【翻訳】Brewer's Minute:インバーター・コンボを倒す
なぜサンプルがヤソのリストなのだろうか。
原文
《真実を覆すもの/Inverter of Truth》と《タッサの神託者/Thassa's Oracle》のコンボは、近頃パイオニアで大流行しており、先週末のプレイヤーズ・ツアーで最もプレイされたデッキであり、Magic Online で非常に大きな存在感を示している(俺は5戦マッチで、平均 2.5 回ディミーア・インバーターと対戦した)。つまり、このデッキを倒す計画があることが、現在のパイオニアで成功を収めるのに不可欠だということだ。そういう訳で Brewer's Minute では、各色がパイオニアの新しい危険とどう張り合えるのかについて話しをしよう! 君はパイオニアで《真実を覆すもの/Inverter of Truth》と戦うカードや戦略があるのかな? コメントで教えてくれ!
動画
ディミーア・インバーター
このデッキを倒すために、デッキがどう働くのかを知る必要がある。ディミーア・インバーターを見てみよう。
デッキ
- メイン
土地 | ||
1 | 《ロークスワイン城/Castle Locthwain》 | |
1 | 《ヴァントレス城/Castle Vantress》 | |
2 | 《欺瞞の神殿/Temple of Deceit》 | |
2 | 《沼/Swamp》 | |
3 | 《湿った墓/Watery Grave》 | |
4 | 《水没した地下墓地/Drowned Catacomb》 | |
3 | 《寓話の小道/Fabled Passage》 | |
2 | 《廃墟の地/Field of Ruin》 | |
3 | 《異臭の池/Fetid Pools》 | |
プレインズウォーカー | ||
3 | 《神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteries》 | (1)(青)(青)(青) |
1 | 《悪夢の詩神、アショク/Ashiok, Nightmare Muse》 | (3)(青)(黒) |
ソーサリー | ||
1 | 《衰滅/Languish》 | (2)(黒)(黒) |
4 | 《思考囲い/Thoughtseize》 | (黒) |
1 | 《思考消去/Thought Erasure》 | (青)(黒) |
クリーチャー | ||
2 | 《タッサの神託者/Thassa's Oracle》 | (青)(青) |
4 | 《真実を覆すもの/Inverter of Truth》 | (2)(黒)(黒) |
1 | 《スカラベの神/The Scarab God》 | (3)(青)(黒) |
インスタント | ||
3 | 《時を越えた探索/Dig Through Time》 | (6)(青)(青) |
3 | 《検閲/Censor》 | (1)(青) |
1 | 《悪意ある妨害/Sinister Sabotage》 | (1)(青)(青) |
1 | 《神秘の論争/Mystical Dispute》 | (2)(青) |
1 | 《湖での水難/Drown in the Loch》 | (青)(黒) |
1 | 《英雄の破滅/Hero's Downfall》 | (1)(黒)(黒) |
4 | 《選択/Opt》 | (青) |
4 | 《致命的な一押し/Fatal Push》 | (黒) |
- サイドボード
1 | 《夢を引き裂く者、アショク/Ashiok, Dream Render》 | (1)(青/黒)(青/黒) |
2 | 《肉儀場の叫び/Cry of the Carnarium》 | (1)(黒)(黒) |
2 | 《破滅の刃/Doom Blade》 | (1)(黒) |
1 | 《強迫/Duress》 | (黒) |
2 | 《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigy》 | (1)(青) |
2 | 《ゲトの裏切り者、カリタス/Kalitas, Traitor of Ghet》 | (2)(黒)(黒) |
1 | 《最後の望み、リリアナ/Liliana, the Last Hope》 | (1)(黒)(黒) |
2 | 《神秘の論争/Mystical Dispute》 | (2)(青) |
2 | 《否認/Negate》 | (1)(青) |
ディミーア・インバーターの主な目的は、《真実を覆すもの/Inverter of Truth》を解決してライブラリを追放し、ライブラリを空にして《タッサの神託者/Thassa's Oracle》か《神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteries》で勝つことである。それ以外では、このデッキは干渉手段が多く、除去呪文が8枚くらい(ほとんど常に《致命的な一押し/Fatal Push》は4枚)、打ち消し呪文が何枚か、そして《思考囲い/Thoughtseize》で手札をばらばらにする。フォーマット最高の《時を越えた探索/Dig Through Time》デッキのおかげで、非常に安定してパーツを見つけることもできる。
墓地対策
