradise Druid》は呪禁のおかげで序盤の除去を避けられるし、どんな色のマナも埋める。これは、無色土地2枚もプレイする3色デッキではとても重要なことだ。

除去

《冒涜されたもの、ヤロク/Yarok, the Desecrated》計画をサポートする、戦場に入ったとき除去するクリーチャーもたくさんある。《疫病造り師/Plaguecrafter》は、低コストで小さいクリーチャーがたくさんあるデッキにとってはとても悪いが、クリーチャーに加えプレインズウォーカーも邪魔できるという長所がある。《貪欲なチュパカブラ/Ravenous Chupacabra》と《人質取り/Hostage Taker》は追加のクリーチャー除去で、現在のスタンダードではあまり多くは出てこないが、《人質取り/Hostage Taker》はアーティファクトも邪魔できる。こういったクリーチャーは、《冒涜されたもの、ヤロク/Yarok, the Desecrated》がいると倍にできる除去がたくさんあり、対戦相手の盤面を阻止できる。

フィニッシャー

《冒涜されたもの、ヤロク/Yarok, the Desecrated》と《発現する浅瀬/Risen Reef》で、対戦相手をドローと価値で引き離すことでたくさんのゲームが勝てるが、《裏切りの工作員/Agent of Treachery》という特定の目的用のフィニッシャーもある。戦場に《冒涜されたもの、ヤロク/Yarok, the Desecrated》がいると、対戦相手の最高のパーマネントを2つ盗むことができ、《裏切りの工作員/Agent of Treachery》を《集団強制/Mass Manipulation》のアップデート(と低コスト)版にすることができる。その後、《裏切りの工作員/Agent of Treachery》と《人質取り/Hostage Taker》を4枚フル投入しているおかげで、工作員の2つ目の能力でカードを引けることは大抵難しくなく、さらにカードアドバンテージで対戦相手をゲーム外にやることができる。

 他のフィニッシャーは《死者の原野/Field of the Dead》で、《冒涜されたもの、ヤロク/Yarok, the Desecrated》の柔軟性を引き立てる。《パンハモニコン/Panharmonicon》と違って、ヤロクは(アーティファクトやクリーチャーだけというより)何が戦場に入っても、誘発能力を倍にする。つまり、もし《冒涜されたもの、ヤロク/Yarok, the Desecrated》が戦場にいて、《死者の原野/Field of the Dead》と大量の土地があると、土地をプレイするたびに 2/2 ゾンビが2体出ることになる。《発現する浅瀬/Risen Reef》に《冒涜されたもの、ヤロク/Yarok, the Desecrated》が加わると、《発現する浅瀬/Risen Reef》の能力のおかげで、タダで場に4~5枚の土地を置くことになるターンがあるので、ゾンビ計画は手に負えなくなる。つまり、致命的な盤面を産むことが多い。これは、たとえ時々色事故を起こしても、正気でないことだ。

《灯の分身/Spark Double》は1枚だけだが、とても素敵なトリックがある。このカードを入れた主な理由は、《冒涜されたもの、ヤロク/Yarok, the Desecrated》をコピーすることで、本当に愕然とする量の価値を産むし、《灯の分身/Spark Double》の長所は、除去や《裏切りの工作員/Agent of Treachery》を増やしたり、単に《発現する浅瀬/Risen Reef》でカードドローをしたり、状況に依存できることだ。

他のカード

最後に、ちょっとだけ除去がある。75枚の中には、1枚もプレインズウォーカーが無いので、《不滅の太陽/The Immortal Sun》は恒久的なプレインズウォーカーの全体除去になり、追加でカードも引け、呪文のコストも下げる。《暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy》は、このデッキでは完璧な除去だ。普通、《暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy》の欠点は、対戦相手に土地を1枚与えてしまうことだが、《冒涜されたもの、ヤロク/Yarok, the Desecrated》と《発現する浅瀬/Risen Reef》のおかげで、ほとんど常に対戦相手よりも前にいるくらい、たくさんのカードを引ける(し、戦場にたくさんの土地を置ける)。長所は、《暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy》は低コストで何でも倒せるし、スタンダードにいる強力なプレインズウォーカー全部に対処する方法になることだ。

 対戦

ヤロク(パンハモニコン)は、全然 Against the Odds のデッキとは感じられない、Against the Odds のデッキだった。これは、スタンダードでの最高のデッキとか、そういったものという訳ではないが、本当に対戦したすべてのものに維持することができるように感じられた。コントロールとミッドレンジに対しては、単純に対戦相手よりドローとランプで突き放し、最終的に対戦相手よりリソースの多さでゲームに勝つことができた。アグロに対しては、赤単は後手だと厳しくなることもあるが、序盤の優れたブロッカーとサイドボードにあるライフゲインがある。基本的には、ヤロク(パンハモニコン)は、全体としてスタンダードで堅牢だと感じたし、俺が楽しくプレイして、Arena でランク上げするのに十分な結果を一貫して出せていた

勝率

 ヤロク(パンハモニコン)で6回対戦して5回勝ち、勝率は 83.3% だった。この結果は全 Against the Odds のデッキの中で5位タイだ(この統計を追跡している Colby Davenport にメッセージを送ろう)。「何とタイだって?」 気になるだろ。もちろんオリジナルの5色パンハモニコンだ! 基本的に、ヤロク(パンハモニコン)は素晴らしく、スタンダードで戦えるデッキに近いこともあった。3色のマナコストのために狭めているが、《冒涜されたもの、ヤロク/Yarok, the Desecrated》は実際ほとんどにおいて《パンハモニコン/Panharmonicon》より優れていたし、《発現する浅瀬/Risen Reef》もとにかく無茶苦茶な Magic のカードだ(文字通り、ヤロクで2倍無茶苦茶になる)。

来週の候補

まだプレイするために残してあるモダンホライゾンのカードがあるが(夏に渡ってもっとやるよ)、基本セット2020のリリースのお祭りなので、今週はすべて M20 の候補にしよう。スタンダードではどのカードを使って構築すべきかな? 投票して教えてくれ!

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https://gatherer.wizards.com/Handlers/Image.ashx?multiverseid=468403&type=card

(おわり)