MTG翻訳したいブログ

金魚(mtggoldfish.com)にある、自分にだけ需要がある記事を翻訳する俺得ブログ

【翻訳】Against the Odds:禁止された一族(モダン)

モダンをも粉砕するスタンダードの禁止カード…


原文

www.mtggoldfish.com

やぁ、みんな。261回目の Against the Odds へようこそ。今週は、特別回でほんのちょっと違うことをしてみよう! 数日前、Adriano Kitani 氏(このサイトや MTGGoldfish の YouTube で素晴らしいサムネイルを描いている人)が、最近スタンダードで禁止になったカードから、比較的モダンで機能するデッキをどの程度構築できるかをツイートした。そのデッキは驚くほど機能的に見えたが、そもそも思考実験だった。じゃあ、今日は、禁止された一族のアイデアを理論から現実に移し、スタンダードで禁止になったカードしか入っていないデッキでモダンを戦えるかどうか見てみよう! そう、(あまり禁止されない)土地以外、メインとサイドボードにあるすべてのカードは、過去数年に渡ってスタンダードで禁止されてきたものだ。つまり、マジック史上最も壊れたデッキをプレイするということだ。禁止された一族は実際モダンでも戦えるのか? 動画に行って見つけ出そう。その後でこのデッキについてもっと話をしよう!

簡単な注意:もしまだなら、MTGGoldfish の YouTubeチャンネル登録しよう。

動画

youtu.be

禁止された一族

  • メイン
Creature
4 創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation {R}{G}{W}{U}
4 反射魔道士/Reflector Mage {1}{W}{U}
4 守護フェリダー/Felidar Guardian {3}{W}
4 自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath {1}{G}{U}
Instant
4 成長のらせん/Growth Spiral {G}{U}
Sorcery
3 僻境への脱出/Escape to the Wilds {3}{R}{G}
4 霊気との調和/Attune with Aether {G}
Artifact
4 密輸人の回転翼機/Smuggler's Copter {2}
Land
1 森/Forest  
2 溢れかえる岸辺/Flooded Strand  
1 島/Island  
3 霧深い雨林/Misty Rainforest  
1 山/Mountain  
3 死者の原野/Field of the Dead  
1 平地/Plains  
2 繁殖池/Breeding Pool  
1 聖なる鋳造所/Sacred Foundry  
1 沸騰する小湖/Scalding Tarn  
1 神聖なる泉/Hallowed Fountain  
1 蒸気孔/Steam Vents  
1 踏み鳴らされる地/Stomping Ground  
1 寺院の庭/Temple Garden  
1 霊気拠点/Aether Hub  
2 吹きさらしの荒野/Windswept Heath  
2 樹木茂る山麓/Wooded Foothills  
  • サイドボード
3 約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End {13}
2 精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor {2}{U}{U}
2 ならず者の精製屋/Rogue Refiner {1}{G}{U}
4 時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler {1}{W}{U}
4 夏の帳/Veil of Summer {G}

デッキ

俺が禁止された一族を構築しようと決めたとき、このアイデアにはでかい利点と欠点があることが、ほぼすぐに明らかになった。良い知らせは、このデッキにある各々のカードは、信じられないくらい強力だということだ。実際、禁止された一族での最大の困難は、十分なパワーが無いのではなく、最も壊れたカードの何枚かは(《王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns》、《むかしむかし/Once Upon a Time》)、壊れ過ぎていてスタンダードだけでなくモダンでも禁止されていることだ。たとえモダンで禁止されたカードを除いても、《テフェリー》、《ジェイス》、《エムラクール》、《ウーロ》、《オムナス》など、このデッキリストは非常に強力でほぼ壊れているカードで埋め尽くされている。

このデッキのカードは十分優れているということはないので、今週問題になることはなさそうだが、禁止された一族には複数の大きな欠点がある。一番問題なのは、除去呪文がスタンダードではあまり禁止にならないことだ。もし《致命的な一押し/Fatal Push》や《流刑への道/Path to Exile》のような何かがこのデッキで合法だったなら、アグロに対してずっと簡単だっただろう。その結果、《反射魔道士/Reflector Mage》、《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》、《裏切りの工作員/Agent of Treachery》といったカードで、疑似除去をやらなければならない。

他の大きな困難はサイドボードだ。除去呪文、ユーティリティ呪文、モダンのサイドボード定番のヤツの多くは、あまりスタンダードで禁止にならない。そのため、低コストの除去と共に、墓地に対処する《トーモッドの墓所/Tormod's Crypt》と《安らかなる眠り/Rest in Peace》のようなカードに加え、アンフェアなデッキと戦う《否認/Negate》と《ドビンの拒否権/Dovin's Veto》のような打ち消し呪文が無い。良い知らせは、手札破壊と打ち消しに戦うオールスター《夏の帳/Veil of Summer》、コントロール戦に対してゲームを終わらせる脅威《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End》、遅いデッキにすごくてインスタント・スピードでプレイしたい《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》と《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》のようなプレインズウォーカーがサイドボードに入れられることだ。

