【翻訳】Budget Magic:$20 青緑キッカー(スタンダード)
ローテーション直前は、面白い記事が出てこないので辛い。ようやくローテーション後の記事が出てきた。
原文:
ゼンディガーの夜明けはここにある。つまり、ばかげたくらい安くばかげたくらい楽しいデッキ、青緑キッカーで新しいスタンダードを探求を始めるときだということだ! 紙でわずか $20 強で、神話レア0枚、レア19枚(ほぼ半分は土地)でできるので、青緑キッカーはスタンダードのデッキでほぼ可能な限り安いデッキだ。もっと重要なことは、このデッキは奇妙に効果的で超楽しいということだ! 今日の話は、先週水曜日のアーリーアクセスで記録した(招待してくれてウィザーズありがとう!)。つまり他に選択肢がないので、BO1 のスタンダードをプレイしたということだ。しかし心配しないでくれ。来週は BO3 に戻る。たとえ BO1 でのプレイだったとしても、BO3 用にサイドボードを加えておいた。ともかく、キッカーはスタンダードでどのくらい優れているのか? この $20 でどんなスイートなトリックをもたらしてくれるのか? 動画に行って見つけ出そう。その後でこのデッキについてもっと話をしよう!
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動画
青緑キッカー
- メイン
Land | ||
6 | 《森/Forest》 | |
4 | 《神秘の神殿/Temple of Mystery》 | |
6 | 《島/Island》 | |
4 | 《マキンディの玉座/Throne of Makindi》 | |
2 | 《茨森の滝/Thornwood Falls》 | |
Instant | ||
4 | 《乱動への突入/Into the Roil》 | {1}{U} |
Enchantment | ||
4 | 《ドレイクの休息地/Roost of Drakes》 | {U} |
4 | 《泡の罠/Bubble Snare》 | {U} |
Sorcery | ||
3 | 《洞察の碑文/Inscription of Insight》 | {3}{U} |
3 | 《荒地の開墾/Reclaim the Wastes》 | {G} |
3 | 《巨森の波動/Vastwood Surge》 | {3}{G} |
Creature | ||
4 | 《珊瑚兜の年代記編者/Coralhelm Chronicler》 | {2}{U} |
4 | 《分かたれし水流、ヴェラゾール/Verazol, the Split Current》 | {X}{G}{U} |
4 | 《蔦ヤモリ/Vine Gecko》 | {1}{G} |
4 | 《ムラーサの発芽種/Murasa Sproutling》 | {2}{G} |
- サイドボード
2 | 《壊れた翼/Broken Wings》 | {2}{G} |
2 | 《蛙化/Frogify》 | {1}{U} |
4 | 《凪魔道士の使い魔/Lullmage's Familiar》 | {1}{G}{U} |
3 | 《否認/Negate》 | {1}{U} |
4 | 《魂標ランタン/Soul-Guide Lantern》 | {1} |
デッキ
青緑キッカーはこぎつけるのに厳しいデッキだ。キッカーのメカニズムを悪用することがすべてであるが、おまけでちょっとランプする、テンポとミッドレンジが奇妙にまじったようにプレイする。このデッキは、一握りのキッカーベースの対価と、その後でたくさんのキッカー呪文を中心にして構築されている。
対価
最高で一番重要な対価は《ドレイクの休息地/Roost of Drakes》だ。このカードは、キッカー呪文を唱えるといつでも 2/2 ドレイクを1体生む1マナエンチャントか、自身がキッカーを持っているおかげで、場に出たとき(同時に他のキッカーの対価の誘発もする) 2/2 ドレイクを1体生む4マナエンチャントである。序盤では、飛行を安定して出し続けることで、対戦相手の攻撃を遅くするチャンプブロッカーになり、終盤に圧倒する準備をする時間を稼ぐ。さらにもっと後で、ドレイクの群れがメインの勝ち条件となり、対戦相手を空から倒す。
