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【翻訳】Against the Odds:「カカシ」パンハモニコン(モダン)

スタンダード末期になると下環境の記事だらけになるのは仕方ないとは思うが、以前ならともかく、今はヒストリックやパイオニアもあるのに、なぜモダンだけなのか。あと1か月以上モダンなのか…?


原文

www.mtggoldfish.com

やぁ、みんな。第269回目の Against the Odds へようこそ。先週は超接戦だった。《集団意識/Hive Mind》が 10,000 票弱の 25% を得たが、カカシ・ロードの《刈り取りの王/Reaper King》が 28% で勝利を獲得した! そういうわけで、今日はモダンに行って、俺が「カカシ」パンハモニコンと呼ぶデッキをプレイしよう。《刈り取りの王/Reaper King》の最大の問題は、カカシが Magic で最も弱いクリーチャー・タイプであることだ。このため、カカシでデッキを満たすのではなく、すべてのクリーチャーを《秘儀での順応/Arcane Adaptation》で「カカシ」に変えてしまおう。戦場に《刈り取りの王/Reaper King》と《秘儀での順応/Arcane Adaptation》があると、すべてのクリーチャーは対戦相手のパーマネントを1つ(《パンハモニコン/Panharmonicon》があれば2つ)破壊できる。このアイデアは、低コストのカードドローとランプ・クリーチャーでチェーンして、完璧な勝利のために対戦相手のパーマネントを全部破壊することだ! モダンで「カカシ」はどのくらい優れているのか? 《刈り取りの王/Reaper King》の助けで、実際完璧な勝利はできるのか? 動画に行って今日の Against the Odds の中で見つけ出そう。その後でこのデッキについてもっと話をしよう!

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動画
youtu.be

「カカシ」パンハモニコン

  • メイン
Creature (25)
4 極楽鳥/Birds of Paradise {G}
4 花の壁/Wall of Blossoms {1}{G}
4 発現する浅瀬/Risen Reef {1}{G}{U}
4 刈り取りの王/Reaper King {2/W}{2/U}{2/B}{2/R}{2/G}
4 氷牙のコアトル/Ice-Fang Coatl {G}{U}
4 金のガチョウ/Gilded Goose {G}
Instant (4)
4 致命的な一押し/Fatal Push {B}
Artifact (4)
4 パンハモニコン/Panharmonicon {4}
Enchantment (4)
4 秘儀での順応/Arcane Adaptation {2}{U}
Land (23)
4 霧深い雨林/Misty Rainforest  
1 ケトリアのトライオーム/Ketria Triome  
1 インダサのトライオーム/Indatha Triome  
2 繁殖池/Breeding Pool  
1 植物の聖域/Botanical Sanctum  
3 冠雪の森/Snow-Covered Forest  
1 冠雪の島/Snow-Covered Island  
1 冠雪の沼/Snow-Covered Swamp  
1 踏み鳴らされる地/Stomping Ground  
1 寺院の庭/Temple Garden  
4 新緑の地下墓地/Verdant Catacombs  
1 花盛りの湿地/Blooming Marsh  
2 草むした墓/Overgrown Tomb  
  • サイドボード
3 なだれ乗り/Avalanche Riders {3}{R}
3 帆凧の掠め盗り/Kitesail Freebooter {1}{B}
3 秋の騎士/Knight of Autumn {1}{G}{W}
3 虚空の力線/Leyline of the Void {2}{B}{B}
3 翻弄する魔道士/Meddling Mage {W}{U}

