【翻訳】Against the Odds:猫と犬(スタンダード)
今のスタンダードは、高速アグロでもない限り、クリーチャーを並べてアドバンテージを取りながら殴り勝つ、というデッキに生存権が無いねぇ。
原文
やぁ、みんな。第247回目の Against the Odds へようこそ。先週は、基本セット2021からの最初の候補だったが、超明確な勝者は《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》だった。2位の《無作法な挑発者/Brash Taunter》と2倍近くあり、10,000 票を超えて 38% 獲得した。そういう訳で、今日はスタンダードへ向かって、猫と犬をプレイしよう! 実際のところ、このデッキはほとんどが猫だが(犬も数種類いるが)、《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》の力は、猫を唱える度に 1/1 犬トークンを得て、その後《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》の起動能力で除去に変えられることだ。《リンとセリ》はスタンダードでどのくらい良いのか? 猫部族は、天敵である犬の力を借りて、このフォーマットで競うことができるのか? 動画に行って見つけ出そう。その後でこのデッキについてもっと話をしよう!
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動画
猫と犬
- メイン
Land | ||
1 | 《豊潤の神殿/Temple of Plenty》 | |
4 | 《寺院の庭/Temple Garden》 | |
4 | 《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》 | |
3 | 《寓話の小道/Fabled Passage》 | |
4 | 《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》 | |
2 | 《森/Forest》 | |
4 | 《平地/Plains》 | |
1 | 《山/Mountain》 | |
Instant | ||
1 | 《野生語りの帰還/Return of the Wildspeaker》 | {4}{G} |
Enchantment | ||
2 | 《議事会の裁き/Conclave Tribunal》 | {3}{W} |
Creature | ||
4 | 《威厳あるレオサウルス/Regal Leosaur》 | {R}{W} |
4 | 《幸運な野良猫/Charmed Stray》 | {W} |
4 | 《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》 | {1}{R}{G}{W} |
4 | 《猫の君主/Feline Sovereign》 | {2}{G} |
4 | 《無私の救助犬/Selfless Savior》 | {W} |
1 | 《猟の頂点、スナップダックス/Snapdax, Apex of the Hunt》 | {1}{R}{W}{B} |
1 | 《幼獣守り/Cubwarden》 | {3}{W} |
4 | 《孤児護り、カヒーラ/Kaheera, the Orphanguard》 | {1}{G/W}{G/W} |
4 | 《青銅皮ライオン/Bronzehide Lion》 | {G}{W} |
Artifact | ||
2 | 《祖先の象徴/Icon of Ancestry》 | {3} |
- サイドボード
2 | 《議事会の裁き/Conclave Tribunal》 | {3}{W} |
3 | 《英雄的介入/Heroic Intervention》 | {1}{G} |
1 | 《九つの命/Nine Lives》 | {1}{W}{W} |
4 | 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》 | {1}{G} |
3 | 《魂焦がし/Soul Sear》 | {2}{R} |
2 | 《萎れ/Wilt》 | {1}{G} |
デッキ
このデッキ名は猫と犬かもしれないが、実際には、スタンダードには犬より猫のほうがずっと多い(そしてより優れている)ので、ほとんど猫部族デッキだ。とはいえ、最後には《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》と現実的な犬が1体いるおかげで、大抵たくさんの犬がいることになる。デッキを構築している間、俺はすこし、真の2部族デッキにしようと考えていた。しかし、《幸運な野良猫/Charmed Stray》から、《群れを導くもの/Pack Leader》、《猫の君主/Feline Sovereign》へマナカーブに沿うことは超不格好だ。そういう訳で、主計画は、《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》で大量の犬トークンを生成しながら猫で横展開し、猫ロードを使ってクリーチャーのパワーを上げ、その後《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》の起動能力でゲームを締めることである。
《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》は、このデッキでの事実上のリーダーだ。クリーチャーの大半は猫なので、一度戦場に《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》が出ると、クリーチャーのほとんどすべては 1/1 犬トークンを連れてきて、盤面にチャンプブロッカーで満たし、ライフを高く保つことができる。そして、最終的に《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》の起動能力でダメージに変えることになる。
《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》以外では、一番重要なクリーチャーは猫ロードの《孤児護り、カヒーラ/Kaheera, the Orphanguard》と《猫の君主/Feline Sovereign》だ。このデッキが勝つ一番簡単な方法は、猫でマナカーブに沿い、ロードをプレイしてバフし、《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》で盤面を追放したり全体除去で盤面を流される前に、対戦相手を倒すことだ。両方のロードとも、長所が追加である。《孤児護り、カヒーラ/Kaheera, the Orphanguard》は《怪物の代言者、ビビアン/Vivien, Monsters' Advocate》のビースト・トークンをパンプし、《猫の君主/Feline Sovereign》は対戦相手側の戦場にあるアーティファクトやエンチャントを破壊することもある。