2つ目のキッカーの対価は、新しいキッカーの伝説、《分かたれし水流、ヴェラゾール/Verazol, the Split Current》だ。やや独特なテキストのおかげで、《分かたれし水流、ヴェラゾール/Verazol, the Split Current》は《石とぐろの海蛇/Stonecoil Serpent》のようにスケーリングし、マナをすべて注ぎ込めば、でかいボディが得られる。もっと重要なことは、カウンターを除くとキッカー呪文を、パーマネントも含んでコピーでることであり、《分かたれし水流、ヴェラゾール/Verazol, the Split Current》は《ドレイクの休息地/Roost of Drakes》を増やし、キッカーベースの除去とフィニッシャーのキッカー呪文を倍にする手段になっている。
最後は《珊瑚兜の年代記編者/Coralhelm Chronicler》で、デッキをつなげる糊になっている。場に出たとき26枚のキッカー呪文を掘り進め、その後、呪文をキッカーするとルーティングできるので戦場から安定性が追加で得られ、終盤不要なら余分な土地とランプ呪文をフィルターでき、安定して行動し続ける助けになる。《分かたれし水流、ヴェラゾール/Verazol, the Split Current》ほど爆発しないし、《ドレイクの休息地/Roost of Drakes》ほどゲームのフィニッシャーとして本質ではないが、《珊瑚兜の年代記編者/Coralhelm Chronicler》が加えてくれる安定性は、このデッキを成功させる本質である。
ランプ
キッカー呪文の欠点は、キッカーするととても高コストであることだ。つまり、土地を出しランプすることが本質ということだ。《蔦ヤモリ/Vine Gecko》はキッカー呪文にとって、でかい脅威にも成長するランプ呪文の本質であり、ちょっとした古い探検デッキでの《野茂み歩き/Wildgrowth Walker》のようになっている。一方、《荒地の開墾/Reclaim the Wastes》と《巨森の波動/Vastwood Surge》は両方とも、このデッキでは2つの責務を持っており、確実に土地を出せるようにし(あるいはあからさまにランプし)、同時に《ドレイクの休息地/Roost of Drakes》で誘発したり《分かたれし水流、ヴェラゾール/Verazol, the Split Current》でコピーできる、キッカー呪文でもある。《荒地の開墾/Reclaim the Wastes》は土地枠と見なせ、実際の土地を減らすことができ、カラディシュ期スタンダードでの《霊気との調和/Attune with Aether》にとても良く似ているし、《巨森の波動/Vastwood Surge》もメインのフィニッシャーになれる。実際に勝つ一番よくある方法は、《ドレイクの休息地/Roost of Drakes》で数体ドレイクを生み、その後《巨森の波動/Vastwood Surge》をキッカーして(できればコピーして)+1/+1 カウンターの束を飛行に乗せ、大きな一撃で勝つことができる。
キッカー除去
青緑キッカーは高コストなキッカー呪文のせいで、動き出すのに時間が掛かる。そして終盤非常に強力なので、このデッキをプレイするうえで一番重要な側面は、キッカーの計画が整うまで序盤生き残ることである。このために、テンポ風なキッカーベースの除去の束に頼っている。《泡の罠/Bubble Snare》は驚くくらい効果的で、たった1マナで対戦相手のクリーチャーを1体タップし続けることができる。《一瞬/Blink of an Eye》(訳注:《乱動への突入/Into the Roil》の誤り。効果は同じだけど)と《洞察の碑文/Inscription of Insight》は両方とも、対戦相手のクリーチャーをバウンスし、ドレイクを生みキッカー呪文をコピーし始める時間を稼ぐことができる。《洞察の碑文/Inscription of Insight》は4マナでも有効だが、キッカーすると正気でなくなる。すべてのモードが選ぶと、5対1交換ができる可能性がある。
