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【翻訳】ドロー呪文を打ち消すべきか?(前編)

すでに誰か翻訳していたら、スマン。


原文

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対戦相手が呪文をプレイし、君は手札に打消し呪文を持っているときは、決断を示さなければならない。多くの場合、その決定は簡単だが、対戦相手がプレイしている呪文がドローかチューターだった場合、ずっとトリッキーになる。たしかに、君はおそらく《選択/Opt》を打ち消さないだろう。しかし、《薬術師の眼識/Chemister's Insight》はどうだろうか? 《天才の片鱗/Glimmer of Genius》は? 《予知覚/Precognitive Perception》は?

一般的な発見的解決方法は、対戦相手が1~2枚引くなら(たとえチューターでも)、僕はその呪文は解決させる傾向がある。もし3枚以上引くなら、僕は打ち消す傾向がある。しかし、これは厳格なルールではないし、君の決定を変更すべき多くの要素がある。この記事では、カードドローを打ち消すかどうか決定するとき、覚えておきたい重要なことをいくつか記載しよう。

1.打消し呪文に有効期限があるか?

一般的なルールとしては、君が確定カウンターを持てば持つほど、カードドローを打ち消したくなるということだ。もし《魔力の乱れ/Force Spike》を持っているなら、可能なら《予言/Divination》を切り取るべきだろう。なぜなら、《魔力の乱れ/Force Spike》はすぐに使えなくなるからだ。《呪文貫き/Spell Pierce》と《マナ漏出/Mana Leak》は、同じ問題を抱えていることが多く、《否認/Negate》のようなカードでさえ、同じ問題を持っている可能性がある。もし君が青単かドレイクと対戦しているなら、《航路の作成/Chart a Course》を《否認/Negate》するのは普通では無い、ということは無い。なぜなら、君は対戦相手が《航路の作成/Chart a Course》で引いたクリーチャーは何でも、《否認/Negate》することができないからだ。同じ状況で、君のカードが代わりに《Counterspell》なら、おそらく唱えないだろう。ゲーム序盤に《選択/Opt》や《発見+発散/Discovery+Dispersal》を《呪文貫き/Spell Pierce》するのも、無くは無い。

2.対戦相手が引こうとしているカードは、何でも打ち消せるか?

カードドローやチューターを打消しすべきかを理解するために、対戦相手のデッキの中に何が入っているのか知っておくことが有効だ。普通は、対戦相手のマナを浪費させ実際のリソースに対処するため、探しているカードは何でも引かせて、それを打ち消したいだろう。しかし多くの場合、これは可能ではない。対戦相手のトロンが《古きものの活性/Ancient Stirrings》を唱えたら、トロンのパーツを手に入れるかもしれず、君は確実にそのカードを打ち消せないだろう。対戦相手のアミュレット・タイタンが、《原始のタイタン/Primeval Titan》を打ち消せない《魂の洞窟/Cavern of Souls》を持っているかもしれないので、君は《召喚士の契約/Summoner's Pact》を打ち消さなければならない。あるいは、対戦相手が打ち消せない《苦悩火/Banefire》を引いたり、《ハイドロイド混成体/Hydroid Krasis》のような「あなたは唱えたとき」の効果だったり、対処するのに打消し呪文が2枚必要になるだろう《炎の中の過去/Past in Flames》のようなフラッシュバック呪文もだ。もし君はこういったことが起こる可能性があると信じられるなら、カードドローを打ち消すことを考慮しなけれなばならない。

