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【翻訳】Budget Magic:殉教者の宣言(白単エメリア・コントロール)(モダン)

原文

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 俺が長い間Budget Magicでプレイしたかったデッキがモダンにあった。構築しようとするといつも、Budgetの予算外に価格を追い出しているある本当に重要なカードがあったんだ。そのデッキとは殉教者の宣言で、そのカードとは《セラの高位僧/Serra Ascendant》だ。最終的にアイコニック・マスターズで再録されたおかげで、《セラの高位僧/Serra Ascendant》は安くなり、約 $20 から $8 (まだ下がっている)に下がった。

もし君が殉教者の宣言というデッキになじみがないなら、基本的には《セラの高位僧/Serra Ascendant》が2ターン目で 6/6 飛行・絆魂になることだけで勝つこともある、奇妙な白単コントロールデッキだ! 主な計画は、ライフの回復でゲームを遅くし、《再誕の宣言/Proclamation of Rebirth》というばかげたエンジンのおかげで終盤に何かを取る! 殉教者の宣言はBudgetでもやれるだろうか? 動画に行って見てみよう、そしてデッキについてもっと議論しよう!

動画

Budget Magic: $99 (18 tix) Martyr Proc (Modern) - YouTube

  • 殉教者の宣言 v.s. ナヤ・バーン

Budget Magic: Martyr Proc vs Naya Burn (Match 1) - YouTube

  • 殉教者の宣言 v.s. トロン

Budget Magic: Martyr Proc vs GB Tron (Match 2) - YouTube

Budget Magic: Martyr Proc vs UW Control (Match 3) - YouTube

  • 殉教者の宣言 v.s. フリー・レッド・ウィン

Budget Magic: Martyr Proc vs Free Win Red (Match 4) - YouTube

  • 殉教者の宣言 v.s. アド・グレイス

Budget Magic: Martyr Proc vs Ad Nauseam (Match 5) - YouTube

殉教者の宣言

Creatures (20)

2 《 偽りの希望の神/Kami of False Hope
4 《 砂の殉教者/Martyr of Sands 》
4 《 セラの高位僧/Serra Ascendant 》
4 《 戦隊の鷹/Squadron Hawk 》
4 《 イーオスのレインジャー/Ranger of Eos 》
2 《 太陽のタイタン/Sun Titan 》

Spells (10)

4 《 石の宣告/Declaration in Stone 》
3 《 再誕の宣言/Proclamation of Rebirth 》
3 《 対立の終結/End Hostilities 》

Enchantments (6)

3 《 亡霊の牢獄/Ghostly Prison 》
3 《 忘却の輪/Oblivion Ring 》

Lands (24)

1 《 空の遺跡、エメリア/Emeria, the Sky Ruin 》
4 《 廃墟の地/Field of Ruin 》
3 《 幽霊街/Ghost Quarter 》
2 《 霧覆いの平地/Mistveil Plains 》
14 《 平地/Plains 》

Sideboard (13)

3 《 トーモッドの墓所/Tormod's Crypt 》
2 《 天界の粛清/Celestial Purge 》
2 《 Disenchant 》
3 《 金輪際/Nevermore 》
3 《 魔女封じの宝珠/Witchbane Orb 》

デッキ

冒頭で述べたように、殉教者の宣言は基本的に独特な白単コントロールだ。このデッキにはコストが低いクリーチャーが過剰に入っているので奇妙に聞こえるが、実際にはモダンで最も強い終盤があるデッキの一つだ。ほとんどにおいてゲームを長くするようにプレイし、奇妙なカードアドバンテージ源とたくさんのライフ回復でゲームの支配権を得られることが分かっているが、ときおり複数の 6/6 飛行・絆魂でたった4ターンで勝利することもある。

