【翻訳】Budget Magic:探訪ローグ(ヒストリック)
原文
数週間ならず…ならんでスタンダードをプレイしたので、今週はちょっと違うことをしよう。Budget ヒストリックだ! ヒストリックはデジタルしかないフォーマットなので、今日の Budget はちょっと違う。デッキを構築するとき、完全に紙の値段を無視した(これがこのデッキが若干 $100 を超えている理由だ)。代わりに、今週の「Budget」は、レアが 15 枚より多くはない(11 枚は土地であると言う価値があるが、これが正確な枚数である。つまり土地ではないレアは1種類しかプレイしていない)。それで、レア 15 枚のヒストリックのデッキは何なのか? もちろん、探訪ローグだ! ほとんど青黒コントロールであるスタンダードのローグと違い、今日のデッキは非常にアグロ・テンポである。その計画は、序盤に盤面に低コストで回避能力があるローグで満たし、《ウーナの黒近衛/Oona's Blackguard》や《空飛ぶ思考盗み/Soaring Thought-Thief》のようなロードを使ってもっと深刻な脅威に変え、軽量の打ち消しと除去でローグをバックアップする。そして速くゲームを終わらせることを期待する。わずかレア 15 枚のデッキは、ヒストリックで戦うことができるのか? ローグはコントロールではなくアグロで行けるのか? 動画に行って見つけ出そう。その後でこのデッキについてもっと話をしよう!
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動画
探訪ローグ
- メイン
Creature | ||
4 | 《ウーナの黒近衛/Oona's Blackguard》 | {1}{B} |
4 | 《ベラドンナのとげ刺し/Nightshade Stinger》 | {B} |
4 | 《夜鷲のあさり屋/Nighthawk Scavenger》 | {1}{B}{B} |
4 | 《フェアリーの悪党/Faerie Miscreant》 | {U} |
4 | 《マーフォークの風泥棒/Merfolk Windrobber》 | {U} |
Instant | ||
4 | 《湖での水難/Drown in the Loch》 | {U}{B} |
4 | 《高尚な否定/Lofty Denial》 | {1}{U} |
Sorcery | ||
4 | 《血の長の渇き/Bloodchief's Thirst》 | {B} |
Enchantment | ||
4 | 《執着的探訪/Curious Obsession》 | {U} |
Land | ||
4 | 《清水の小道/Clearwater Pathway》 | |
3 | 《ロークスワイン城/Castle Locthwain》 | |
4 | 《沼/Swamp》 | |
4 | 《湿った墓/Watery Grave》 | |
5 | 《島/Island》 |
- サイドボード
3 | 《霊気の疾風/Aether Gust》 | {1}{U} |
3 | 《強迫/Duress》 | {B} |
2 | 《大群への給餌/Feed the Swarm》 | {1}{B} |
1 | 《闇の掌握/Grasp of Darkness》 | {B}{B} |
2 | 《無情な行動/Heartless Act》 | {1}{B} |
2 | 《神秘の論争/Mystical Dispute》 | {2}{U} |
2 | 《否認/Negate》 | {1}{U} |
デッキ
探訪ローグは部族アグロ・テンポデッキだ。ゲームの計画は、低コストで回避能力があるローグで盤面を満たし、《ウーナの黒近衛/Oona's Blackguard》と《空飛ぶ思考盗み/Soaring Thought-Thief》を使ってさらに深刻な脅威へと変え、その後戦闘ダメージで価値を拾うまで十分長く、打ち消しと除去で対戦相手を崩壊させることだ。
疑似ロード
このデッキで、一番重要な2体のローグは、2マナの疑似ロード《ウーナの黒近衛/Oona's Blackguard》と《空飛ぶ思考盗み/Soaring Thought-Thief》だ。どちらもローグの部族デッキにとって強力な対価があり、同時に隠れたシナジーもある。《ウーナの黒近衛/Oona's Blackguard》は基本的に空飛ぶ《金属ミミック/Metallic Mimic》で、場に出たローグすべてに +1/+1 カウンターを乗せる。さらに重要なことは、+1/+1 カウンターが乗ったクリーチャーが対戦相手に戦闘ダメージを与えると、カードを1枚捨てさせる。低コストの飛行ローグと協力して、《ウーナの黒近衛/Oona's Blackguard》は追加のダメージを通せるロードであるだけでなく、対戦相手の手札を《精神錯乱/Mind Twist》させ、こちらの盤面を倒すどんな回答も落とすことができる。
