【翻訳】禁止後のスタンダード
ランプは大振りデッキだし、このままスゥルタイ・ランプがトップを完走するとは思えないのですが。もし完走したら、ランプカードが強すぎ、という評価になりそうです。
原文
先週、スタンダードに大きな禁止の鉄槌が下され、《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》、《荒野の再生/Wilderness Reclamation》、《成長のらせん/Growth Spiral》、《大釜の使い魔/Cauldron Familiar》がすべて禁止になり、多くのトップ Tier のデッキも道連れとなった。このフォーマットは、約一か月後ゼンディガーの夜明けがリリースされるともう一回改革を経験することになるが、今日はスタンダードがたった今どこにあり、禁止後の新しいフォーマットがどう見えるか、簡単にチェックしよう。
一週間はたくさんの時間ではないが、Arena のおかげで実際毎日いくつもの予選があり、Red Bull Untapped の大きなイベントと Magic リーグもあった。つまり、スタンダードが現在どういう立ち位置なのか、とても良い感覚が得られるということである。禁止後のフォーマットでは、何が働き、何がダメなのか? ローテーションする1か月に渡り、何のデッキに対してプレイすることを予想すべきか(あるいは何とプレイすることになるのか)? ここに概要がある。そう、君はスタンダードのメタゲームのページで、禁止後のスタンダードのメタ全体を見ることができる。
Tier 1
スゥルタイ・ランプ
- メイン
Sorcery | ||
4 | 《煤の儀式/Ritual of Soot》 | {2}{B}{B} |
Planeswalker | ||
4 | 《世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World》 | {3}{G}{G} |
Land | ||
4 | 《寓話の小道/Fabled Passage》 | |
3 | 《森/Forest》 | |
2 | 《湿った墓/Watery Grave》 | |
4 | 《繁殖池/Breeding Pool》 | |
2 | 《沼/Swamp》 | |
3 | 《島/Island》 | |
4 | 《ゼイゴスのトライオーム/Zagoth Triome》 | |
4 | 《草むした墓/Overgrown Tomb》 | |
2 | 《欺瞞の神殿/Temple of Deceit》 | |
Instant | ||
4 | 《無情な行動/Heartless Act》 | {1}{B} |
4 | 《霊気の疾風/Aether Gust》 | {1}{U} |
Creature | ||
4 | 《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》 | {1}{G}{U} |
1 | 《老いたる者、ガドウィック/Gadwick, the Wizened》 | {X}{U}{U}{U} |
2 | 《萎れ/Wilt》 | {G/W}{G/W}{G/W} |
4 | 《ハイドロイド混成体/Hydroid Krasis》 | {X}{G}{U} |
4 | 《楽園のドルイド/Paradise Druid》 | {1}{G} |
- サイドボード
3 | 《戦争の犠牲/Casualties of War》 | {2}{B}{B}{G}{G} |
4 | 《永遠神の投入/Enter the God-Eternals》 | {2}{U}{U}{B} |
4 | 《神秘の論争/Mystical Dispute》 | {2}{U} |
2 | 《害悪な掌握/Noxious Grasp》 | {1}{B} |
2 | 《萎れ/Wilt》 | {G/W}{G/W}{G/W} |
物事が変わっても、同じであり続ける。今年スタンダードで見られた禁止の多くはシミックやランプのカードに集中していたが、最新の禁止から1週間過ぎ、トップデッキは明確にランプする青緑系デッキだ。《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》、《世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World》、《ハイドロイド混成体/Hydroid Krasis》をエンジンとするスゥルタイ・ランプは、禁止後のスタンダードで明確に一番プレイされた(そして多分一番優れている)デッキである。今週末の Red Bull Untapped の巨大なイベントでは 18.5% を占め、トップ8に5人、トップ4に4人が入り、勝率 56% であった。週末にあった SCG Tour Online 予選でも優勝し、111人のプレイヤーのイベントで、トップ8の半分を占め、同時にデイリーの SCG Tour Online チャレンジのイベントでも一番プレイされたデッキとなった(メタの 50% を超えることもあった)。物事は次の何週間かで変わりそうだが、今からローテーションまで、スゥルタイ・ランプが最高のデッキであると考えて間違えない。良い知らせがあるなら、デッキの中核を成す《ハイドロイド混成体/Hydroid Krasis》、《世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World》、《戦争の犠牲/Casualties of War》を失うので(《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》はあるが)、このデッキはローテーションで無くなりそうだということだ。今のところ、スゥルタイ・ランプは明確にトップデッキであり、もし禁止後のスタンダードで構築するなら、頻繁に対戦することになるので、心に留めておく必要があるということだ。