《砂の殉教者/Martyr of Sands》と《再誕の宣言/Proclamation of Rebirth》

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 最近見られる《セラの高位僧/Serra Ascendant》の安さが、最終的にBudget Magicで殉教者の宣言をプレイすることができる理由であるが、本当にこのデッキを理解するには、デッキ名になっている《砂の殉教者/Martyr of Sands》と《再誕の宣言/Proclamation of Rebirth》から始める必要がある。この2枚のカードはこのデッキではたくさんのことをするが、主なコンボは終盤で《再誕の宣言/Proclamation of Rebirth》を使って毎ターン《砂の殉教者/Martyr of Sands》をでリアニメートすることで、白いカードを手札に握っておき、《砂の殉教者/Martyr of Sands》を生け贄に捧げてどこからともなく 15~21 点のライフを得ることだ。このことによって、ほとんどのデッキに対して本当に負けにくくなる。このデッキには《セラの高位僧/Serra Ascendant》を含め他に一握りの1マナカードもあるので、大量のライフが必要ないなら、いつでも 6/6 飛行・絆魂をリアニメートして対戦相手を倒すか、《偽りの希望の神/Kami of False Hope》で無限《濃霧/Fog》のようにすることもできる。この2枚が一緒になると、《再誕の宣言/Proclamation of Rebirth》を毎ターン予見(forecast)し続けることができるなら、ほとんどのモダンのデッキにとって続けるのが難しい、ほとんど倒せないエンジンになる。

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殉教者の宣言はこのデッキのエンジンであるが、《セラの高位僧/Serra Ascendant》は最も強力なカードだ。この1マナは非常に重要なことを2つする。1つ目は、ときおり2ターン目に 6/6 飛行・絆魂になれば、それだけで勝つことができる。もし《セラの高位僧/Serra Ascendant》を1ターン目にプレイしたら、2ターン目に《砂の殉教者/Martyr of Sands》をプレイし生け贄に捧げると、少なくても4枚白いカードを公開することで、《セラの高位僧/Serra Ascendant》は過去に類を見ない最も強力な1マナクリーチャーになる。2つ目の《セラの高位僧/Serra Ascendant》がすることは、終盤で《再誕の宣言/Proclamation of Rebirth》で戻せるすばらしい脅威であるということである。つまり、1ターン目に《セラの高位僧/Serra Ascendant》をプレイしてもよいということだ。というのは、《致命的な一押し/Fatal Push》や《稲妻/Lightning Bolt》で死んでしまっても、《セラの高位僧/Serra Ascendant》を 6/6 としてリアニメートできゲームを終わらせられるので、気にしなくてもいいからだ。

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《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》は、4マナ 3/2 は全然強力ではないので、それ自体はほとんど何もしない。しかし《砂の殉教者/Martyr of Sands》と《セラの高位僧/Serra Ascendant》をサーチできるので、デッキを安定にする。ある対戦では、《砂の殉教者/Martyr of Sands》を見つけたいなら、《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》によって1枚は確実に持つことができるカードが8枚ある。逆にすでに《砂の殉教者/Martyr of Sands》と大量のライフがあるなら、《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》で《セラの高位僧/Serra Ascendant》を2枚サーチでき、たった6マナで合計3体でパワー 15 (内 12 は飛行と絆魂がある)が得られる。中盤から終盤では、《イーオスのレインジャー/Ranger of Eos》をトップで引いてもほとんど悪いことは無く、ときおり一番引きたいカードの1枚にもなりうる。

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《戦隊の鷹/Squadron Hawk》はおそらくちょっと奇妙だろう。しかし実際にはずるいシナジーがたくさんある。殉教者の宣言の主な計画について考えるなら、《砂の殉教者/Martyr of Sands》と《再誕の宣言/Proclamation of Rebirth》のおかげでモダンのどのデッキよりも強力な終盤があるので、やりたいことの全部はゲームを遅くすることだ。そして《戦隊の鷹/Squadron Hawk》は4体の飛行チャンプブロッカーとなり(ときどき《霧覆いの平地/Mistveil Plains》のおかげでさらに多くなるときもある)、これは完全に計画に合う。手札に3枚以上白いカードがあると、《砂の殉教者/Martyr of Sands》のライフ回復を強力にする。最後にたとえ《戦隊の鷹/Squadron Hawk》がただの 1/1 であっても、《セラの高位僧/Serra Ascendant》の飛行と強力してダメージを追加でき、ゲームに勝つことさえも可能である。