《ウーナの黒近衛/Oona's Blackguard》の手札破壊モードも、対戦相手の手札で墓地を溜めることで、2つ目の対価、《空飛ぶ思考盗み/Soaring Thought-Thief》のパワーを上げる助けになる。すでにスタンダードで相当プレイされているて、何をするのか知っているだろうから、このディミーアの2マナにたくさんの時間は割かないが、このデッキでは、低コストの飛行ローグをパンプするもう一つの方法になるだけでなく、墓地に8枚溜まると、まあまあのアタッカーにもなる。
3マナ
マナカーブのトップは(同時に、土地以外の唯一のレアでもある)、《夜鷲のあさり屋/Nighthawk Scavenger》だ。《空飛ぶ思考盗み/Soaring Thought-Thief》と《ウーナの黒近衛/Oona's Blackguard》が墓地を満たしてくれるおかげで、この逆《タルモゴイフ/Tarmogoyf》は巨大な絆魂、接死、飛行になっていることが多く、わずか数回の攻撃で対戦相手を倒すことができる。《夜鷲のあさり屋/Nighthawk Scavenger》の絆魂も巨大な長所で、アグロデッキに対してライフレースをかわしていくだけでなく、《ロークスワイン城/Castle Locthwain》でカードを引き続けるために高くライフを保つ助けにもなる。
1マナ
クリーチャーのまとめは 12枚ある1マナの飛行ローグだ。レベル1は、このクリーチャーはすべて本質的に同じである。1マナ 1/1 飛行で、空からダメージで削っていき、《執着的探訪/Curious Obsession》を纏ってローグのロードから利益を得る。とは言ったものの、《ベラドンナのとげ刺し/Nightshade Stinger》を除いて(これはものすごく最悪の1マナだが、まだマナカーブを埋める助けにはなる)、1マナはすべて何かしらの長所がある。もし《フェアリーの悪党/Faerie Miscreant》が2枚引ければカードを1枚引くことができ、ナイスなボーナスだ。《マーフォークの風泥棒/Merfolk Windrobber》は戦闘ダメージを与えると墓地を溜める助けになり、終盤で絶望的になったら新しいカードのために唱えることができる。このデッキに 12 枚入れていることで、1ターン目に1枚はほぼあることが期待でき、これがこのデッキの「探訪」部分のために重要である…
《執着的探訪/Curious Obsession》は、1マナ飛行ローグのおかげで素晴らしい。以前スタンダードの青単テンポで見たように、《執着的探訪/Curious Obsession》を纏い、毎ターン追加で1枚引ける回避持ち1マナは、簡単に雪だるま式になり、対戦相手がすぐに除去できないと、ゲームは楽勝になる。このオーラはこのデッキでも同じことをする。できれば2ターン目に着地させ、《フェアリーの悪党/Faerie Miscreant》か《マーフォークの風泥棒/Merfolk Windrobber》か《ベラドンナのとげ刺し/Nightshade Stinger》にエンチャントしてカードアドバンテージを安定して手に入れ、対価、除去、打ち消しを見つけるためにデッキを引く。理論的には、《執着的探訪/Curious Obsession》で1~2枚だけ引ければ1マナとしての価値はある。だからたとえ対戦相手がこのエンチャントされた飛行をなんとか倒しても、世界の終わりではない。長所は、《執着的探訪/Curious Obsession》クリーチャーが野放しなら、これだけでゲームに勝てることだ。
干渉
冒頭で述べたように、スタンダードのローグと違って、探訪ローグはコントロールデッキではない。100万ターンもの間、対戦相手に何もしないようにし続ける必要はない。代わりに、対戦相手を数ターンじゃまできれば価値を拾えるくらい速いクロックがある。《血の長の渇き/Bloodchief's Thirst》は、序盤で低コストのクリーチャーと、後に何でも対処できる。《高尚な否定/Lofty Denial》は、このデッキでは低コストの飛行がたくさんあるので、ほとんど常に《マナ漏出/Mana Leak》より優れている。《湖での水難/Drown in the Loch》は、あまり切削するデッキではないのでちょっと時間が掛かるが、《空飛ぶ思考盗み/Soaring Thought-Thief》、《ウーナの黒近衛/Oona's Blackguard》、《マーフォークの風泥棒/Merfolk Windrobber》の助けで対戦相手の墓地を満たせば、たった2マナで何でも打ち消しや倒すことができ、素晴らしいカードとなる。
