【翻訳】Against the Odds:アルカデス(モダン)
壁ビート!
原文
やぁみんな、第148回目の Against the Odds へようこそ。先週 Against the Odds の候補はすべて基本セット2019だったが、結局トップになったのはエルダー・ドラゴン、《策略の龍、アルカデス/Arcades, the Strategist》だ。最初、俺の計画は、スタンダードでこの勝利したカードをプレイすることだった。しかしいろいろなアイデアをたくさん試した後、このフォーマットでは《策略の龍、アルカデス/Arcades, the Strategist》を働かせるほど良い壁(か、壁の対価)が十分ない、という結論に至った。ラヴニカのギルドではこういったことが出来るようになるために、素敵な新しい防衛クリーチャーが入ってきて欲しいものだ。ともかくスタンダードであきらめた後モダンに変更したら、このデッキはもっとずっと楽しいものになったんだ! 《策略の龍、アルカデス/Arcades, the Strategist》の能力のおかげで、大量の防衛クリーチャーでビートダウンできるだけでなく、無限コンボで1ターンでゲームに勝つこともできるんだ! 《策略の龍、アルカデス/Arcades, the Strategist》はモダンでうまくやれるかな? 動画に行って見つけ出そう。そしてこのデッキについてもっと話をしよう!
動画
Against the Odds: Arcades (Modern) - YouTube
アルカデス
- メイン
1 《罠の橋/Ensnaring Bridge》
2 《流刑への道/Path to Exile》
3 《召喚の調べ/Chord of Calling》
1 《塔の防衛/Tower Defense》
1 《突撃陣形/Assault Formation》
1 《現実からの遊離/Freed from the Real》
1 《木彫りの女人像/Carven Caryatid》
4 《前兆の壁/Wall of Omens》
4 《草茂る胸壁/Overgrown Battlement》
1 《永遠の証人/Eternal Witness》
1 《否定の壁/Wall of Denial》
4 《根の壁/Wall of Roots》
4 《斧折りの守護者/Axebane Guardian》
4 《幻の漂い/Drift of Phantasms》
1 《研究室の偏執狂/Laboratory Maniac》
1 《起源の波/Genesis Wave》
4 《策略の龍、アルカデス/Arcades, the Strategist》
1 《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
3 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
3 《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
1 《植物の聖域/Botanical Sanctum》
2 《繁殖池/Breeding Pool》
1 《剃刀境の茂み/Razorverge Thicket》
2 《廃墟の地/Field of Ruin》
2 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
1 《寺院の庭/Temple Garden》
1 《平地/Plains》
3 《森/Forest》
2 《島/Island》
- サイドボード
1 《神聖な協力/Blessed Alliance》
1 《払拭/Dispel》
1 《弁論の幻霊/Eidolon of Rhetoric》
1 《大爆発の魔道士/Fulminator Mage》
1 《否認/Negate》
1 《流刑への道/Path to Exile》
1 《反射魔道士/Reflector Mage》
1 《悔恨する僧侶/Remorseful Cleric》
1 《安らかなる眠り/Rest in Peace》
1 《豊潤の声、シャライ/Shalai, Voice of Plenty》
1 《石のような静寂/Stony Silence》
1 《外科的摘出/Surgical Extraction》
3 《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》
デッキ
冒頭で述べたように、まずは俺はスタンダードでアルカデスを構築しようとしたんだ。しかし非常に良くなく、そしてもっと重要なことは、全然楽しくないことがすぐに分かったんだ。スタンダードにおける問題は2つの要素がある。1つは、防衛持ちクリーチャーが非常に悪く、追加の良い点が何もないことだ。2つ目は、アルカデスに次ぐ防衛の対価が無かったり、《策略の龍、アルカデス/Arcades, the Strategist》を毎ゲーム確実に見つける良い方法が無いことだ。だから大半のゲームでは、ただ大量の壁をプレイし、対戦相手は《策略の龍、アルカデス/Arcades, the Strategist》を倒し(または、引くことさえできない)、このデッキは文字通り完全に何もしなかった。
一方モダンに移ったら、こういったたくさんの問題は修正されたんだ。《策略の龍、アルカデス/Arcades, the Strategist》をチューターでサーチする手段がたくさんあることに加え、アルカデスのバックアップ版のように働く《突撃陣形/Assault Formation》のようなカードがある。さらに、大量のマナ、たくさんのカード・ドロー、そしてちょっと運が良ければ無限コンボもある、素敵な防衛持ちクリーチャーもある! 最終的には、このモダンのデッキは2つの計画があり、両方ともデッキ名になっている《策略の龍、アルカデス/Arcades, the Strategist》を中心に回る。1つ目の計画はとても単純だ。防衛持ちクリーチャーをプレイし、《策略の龍、アルカデス/Arcades, the Strategist》をプレイし、大量の壁で対戦相手を殴る。2つ目の計画は、でかい《起源の波/Genesis Wave》で1ターンでデッキ全部を引ききってゲームを終わらせる、無限コンボである。