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《偽りの希望の神/Kami of False Hope》は2枚だけであるが、攻撃的なクリーチャー・ベースのデッキにたいして非常に助けになる。このデッキには素晴らしい終盤があるが、《砂の殉教者/Martyr of Sands》と《セラの高位僧/Serra Ascendant》のコンボを運よく手に入らなかったらさほど早くなく、そのため《濃霧/Fog》が内臓されていることは、ときどき終盤のエンジンを得るために1~2ターンを買うには十分である。さらに《再誕の宣言/Proclamation of Rebirth》の予見のおかげで、終盤は毎ターン《偽りの希望の神/Kami of False Hope》をリアニメートでき、終盤完全に戦闘ダメージをロックすることができる。他の(呪文ベースのコンボのような)対戦では、《偽りの希望の神/Kami of False Hope》はただの1マナ 1/1 で興奮しないが、クリーチャー・ベースとの対戦での長所は、この枠を価値あるものにする。

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このデッキのクリーチャー・ベースは《太陽のタイタン/Sun Titan》で完成する。基本的に《セラの高位僧/Serra Ascendant》に次ぐ2番目のフィニッシャーで2枚目の《再誕の宣言/Proclamation of Rebirth》でもあり、さらなるライフ回復をする《砂の殉教者/Martyr of Sands》やゲームを終わらせる《セラの高位僧/Serra Ascendant》を戻す方法を追加する。7枚の《幽霊街/Ghost Quarter》と《廃墟の地/Field of Ruin》を戻すことで、ゲームにならなくなるくらい対戦相手の土地をロックすることもできる。たくさんのモダンのデッキは基本土地をけちっているので、対戦相手が土地をサーチできなくなるまで《幽霊街/Ghost Quarter》を入れられないが、《露天鉱床/Strip Mine》を繰り返すことはたくさんできる。土地のことから離れても、このデッキはすべてのカードが3マナ以下であり、価値のために生け贄にたくさん捧げるので、《太陽のタイタン/Sun Titan》はすばらしい1枚になる。

除去

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対戦相手のクリーチャーを抑制する除去が入っていないコントロールデッキなんて存在せず、除去はゲームを遅くする助けになる。殉教者の宣言はすでにBudgetの予算の上限に達しているので、《流刑への道/Path to Exile》は入れられず代わりに《石の宣告/Declaration in Stone》を入れている。《石の宣告/Declaration in Stone》は《ゴブリンの先達/Goblin Guide》や《死の影/Death's Shadow》を1ターン目に倒せないので非常に悪いし、インスタンスではなくソーサリーであるのである対戦では問題になりうる(特に親和や感染のようなクリーチャー土地があるデッキに対して)。逆に大量の《未練ある魂/Lingering Souls》トークンを倒すには素晴らしいし、対戦相手に調査トークンを与えることは、土地を与えることよりもしばしば欠点を小さくする。だから《石の宣告/Declaration in Stone》は完全な下位互換ではない。全体として、《流刑への道/Path to Exile》は白単のBudgetデッキにとって交換が難しい1枚であり、《石の宣告/Declaration in Stone》がその解決になるかは俺には分からないが、やってみてどう動くか見てみよう。

《忘却の輪/Oblivion Ring》に関しては、クリーチャーだけではなくプレインズウォーカーや墓地対策も免れる、すべての回答になるカードだ。このデッキにとって墓地対策は、終盤のエンジンを完全に妨げ、本当に力のないアグロデッキに変えてしまうので、本当に悪い。《忘却の輪/Oblivion Ring》は、クリーチャー除去としては墓地対策を考えないとマナ・カーブに沿ってない、メイン・デッキでの回答である。

