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【翻訳】Magic の状態に不満なら、ウィザーズにお金を渡すのはやめよう

マローの満面の笑みが小憎たらしくて、翻訳するモチベーションが上がらなかったのですが、いつもの金魚の問題提起クソ長文だったので、翻訳することにしました。

まだ全部翻訳できていなくてスマン。残りは週末に翻訳します(残り2パラグラフなのですが)


原文

www.mtggoldfish.com

わずか先週、Magic のコニュニティーで2つの新しい騒動があった。1つは、ウィザーズが《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》だけに特化した、スタンダードで熱意の無い有益でなさそうな禁止改定を行ったことだ。コニュニティーの大半は、《創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation》がより大きな課題であるが、たとえウィザーズが最新セットからカードを禁止するのを拒んだとしても、複数枚が禁止される必要があるように感じていた時だった。2つ目は、禁止改定のわずか数時間後、ウォーキング・デッドのキャラクターを特徴とした、Secret Lair をアナウンスしたことだ。(新絵と新枠で再録された)過去の Secret Lear や、(銀枠かイコリアのゴジラのスタイルでやった)過去のクロスオーバーとは違い、ウォーキング・デッドのカードは、Secret Lair からしか入手できないトーナメント合法な真新しい Magic のカードである。つまり、カードのリリースは、時間制限がある製品になるということだ。もしその時間が切れた後、ウォーキング・デッドの Secret Lair が必要になったら、選択肢は流通市場でカードを買うしかなくなり、これは非常に高額になる可能性がある。再録できると言うことに、ウィザーズが不本意だったり無能だったりすると、新しい Secret Lair が2つ目の再録禁止リストを作ることになるといった主張をすることができる。

もちろん、こういった騒動は、Magic の領域では過去数年に渡って一般的な出来事だ。そしてほとんどいつも同じように展開される。まず、ウィザーズが絶え間なき利益への渇望に対し、コミュニティーは愚かで利己的でどこか有害だと気付くことをウィザーズがする。これには、Arena でヒストリックのワイルドカード(現実的に、Arena の経済の大部分)を倍にすることや、通常セット以外で高額なカードを刷ることや、組織プレイの報奨や他の側面を削除することや、何かを禁止する(ことや禁止しない)という選択することや、ダブルマスターの $100 VIP ブースターや、そういったものだ。

次に、コミュニティーが、ウィザーズのすることがゲームとコミュニティーにとって、どれだけ愚かで利己的でどこか有害なことをしているかについて、記事、動画、ツイート、Reddit で絶え間なく異常に投稿する。

そして、ウィザーズはコミュニティーからの抗議に応答したりしなかったりする。レアケースでは、ウィザーズが決定を巻き戻したりすることさえある(参考:Arena におけるヒストリックのカードのコストを倍にすること)。

最後に、疑念があるにもかかわらず、コミュニティーは、愚かで利己的でどこか有害な製品を購入し、ウィザーズに一掴みの金と、たとえ不平があり怒りのメールを書いて腹わた煮えくり返る YouTube の動画を投稿しても、結局それほど有害でも利己的でも有害でもないという、明確なメッセージを送る。そして数日か数週間か数か月後に、この過程が繰り返される。

真実は、ウィザーズとハスブロは、君に言うことに特に注意をしていないということだ。彼らは1つの理由のために存在している。できるだけ君のお金を喰い尽くすことだ。君は、どれだけ彼らの決定が恐ろしいことだと公表することができる。しかし君がコンピューターに駆け込んで最新の Secret Lair を手に取ったり、Arena で最新のマスタリーパスを事前予約している限り、君がしたいように罵倒するツイートや怒りのメールを送ることができる。彼らは君のお金を持っている。そして今や、君は愚かで利己的でどこか有害だと分かっている製品の誇り高きオーナーだ。彼らの勝ちである。

もし君が、Magic の状態やウィザーズやハスブロがする決定に不満があるなら、彼らにメッセージを送る現実的な方法は、金を渡すのを止めることだけだ。大きな企業と話す言語は、ドルとセントしかない。もし声を聞いてほしいなら、彼らの言語で話す必要がある。

