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【翻訳】Against the Odds:ダガー・バーン(ヒストリック)

やっぱり特別回はパンハモニコンじゃないか


原文

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やぁ、みんな。第265回目の Against the Odds へようこそ。カラデシュリマスターのおかげで、Magic史上最も偉大なカードが Arena 上にあり、ヒストリックで合法になった。《パンハモニコン/Panharmonicon》だ! 《パンハモニコン/Panharmonicon》のぐだぐだした価値の潜在能力は見出しのすべてを得たが、このアーティファクトをとても偉大にしているのは、本当に奇妙でジャンキーなコンボへの扉が開かれていることだ。例えば、数年前スタンダードでプレイした、悪名高きダガー・バーンを取り上げてみよう。このデッキのアイデアは、クリーチャーが場に入ったとき、ダメージを与えるかドレインする《侵入者への呪い/Trespasser's Curse》と《暴れ回るフェロキドン/Rampaging Ferocidon》のような効果をスタックして、その後《探査の短剣/Dowsing Dagger》と《カタカタ橋のトロール/Clackbridge Troll》のようなカードで対戦相手にクリーチャーを与えてゲーム外まで焼き切る。そして《パンハモニコン/Panharmonicon》があると、その誘発能力をすべて倍にする。これは完全に独特でジャンキーだ。ダガー・バーンは、《パンハモニコン/Panharmonicon》が戻ってきた今、過去のスタンダードからヒストリックに飛び移り、前より良くなりえるのか? 動画に行って見つけ出そう。その後でこのデッキについてもっと話をしよう!

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動画

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ダガー・バーン

  • メイン
Creature
4 暴れ回るフェロキドン/Rampaging Ferocidon {2}{R}
4 カタカタ橋のトロール/Clackbridge Troll {3}{B}{B}
4 虐殺のワーム/Massacre Wurm {3}{B}{B}{B}
Instant
2 残忍な騎士/Murderous Rider {1}{B}{B}
Sorcery
4 血の長の渇き/Bloodchief's Thirst {B}
Artifact
4 パンハモニコン/Panharmonicon {4}
Enchantment
4 侵入者への呪い/Trespasser's Curse {1}{B}
Planeswalker
1 破滅の龍、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Ravager  
3 サヒーリ・ライ/Saheeli Rai {1}{U}{R}
Land
4 竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit  
1 山/Mountain  
4 探査の短剣/Dowsing Dagger  
2 ロークスワイン城/Castle Locthwain  
4 水没した地下墓地/Drowned Catacomb  
4 玻璃池のミミック/Glasspool Mimic  
1 沼/Swamp  
4 血の墓所/Blood Crypt  
4 湿った墓/Watery Grave  
  • サイドボード
3 致命的な一押し/Fatal Push {B}
4 虚空の力線/Leyline of the Void {2}{B}{B}
2 神秘の論争/Mystical Dispute {2}{U}
2 否認/Negate {1}{U}
4 思考囲い/Thoughtseize {B}

デッキ

ダガー・バーンは現存するなかで、最も独特な《パンハモニコン/Panharmonicon》デッキだ。戦場に入ったときに誘発するクリーチャーから価値を追加で生むためにこのアーティファクトを使うのではなく、ダガー・バーンでは、《パンハモニコン/Panharmonicon》は、本当にジャンキーなカードを超チャージするコンボパーツである。このデッキを理解するために、おそらくコンボ自体を順を追ってさらって行く必要があるだろう。

ダガー・バーンは基本的に3枚コンボだが、冗長な部分もある。ステップ1は、クリーチャーが対戦相手のコントロール下で戦場に入ったとき、ダメージを与えるかドレインするカードだ。このために、《侵入者への呪い/Trespasser's Curse》と《暴れ回るフェロキドン/Rampaging Ferocidon》がある。《侵入者への呪い/Trespasser's Curse》はこちらのほうが優れていて、エンチャントであるし(ずっと破壊されにくい)、ライフを得られるからだ。《暴れ回るフェロキドン/Rampaging Ferocidon》はクリーチャーであることは長所で、チャンプブロックしたりこっそり戦闘ダメージをちょっと与える目的では妥当なこともある。しかしクリーチャーであることは大きな欠点でもあり、《暴れ回るフェロキドン/Rampaging Ferocidon》はずっと倒されやすいからである。コンボが働くためには、これらのうち最低1枚は本当に必要であり、効果はスタックされるので、あればあるほど楽しくなる。

ステップ2は、《侵入者への呪い/Trespasser's Curse》と《暴れ回るフェロキドン/Rampaging Ferocidon》を誘発させるために、対戦相手にクリーチャーを与える方法である。対戦相手によっては、クリーチャーをプレイすることで自然に助けになるが、少ししかプレイしないデッキがあるので、対戦相手をカウントすることはリスキーだ。このため、デッキ名の《探査の短剣/Dowsing Dagger》と《カタカタ橋のトロール/Clackbridge Troll》のことを次に考えよう。《探査の短剣/Dowsing Dagger》はルール的には装備品だが、現実的にはほどんど装備したくないし、土地にもしたくない。代わりに、対戦相手に 0/2 を2体を与える2マナのアーティファクトとして、このデッキに入っている。一方《カタカタ橋のトロール/Clackbridge Troll》は、対戦相手に 0/1 ヤギトークンを3体強制し、8/8 トランプル・速攻としても、とても効果的なアタッカーにもなりうる。《侵入者への呪い/Trespasser's Curse》が戦場にあるとしよう。《探査の短剣/Dowsing Dagger》をプレイすると、対戦相手に植物を2体与えて2点ドレインする。これは全然わくわくしないように聞こえるが、《パンハモニコン/Panharmonicon》が論争に加わると、物事はとても狂ったことになる…