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 最後に《亡霊の牢獄/Ghostly Prison》は幅広いデッキに対して遅くする助けになる。このデッキは頻繁に1~2体の大きな脅威が戦場にいることもあるが、クリーチャーに満ちたデッキに負けるリスクがある。《亡霊の牢獄/Ghostly Prison》はこの問題を解決する助けになる。《対立の終結/End Hostilities》に関しては、5マナはひどいが4マナの全体除去は全部Budgetにとって高すぎる。理論上絶え間ないライフ回復と《亡霊の牢獄/Ghostly Prison》のおかげで、5マナの全体除去は他のデッキに比べてそんなに悪くは無いが、時々4ターン目に全体除去が間に合わなくて負けるゲームがまだある。そういう訳で、《対立の終結/End Hostilities》は、特に《砂の殉教者/Martyr of Sands》でライフを高く保てるので、ほとんどにおいて仕事をするには十分良いだろう。

土地

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すでに《幽霊街/Ghost Quarter》と《廃墟の地/Field of Ruin》について話したので、ここでは全部蒸し返しはしない。しかし述べておく価値がある、もう一枚の土地がある。《空の遺跡、エメリア/Emeria, the Sky Ruin》は1枚だけだが、もう一つの終盤のエンジンを与えてくれる。毎ターンクリーチャーを戻し、たくさん《平地/Plains》があるのでアドバンテージになる。一方《霧覆いの平地/Mistveil Plains》は《戦隊の鷹/Squadron Hawk》をライブラリの底へ置き、《戦隊の鷹/Squadron Hawk》を唱えるとサーチすることで、価値を乱造できる。もしこれを正しく(それと墓地対策を回避)するなら、本質的にチャンプ・ブロッカーを絶え間なく続けることで、終盤を安定にする助けになる。

結果

全体として、殉教者の宣言のBudget版は安定していて 4-1 の結果だった。トロン、バーン、白青コントロールを含めたたくさんの良いデッキを倒した。もっと印象的だったのは、勝利した対戦のほとんどはゲームに負けることさえなかったことだ。ほとんどに対戦相手は墓地対策を引けなかったという意味ではおそらくちょっと幸運だったのだろうが、何枚か奇妙なBudgetの影響を受けた《神の怒り/Wrath of God》の代わりの《対立の終結/End Hostilities》や《流刑への道/Path to Exile》の代わりの《石の宣告/Declaration in Stone》があってさえ、このデッキは一般的に非常に戦えるように感じた。

《石の宣告/Declaration in Stone》について言うと、実際とても印象的だった。《流刑への道/Path to Exile》よりずっと悪い対戦(バーンのような)があるが、まだ十分に良く、(たった2マナでたくさんのトークンを全部倒せる、白青コントロールのような)あるデッキに対しては正当に素晴らしいカードだ。《流刑への道/Path to Exile》はまだコストが低い白の除去としては定番であるが、モダンでプレイをすることを計画しているならピックアップしてみるべきだし、《石の宣告/Declaration in Stone》は今のところBudgetとしても最善の有効な代替カードであるように見える。

もちろん殉教者の宣言のBudget版に問題が無いわけではない。アド・グレイス戦で見たように、呪文ベースのコンボデッキには本当に厳しい。《金輪際/Nevermore》や《魔女封じの宝珠/Witchbane Orb》がサイドボードにあっても、特にメインのほとんどのカードはクリーチャーを遅くするように構築しているので、このような対戦では十分良くならない。良い知らせは、この問題は殉教者の宣言デッキだからという訳ではなく、「白単Budgetデッキ」の問題だということである。殉教者の宣言デッキはいくぶんコンボに対して柔軟であるが、《神聖の力線/Leyline of Sanctity》や《試練に臨むギデオン/Gideon of the Trials》や《外科的摘出/Surgical Extraction》のようなモノを加えることで、非Budget版の構築でこれらの問題のいくつかを改善する方法へ歩むことができる。

最近の《セラの高位僧/Serra Ascendant》の安さのおかげで、殉教者の宣言は安定したBudgetの選択肢であるように見える。ほとんどのクリーチャーデッキを壊し、コントロールデッキをすりつぶせて、コンボデッキにはゆっくり非Budget版のアップグレードをすることで改良できる。もし君が遅くて素晴らしい終盤があるが2ターン目に 6/6 飛行・絆魂が出ることもあるデッキが好きなら、ちょうどぴったりのデッキであるかもしれない!

 

(おわり)