インバーター・コンボを倒すことについて激論されているトピックに、墓地対策がある。ひどいという人もいるが、ほかの人達は素晴らしい選択だと信じている。《安らかなる眠り/Rest in Peace》や《虚空の力線/Leyline of the Void》のようなカードの長所は、インバーター・コンボのプレイヤーに、1ターンでコンボパーツの両方をプレイさせることで(そうしないと《真実を覆すもの/Inverter of Truth》を解決すると、空のライブラリーを引いて負ける)、コンボを遅くさせられることだ。しかし、先週末見たように、墓地対策があってもコンボをすることは、あまり難しいことではない。墓地対策をする大きな利点は、《時を越えた探索/Dig Through Time》をすごく遅くすることで、インバーターのプレイヤーがコンボパーツ、除去、打ち消しを道けるのをより難しくさせることである。
俺は、墓地対策はディミーア・インバーターに対して安定した選択肢だと信じているが、それ自体では十分良くはない。ただ《虚空の力線/Leyline of the Void》をプレイするだけでは、インバーター・コンボを倒すことはできそうになく、ある状況ではコンボのスピードを上げてしまうことさえあるかもしれない。逆に、《虚空の力線/Leyline of the Void》に加え、手札破壊カードがたくさんあると、効果的な戦略にすることができる。同じことが《安らかなる眠り/Rest in Peace》にも当てはまる。このカード自体は、全然素晴らしくないが、《試練に臨むギデオン/Gideon of the Trials》や《静翼のグリフ/Hushwing Gryff》のバックアップがあると、効果的なサイドボード戦略の一部にすることができる。
赤と緑
赤と緑は、インバーター・コンボに干渉するには最悪な2色だ。以前のパイオニアの最高のデッキは、現在のメタでは本質的にアンプレイアブルだ。ビッグレッドはインバーター・コンボを倒せない。単純にインバーター・コンボの5ターンコンボキルとレースするには遅すぎる。もし君が赤のプレイヤーなら、最高の方法は、できるだけ速くすることであり、1マナ域のために《栄光をもたらすもの/Glorybringer》のような遅い脅威は捨て、目的を5ターン目にコンボが始まる前に倒すことにすることだ。
緑も多くが同じであるが、インバーター・コンボと安定してレースできるかという点で、俺には緑のアグロのスピードを上げることができるのかが分からない、ということが違う。特に緑のアグロは、《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》や《エルフの神秘家/Elvish Mystic》のような1マナのマナクリに依存するからだ。そしてもしインバーター・コンボのデッキが、1マナのマナ加速を《致命的な一押し/Fatal Push》できるなら、《タッサの神託者/Thassa's Oracle》+《真実を覆すもの/Inverter of Truth》コンボキルとレースするには、ほぼ確実に遅すぎることになる。緑単デッキにとって最高の計画は、他の色をタッチすることだろう。緑単ストンピィより、緑黒ストンピィをプレイしよう。そうすればサイドボードに《思考囲い/Thoughtseize》と《ドリルビット/Drill Bit》をサイドボードに入れることができる。緑単ランプより、サイドボードに打ち消し呪文を入れるために、青緑ランプをプレイしよう。良い知らせは、緑のデッキのクロックは、サイドボードでほんのちょっと咎められると、有利に対戦を動かすまっとうなチャンスがあるくらい、十分速いということだ。
青
《タッサの神託者/Thassa's Oracle》と《真実を覆すもの/Inverter of Truth》で勝つことを止める一番簡単な方法には、対戦相手に《タッサの神託者/Thassa's Oracle》か《真実を覆すもの/Inverter of Truth》を解決させないようにさせ続けることだ。もし君が青のデッキをプレイしているなら、打ち消し呪文が不可欠だ。俺が本当に好き(だが、パイオニアでは全然見られない)な他の選択は、《敏捷な妨害術師/Nimble Obstructionist》だ。このカードは妥当なクロック(と、《神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteries》のようなプレインズウォーカーを攻撃できる)になり、《タッサの神託者/Thassa's Oracle》や《真実を覆すもの/Inverter of Truth》の戦場に入った時の誘発能力を打ち消す、打ち消されないカードである。夢の世界では、対戦相手が《真実を覆すもの/Inverter of Truth》を解決しライブラリを追放して、《タッサの神託者/Thassa's Oracle》の戦場に入った時の誘発能力を《敏捷な妨害術師/Nimble Obstructionist》で打ち消し、対戦相手は空のライブラリを引いてゲームに勝つ代わりに負けることを期待することだ。
黒