(訳注:ここに過去10年間の売り上げのグラフがあるのですが、元ネタが見つからず)

Magic のプレイヤーとゲームの愛好者にとって、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社が会社であることを忘れやすい。ハスブロはもっと大きな会社だ。彼らは金を産むために存在している。以上、おしまい。ウィザーズを構成している個人の多くは、Magic の愛好者で Magic のプレイヤーでもあるので、企業自体を友人のように考えやすい。しかしそうではない。企業(ウィザーズも例外ではない)は魂の無い、貪欲なモンスターである。彼らに対する友情とは、2ドルのために君の網膜が離れるまで貧弱な合図で君を倒すことである。ありがたいことに、過去25年に渡って、ウィザーズのお金を産むという目標は、コミュニティーの Magic は楽しいゲームであるという目標とほとんど適合していた。ウィザーズは我々がプレイを楽しめるフォーマットを作り、そのフォーマットでプレイするカードを作っている。逆に、我々はウィザーズにお金を与えている。みんなハッピーだ。みんなが勝者だ。

最低でも、これは Magic の存在にとって真実だった。途中で間違いがあっても、ダウンタイムがあっても、ウィザーズは金を産む目的に到達する最高の方法は、最高のゲームを可能にすることだと分かっていたのは、常に明確だった。もし君が何百万もの人達がプレイしたいくらい楽しく優れているゲームを作っているなら、お金は自然と流れてくることになる。次の数週間や数か月だけではなく、数年や数十年間だ。

もっと最近では、何かが変わったように感じる。多分ハスブロが金の束を出す Arena を構築して投資のリターンが欲しいからかもしれない。多分 2016年に Chris Cocks 氏のために、クビになった、長期間 CEO だった Gred Leeds 氏だったのかもしれない。多分ハスブロの他のフランチャイズが上手くいかなくて、プレッシャーが増したのかもしれない。確実なことを言うのは難しい。そして他のたくさんのことに加え、これのどれかかすべてが起きたのだろう。何が変化を引き起こしたにかにかかわらず、今日、最も素晴らしいゲームを可能にし、その結果プレイヤーが報奨を与えるという信頼よりも、ウィザーズの主な関心は、コミュニティーから出来るだけ早く、できるだけ多くの金を絞り出すことのように見える。Magic の実際のゲームは? ゲームを構成するカードは? それらは重要ではない。

これは大げさに聞こえるかもしれない。しかし実際、Magic の直近何年かを見始めると、ウィザーズやハスブロが実際のゲームに注意しているように全然感じられない。生々しい詳細に行く前に、俺が「ウィザーズ」とか「ハスブロ」とか言うときは、企業を構成する個人ではなく、組織そのものについて話していると言っておくべきだろう。俺は、ウィザーズで働いているほとんどの人が、Magic に深く注意していることを(そして、おそらくお金についても多く注意を払っていないだろう。ウィザーズは、ある人達にとってお気に入りのゲームで働くことは夢のような仕事であり、お金を生むことは二の次なので、従業員の多くは市場の賃金より低いし、そこから逃げられることで良く知られている。)疑ってはいない。

それで、なぜウィザーズとハスブロは、あまり Magic に気にかけず、短期間の利益を生むことだけ注意するように感じられるのか? そのリストは気持ちが落ち込むほど長い。

