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主に金魚(mtggoldfish.com)にある需要のなさそうな記事を翻訳する俺得ブログ

【翻訳】ローテーションに備える:デッキ編(スタンダード)(前編)

カード資産編は未翻訳ですが、こちらを見てください。


原文:

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ラヴニカのギルドはちょうどあと2ヶ月でリリースされる。たくさんの素敵な新しいカードが多元宇宙に追加されることに加え、秋のセットのリリースでスタンダードにローテーションも訪れる。つまりカラディシュ、霊気紛争、アモンケット、破滅の刻 --- 現在のスタンダードで最も強力なカードに満ちたセット --- は、スタンダードから去っていく。君が過去数か月から1年もの間プレイしていたデッキがすぐにプレイできなくなるかもしれないので、ローテーションはある意味苦痛であるが、同時にわくわくすることでもある。1年以上後で、ほとんどのプレイヤーはたぶん《スカラベの神/The Scarab God》、《熱烈の神ハゾレト/Hazoret the Fervent》、《キランの真意号/Heart of Kiran》やその仲間達で満ちたデッキを使っているだろう。ローテーションで小さくなったスタンダードが新たに開始され、ラヴニカのギルド自体から得られる楽しく新しいカードと並んで、潜在的にイクサランの部族や、ドミナリアや基本セット2019から眠れるカードが脚光を浴びるチャンスが得られることになる。

もちろんローテーションの悪い点の一つには、資産に対するインパクトがある。数週間前、個々のカードとローテーションにどう対応するかについて話をした。しかし今日は、もっとメタの観点に行き、デッキについて議論しよう。ローテーションが持つ奇妙は側面には、すべてのデッキが同じインパクトがあるわけではないということだ。スタンダードで現在最もプレイされているデッキの中でも、いくつかのデッキはローテーションされるカードを使って構築されているため、ローテーションで完全に息絶え、他のデッキは、少しの変更をすることで適応させることができ、ラヴニカのギルドのスタンダードでもプレイアブルであり続けることができる。

君のデッキがローテーションでどのくらい生き残れそうであるかを見つけ出すことは、もし君のデッキが消えてしまうように見えるなら、少なくてもある程度の価値がまだある間にデッキを売ることができるので、大きな価値がある。逆にもし居続けるように見えるなら、数か月の間新しいフォーマットに備え始めるために、ローテーションで失うパーツと交換できるカードについて考え始めることができる。そういう訳で、今日の目的は単純だ。スタンダードで最も人気のあるデッキを見ていき、ローテーションでどんなパーツを失うのかを見つけ出し、できればローテーションでどの程度生き残れそうか(あるいは生き残れなさそうか)定義しよう。

デッキに行く前に取り急ぎ1つ注意がある。今日の話の中心は、土地以外のメインデッキのカードである。土地とサイドボードは重要であるが、デッキをプレイアブルにするかそうしないかにはあまり関係なさそうである。ウィザーズはいつでも新しい土地サイクルを刷るので、たとえファスト・ランドとサイクリング・ランドがローテーションされても、本質的にはこの痛みを和らげる助けになる、新しい土地サイクルが得られることが保証されている。一方サイドボードはほとんどメタゲームに依存していて、これを議論することにたくさんの時間を費やすのはムダ骨である。たしかに《チャンドラの敗北/Chandra's Defeat》は現在のサイドボード定番でローテーションされるが、現時点では、赤系アグロがサイドボードが必要になるデッキになるかどうかさえ分からない。もしメインデッキが堅牢のままなら、ローテーション後人気のあるデッキを何でも対象にする、サイドボードの枠を満たす妥当な何かはまず見つけろことができるだろう。

最もプレイされたデッキ

赤黒ミッドレンジ

ローテーションされるキーカード:
《ボーマットの急使/Bomat Courier》、《損魂魔道士/Soul-Scar Mage》、《航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ/Kari Zev, Skyship Raider》、《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger》、《ピア・ナラー/Pia Nalaar》、《熱烈の神ハゾレト/Hazoret the Fervent》、《栄光をもたらすもの/Glorybringer》、《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance》、《手付かずの領土/Unclaimed Territory》、《削剥/Abrade》、《キランの真意号/Heart of Kiran》、《木端+微塵/Cut+Ribbons》

生き残るキーカード:
《ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler》、《再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix

最高のニュースで始めよう。赤単/赤黒アグロ --- 過去1年間の大半でスタンダードの魔物 --- はローテーションで死ぬことが期待される。このデッキの現在の構築の中では、ローテーション後支えるカードは《ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler》と《再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix》しかなく、他のカードはすべて 10月5日にフォーマットから去る。《ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler》と《再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix》は素晴らしいし、ローテーション後の赤系アグロのリストの根本を形成することが出来るかもしれないが、とんでもない枚数を失うことは、最低でも、このデッキはローテーション後大きく違ったもののようになることを意味している。そして伝統的な赤系アグロは、ラヴニカのギルドのスタンダードではほとんど全くプレイされなくなる。