黒のデッキがインバーター・コンボと戦う一番簡単な方法は、実際クリーチャーベースのインバーター・コンボに干渉できる手札破壊呪文として、サイドボードから《強迫/Duress》を抜くことだ。《強迫/Duress》は長い間パイオニアのサイドボード定番であったが、フォーマットの最高のデッキが2枚のクリーチャーを使ったコンボで勝っている今、《強迫/Duress》を当てることができないのは、優れていない。《苦悶の悔恨/Agonizing Remorse》は堅牢な代替で、対戦相手の手札からコンボパーツのどちらかを盗めるだけでなく、手札か墓地のどちらかにある《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》の回答にもなる。一方《ドリルビット/Drill Bit》は積極的な黒いデッキには素晴らしい選択肢であり、大抵2ターン目以降の《思考囲い/Thoughtseize》になる。
黒いデッキがコンボに対処できるもう一つの方法は、《失われた遺産/Lost Legacy》や《精神染み/Stain the Mind》(や多色の《漂流自我/Unmoored Ego》や《殺戮遊戯/Slaughter Games》)のようなカードを使って、対戦相手のデッキからコンボパーツを全部追放することだ(《タッサの神託者/Thassa's Oracle》は《神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteries》のバックアップとなるので、ほとんど《真実を覆すもの/Inverter of Truth》)。インバーター・コンボの多くの構築にとっては、《失われた遺産/Lost Legacy》(か同様のカード)が1枚解決されると、コンボの可能性が無くなが、《久遠の闇からの誘引/Coax from the Blind Eternities》でサイドボードに《真実を覆すもの/Inverter of Truth》を隠して、《失われた遺産/Lost Legacy》を避けるサイドボードの計画がある構築もある、ということを述べておく価値はある。
白
俺が一番質問を受けるインバーター・コンボの回答には、《静寂をもたらすもの/Hushbringer》がある。戦場に入った時の誘発能力を止めることは、コンボを止めることになるのは正しいが、実際には、《静寂をもたらすもの/Hushbringer》が除去偏重のインバーター・コンボデッキに対して、戦場に残っていることはありそうにない。そして対戦相手が《静寂をもたらすもの/Hushbringer》が入ってくるのを見ることができるので、ただ《致命的な一押し/Fatal Push》か他の回答を引くまでゲームをコントロールしているだけである。そういう訳で、《静寂をもたらすもの/Hushbringer》と《トカートリの儀仗兵/Tocatli Honor Guard》は、コンボを止めるのに、実際よりも良く見えてしまう。一方で《静翼のグリフ/Hushwing Gryff》は可能性がある。トーナメントのプレイでより高コストのカードのほうが良いと考えるのは、奇妙に見えるかもしれないが、2マナではなく3マナというマナコストは、実は大きな長所になる。《静翼のグリフ/Hushwing Gryff》は対戦のほとんどにおいて《致命的な一押し/Fatal Push》を避けることができるからだ。もっと重要なことは、瞬速を持っていることで、対戦相手がコンボを開始するまで待って、《静翼のグリフ/Hushwing Gryff》を唱えて対戦相手を驚かせることができ、《タッサの神託者/Thassa's Oracle》の能力を誘発してゲームに勝つことができずに、《真実を覆すもの/Inverter of Truth》でライブラリを追放してゲームに負けさせることさえあるかもしれない。
白の他の堅牢な選択肢には《試練に臨むギデオン/Gideon of the Trials》があり、紋章は、最低一体ギデオンが戦場にいられれば、コンボを完全にシャットダウンできる。それと《ギデオンの介入/Gideon's Intervention》だ。《ギデオンの介入/Gideon's Intervention》は、青黒デッキが干渉するには非常に難しいので特に素晴らしい。ディミーア・インバーターは、クリーチャーを倒すのが本当に得意で、プレインズウォーカーを倒すにはまあまあ良いが、大半の構築では、(途中で打ち消ちけすことができるが)いったん着地すると《ギデオンの介入/Gideon's Intervention》を対処するの方法は非常に少ない。黒の《失われた遺産/Lost Legacy》やそういったカードとほとんど同じで、普通は《ギデオンの介入/Gideon's Intervention》で《真実を覆すもの/Inverter of Truth》を指定するのが最高だ。《神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteries》がある《タッサの神託者/Thassa's Oracle》とは違い、バックアップの無いコンボパーツだからだ。
まとめ
ともかく今日はこれで全部だ。パイオニアのインバーター・コンボを倒すことができるアイデアやカードはあるかな? コメントで教えてくれ! いつものように、君の考え、アイデア、意見、提案を残してくれ。そして、Twiter かメールで俺に連絡を取れる。
(おわり)