《召喚の調べ/Chord of Calling》は、安定して確実に《策略の龍、アルカデス/Arcades, the Strategist》を手にするようにする助けになるので重要だ。基本的には、エルダー・ドラゴンの5、6、7枚目のように振る舞う。このデッキの防衛の良いことは、たくさんのマナを作ることで、《召喚の調べ/Chord of Calling》×4をゲームのすごく序盤に唱えることをとても簡単にする。一方《幻の漂い/Drift of Phantasms》は、3マナで変成できるので、追加の《召喚の調べ/Chord of Calling》となり、《策略の龍、アルカデス/Arcades, the Strategist》を8~11枚にする。さらに、大量の1枚入りカードとコンボパーツ(3マナである必要があるが)をプレイでき、そしてまだ通常プレイで見つけることが出来る。しかし、これはちょっと待ってくれ。
壁
このデッキにはいろいろな壁がたくさん入っているが、一番重要なのはマナを産む壁だ。《根の壁/Wall of Roots》は、他の壁とシナジーをサポートしながら、3ターン目に《策略の龍、アルカデス/Arcades, the Strategist》へランプする良い手段である。一方《草茂る胸壁/Overgrown Battlement》と《斧折りの守護者/Axebane Guardian》は、一旦大量の壁を戦場に出せると(これは無限コンボの計画をバックアップするのに重要な部分だ)、大量のマナを追加できる。さらにこのカードは全部、戦場に入ったとき《策略の龍、アルカデス/Arcades, the Strategist》のカード・ドロー能力を誘発し、《策略の龍、アルカデス/Arcades, the Strategist》の助けで、《根の壁/Wall of Roots》を2マナ 5/5 、《草茂る胸壁/Overgrown Battlement》と《斧折りの守護者/Axebane Guardian》は比較的マナ・カーブに沿った攻撃クリーチャーに変えて、ビートダウンすることさえできる。
《前兆の壁/Wall of Omens》と《木彫りの女人像/Carven Caryatid》はカード・アドバンテージ壁だ。この壁はそれ自体有効で、大きなタフネスを戦場に加え、カードを減らすことがない。そして《策略の龍、アルカデス/Arcades, the Strategist》があると、低コストで2枚カードを引けるだけでなく、《前兆の壁/Wall of Omens》は2マナ 4/4、《木彫りの女人像/Carven Caryatid》は3マナ 5/5 という妥当な攻撃クリーチャーに変え、正気でなくなる。両方そろうと、《策略の龍、アルカデス/Arcades, the Strategist》、コンボ・パーツ、追加の防衛持ちクリーチャーを見つけるために、デッキを走査し続けることができる。
《否定の壁/Wall of Denial》はビートダウン壁だ。《策略の龍、アルカデス/Arcades, the Strategist》が戦場にいないと、マナを加えないしカードも引けないので最悪の壁になるが、《策略の龍、アルカデス/Arcades, the Strategist》がいると、3マナ 8/8 飛行で対戦相手の除去を避ける被覆という良い面も持った、正気でないくらい強力になる。良い飛行ブロッカーでもあり、《修復の天使/Restoration Angel》や《ちらつき鬼火/Flickerwisp》や《黎明をもたらす者ライラ/Lyra Dawnbringer》に遭遇してしまったとき重要になる。
ビートダウン
防衛でビートダウンをする時になったとき、《策略の龍、アルカデス/Arcades, the Strategist》をただプレイし、大量の壁をプレイして攻撃することから離れると、複数のサポート・パーツがある。《突撃陣形/Assault Formation》は基本的に、たくさんのマナを使う《策略の龍、アルカデス/Arcades, the Strategist》のバックアップだが、防衛チームをパンプアップする良い点もある。もし《策略の龍、アルカデス/Arcades, the Strategist》を引くことができないといったことが起きてしまったら、《突撃陣形/Assault Formation》をプレイし、マナを防衛が攻撃するために使え、大量の防衛で巨大な一撃を入れることができる。一方《塔の防衛/Tower Defense》は防衛デッキにとって究極のパンプアップ呪文で、本質的にたった2マナでチーム全体にインスタンス・スピードで +5/+0 を与える! 壁全部がすでに大きなタフネスを持っていることを考慮すると、たった1回ダメージを入れることが出来れば、《塔の防衛/Tower Defense》は通常致命的になる。
コンボ
防衛のビートダウンで勝てないなら、バックアッププランは、《幻の漂い/Drift of Phantasms》でコンボ・パーツをチューターできる3マナカードで構築した無限コンボとなる。ステップ1は、少なくても他の1体の防衛と共に、《斧折りの守護者/Axebane Guardian》(か、無限コンボより劣る《草茂る胸壁/Overgrown Battlement》)を戦場に出すことである。その後、《現実からの遊離/Freed from the Real》をチューターで探し《斧折りの守護者/Axebane Guardian》にエンチャントする。そうすると《斧折りの守護者/Axebane Guardian》を2マナ(以上)得るためにタップでき、たった1マナでアンタップして、無限マナを産むことができる。その後《起源の波/Genesis Wave》をチューターで探して、 X をデッキ全部を戦場におけるくらい十分大きくして唱える。
《起源の波/Genesis Wave》で戦場に置くカードの中には、《研究室の偏執狂/Laboratory Maniac》が1枚、少なくても1枚の《策略の龍、アルカデス/Arcades, the Strategist》、大量の防衛持ちクリーチャーがある。すべての防衛は《策略の龍、アルカデス/Arcades, the Strategist》のカード・ドローを誘発するが、ライブラリが空だと、《策略の龍、アルカデス/Arcades, the Strategist》の誘発能力のおかげですぐにでもゲームに勝つことになる!