1つ目は、これが一番明らかだが、Magic のカード自体の品質が過去数年に渡ってとてつもなく劣化していることだ。大半のセットのリリースは、高価なフォイルがプリングルズのように丸まっているという話で損なっている。この問題に対してリップサービスをしているにもかかわらず、何年が過ぎても、まだ同じ課題に対処している。妥当な結論は、ウィザーズとハスブロは、この問題を修正する気がないということしかない(フォイルの丸まりは、数年前は主な問題ではなかったことを考慮すると、ウィザーズが高品質のカードを刷れることは分かっている。現在の課題が出てくる前、20年間そうしてきた)。理由は明確ではないが、簡単で安全な推測は、高品質なカードを刷るとコストが掛かるからということだ。コミュニティーは(たとえカードの品質に文句があっても)ウィザーズに金を与え続けているので、製品を向上する理由は何もない。もしもハスブロが、低賃金で Magic 愛好者のインターン生と共に、 Taco Bell(訳注:ファーストフードのチェーン店)の後ろにあるごみ箱から、使用済みナプキンを取り出して Magic のカードを刷ることにより、さらに利益を上げようと考えるなら、俺はそうなることに疑いはない。

2つ目は、Magic のほぼすべての構築フォーマットで、過去数年に渡って大きな病にかかっているように見えることだ。直近1~2年は特に悪い。《甦る死滅都市、ホガーク/Hogaak, Arisen Necropolis》がモダンを葬り、相棒が文字通りすべてのフォーマットを支配し、《王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns》は今まで見られなかったくらいスタンダード(と他のほとんどのフォーマット)を支配し、見た目毎月スタンダードで禁止があった。こういった問題は、楽しむためにフォーマットの無い Magic をプレイするキッチンテーブルのカジュアルプレイヤーにはインパクトが無いかもしれないが、スパイクや他のディープなプレイヤーや Arena と Magic Online のデジタルプレイヤーの大半にとっては、フォーマットが不安定であることは巨大な問題である。他のすべてに隠れて、我々は楽しいから Magic をプレイする。そしてほとんどのフォーマットでは、少なくても過去複数年に渡ってあまり楽しくない期間を過ごしてきた。そしてすぐ、ほとんどかすべてのフォーマットで壊れていて楽しくないと言える期間を過ごしている。

多分フォーマット的なさらに大きな課題は、ウィザーズがフォーマットを修正しようとする試みが、遅すぎるか(モダンの《ホガーク》、スタンダードの《オーコ》)全く機能しない(《創案の火/Fires of Invention》の禁止が《荒野の再生/Wilderness Reclamation》の支配を引き起こし、《荒野の再生/Wilderness Reclamation》の禁止が《創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation》の支配を引き起こし、《創造の座、オムナス/Omnath, Locus of Creation》の支配が《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrath》の禁止を引き起こした。どういうわけか。)かのどちらかだということだ。伝統的に、これはウィザーズがにとって巨大な問題のように見える。しかしハスブロの四半期の状態から言える精一杯のことは、Magic の利益は増大し続けているということだ。君が高額で時間制限がある Secret Lair を刷り、数週ごとに新しい製品をリリースできると、プレイヤーが実際のプレイから一歩離れても、金は流れ続ける。Magic の収益は、ゲームとフォーマットの健全さとは結び付いていないという点は、少なくても短期的には明確だ。もしウィザーズが、ゲームとフォーマットが不安定でほぼ間違いなくプレイできないが、たくさん金を産みだしているなら、なぜわざわざフォーマットのバランスを取ろうとするのか?

もちろん、長期に渡って何が起きているのかという巨大な疑問はある。Magic の利益は、数年間ゲーム自体が衰退しているのに増大し続けているが、最終的にプレイヤーの何人かは他の趣味や娯楽に移っていくことになる。もしコミュニティーがばらばらになり、配信者とコンテンツ作成者が他のゲームへ移って行き、プレイヤーはきちんとした組織プレイができなくなったら、人々は Secret Lair や他の製品を買い続けるだろうか? 俺の推測では、その答えは NO だ。長期間に渡って、楽しくプレイアブルなゲームは、Secret Lair や他の製品を売るための必須条件だ。多分俺が間違っていて、Magic はゲームではなくIPライセンス(訳注:知的財産として使用権を売る)の媒体に変わり、ゲーム自体はもはや中心ではなくなる。しかし、そうなりそうには見えない。Magic は完全にファンのためのものであるが、そのファンの多くの人達はほぼ間違いなくゲームに夢中であり、遅かれ早かれ多くのプレイヤーは底を打ち、おそらく助けを求めて他のより健全な関係に移ることになる。