マナ
技術的には、探訪ローグは 15 枚のレアが入ったデッキだが、ほぼすべてのレアはマナベースにあるので、何かごまかしが入っている。《湿った墓/Watery Grave》と《清水の小道/Clearwater Pathway》は呪文を唱える助けになり、《ロークスワイン城/Castle Locthwain》は手札がすぐに空になるようなデッキにとっては素晴らしいカードドロー・エンジンである。探訪ローグは非常に積極的なので、タップイン土地をプレイすることは非常に苦痛であり、Budget にやさしいアンコモンのタップイン土地を増やすと厳しくなる。もし過去数年間に渡ってスタンダードをプレイすることで、Arena で2色土地を持っているなら、このデッキをプレイするのに必要なものすべてをすでに持っているか、《夜鷲のあさり屋/Nighthawk Scavenger》を数枚必要とするだけかもしれないという点で、探訪ローグはレア 15 枚より安くなる。
デッキのプレイの仕方
一般的に、探訪ローグはとても直線的だ。クリーチャーを唱え、積極的に攻撃し(ローグは、《夜鷲のあさり屋/Nighthawk Scavenger》以外は本当にブロックするのに悪い)、とにかく速く価値を拾うことを期待する。とは言ったが、このデッキを手に取るなら、いくつかのことは覚えておく価値がある。
- 2ターン目に《執着的探訪/Curious Obsession》をプレイすることを恐れてはならない。適当な打ち消しがあるとき以外では、あまり守る方法がないので、付けて複数枚引き、クリーチャーが死ぬ前に何点かダメージを与えること以上に嬉しいことは無い(もちろん、クリーチャーが定着すれば、ほぼ勝ちに迎えるので、もっと良い。)。3~4ターン目まで待って《執着的探訪/Curious Obsession》をプレイし、打ち消しを構えようとしてはならない。こういうのは、大抵遅すぎる。
- 同様に、たとえ《ウーナの黒近衛/Oona's Blackguard》が手札にあっても、1ターン目に1マナを出すことを恐れてはならない。《ウーナの黒近衛/Oona's Blackguard》を戦場に出して +1/+1 カウンターが得られるまで、1マナをゆっくり出そうとする誘惑に駆られるかもしれないが、このデッキにはたくさんの1マナがあり、クロックをすぐに出し始め、その後たくさんドローしてゲームの終盤で《ウーナの黒近衛/Oona's Blackguard》から利益を得ると信じることが一番優れているが多い。これは《執着的探訪/Curious Obsession》のおかげで、重要度が倍になっている。1マナのプレイをためらって次のターン《執着的探訪/Curious Obsession》をトップし、付ける先が何もないのはひどいことになる。
- 打ち消しを溜めておくことについて話すと、いつ脅威を解決し、いつ何かを打ち消すマナを残すと決めるのは、このデッキにとって一番難しく一番重要なポイントだ。ほとんど対戦と特定の状況依存になるので、1つの決まった手軽なルールはない。しかし一般的に、目的は2~3体の脅威を戦場に出し、さらに盤面に展開するのではなく、その後打ち消しを構え始める。《空飛ぶ思考盗み/Soaring Thought-Thief》も瞬速のおかげで、打ち消しを構えられるし、対戦相手が止める必要のあることを何もしなくても、脅威を解決できる。
結果
概して、ローグはとても印象的だった。Arena のダイアモンド帯(ミシックの1つ前)で 4-1 し、負けた1回は黒単アグロで、繰り返し出てくる《サバンナ・ライオン/Savannah Lions》のせいで、厳しい対戦であるように感じた(マナのやりくりでも助けにならなかったが)。このデッキは、特にきつきつの Budget であることを考えると、驚くほど競技的だと感じた。サンプル数は小さいが、このデッキをプレイし続けて、ダイアモンドからミシックへ行けたとしても、驚かないだろう。
Budget の構築での変更点については、間違えたのはサイドボードの墓地対策だ。探訪ローグはスタンダードほど墓地に注力してないが、それでもまだ墓地を肥やすので、《クロクサ》や《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》のようなカードを切削してしまうのは本当に厳しい。《塵へのしがみつき/Cling to Dust》は必要かもしれない。他については、このデッキの出来に本当に満足した!