他のカード
他については、除去用の《流刑への道/Path to Exile》に加え、《幻の漂い/Drift of Phantasms》用の3マナチューター対象がもう何枚かある。《永遠の証人/Eternal Witness》は、墓地から《策略の龍、アルカデス/Arcades, the Strategist》を戻すか、他の《策略の龍、アルカデス/Arcades, the Strategist》をチューターで探すために《召喚の調べ/Chord of Calling》を戻すことが出来る。一方《罠の橋/Ensnaring Bridge》はクリーチャーデッキに対して素晴らしい。ほとんどの防衛はパワー0なので、《策略の龍、アルカデス/Arcades, the Strategist》か《突撃陣形/Assault Formation》の助けでまだ攻撃ができる。しかし手札を空にできるとすれば、対戦相手は攻撃できなくなる。このデッキはロック・デッキからは遠いが、《罠の橋/Ensnaring Bridge》が一枚あることで、実際約 100% 負けるであろう呪禁オーラやマーフォークのようなデッキを倒すチャンスが得られる。
対戦
アルカデスは主に2つのアーキタイプに対して苦戦する。その中心は、たくさんの除去と打消しがあるコントロール・デッキと速いコンボデッキだ。コントロールに対しては、たとえ《召喚の調べ/Chord of Calling》と《突撃陣形/Assault Formation》があっても、対戦相手は普通、除去と打消しを《策略の龍、アルカデス/Arcades, the Strategist》を戦場に残さないようにするために使う。このことで大量の壁をプレイできないようにさせられる。一方コンボ・デッキに対しては、大抵はこのデッキのコンボはそういったデッキのコンボよりも遅い。右手力があれば4ターン目に無限コンボへ突入できるが、うまくいっても勝つのは5、6ターン目であるほうがずっと起こりやすい。これは大抵、ストームやグリセルシュートのようなデッキについていけるほど十分速くない。逆に、たとえ《策略の龍、アルカデス/Arcades, the Strategist》がいなくても、このデッキは素晴らしいブロック・クリーチャーがいるので、適当なクリーチャーデッキに対しては良い。最終的には《策略の龍、アルカデス/Arcades, the Strategist》が着地でき、1~2回の大きな攻撃で勝てるからだ。
勝率
概して、6回対戦して2回勝ち、勝率は 33.3% だった。ゲーム別では少し良く、15回中6回勝ち、40% だった。この結果は Against the Odds では平均より少し下だ。良い知らせは、勝った2回の対戦はトロンと呪禁オーラで、この2つは俺がモダンで一番嫌いなデッキなので、勝利数を倍で数えるべきだ。《策略の龍、アルカデス/Arcades, the Strategist》自体に関しては、戦場にいるときは非常に強力だが、たとえチューターで探す手段が108個あっても、そういったことが頻繁に起こるわけではない。ある意味、このデッキは俺に《心なき召喚/Heartless Summoning》問題を思い出させた。このデッキはデッキ名のカードがあると正気でないが、無いととても悪い。Against the Odds では一貫性が無くても、超素敵な勝利方法があるので有効だが、あまりにも頻繁にこのカード自体を失うので、モダンではアルカイダが現実的なデッキであることを想像するのは難しい。それでもまだゲームの成り行きでは、無限コンボに突入したり壁ビートでどうにか倒したりできるし、両方ともとてもすごいんだ!
来週の候補
基本セット2019はまだある。だから来週はこのセットから別の素敵な新しいカードをプレイしよう。先週のように、このアイデアはスタンダードでプレイすることであはあるが、モダンのほうがもっと楽しいかもしれないカードが、このリストには何枚かある。だから必要ならフォーマットを変更する可能性がある。ともかく来週は、どの基本セット2019のカードをプレイすべきかな? 投票して教えてくれ!
(おわり)