《パンハモニコン/Panharmonicon》がダガー・バーンでとても重要な理由は、《探査の短剣/Dowsing Dagger》と《カタカタ橋のトロール/Clackbridge Troll》を倍にして対戦相手にさらに多くのトークンを与えるだけでなく、《侵入者への呪い/Trespasser's Curse》と《暴れ回るフェロキドン/Rampaging Ferocidon》の誘発能力も倍にするからだ。戦場に《侵入者への呪い/Trespasser's Curse》がある状態で《探査の短剣/Dowsing Dagger》をプレイする例に戻ろう。しかし今度は《パンハモニコン/Panharmonicon》の力が合わさった場合だ。《探査の短剣/Dowsing Dagger》が戦場に入ると、今度は対戦相手に 0/2 植物トークンを4体与える。その後、各植物トークンが《侵入者への呪い/Trespasser's Curse》を2回誘発し、《パンハモニコン/Panharmonicon》のそばに1枚の《侵入者への呪い/Trespasser's Curse》があると、《探査の短剣/Dowsing Dagger》はすぐに8点ドレインになる。これは、わずか2マナではとても正気でないことだ。一方《カタカタ橋のトロール/Clackbridge Troll》は、同じ準備をすると、6体の 0/1 ヤギを与え、《パンハモニコン/Panharmonicon》のおかげで 12 点ドレインする。もし《侵入者への呪い/Trespasser's Curse》や《暴れ回るフェロキドン/Rampaging Ferocidon》が戦場に2枚(あるいは《パンハモニコン/Panharmonicon》が2枚)あれば、《探査の短剣/Dowsing Dagger》か《カタカタ橋のトロール/Clackbridge Troll》1枚で、大抵リーサルになる!

このデッキのまとめは、3枚の疑似コンボパーツだ(これに加え、《血の長の渇き/Bloodchief's Thirst》と《人質取り/Hostage Taker》の適当な除去と、価値のための《破滅の龍、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Ravager》1枚)。《虐殺のワーム/Massacre Wurm》はもう一枚のフィニッシャーだ。《侵入者への呪い/Trespasser's Curse》か《暴れ回るフェロキドン/Rampaging Ferocidon》で倒せないと、《探査の短剣/Dowsing Dagger》と《カタカタ橋のトロール/Clackbridge Troll》を使って大量のトークンを与えることができ、その後《虐殺のワーム/Massacre Wurm》でおしおきし、大量のダメージを与えられる。一方《サヒーリ・ライ/Saheeli Rai》と(土地枠にある自由枠として)《玻璃池のミミック/Glasspool Mimic》は、主要なコンボパーツをコピーするために入っている。《サヒーリ・ライ/Saheeli Rai》は、アーティファクトかクリーチャーを -2 でコピーできるので特に優れており、《探査の短剣/Dowsing Dagger》や《パンハモニコン/Panharmonicon》のようなものをコピーしてさらにダメージを与えることができるし、《カタカタ橋のトロール/Clackbridge Troll》のようなクリーチャーをコピーして、さらに多くのトークンを与えることができる。

対戦

ダガー・バーンの最大の敵は自分自身だ(あとアグロも)。この奇妙でジャンキーなコンボは、すべてがそろうと実際完全に強力で、ほとんどの対戦でチャンスが得られる。しかし、一貫性を欠き、そこそこの頻度で自分のデッキに負ける。最大の課題は、3枚くらいコンボパーツが必要なことで、そのほとんどは(《探査の短剣/Dowsing Dagger》や《侵入者への呪い/Trespasser's Curse》など)コンボ外では本当に全然良くないことだ。だから、対戦相手にトークンを与える方法はたくさん引くが、そのトークンが場に入ったときドレインやダメージを与える方法は引かないゲームがあるし、《侵入者への呪い/Trespasser's Curse》はたくさんあるが、《探査の短剣/Dowsing Dagger》と《カタカタ橋のトロール/Clackbridge Troll》を見つけられないゲームもある。不安定さ以外では、アグロ特化はおそらく一番厳しい対戦で、コンボは準備するのに時間が掛かるし、《暴れ回るフェロキドン/Rampaging Ferocidon》が時々《侵入者への呪い/Trespasser's Curse》や《カタカタ橋のトロール/Clackbridge Troll》でライフが得られなくすることで対戦相手を助けることになるからだ。

勝率

概して、7回対戦して(負けた赤単アグロとの対戦2回を含む)4-3 した。本当にジャンキーで常軌を逸したコンボデッキにとっては、とても堅牢だ。基本的に何もしないゲームがあったが、本当に目を見張るようなダガー・バーン的キルもあった! ぶっちゃけ言うと、俺はこのデッキは実際より悪いと予想していたが、50% を若干超えたことにぞくぞくした。俺はダガー・バーンでミシックランクに行くとは期待しないが、確実に何ゲームかは勝つことができる!

今週の候補

来週は、ヒストリックでさらにカラデシュリマスターのジャンクを中心に構築しよう! どのカードをプレイすべきかな? ここから投票しよう!