次は、変容猫だ。堅牢であること以外では、部族クリーチャーに続き、《威厳あるレオサウルス/Regal Leosaur》と《猟の頂点、スナップダックス/Snapdax, Apex of the Hunt》が、《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》や《孤児護り、カヒーラ/Kaheera, the Orphanguard》のような強力な伝説を名前を変えるために上に変容することで、戦場に追加で得られるという、追加の長所をこっそりもたらしてくれることだ。そういう訳で、技術的には《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》を最大4枚出すことができ(あるいは、少なくても《リンとセリ》の能力を誘発でき)、唱えるすべてのクリーチャーを大量のトークンを生むクリーチャーに変えることができる。猫か犬を唱えたとき、変容していても《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》の能力が誘発することに注意するのも重要だ。だから、《リンとセリ》のトークンを生むというボーナスがある。ズル以外では、《威厳あるレオサウルス/Regal Leosaur》は、変容するとトークンすべてをパンプすることで大量のダメージになり、《幼獣守り/Cubwarden》は、トークンを生んでロードと《威厳あるレオサウルス/Regal Leosaur》から恩恵を得て、《猟の頂点、スナップダックス/Snapdax, Apex of the Hunt》はマナカーブの頂点にあるちょっとした除去になる。
猫のまとめは、マナカーブを埋める猫だ。《幸運な野良猫/Charmed Stray》はとても凡庸だが、スタンダードの1マナの猫は本当に悪く、実際これが最高の選択である。《青銅皮ライオン/Bronzehide Lion》は、2マナでしっかりとしたパワーとタフネスを持ち、ロードの助けでさらに良くもなる。
ほとんど猫デッキだが、《無私の救助犬/Selfless Savior》という犬も1体おり、このクリーチャーは別の1マナであるだけでなく、自身を生贄に捧げ破壊不能にすることで、《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》や猫ロードのような一番重要なクリーチャーを守る助けにもなる。もし《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》が戦場に出ていることがあったら、《無私の救助犬/Selfless Savior》も猫トークンが得られ、1マナで2体の 1/1 はとてもしっかりとしたモノになる。
最後に、カードアドバンテージと追加のクリーチャーをパンプするカードがちょっとだけある。《怪物の代言者、ビビアン/Vivien, Monsters' Advocate》は、+1 でビースト・トークンを生むというナイスな価値が得られるが、デッキトップからクリーチャーをプレイできることでカードを引くことができる。-2 で《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》を唱え、タダで猫ロードをチューターできることは完全に強力だ。《野生語りの帰還/Return of the Wildspeaker》は、このデッキではほとんど悪い《踏み荒らし/Overrun》で、《リンとセリ》の産んだ 1/1 のトークンをすべて 4/4 にインスタントスピードでパンプでき、対戦相手を1回の大きな攻撃で倒す可能性がある。しかしときどき、《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》か大きな猫が猫ロードでバフが掛かっているなら、4~5枚カードを引くことにも使う。
対戦
一般的に、このデッキは、クリーチャーに弾力性があり、対象を取る除去に対して戦える大量のトークン生成、絆魂のおかげで、アグロとミッドレンジに対して本当にしっかりしている。コントロールに対しても、早い出だしがあり、つまづいて全体除去が見つからないなら、少なくてもチャンスはある。逆に、猫と犬は遅いアグロであり、文字通り4~5ターン目に倒すことはできなさそうなので、一心不乱に《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》にランプしたり《荒野の再生/Wilderness Reclamation》のコンボを開始するデッキは、問題になるということだ(対戦では、シミック・ウギン・ランプを倒したが)。
勝率
5回対戦し4回勝ち、勝率は 80% だった。猫と犬はショックを受けるくらいしっかりとしていて、Against the Odds の平均より非常に上だった。とは言っても、当たった対戦からの恩恵も、少なくてもある程度はあった。シミック・ランプ、ディミーア・ミル、白単ウィニー、イゼット・フェニックスを倒し、ティムール再生との対戦に負けた(この対戦は特に接戦とも感じなかった)。全体として、俺はスタンダードで猫が、少なくても Tier2 に対しては、これほど競技的だったことに驚いた。猫と犬は安定してティムール再生やバントの神話レアデッキを倒すことができるのか? 多分ダメだろう。しかし、スタンダードの残りのメタに対しては、良いと素晴らしいの間のどこかのように見える。《離れられない二匹、リンとセリ/Rin and Seri, Inseparable》自体はしっかりとしていて、大きなボディと盤面にトークンで溢れさせる方法をもたらしてくれた。しかし、猫のマナカーブからロードにつなぐことができることが、勝利を拾うためのもっと本質的なことだった。先週の5色神殿デッキととてもよく似ていて、リンとセリ猫犬デッキが、俺が考えていたのより良く、より強力だった。しかしスタンダードで本当に競技的であるかは分からない。なぜならこのフォーマットにあるトップデッキ(バントの神話レアデッキとティムール再生)は、非常に強力で懲罰的で、《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》も、戦場に出る前に対戦相手を倒せないと、吹っ飛ばされてしまう。