ティムール・アドベンチャー
- メイン
Sorcery | ||
4 | 《豆の木の巨人/Beanstalk Giant》 | {2}{G} |
4 | 《願いのフェイ/Fae of Wishes》 | {3}{U} |
4 | 《恋煩いの野獣/Lovestruck Beast》 | {G} |
Planeswalker | ||
2 | 《世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World》 | {3}{G}{G} |
Land | ||
2 | 《山/Mountain》 | |
3 | 《蒸気孔/Steam Vents》 | |
4 | 《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》 | |
4 | 《島/Island》 | |
4 | 《ケトリアのトライオーム/Ketria Triome》 | |
6 | 《森/Forest》 | |
4 | 《繁殖池/Breeding Pool》 | |
Instant | ||
4 | 《砕骨の巨人/Bonecrusher Giant》 | {1}{R} |
4 | 《厚かましい借り手/Brazen Borrower》 | {1}{U} |
1 | 《霊気の疾風/Aether Gust》 | {1}{U} |
Creature | ||
4 | 《エッジウォールの亭主/Edgewall Innkeeper》 | {G} |
Artifact | ||
4 | 《幸運のクローバー/Lucky Clover》 | {2} |
- サイドボード
1 | 《霊気の疾風/Aether Gust》 | {1}{U} |
1 | 《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》 | {1}{U} |
1 | 《僻境への脱出/Escape to the Wilds》 | {3}{R}{G} |
1 | 《発展+発破/Expansion+Explosion》 | |
1 | 《寓話の小道/Fabled Passage》 | |
1 | 《投げ飛ばし/Fling》 | {1}{R} |
1 | 《集団強制/Mass Manipulation》 | {X}{X}{U}{U}{U}{U} |
1 | 《神秘の撤回/Mystic Repeal》 | {G} |
1 | 《否認/Negate》 | {1}{U} |
1 | 《世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World》 | {3}{G}{G} |
1 | 《レッドキャップの乱闘/Redcap Melee》 | {R} |
1 | 《巻き添え/Run Afoul》 | {G} |
1 | 《焦熱の竜火/Scorching Dragonfire》 | {1}{R} |
1 | 《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》 | {8} |
1 | 《送還/Unsummon》 | {U} |
スゥルタイ・ランプほどたくさんはプレイされていないが、ティムール・アドベンチャーは、禁止後のスタンダードのトップ Tier という話の中では、現在もうひとつのデッキである。イベントでは(スゥルタイ・ランプに次いで)安定して2番目にプレイされているデッキである。このデッキはトップ8に入るのに苦戦しているが(Red Bull Untapped では完全にトップ8に入れず、SCG Tour Online 予選ではトップ8に一人だけだった)、トップ8ではなく勝率を見ると、ティムール・アドベンチャーは実際スゥルタイ・ランプより良く、両イベントで勝率 58.5% を超えており、とてもやばい。もっと最近のイベントでは、ティムール・アドベンチャーは、メタの割合という点で、スゥルタイ・ランプを倒してさえいる(火曜日の SCG チャレンジではスゥルタイ・ランプが優勝したが、ティムール・アドベンチャーは 35.7% を占め、脅威的な勝率 64.2% をたたき出していた)。どのデッキも次の1か月に渡ってスゥルタイをトップデッキから追い出すことができるなら、これはその1つだ。もっと重要なことは、(ローテーション後死にそうな)スゥルタイ・ランプと違って、ほとんどすべての重要なカードは残るということだ。もしできるだけ競技的という視点で、禁止後のスタンダードでデッキを買う(かWCを消費)したいなら、俺はおそらくスゥルタイ・ランプをやめ、代わりにティムール・アドベンチャーを組むだろう。勝率は、少なくてもスゥルタイ並に良く(多分もっと良いかもしれない)、次の1か月のデッキより、次の1年のデッキにするだろう。
