【翻訳】Budget Magic:2020 チャレンジャーデッキのアップグレード(緑黒最後の出来事)
日本では定価で入手できるんですかね?
原文
今週の Budget Magic はちょっと違う。一からデッキを構築するのではなく、2020 チャレンジャーの1つ、最後の出来事をやろう。今日の計画は、箱そのままのチャレンジャーデッキで始め、どう動くか何ゲームかプレイし、約 $20 分のアップグレードをして、その後改善した版でさらに何ゲームかプレイし、そのあとでこの最適化した最後の出来事の構築を議論してまとめよう。
それでなぜ、今日の話には最後の出来事を選んだのか? 2つ理由がある。1つ目は、最後の出来事は、本質的には緑黒出来事+幸運のクローバー+騎士デッキで、一番長い間払ったお金以上の見返りが得られるからだ。なぜなら、ほとんどが9月にローテーションされる他の 2020 チャレンジャーデッキとは違って、箱そのままの最後の出来事デッキとアップグレードの構築は、ほぼローテーションに耐えられそうだからだ。つまりわずか6か月ではなく、18か月プレイできるということだ(これは今現在重要だ。コロナウィルスのせいで、紙のマジックはほとんどできないからだ)。2つ目は、最後の出来事は本当に楽しいデッキだからだ! エルドレインの王権がリリースされたときに戻ると、(ラッキーナイトという名前で)非常に似たデッキをプレイして、Arena でミシックに行っていた。だから、ちょっとのプレイ経験とこのアーキタイプのチューニングがある。箱の最後の出来事のチャレンジャーデッキはどのくらい良いのか? そしてアップグレードでどのくらいさらに良くなるのか? 動画に行って見つけ出そう。そのあとで、このデッキについてもっと話をしよう!
動画
チャレンジャーデッキ
最後の出来事
- メイン
土地 | ||
2 | 《ロークスワイン城/Castle Locthwain》 | |
2 | 《疾病の神殿/Temple of Malady》 | |
3 | 《ジャングルのうろ穴/Jungle Hollow》 | |
1 | 《寓話の小道/Fabled Passage》 | |
8 | 《沼/Swamp》 | |
プレインズウォーカー | ||
1 | 《ゴルガリの女王、ヴラスカ/Vraska, Golgari Queen》 | (2)(黒)(緑) |
ソーサリーソーサリー | ||
2 | 《採取/Find》 | (黒/緑)(黒/緑)(4)(黒)(緑) |
クリーチャー | ||
2 | 《漆黒軍の騎士/Knight of the Ebon Legion》 | (黒) |
4 | 《恋煩いの野獣/Lovestruck Beast》 | (2)(緑) |
4 | 《エッジウォールの亭主/Edgewall Innkeeper》 | (緑) |
4 | 《穢れ沼の騎士/Foulmire Knight》 | (黒) |
2 | 《真夜中の死神/Midnight Reaper》 | (2)(黒) |
2 | 《残忍な騎士/Murderous Rider》 | (1)(黒)(黒) |
4 | 《真夜中の騎士団/Order of Midnight》 | (1)(黒) |
4 | 《恋に落ちた剣士/Smitten Swordmaster》 | (1)(黒) |
2 | 《黒槍の模範/Blacklance Paragon》 | (1)(黒) |
インスタント | ||
2 | 《見栄え損ない/Disfigure》 | (黒) |
アーティファクト | ||
4 | 《幸運のクローバー/Lucky Clover》 | (2) |
- サイドボード
1 | 《塵へのしがみつき/Cling to Dust》 | (黒) |
4 | 《強迫/Duress》 | (黒) |
2 | 《クロールの銛撃ち/Kraul Harpooner》 | (1)(緑) |
2 | 《虐殺少女/Massacre Girl》 | (3)(黒)(黒) |
4 | 《害悪な掌握/Noxious Grasp》 | (1)(黒) |
2 | 《打ち壊すブロントドン/Thrashing Brontodon》 | (1)(緑)(緑) |
今週の最初は、箱そのままの最後の出来事チャレンジャーデッキで、金曜日に約 $40 くらいで手にすることができる。このデッキ全体のテーマは出来事と騎士だが、このデッキを理解(し、アップグレードする)一番重要なことは、最後の出来事はミッドレンジかアグロのクリーチャーデッキに見えるかもしれないが、実際はコンボデッキであり、そうプレイすべきだということだ。