それで、探訪ローグをプレイすべきか? 俺はその答えは YES だと思う! このデッキはプレイするのが楽しいし、かなり競技的だと感じた。加えて、超安いし、せいぜいレア15枚分のワイルドカードで、すでに《湿った墓/Watery Grave》や《清水の小道/Clearwater Pathway》のようなディミーアの2色土地をすでに持っているなら、さらに安くなる。もしモダンのフェアリーやスタンダードの青単テンポのスタイルをプレイするのが好きならば、探訪ローグは最適だ!
超 Budget 探訪ローグ
レア15枚はすでに Arena では超安いが、探訪ローグはさらに安くすることが可能なのか? 技術的には YES であるが、推奨はしない。レアの土地をすべて《陰鬱な僻地/Dismal Backwater》や《ディミーアのギルド門/Dimir Guildgate》のようなカードに変え、《夜鷲のあさり屋/Nighthawk Scavenger》をやめて《這い寄る刃/Slither Blade》(《夜鷲のあさり屋/Nighthawk Scavenger》より良いかもしれない)か《オルゾフの処罰者/Orzhov Enforcer》や《収得の熟練者/Acquisitions Expert》のような何かにすれば、レア0枚版が可能だ。問題は、タップインの2色土地をプレイすることで、マナカーブに沿ってプレイしたいアグロデッキを完全にダメにすることだ。
超 Budget 版のもっと興味深いところは、マナはほとんど同じに保つが、《夜鷲のあさり屋/Nighthawk Scavenger》をやめて《這い寄る刃/Slither Blade》にすると、《夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den》を相棒にできることだ。レアを3枚減らし、計 12 枚にすることができる。もし本当に手に負えないなら、2色土地の1枚を止めて《沼/Swamp》と《島/Island》にでき、計8枚にできるだろう。しかし、安定性が課題になるので、俺はマナベースをできるだけ早くアップグレードしたい。
非Budget版探訪ローグ
- メイン
Creature | ||
4 | 《ウーナの黒近衛/Oona's Blackguard》 | {1}{B} |
4 | 《夜鷲のあさり屋/Nighthawk Scavenger》 | {1}{B}{B} |
4 | 《マーフォークの風泥棒/Merfolk Windrobber》 | {U} |
4 | 《空飛ぶ思考盗み/Soaring Thought-Thief》 | {U}{B} |
Instant | ||
4 | 《湖での水難/Drown in the Loch》 | {U}{B} |
4 | 《高尚な否定/Lofty Denial》 | {1}{U} |
Sorcery | ||
4 | 《思考囲い/Thoughtseize》 | {B} |
4 | 《血の長の渇き/Bloodchief's Thirst》 | {B} |
Enchantment | ||
4 | 《執着的探訪/Curious Obsession》 | {U} |
Land | ||
2 | 《ロークスワイン城/Castle Locthwain》 | |
4 | 《清水の小道/Clearwater Pathway》 | |
3 | 《水没した地下墓地/Drowned Catacomb》 | |
3 | 《島/Island》 | |
2 | 《沼/Swamp》 | |
2 | 《アガディームの覚醒/Agadeem's Awakening》 | |
4 | 《湿った墓/Watery Grave》 |
- サイドボード
2 | 《霊気の疾風/Aether Gust》 | {1}{U} |
2 | 《塵へのしがみつき/Cling to Dust》 | {B} |
3 | 《強迫/Duress》 | {B} |
1 | 《大群への給餌/Feed the Swarm》 | {1}{B} |
2 | 《無情な行動/Heartless Act》 | {1}{B} |
2 | 《神秘の論争/Mystical Dispute》 | {2}{U} |
2 | 《否認/Negate》 | {1}{U} |
1 | 《悪ふざけの名人、ランクル/Rankle, Master of Pranks》 | {2}{B}{B} |
非 Budget 版の構築は、一番大きな追加は《思考囲い/Thoughtseize》で、メインデッキの《ベラドンナのとげ刺し/Nightshade Stinger》と交換する。他は、マナベースに《水没した地下墓地/Drowned Catacomb》を入れ、マナスクリューの確率を下げることを期待して、自由枠のリアニメート呪文として土地としても使える《地下遺跡、アガディーム/Agadeem, the Undercrypt》を入れる。サイドボードも少し変える。ありがたいことに、フルーパワー版であっても、このデッキは Arena ではまだかなり安く、わずか神話レア3枚とレア21枚だけである。