Tier 2
2つのトップデッキの後、物事はずっともっともっとごちゃごちゃで、次のグループはトップ2つのデッキからかなり大きく落ち込んでいる。禁止後1週間である程度望みがあるデッキの大きなリストはあるが、メタの割合、勝率、高レベルのトーナメントの結果という点で、スゥルタイ・ランプやティムール・アドベンチャーと安定して叩けるデッキは無い。Teir 2 として述べるのにふさわしいデッキは、赤単アグロ、ティムール・エレメンタル、マルドゥ・ウィノータである。この3つの下には、ラクドス・サクリファイス、ティムール・フラッシュ、オルゾフ・ヨーリオン、緑単アグロのようなデッキはすべて、Tier 2 の状態にふさわしいという意見はある。こういったデッキすべての問題点は、大きなイベントで一貫して良くないことであり、どれだけ競争力があるかを理解するのを困難にしていることだ。
赤単アグロ
- メイン
Land | ||
4 | 《エンバレス城/Castle Embereth》 | |
17 | 《山/Mountain》 | |
Instant | ||
4 | 《ショック/Shock》 | {R} |
4 | 《砕骨の巨人/Bonecrusher Giant》 | {1}{R} |
Creature | ||
4 | 《熱烈な勇者/Fervent Champion》 | {R} |
4 | 《鍛冶で鍛えられしアナックス/Anax, Hardened in the Forge》 | {1}{R}{R} |
4 | 《義賊/Robber of the Rich》 | {1}{R} |
4 | 《遁走する蒸気族/Runaway Steam-Kin》 | {1}{R} |
4 | 《焦がし吐き/Scorch Spitter》 | {R} |
3 | 《朱地洞の族長、トーブラン/Torbran, Thane of Red Fell》 | {1}{R}{R}{R} |
Artifact | ||
4 | 《エンバレスの宝剣/Embercleave》 | {4}{R}{R} |
- サイドボード
4 | 《溶岩コイル/Lava Coil》 | {1}{R} |
1 | 《山/Mountain》 | |
3 | 《レッドキャップの乱闘/Redcap Melee》 | {R} |
3 | 《無頼な扇動者、ティボルト/Tibalt, Rakish Instigator》 | {2}{R} |
4 | 《解き放たれた狂戦士/Unchained Berserker》 | {1}{R} |
赤単アグロは、SCGチャレンジで安定しないパフォーマンスだったが、今週末の Red Bull Untapped と SCG 予選では両方とも妥当なパフォーマンスで、勝率 50% を出していた。
ティムール・エレメンタル
- メイン
Land | ||
4 | 《蒸気孔/Steam Vents》 | |
4 | 《寓話の小道/Fabled Passage》 | |
3 | 《森/Forest》 | |
4 | 《繁殖池/Breeding Pool》 | |
4 | 《ケトリアのトライオーム/Ketria Triome》 | |
3 | 《島/Island》 | |
4 | 《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》 | |
2 | 《山/Mountain》 | |
Creature | ||
4 | 《乱動の座、オムナス/Omnath, Locus of the Roil》 | {1}{G}{U}{R} |
2 | 《楽園のドルイド/Paradise Druid》 | {1}{G} |
4 | 《発現する浅瀬/Risen Reef》 | {1}{G}{U} |
4 | 《茨の騎兵/Cavalier of Thorns》 | {2}{G}{G}{G} |
2 | 《樹上の草食獣/Arboreal Grazer》 | {G} |
4 | 《枝葉族のドルイド/Leafkin Druid》 | {1}{G} |
4 | 《峰の恐怖/Terror of the Peaks》 | {3}{R}{R} |
4 | 《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》 | {1}{G}{U} |
- サイドボード
4 | 《霊気の疾風/Aether Gust》 | {1}{U} |
3 | 《炎の一掃/Flame Sweep》 | {2}{R} |
2 | 《神秘の論争/Mystical Dispute》 | {2}{U} |
1 | 《レッドキャップの乱闘/Redcap Melee》 | {R} |
3 | 《変容するケラトプス/Shifting Ceratops》 | {2}{G}{G} |
2 | 《萎れ/Wilt》 | {G/W}{G/W}{G/W} |