最後にキッカー風《永遠の証人/Eternal Witness》である《ムラーサの発芽種/Murasa Sproutling》だ。キッカーすると5マナでやや高コストだが、墓地からキッカー呪文を戻せるのは強力で、《洞察の碑文/Inscription of Insight》と《乱動への突入/Into the Roil》で対戦相手のクリーチャーをバウンスし続けるか、《巨森の波動/Vastwood Surge》を戻して自クリーチャー全体を成長させ続けることができる。アグロに対しては3マナで単に唱えてブロッカーにもでき、常に終盤2枚目で戻ることを知っておこう。
マナ
マナベースの大半は、単に典型的なマナを合わせているだけだが、《マキンディの玉座/Throne of Makindi》は述べる価値がある。キッカー呪文用のマナを貯めておく能力は、実際非常に強力だ。もしこれをプレイし2ターン目にカウンターを1つ載せれば、3ターン目に《ドレイクの休息地/Roost of Drakes》や《乱動への突入/Into the Roil》をキッカーする4マナを得ることができる。その後では、余分なマナは8マナ以上を得て《洞察の碑文/Inscription of Insight》や《巨森の波動/Vastwood Surge》をキッカーする助けになる。Arena では、レアのワイルドカードを温存するめに《マキンディの玉座/Throne of Makindi》をカットしたい誘惑に駆られるが、俺はそうしないだろう。このデッキでは本当に強力だ。
デッキのプレイ方法
青緑キッカーをプレイする一番重要な側面は、序盤安定させることに注力することだ。キッカーの力のおかげで、遅いゲームはほとんどすべてのゲームに勝つことができる。困難はそこへ行くことだ。《泡の罠/Bubble Snare》、《乱動への突入/Into the Roil》、《洞察の碑文/Inscription of Insight》のようなカードを序盤にキッカーせず積極的に使うことを恐れてはならない。ゲーム終盤のパワーは、こういったカードでダメージを防いだりライフを高く保つため無駄使いする余裕があるくらい、十分すぎるある。
同じように、《分かたれし水流、ヴェラゾール/Verazol, the Split Current》も序盤に支払ってしまうことを恐れてはならない。対戦では、でかい《分かたれし水流、ヴェラゾール/Verazol, the Split Current》を唱えることはほとんどなかった。代わりに、大抵2~4マナくらいで唱え、すぐにキッカー呪文を1~2回使っていた。《分かたれし水流、ヴェラゾール/Verazol, the Split Current》に10マナ使って勝つゲームがあったとは思うが、死ぬ前に2回呪文をコピーする 4/4 として十分過ぎる。
まとめ
概して、アーリーアクセスだったので普通より高い勝率だったことは繰り返し言うが、9回 BO1 で対戦して 7-2 した。そうは言うものの、このデッキは、たくさんの異なるゲームをしているように感じた。バウンス呪文を使ってゲームを詰まらせるようするテンポプランは、クリーチャーデッキに対して超効果的だった。そして《ドレイクの休息地/Roost of Drakes》は見た目よりもずっと強力だった。わずか $20 でこれ以上強力でこれ以上楽しいデッキをプレイしたことは無いと、確信しているよ!
非Budget / 超Budget 青緑キッカー
このデッキがすでに $20 付近であることを考えると、超Budgetの構築をしようとするのは、全然意味が無いことだ。動画でプレイした構築は、紙で可能限り安い。Arena では、レア土地を減らすこと以外でコストを減らすには、あまり簡単な方法は無い。しかし、《マキンディの玉座/Throne of Makindi》は重要すぎるのでカットしてはならない。つまり、実際の選択肢は、《茨森の滝/Thornwood Falls》と基本土地のために、《神秘の神殿/Temple of Mystery》を捨てることしかない。
同様に、非Budgetの構築用に、デッキに追加するもはたくさん無いように思う。理論的には、単に強力で色が合うという理由だけで《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》のようなカードをプレイできるかもしれないが、キッカーというテーマにはあまり働かない。値段を上げるために高額なカードを追加して「非Budgetの構築」とするよりは、単にこれをプレイし続けて、ゼンディガーの夜明けがどう解決されるかを元に必要に応じてサイドボードを調整するだろう。