3つ目は、禁止と刷られたカードを合わせると、ウィザーズの現在のデザイン戦略は、ゲーム自体に明らかか有害である可能性があるか、というくらい強力なカードをすることのように感じる。なぜなら、こういったカードはブースターパックかブースターボックスの表紙を飾り、販促に役立っているからだ。わずか数日前、コミュニティーは、たとえ楽しくバランスを取れたフォーマットにするために、ゼンディガーの夜明けから禁止が必要でも、現在ブースターパパックを売っていて Arena のワイルドカードから除くので、ウィザーズがゼンディガーの夜明けから禁止を出さない(できない)としっかり理解していたようだ。たとえ各フォーマットが前例のない支配をしていても、ウィザーズが《王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns》や《甦る死滅都市、ホガーク/Hogaak, Arisen Necropolis》のようなカードを新しく刷られたカードを禁止するのに掛かった時間を加味すると、(ゼンディガーの夜明け、テーロス還魂記、モダンホライゾンをもっと売ることで)もう一つの短期間で収益を上げる明確な例であり、ゲームをできる限り良くし収益は結果として付いてくるといいう従来の遅く着実な計画を打ち負かしているように見える。

そしてこのすべてはまだ、組織プレイの状態(わずか数年前にあったゲームの羨望ではなく、ごちゃごちゃで混乱した散乱)、トーナメント・カバレージ(今時点で、ほとんどが製品の課題のミームアダルト向けポップアップ小便動画)、Twitch の視聴者の減少(去年、ウィザーズがさまざまなウェブサイトに広告という形で配信に埋め込むことで、主な Arena のトーナメントで視聴回数を膨らませたことを調整しても)といったものを考慮していない。

 こういった課題べてにもかかわらず、ハスブロを信じられるなら、Magic は今までよりもさらに利益を産むことになる(昨日の生配信で本質的に同じようなことを述べていたが、あまりにも評判が悪いので、YouTube でコメントが表示されなくなった)。そして、次の数年に渡ってさらに利益を上げ続けることが予想される。これは、たとえどんなにお気に入りのフォーマットが悪くなっても、たとえウィザーズが Arena の経済にどんな雑なことをしても、どれだけたくさんの Secret Lair を刷っても、Magic が大好きで、ウィザーズに金を渡し続けおり、新しい禁止、次のセット、次のローテーションは、現在歩いている道をウィザーズが初体験をするものであり、短期的に利益は上がっているが、最終的に破壊をもたらし進路が変わりそうだと考えられるからだ。たとえ俺がこの記事を書いていても、俺はゼンディガーの夜明けのブースターボックスが配達されるのを待っているし、ウォーキング・デッドの伝説を主役にした Commander Clash の記事を計画している。今後数年間、大好きなゲームに大きな害を及ぼす可能性があると考えられる決定を次々と見るときでさえ、他のみんなと同じように、ハスブロという獣の中毒であり餌をやっている。

これは、ボイコットやそういったことを呼び掛けているのではない。たとえそうだったとしても、何がポイントなのか? 段ボール剥ぎ中毒者は、選んだヤクをあきらめないだろう。代わりに、コミュニティーはただ覚えておいてくれ。君の言葉、ツイート、動画、Reddit の投稿はウィザーズにはほとんど意味が無いし、ハスブロにはもっと意味が無い。彼らが見る者は最低ラインだ。利益が上がり続けている限り、顧客の満足度があさっての方向に行っても問題にならない。望むものすべての文句を言おう。しかし真の問題は、お金を払うと決めた場所である。もし個人の家計を超えると感じた製品や決定があったらなら、ウィザーズやハスブロにメッセージを送る方法は、財布で投票するしかない。他のすべて、ツイート、動画、怒号、投稿、メール、こういったものはただのノイズでしかなく、我々の大きな金のプールを撒き散らかし叫んでいることに夢中になり、ウィザーズとハスブロはその中を泳いでいる。

(おわり)