一方、ティムール・エレメンタルはおそらく Red Bull Untapped の3番目のベストデッキで、勝率はほぼ 55% で4番目にプレイされたデッキだった。しかし、SCG 予選ではずっとずっとパフォーマンスが悪く、勝率 41.3 % しかなかった。なぜ、本質的に同じメタで同じ時に起きたイベントで、このデッキはこんなに大きく勝率に違いがでるのかは明らかではないが、SCG 予選は赤単アグロが相当少なく、フラッシュが相当多かったことが、何かしているのかもしれない。
マルドゥ・ウィノータ
- メイン
Land | ||
4 | 《血の墓所/Blood Crypt》 | |
1 | 《エンバレス城/Castle Embereth》 | |
2 | 《寓話の小道/Fabled Passage》 | |
4 | 《神無き祭殿/Godless Shrine》 | |
1 | 《静寂の神殿/Temple of Silence》 | |
1 | 《沼/Swamp》 | |
4 | 《サヴァイのトライオーム/Savai Triome》 | |
4 | 《聖なる鋳造所/Sacred Foundry》 | |
1 | 《凱旋の神殿/Temple of Triumph》 | |
2 | 《平地/Plains》 | |
Instant | ||
4 | 《急報/Raise the Alarm》 | {1}{W} |
Creature | ||
1 | 《漆黒軍の騎士/Knight of the Ebon Legion》 | {B} |
4 | 《無私の救助犬/Selfless Savior》 | {W} |
3 | 《帆凧の掠め盗り/Kitesail Freebooter》 | {1}{B} |
1 | 《軍勢の切先、タージク/Tajic, Legion's Edge》 | {1}{R}{W} |
3 | 《災いの歌姫、ジュディス/Judith, the Scourge Diva》 | {1}{B}{R} |
4 | 《ラゾテプの肉裂き/Lazotep Reaver》 | {1}{B} |
4 | 《バスリの副官/Basri's Lieutenant》 | {3}{W} |
4 | 《敬慕されるロクソドン/Venerated Loxodon》 | {4}{W} |
4 | 《軍団のまとめ役、ウィノータ/Winota, Joiner of Forces》 | {2}{R}{W} |
3 | 《悲哀の徘徊者/Woe Strider》 | {2}{B} |
- サイドボード
1 | 《苦悶の悔恨/Agonizing Remorse》 | {1}{B} |
1 | 《荒廃甲虫/Blightbeetle》 | {1}{B} |
3 | 《砕骨の巨人/Bonecrusher Giant》 | {1}{R} |
1 | 《灯の燼滅/Despark》 | {W}{B} |
1 | 《ドラニスのクードロ将軍/General Kudro of Drannith》 | {1}{W}{B} |
1 | 《将軍の執行官/General's Enforcer》 | {W}{B} |
1 | 《湧き出る源、ジェガンサ/Jegantha, the Wellspring》 | {4}{R/G} |
1 | 《帆凧の掠め盗り/Kitesail Freebooter》 | {1}{B} |
3 | 《害悪な掌握/Noxious Grasp》 | {1}{B} |
1 | 《レッドキャップの乱闘/Redcap Melee》 | {R} |
1 | 《軍勢の切先、タージク/Tajic, Legion's Edge》 | {1}{R}{W} |
マルドゥ・ウィノータは、半分程度しか見られなかったことを除いて、ティムール・エレメンタルと非常に良く似ている。数字では、マルドゥ・ウィノータは SCG 予選で素晴らしく、59% の勝率だったが、Red Bull Untapped ではとても悪いパフォーマンスで、勝率 47% だった。マルドゥ・ウィノータにとって良い知らせは、SCG 予選で出したティムール・エレメンタルの勝率 41% とは違い、「悪い」パフォーマンスはそれほど悪くない、ということである。マルドゥ・ウィノータがスゥルタイ・ランプ、ティムール・エレメンタルに次いで現在3番目のベストデッキであると考えるのは、妥当でないということは無い。
Tier 2.5
ラクドス・サクリファイス
- メイン
Sorcery | ||
4 | 《初子さらい/Claim the Firstborn》 | {R} |
Land | ||
2 | 《ロークスワイン城/Castle Locthwain》 | |
4 | 《血の墓所/Blood Crypt》 | |
6 | 《山/Mountain》 | |
4 | 《寓話の小道/Fabled Passage》 | |
7 | 《沼/Swamp》 | |
Instant | ||
4 | 《村の儀式/Village Rites》 | {B} |
Enchantment | ||
1 | 《悪魔の抱擁/Demonic Embrace》 | {1}{B}{B} |
Creature | ||
3 | 《波乱の悪魔/Mayhem Devil》 | {1}{B}{R} |