ゲームの序盤で一番重要な2枚は、出来事の対価である《エッジウォールの亭主/Edgewall Innkeeper》と《幸運のクローバー/Lucky Clover》だ。すべてのゲームで初期手札に最低1枚は欲しいし、積極的ぎみにマリガンして最低1枚あるようにすべきだ。このデッキには、18枚の出来事クリーチャーがあってカードが引けるので、《エッジウォールの亭主/Edgewall Innkeeper》は正気でないアドバンテージ源となる。《幸運のクローバー/Lucky Clover》も、出来事の呪文側をコピーすることで、奇妙な方法でカードアドバンテージを産める。《穢れ沼の騎士/Foulmire Knight》でさらにカードを引き、《恋煩いの野獣/Lovestruck Beast》でさらにトークンを生み、《残忍な騎士/Murderous Rider》でさらに倒すことができ、最終的に《恋に落ちた剣士/Smitten Swordmaster》で対戦相手を倒すことができる。
《恋に落ちた剣士/Smitten Swordmaster》について話すと、ゲーム終盤の一番重要なカードであり、ゲームに勝つ主なプランである。クリーチャーで積極的に攻撃するのではなく、最後の出来事は、本当にカードアドバンテージをじっくり稼ぎ、戦闘でクリーチャーを交換して生き延び(《真夜中の騎士団/Order of Midnight》と《採取+最終/Find+Finality》でクリーチャーを墓地から戻せるので)、戦場に《幸運のクローバー/Lucky Clover》を何枚か積み上げ、その後騎士で大きな盤面を作り、《恋に落ちた剣士/Smitten Swordmaster》の《ご機嫌取り/Curry Favor》を複数回唱えることで、1ターンで 20 点ドレインする。戦場に 10 体の騎士を出すことは大抵現実的ではないが、4~5枚と2~3枚の《幸運のクローバー/Lucky Clover》で《ご機嫌取り/Curry Favor》をコピーすれば、大抵ゲームに勝つには十分過ぎる。
このデッキの残りは4つのカテゴリーに落とせる。出来事である騎士(ゲーム序盤では《エッジウォールの亭主/Edgewall Innkeeper》と《幸運のクローバー/Lucky Clover》のプランをサポートし、ゲーム終盤では《恋に落ちた剣士/Smitten Swordmaster》コンボキルをサポートするので、最高のサポートカードだ)、出来事ではない騎士(《恋に落ちた剣士/Smitten Swordmaster》とは働くが、《エッジウォールの亭主/Edgewall Innkeeper》や《幸運のクローバー/Lucky Clover》とは働かない)、騎士ではない出来事(《恋煩いの野獣/Lovestruck Beast》のことで、アグロに対しては優れたブロッカーだが、デッキの他の部分とは特にシナジーは無い)、ユーティリティーカードだ(《見栄え損ない/Disfigure》、《ゴルガリの女王、ヴラスカ/Vraska, Golgari Queen》、《採取+最終/Find+Finality》)。
そしてこれが、基本的に最後の出来事チャレンジャーデッキだ。カードを引き、戦闘で交換して生き延び(墓地から手札にクリーチャーを非常に簡単に戻せるので)、終盤の大きなターンで数体の騎士と《幸運のクローバー/Lucky Clover》がある上で《恋に落ちた剣士/Smitten Swordmaster》で対戦相手を倒す。
$20 アップグレード
最後の出来事アップグレード版
- メイン
土地 | ||
3 | 《ロークスワイン城/Castle Locthwain》 | |
7 | 《沼/Swamp》 | |
1 | 《寓話の小道/Fabled Passage》 | |
6 | 《森/Forest》 | |
2 | 《ジャングルのうろ穴/Jungle Hollow》 | |
クリーチャー | ||
4 | 《穢れ沼の騎士/Foulmire Knight》 | (黒) |
4 | 《エッジウォールの亭主/Edgewall Innkeeper》 | (緑) |
4 | 《黒槍の模範/Blacklance Paragon》 | (1)(黒) |
3 | 《真夜中の死神/Midnight Reaper》 | (2)(黒) |
4 | 《残忍な騎士/Murderous Rider》 | (1)(黒)(黒) |