デッキ

《刈り取りの王/Reaper King》が勝ったとき、俺はすぐに、1ターンで対戦相手のパーマネントをすべて破壊できるカカシ・ロードを特徴とした、超ジャンキーな無限コンボに集中した。このアイデアは、戦場に《限りないもの、モロフォン/Morophon, the Boundless》を出しカカシを指定することで、《刈り取りの王/Reaper King》をタダで唱えることができる。その後、自分のパーマネントをバウンスできる《雲石の工芸品/Cloudstone Curio》の助けで、《不確定な船乗り/Unsettled Mariner》や《変わり身ののけ者/Changeling Outcast》や《鱗粉の変わり身/Mothdust Changeling》のような低コストの多相(どれもルール的にカカシであり、《限りないもの、モロフォン/Morophon, the Boundless》があるとタダになる)をループし続けることができ、対戦相手のパーマネントをすべて破壊する。あいにく、いろいろなデッキをプレイするのに何時間も何時間も使ったが、特に1回もコンボがうまく行くことはなかった。結局俺はあきらめ、古きお気に入りのカード、《パンハモニコン/Panharmonicon》に戻るときが来たと判断した。これが今日プレイする「カカシ」パンハモニコンになった!

《刈り取りの王/Reaper King》は実際とても強力なカードだ。5色のマナが産めるなら(このデッキはフェッチランド、ショックランド、トライオーム、《極楽鳥/Birds of Paradise》や《金のガチョウ/Gilded Goose》のようなマナクリで出来るようにデザインしている)、5マナ 6/6 で、他のカカシをパンプするだけでなく、戦場にカカシが入ったときパーマネントも破壊する。《刈り取りの王/Reaper King》の問題は、Magic にいる残りのカカシが悪いことだ。本当に、本当に悪い(参考:《片目のカカシ/One-Eyed Scarecrow》、《馬上槍の練習台/Jousting Dummy》、《鎖千切り/Chainbreaker》など)。そういうわけで、文字通りカカシを中心に構築することは、完全にリスクが大きい。《刈り取りの王/Reaper King》が着地して悪いカカシを大量にプレイできれば、対戦相手のカードを破壊することで1~2ゲームは勝てる可能性はある。しかし《刈り取りの王/Reaper King》が見つけても打ち消されたり、カカシをプレイする前に死んだりすると、このデッキが何かクールなことをするチャンスはほとんどない。しかし《刈り取りの王/Reaper King》の破壊的な力を制御できるとしたら、何がさらに良いサポートになるのか? ありがたいことに、これがある…

戦場に《刈り取りの王/Reaper King》があること以外で、このデッキで次に一番重要な目標は、《秘儀での順応/Arcane Adaptation》を解決しカカシを指定することだ。そうすると、デッキのすべてのクリーチャーは他のタイプに加えカカシになり、どんなクリーチャーを解決しても《刈り取りの王/Reaper King》でパーマネントを破壊できるようになる。《秘儀での順応/Arcane Adaptation》のおかげで、デッキに力不足のカカシを満たすのではなく、《極楽鳥/Birds of Paradise》や《金のガチョウ/Gilded Goose》のような「カカシ」を大量にプレイして《刈り取りの王/Reaper King》にランプできたり、《氷牙のコアトル/Ice-Fang Coatl》や《花の壁/Wall of Blossoms》のような低コストのカードドローする「カカシ」をプレイできたりしながら、対戦相手のカードもすべて破壊できる。

《刈り取りの王/Reaper King》+《秘儀での順応/Arcane Adaptation》コンボの準備が整ってからクリーチャーが戦場に入ったとき、毎回パーマネントを1つ破壊することはナイスだが、2つ(や3つや4つ)破壊できるとさらに良い。このために、《パンハモニコン/Panharmonicon》と「カカシ」である《冒涜されたもの、ヤロク/Yarok, the Desecrated》に頼っている。《パンハモニコン/Panharmonicon》の効果で、《刈り取りの王/Reaper King》で2つパーマネントを破壊できるだけでなく、「カカシ」軍で馬鹿げた量のカードを引くこともでき、対戦相手のパーマネントが枯れるまで、《刈り取りの王/Reaper King》を誘発させるクリーチャーをさらに見つけ続けることができる。対戦相手に何も無くなれば、最後の「カカシ」で自分の《秘儀での順応/Arcane Adaptation》を破壊することに使える。《刈り取りの王/Reaper King》は「することができる」という能力ではなく、自分のパーマネントも破壊し始めてしまうからだ。