4 | 《ぬかるみのトリトン/Mire Triton》 | {1}{B} |
3 | 《死の飢えのタイタン、クロクサ/Kroxa, Titan of Death's Hunger》 | {B}{R} |
4 | 《忘れられた神々の僧侶/Priest of Forgotten Gods》 | {1}{B} |
2 | 《悪魔の職工/Fiend Artisan》 | {B/G}{B/G} |
4 | 《どぶ骨/Gutterbones》 | {B} |
3 | 《魔王の器/Archfiend's Vessel》 | {B} |
2 | 《悲哀の徘徊者/Woe Strider》 | {2}{B} |
- サイドボード
3 | 《アングラスの暴力/Angrath's Rampage》 | {B}{R} |
4 | 《強迫/Duress》 | {B} |
1 | 《取り除き/Eliminate》 | {4}{B} |
2 | 《発火の力線/Leyline of Combustion》 | {2}{R}{R} |
2 | 《虚空の力線/Leyline of the Void》 | {2}{B}{B} |
3 | 《害悪な掌握/Noxious Grasp》 | {1}{B} |
禁止が出てすぐ、ラクドス・サクリファイスが最低でもしっかりとした Teir 2 として残るチャンスは、少なくてもある程度はあるように見えた。このデッキは、Red Bull Untapped と SCG 予選でしっかりとした勝率を出していた(実際、多くのプレイヤーがこのデッキをプレイしなかったので、サンプル数は小さいが)。しかしながらつい最近では、このデッキは滑りだした。まだこのデッキがプレイされることもあるが、つい最近の SCG チャレンジでは、全然成功を収めていない。多分1週間前は Tier 2 の選択肢だったかもしれないが、現在は Tier 2.5 の範囲であり、Tier 3 へ落ちそうである。
ティムール・フラッシュ
- メイン
Planeswalker | ||
2 | 《世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World》 | {3}{G}{G} |
Land | ||
4 | 《繁殖池/Breeding Pool》 | |
4 | 《蒸気孔/Steam Vents》 | |
3 | 《寓話の小道/Fabled Passage》 | |
4 | 《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》 | |
1 | 《山/Mountain》 | |
2 | 《森/Forest》 | |
2 | 《神秘の神殿/Temple of Mystery》 | |
2 | 《島/Island》 | |
4 | 《ケトリアのトライオーム/Ketria Triome》 | |
Instant | ||
2 | 《神秘の論争/Mystical Dispute》 | {2}{U} |
3 | 《砕骨の巨人/Bonecrusher Giant》 | {1}{R} |
3 | 《炎の一掃/Flame Sweep》 | {2}{R} |
2 | 《本質の散乱/Essence Scatter》 | {1}{U} |
3 | 《厚かましい借り手/Brazen Borrower》 | {1}{U} |
3 | 《悪意ある妨害/Sinister Sabotage》 | {1}{U}{U} |
3 | 《霊気の疾風/Aether Gust》 | {1}{U} |
Enchantment | ||
2 | 《サメ台風/Shark Typhoon》 | {5}{U} |
Creature | ||
4 | 《夜群れの伏兵/Nightpack Ambusher》 | {2}{G}{G} |
2 | 《エリマキ神秘家/Frilled Mystic》 | {G}{G}{U}{U} |
1 | 《幽体の船乗り/Spectral Sailor》 | {U} |
- サイドボード
1 | 《霊気の疾風/Aether Gust》 | {1}{U} |
1 | 《炎の一掃/Flame Sweep》 | {2}{R} |
2 | 《ハイドロイド混成体/Hydroid Krasis》 | {X}{G}{U} |
2 | 《神秘の論争/Mystical Dispute》 | {2}{U} |
2 | 《否認/Negate》 | {1}{U} |
2 | 《レッドキャップの乱闘/Redcap Melee》 | {R} |
3 | 《焦熱の竜火/Scorching Dragonfire》 | {1}{R} |
2 | 《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》 | {1}{G}{U} |
《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》が禁止されてすぐ、多くの人達からの反応は、フラッシュは非常に良いか、このプレインズウォーカーの常在能力が無いと抑制できないくらい良すぎるというものだった。ディミーアとティムール・フラッシュは、禁止後数日間はある程度プレイされていたが、結果は素晴らしくなく、プレイヤーはすぐにフラッシュから完全にどこか行ってしまったように見える。明らかに、《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》だけが、このアーキタイプを抑え込むようなものではなかった。