次のターン、対戦相手はカードを通すことができるチャンスがあっても、今はカードドローを守ることができない。対戦相手のエスパー・コントロールが、君の青単に対して、ターンの終わりに《薬術師の眼識/Chemister's Insight》を唱えて土地をタップし、君は《魔術師の反駁/Wizard's Retort》を持っている状況を想像して欲しい。普通、君は《薬術師の眼識/Chemister's Insight》を打ち消したくないだろう。《ケイヤの怒り/Kaya's Wrath》を打ち消したほうが良いからだ。しかし君は、対戦相手が《否認/Negate》か《吸収/Absorb》を持っていて、次のターン《ケイヤの怒り/Kaya's Wrath》をプレイしても《魔術師の反駁/Wizard's Retort》を打ち消せる十分マナがあると、分かっているか感じているなら、今《薬術師の眼識/Chemister's Insight》を打ち消して、《ケイヤの怒り/Kaya's Wrath》を引かせないようにするほうが優れている。

3.対戦相手が引こうとしているカードを、何でも打ち消すタイミングがあるか?

これは前のポイントの一部だが、もっと重要であることが分かった(打ち消せない呪文は、一般的にまれなので)。ここでの鍵は、対戦相手が最終的に引いたカードを何でもまだ打ち消すことができてたとしても、打消しのためにマナを残すことが、君をひどく傷つけるゲームとして進行するかもしれない、ということである。まさに今、節目で対戦相手はカードドローを唱えている。君は、マナを開けておくか、将来のターンにマナをタップして他の何かをしたいが、対戦相手が引いたカードを何でも打ち消すことができなくなるかもしれない、という選択があることが分かっている。これを正しく分析するために、君のターン(と対戦相手のターン)がどうなるかを綿密に計画を立てなければならず、打消し呪文を唱える隙間があるかどうかを見なければならない。

僕が気に入っている瞬間は、Jonathan Randle 氏との準々決勝だ。

これは5ゲーム目で、Jonathan Randle 氏は3ターン目に《定業/Preordain》をプレイした。僕はそれを《マナ漏出/Mana Leak》し、彼は土地を引くことができずにゲームに負けた。では、なぜ僕はもっと良いカードではなく、そこで《定業/Preordain》を《マナ漏出/Mana Leak》したのか?

理由は2つある。1つは、彼の土地の置き方が、土地が少ない可能性があると思わせたことだ。しかし2つ目が、間違いなく重要な理由だが、将来のターンプレイしたいカードがあったことだ。僕は手札にある《海門の神官/Sea Gate Oracle》をプレイしたかったし、将来引いた《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》はプレイしたかった。だから、ゲーム中《マナ漏出/Mana Leak》を持ち続けていることはできなかっただろうし、もし僕がゲームがずっと長く引き伸ばしたら、《マナ漏出/Mana Leak》は死に札になっていただろう。だから、ジェイス自体のために打消しを温存して土地をタップできないより、ジェイスや土地を見つける可能性がある《定業/Preordain》を打ち消すほうが良いと考えた。

このプレイパターンは、エスパー・ドラゴンで《龍王オジュタイ/Dragonlord Ojutai》があった場合でも、たくさん起こる。5ターン目に土地をタップすると、そのターンは対戦相手がプレイしたものなんでも、なすがままになるだろう。そのため、君のゲームの計画は、5ターン目まで対戦相手がアクセスできないように、すぐに何かを打ち消すことだ。これはスタンダードにおけるテフェリーでも起こるが、テフェリーは土地を2つアンタップするので(テフェリーをプレイする前まで、何でも打ち消したいだろう)、そこまで多くは起こらない。だから大抵テフェリーをプレイして、同じターンに打消しもできる。

打消しが多すぎてマナが十分にない可能性もある。たとえば、《運命のきずな/Nexus of Fate》に対して青単をプレイしているときを想像して欲しい。3枚の《魔術師の反駁/Wizard's Retort》と1枚の《否認/Negate》が手札にあるが、4マナしか無い。対戦相手はメインフェーズに《薬術師の眼識/Chemister's Insight》を唱えた。君は同じターンに打消し呪文をすべて使うことはできないだろうから、余裕がある間に対戦相手のゲームの計画を解決させないように止めておけるかもしれないので、打ち消すことができる。

 

(後編に続く)