4 | 《真夜中の騎士団/Order of Midnight》 | (1)(黒) |
3 | 《夜の死神/Reaper of Night》 | (5)(黒)(黒) |
4 | 《恋に落ちた剣士/Smitten Swordmaster》 | (1)(黒) |
3 | 《恋煩いの野獣/Lovestruck Beast》 | (2)(緑) |
アーティファクト | ||
4 | 《幸運のクローバー/Lucky Clover》 | (2) |
- サイドボード
4 | 《苦悶の悔恨/Agonizing Remorse》 | (1)(黒) |
2 | 《軍団の最期/Legion's End》 | (1)(黒) |
1 | 《恋煩いの野獣/Lovestruck Beast》 | (2)(緑) |
2 | 《虐殺少女/Massacre Girl》 | (3)(黒)(黒) |
3 | 《害悪な掌握/Noxious Grasp》 | (1)(黒) |
1 | 《夜の死神/Reaper of Night》 | (5)(黒)(黒) |
2 | 《打ち壊すブロントドン/Thrashing Brontodon》 | (1)(緑)(緑) |
最後の出来事アップグレード版は、2つの注意点がある。1つ目は、アップグレードの目標は約 $20 にとどめることで、これはつまり、たとえ最適でも、ほとんど《草むした墓/Overgrown Tomb》をマナベースに入れられないということだ。2つ目は、もしカードを買ったらアップグレードに約 $20 かかるが、《ゴルガリの女王、ヴラスカ/Vraska, Golgari Queen》と《漆黒軍の騎士/Knight of the Ebon Legion》は、チャレンジャーデッキの中では一番高額な2枚であるが、あまり良くないためアップグレード版では削っているので、実際はほとんど無料に近くすることができる。もう一枚の《ジャングルのうろ穴/Jungle Hollow》のために、1枚の《寓話の小道/Fabled Passage》を止めることもできる(《草むした墓/Overgrown Tomb》が入っているフルパワー版には入ってないので)。もしそうしたいなら、交換か売却できれば、1枚で $17 得ることができる。
このデッキにするアップグレードについて、主な目標はシナジーレベルを上げることだ。思い出してほしい。これはコンボデッキであり、適当なビートダウンするデッキではない。俺がチャレンジャーデッキから削ったリストを挙げておこう。《漆黒軍の騎士/Knight of the Ebon Legion》×2、《見栄え損ない/Disfigure》×2、《採取+最終/Find+Finality》×1、《ゴルガリの女王、ヴラスカ/Vraska, Golgari Queen》×1、《恋煩いの野獣/Lovestruck Beast》×1(サイドボードに移した)。追加は、《残忍な騎士/Murderous Rider》×2、《黒槍の模範/Blacklance Paragon》×1、《真夜中の死神/Midnight Reaper》×1、《夜の死神/Reaper of Night》×3。
見ての通り、主な目標は、騎士の数を増やし、出来事の数を増やしながら、どちらのシナジーもないカード(《ゴルガリの女王、ヴラスカ/Vraska, Golgari Queen》と《見栄え損ない/Disfigure》)やビートダウンに注力しているカード(《漆黒軍の騎士/Knight of the Ebon Legion》)を削っている。一般的に、《夜の死神/Reaper of Night》は新参だが、すでにデッキにあるカードの枚数を増やしている。
《夜の死神/Reaper of Night》はミッドレンジとコントロールに対して最高のカードだ。4マナで2枚捨てさせることは素晴らしくないが、2~3ターン目で《幸運のクローバー/Lucky Clover》をプレイできるなら、4ターン目の《恐怖心の収穫/Harvest Fear》で4枚捨てさせられ、大抵これで勝ちゲーになり、本質的に対戦相手の全手札を掃除できる! アグロに対しては強くないが、有効ではある。デッキの残りはアグロに対して安定であり、赤単のような何かとやっているなら、サイドボードで《夜の死神/Reaper of Night》を抜いて《軍団の最期/Legion's End》と《虐殺少女/Massacre Girl》を入れられる。