オルゾフ・ヨーリオン
- メイン
Planeswalker | ||
2 | 《オルゾフの簒奪者、ケイヤ/Kaya, Orzhov Usurper》 | {1}{W}{B} |
Land | ||
1 | 《アーデンベイル城/Castle Ardenvale》 | |
3 | 《ロークスワイン城/Castle Locthwain》 | |
1 | 《サヴァイのトライオーム/Savai Triome》 | |
7 | 《平地/Plains》 | |
9 | 《沼/Swamp》 | |
4 | 《静寂の神殿/Temple of Silence》 | |
4 | 《寓話の小道/Fabled Passage》 | |
2 | 《インダサのトライオーム/Indatha Triome》 | |
4 | 《神無き祭殿/Godless Shrine》 | |
Instant | ||
3 | 《残忍な騎士/Murderous Rider》 | {1}{B}{B} |
Enchantment | ||
4 | 《エルズペス、死に打ち勝つ/Elspeth Conquers Death》 | {3}{W}{W} |
4 | 《予言された壊滅/Doom Foretold》 | {2}{W}{B} |
4 | 《ケイヤの誓い/Oath of Kaya》 | {1}{W}{B} |
4 | 《裏切る恵み/Treacherous Blessing》 | {2}{B} |
Creature | ||
4 | 《泥棒ネズミ/Burglar Rat》 | {1}{B} |
2 | 《聖堂の鐘憑き/Basilica Bell-Haunt》 | {W}{W}{B}{B} |
4 | 《魅力的な王子/Charming Prince》 | {1}{W} |
3 | 《空を放浪するもの、ヨーリオン/Yorion, Sky Nomad》 | {3}{W/U}{W/U} |
4 | 《ヤロクの沼潜み/Yarok's Fenlurker》 | {B}{B} |
Artifact | ||
3 | 《ガラスの棺/Glass Casket》 | {1}{W} |
- サイドボード
1 | 《聖堂の鐘憑き/Basilica Bell-Haunt》 | {W}{W}{B}{B} |
2 | 《はぐれ影魔道士、ダブリエル/Davriel, Rogue Shadowmage》 | {2}{B} |
4 | 《強迫/Duress》 | {B} |
1 | 《ヘリオッドの介入/Heliod's Intervention》 | {X}{W}{W} |
4 | 《ケイヤの怒り/Kaya's Wrath》 | {W}{W}{B}{B} |
2 | 《軍団の最期/Legion's End》 | {1}{B} |
1 | 《空を放浪するもの、ヨーリオン/Yorion, Sky Nomad》 | {3}{W/U}{W/U} |
オルゾフ・ヨーリオンに関して、今のところ、Tier 3 デッキであることは明確だ。Red Bull Untapped と SCG 予選の両方で、最もプレイされたデッキのトップ10 に入ったが、SCG 予選では哀れな勝率 21.5% など、両方とも恐ろしい結果を出した。オルゾフ・ヨーリオンの魅力の一部には、一貫した連続の手札破壊で、《荒野の再生/Wilderness Reclamation》デッキに対してまずまずだったことだ。そして、《荒野の再生/Wilderness Reclamation》のようなデッキ(や、ティムール再生と競って人気のあったアグロデッキ)が無くなると、このデッキは全然競争力が無いことが明らかになった。直近の大きなイベントでひどい勝率を出した後、このデッキは、プレイヤーがもっと競争力がある選択を求めるくらい、相当プレイされなくなった。
Tier 3
禁止後のフォーマットで、最低でも競争力の兆候がある程度見られた他のデッキを探しても、そのリストが超長いということは無い。単色アグロ(緑単、黒単、白単)は(《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》下で入り込む方法として人気があった)、絶え間ない全体破壊、除去、ライフ回復があるスゥルタイ・ランプがフォーマットのトップを引き継ぎ、多かれ少なかれ完全に消えてしまった。今のところ、こういったデッキはすべて、フォーマットの低 Tier にしっかりと居座っている。各種イゼットとジェスカイ果敢は、ある程度有望であるが、今のところ完全に非主流だ。ときどき、バントや直線的なシミックと関係する非スゥルタイのランプが見られるが、両方ともスゥルタイとははるかに人気が無い。一方ジェスカイとディミーアはコントロールの職務を担っているが、現実では、他のどんな色の組み合わせがはるかに遅れをとっており、スゥルタイ・ランプが最高のコントールデッキである。
(後半に続… かないと思う)