それで、禁止された一族の計画は何か? ウィザーズが壊れたランプ呪文を刷るのが大好きなおかげで、《成長のらせん/Growth Spiral》、《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》、《創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation》、《僻境への脱出/Escape to the Wilds》(このカードはこのデッキの隠れたオールスターで、モダンでもっと愛されるに値するかもしれない)といった、とても強力なランプの計画がある。こういったカードは大きなフィニッシャーにもなり、1枚の禁止土地《死者の原野/Field of the Dead》でゾンビトークンの束を生むか、《裏切りの工作員/Agent of Treachery》の素キャスト(その後《守護フェリダー/Felidar Guardian》でブリンクするかもしれない)ができることが多い。

《守護フェリダー/Felidar Guardian》に関して話すと、コンボの共犯者《サヒーリ・ライ/Saheeli Rai》は、スタンダードで禁止されたことがないので、このデッキの資格が無いが、まだクールなトリックをうまくやることができる。《反射魔道士/Reflector Mage》を唱え対戦相手のクリーチャーを1体バウンスし、《守護フェリダー/Felidar Guardian》で《反射魔道士/Reflector Mage》をブリンクしてもう一体クリーチャーをバウンスすることは、積極的なデッキに対して安定させる最高の方法である。一方、《創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation》をブリンクすることで、上陸カウントをリセットできる。《創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation》のような何かの後、フェッチランドを切り、4点回復と4マナを得て、《守護フェリダー/Felidar Guardian》で《創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation》をブリンクし、《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》や《成長のらせん/Growth Spiral》のような何かでもう一枚土地を置くことで、さらに4点回復と4マナを得ることができ、ばかげたくらい爆発的なターンになる。

《反射魔道士/Reflector Mage》のようなカードがメインデッキに入っているが、《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》や《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》のような強力なプレインズウォーカーがサイドボードにあることを、不思議に思うだろう。その答えは主に《密輸人の回転翼機/Smuggler's Copter》だ。この禁止された機体の欠点は、搭乗するクリーチャーが必要で、これが《反射魔道士/Reflector Mage》のようなカードの価値を上げる。いったん《密輸人の回転翼機/Smuggler's Copter》が行くと、回避持ちのアタッカーになるだけでなく、墓地を満たすルーターにもなり、将来《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》が脱出できるようになる。

対戦

それで、禁止された一族はモダンで実際やれたのか? その答えは、まぁなんだかな。フェアデッキに対しては、禁止された一族は合法的にすごかった。ジャンドや死の影のようなデッキに対して、このデッキのカードは対戦相手のカードより強力で価値を生み、対戦はかなり簡単だった。多分一番驚く側面は、アグロに対して耐えられることかもしれない。《オムナス》と《ウーロ》で狂った量のライフが得られるおかげだ。アグロに対しては、対戦相手は速くしかけることが多いが、最終的に1ターンで7点以上のライフを得ることで、すぐにライフを安全圏に持っていける。ドローが悪いと安定化する前にひき殺されてしまうが、一般的には、《流刑への道/Path to Exile》や《致命的な一押し/Fatal Push》が無いことを考慮すると、この対戦は俺が予想していたよりも良いと感じる。

逆に、アンフェアなコンボデッキに対しては厳しい状態の中にいる。スタンダードで禁止されてないので、サイドボードの対策カードと打ち消し呪文が無いからだ。ストームやアドグレイスのようなデッキに対しては、コンボが決まる前に対戦相手を倒すほど速いことは無く、こういった対戦を改善するためのサイドボードを埋める適当なユーティリティ呪文が無いので、コンボを止められそうにもない。

勝率

概して 4-1 し、かわいそうなジャンドを2回、ボロス・ポンザと赤黒死の影を倒した。1回の負けは、《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》か《グリセルブランド/Griselbrand》を《御霊の復讐/Goryo's Vengeance》や《裂け目の突破/Through the Breach》しようとするデッキで、墓地対策やアンフェアなコンボに干渉する手段が無いので、勝つことはなさそうである。若干ミーム的な要素(もっと現実的なサイドボードや除去をプレイする)を減らせば、このデッキは明らかに競技的であるが、明らかに、同じデッキにできるだけたくさん壊れたカードをプレイするのは、モダンで多く勝つには十分優れている。特にフェアやフェア風の対戦に対してはだ! クリーチャーはすべて最低でも1対2交換し、対戦相手に付いて行くためのたくさんの価値がある。加えて、そのクリーチャーの多くはランプであり、《死者の原野/Field of the Dead》が比較的早くゾンビを生み始め、あるデッキのとっては倒すのを厳しくさせている。基本的に、禁止された一族は俺がイメージしていたよりずっと優れている。おそらく《否認/Negate》と《流刑への道/Path to Exile》がモダンの合法的なアーキタイプから禁止されるだろう。つまり笑っちゃうということだ。

来週の候補

スタンダードは再び良くなったので、来週はスタンダードへ向かおう! どのカードを中心に構築すべきかな? ここをクリックして投票しよう!