サポート「カカシ」に関しては、戦場に入ったときカードを1枚(《パンハモニコン/Panharmonicon》や《冒涜されたもの、ヤロク/Yarok, the Desecrated》があると2枚)引くか、マナを産む。《氷牙のコアトル/Ice-Fang Coatl》と《花の壁/Wall of Blossoms》は、デッキを攪拌し続けて序盤にコンボパーツを見つられ、その後《刈り取りの王/Reaper King》と《秘儀での順応/Arcane Adaptation》があると2マナの《名誉回復/Vindicate》になる。《発現する浅瀬/Risen Reef》は《秘儀での順応/Arcane Adaptation》で何かすることができ、1枚をカカシでセットしたなら、2枚目をエレメンタルで指定することで、すべてのクリーチャーでカードを1枚引け、ランプにもなりえる!

《極楽鳥/Birds of Paradise》と《金のガチョウ/Gilded Goose》はこのデッキでは2つの責務がある。序盤ではマナを修正し、《刈り取りの王/Reaper King》へランプする。終盤マナクリが大抵死に札になるときには、《極楽鳥/Birds of Paradise》と《金のガチョウ/Gilded Goose》は、《刈り取りの王/Reaper King》と《秘儀での順応/Arcane Adaptation》の助けで、どんなパーマネントでも(《パンハモニコン/Panharmonicon》があると複数)たった1マナで破壊する、 Magic で最高の除去呪文になり、馬鹿げたくらい優れたヤツになる!

対戦

このデッキはパーマネントを破壊することがすべてで、ミッドレンジやコントロールのような、戦場にカードを置くことを中心にしたデッキとプレイしたい。今回の対戦では、《刈り取りの王/Reaper King》と《秘儀での順応/Arcane Adaptation》があるわずか1ターンで、「カカシ」をチェーンさせ、対戦相手の効果的なパーマネントをすべて破壊してゲームに勝った。悪くても、大量の土地を破壊でき、対戦相手にゲームをプレイするのを難しくさせられる。逆に呪文で勝つデッキ(ストーム、アドグレイス、The Spy のようなコンボデッキ)に加え、非常に積極的なデッキ(特に火力呪文をバックアップにしたアグロデッキ)は、たとえ4~5ターン目でパーマネントを破壊し始められる手札であっても、おそらく遅すぎるので、ずっと厳しい。サイドボードのカードか対戦相手のくずドローで、こういったデッキを倒すことはできるが、できれば避けたい。

勝率

概して、2-3 だった。これは全然わくわくしないように聞こえるかもしれないが、2016年に《刈り取りの王/Reaper King》をプレイした前回では1戦も勝てなかったので、2-3 は勝ち組みだ。他の対戦では超接戦もあった。アドグレイス戦であと1ターンあれば、対戦相手の全盤面を破壊でき、ゲームに勝つことができた(100万年かけても《均衡の復元/Restore Balance》を倒すことはできなかったが)。《刈り取りの王/Reaper King》は、このデッキは実際超強力だった。たとえ対戦相手の盤面を全部(かほとんど)破壊するような楽勝がたった1回しかなかったとしても、勝利の多くは《刈り取りの王/Reaper King》が着地して土地を数枚破壊してからだったし、残りを終わらせる前に対戦相手は投了してしまった!

来週の候補

https://gatherer.wizards.com/Handlers/Image.ashx?multiverseid=164080&type=card

https://gatherer.wizards.com/Handlers/Image.ashx?multiverseid=199858&type=card

https://gatherer.wizards.com/Handlers/Image.ashx?multiverseid=493404&type=card

https://gatherer.wizards.com/Handlers/Image.ashx?multiverseid=456029&type=card

https://gatherer.wizards.com/Handlers/Image.ashx?multiverseid=419217&type=card

 

最近の候補で、僅差で負けてしまった本当に興味深いカードがある。来週2回目のチャンスを与えられるのはどれかな? ここから投票しよう