サイドボードについて話すと、マナベースに加え、いくらかアップグレードもある。土地に関しては、基本土地と《ロークスワイン城/Castle Locthwain》の代わりに《疾病の神殿/Temple of Malady》を加えた。サイドボードは大量に変更していて、最大の変更は《苦悶の悔恨/Agonizing Remorse》と《軍団の最期/Legion's End》だ。
非Budget版アップグレード
さて、$20 でのアップグレードではなく、MagicFest や SCGオープンでの完全版最後の出来事(か、ラッキーナイトとか緑黒出来事とか。どれでも呼びたいほうで)をプレイしよう。良い知らせは、あまりアップグレードをたくさん必要としないことだ。実際、メインデッキの土地以外のカードは、俺が完全版の構築をプレイしたのと完全に同じだ。違いはマナベースだけしかない。(《ジャングルのうろ穴/Jungle Hollow》と基本土地の代わりに)4枚の《草むした墓/Overgrown Tomb》と《ロークスワイン城/Castle Locthwain》を1枚増やした。全部合わせると、ほとんど《草むした墓/Overgrown Tomb》が1枚約 $11 なので、あと約 $50 追加となる。
完全版最後の出来事
- メイン
土地 | ||
4 | 《ロークスワイン城/Castle Locthwain》 | |
6 | 《沼/Swamp》 | |
5 | 《森/Forest》 | |
4 | 《草むした墓/Overgrown Tomb》 | |
クリーチャー | ||
4 | 《エッジウォールの亭主/Edgewall Innkeeper》 | (緑) |
3 | 《真夜中の死神/Midnight Reaper》 | (2)(黒) |
4 | 《残忍な騎士/Murderous Rider》 | (1)(黒)(黒) |
4 | 《真夜中の騎士団/Order of Midnight》 | (1)(黒) |
3 | 《恋煩いの野獣/Lovestruck Beast》 | (2)(緑) |
4 | 《穢れ沼の騎士/Foulmire Knight》 | (黒) |
3 | 《夜の死神/Reaper of Night》 | (5)(黒)(黒) |
4 | 《恋に落ちた剣士/Smitten Swordmaster》 | (1)(黒) |
4 | 《黒槍の模範/Blacklance Paragon》 | (1)(黒) |
アーティファクト | ||
4 | 《幸運のクローバー/Lucky Clover》 | (2) |
- サイドボード
4 | 《苦悶の悔恨/Agonizing Remorse》 | (1)(黒) |
2 | 《軍団の最期/Legion's End》 | (1)(黒) |
1 | 《恋煩いの野獣/Lovestruck Beast》 | (2)(緑) |
2 | 《虐殺少女/Massacre Girl》 | (3)(黒)(黒) |
3 | 《害悪な掌握/Noxious Grasp》 | (1)(黒) |
1 | 《夜の死神/Reaper of Night》 | (5)(黒)(黒) |
2 | 《打ち壊すブロントドン/Thrashing Brontodon》 | (1)(緑)(緑) |
金銭面について書き残しておこう。
1.チャレンジャーデッキを買う:$30
2.$20 のアップグレードをする:$20
3.最終版アップグレードをする:$50
4.使わないカードを交換するか売却する(《寓話の小道/Fabled Passage》、《ゴルガリの女王、ヴラスカ/Vraska, Golgari Queen》、《漆黒軍の騎士/Knight of the Ebon Legion》×2):-$40(合計 $60)
最後に、チャレンジャーデッキで始めて、アップグレードをして、高額だが使用しないカードを交換すると、最終的に最適化した最後の出来事の構築にするには、およそ$50 の《草むした墓/Overgrown Tomb》を含めて約 $60 であり、特に《草むした墓/Overgrown Tomb》はモダンやパイオニアのおかげで永遠に価値を保つので、とても正気でないモノだ。だから、必要なら、いつでもデッキを手放してお金に戻すことができる。この戦略は、後18か月間合法で非常に低価格な、強力な(俺の意見では超楽しい)スタンダードのデッキだ。もしこのデッキをやって最終的に《草むした墓/Overgrown Tomb》を交換するか売却するなら、ほとんど無料のデッキとなる!
(おわり)