他に覚えておいてほしいことは、ローテーション後の赤系アグロは、伝統的な赤系アグロではないかもしれないということだ。ローテーション後残っているカード・プールを考えてみたなら、青赤ウィザード、赤単ゴブリン、赤黒海賊を筆頭に、たくさんのアグロ・テーマは部族がベースになっているということである。対価となる《熱烈の神ハゾレト/Hazoret the Fervent》や《栄光をもたらすもの/Glorybringer》のようなカードが無いと、ラヴニカのギルドのスタンダードでは、一般的な「最高の赤系アグロ向けカードをプレイする」ことより、《燃えがらの風、エイデリズ/Adeliz, the Cinder Wind》入り果敢ウィザードやゴブリンのような、最高の赤っぽいアグロ・デッキを見つけ出すことかもしれない。いずれにせよ、今知っている赤系アグロはローテーションで死ぬ。だからもし君が赤単/赤黒アグロのプレイヤーであるなら、ラヴニカのギルドがリリースされる2ヶ月後、君がプレイしたい方向に考え始めるのに最高のときということだ。

 緑単ストンピィ

ローテーションされるキーカード:
《不屈の神ロナス/Rhonas the Indomitable》、《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger》、《顕在的防御/Blossoming Defense》、機体

生き残るキーカード:
《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》、《茨の副官/Thorn Lieutenant》、《鉄葉のチャンピオン/Steel Leaf Champion》、《打ち壊すブロントドン/Thrashing Brontodon》、《原初の飢え、ガルタ/Ghalta, Primal Hunger》

緑単ストンピィは、ローテーションを知る興味深いケースだ。もし最も人気のある構築を見てみるなら、《原初の飢え、ガルタ/Ghalta, Primal Hunger》を早く出す助けにするために、機体と《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger》へ依存しているせいで、実際はカードの半分くらいは失うことになる。たくさんのサポートカードを失うせいで《原初の飢え、ガルタ/Ghalta, Primal Hunger》が悪くなるので、このデッキは最低でもローテーションで適応させる必要がある。一方で、《蔦草牝馬/Vine Mare》を使った別の緑単ストンピィの構築では、すでに成功している人達もいる上、この構築はほとんどローテーションで生き残る。例えば、緑単呪禁馬オーラデッキは、《不屈の神ロナス/Rhonas the Indomitable》、《顕在的防御/Blossoming Defense》、《活力のカルトーシュ/Cartouche of Strength》しか失わず、すべて交換可能だ。他の2マナ偏重の構築は、《マーフォークの枝渡り/Merfolk Branchwalker》のようなカードのために、《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger》と大半の機体を捨て、赤緑封印破りデッキは、根本は同じような構築であるが、緑の大きなクリーチャーをプレイするために他の対価がある《サルカンの封印破り/Sarkhan's Unsealing》はローテーションしない。

こういった情報をすべて手にすると、2つのことが見えてきそうである。1つ目は、最も人気のある緑単ストンピィは、ローテーションで大きな変更を受け入れることになる。2つ目は、緑単ストンピィはラヴニカのギルドでも非常に存在しそうであるということである。もし3つのリストを組み合わせ、ローテーションするカードを《蔦草牝馬/Vine Mare》や《マーフォークの枝渡り/Merfolk Branchwalker》や《ギガントサウルス/Gigantosaurus》やそういったカードに交換したなら、最終的な結果は、非常にプレイアブルなローテーションに耐えるリストになるように見える。そしてこのことは、ラヴニカのギルドから得るかもしれない新しいカードはまだ何も含んでいない。そういう訳で、もし君が緑単ストンピィのプレイヤーなら、おそらくラヴニカのギルドのスタンダードで君のリストをどう変更したいかについて、考え始めるのが賢いだろう。しかし君は、このデッキを微調整でもう1年プレイすることに、確信していると感じているにちがいないかもしれない。

グリクシス・ミッドレンジ

ローテーションされるカード:
《死の権威、リリアナ/Liliana, Death's Majesty》、《スカラベの神/The Scarab God》、《機知の勇者/Champion of Wits》、《光袖会の収集者/Glint-Sleeve Siphoner》、《奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk》、《致命的な一押し/Fatal Push》、《大災厄/Doomfall》

生き残るカード:
《破滅の龍、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Ravager》、《ヴラスカの侮辱/Vraska's Contempt》、《本質の散乱/Essence Scatter》、《喪心/Cast Down》

現在のスタンダードで、トップ付近にいるグリクシス・ミッドレンジには2つの構築がある。《つむじ風の巨匠/Whirler Virtuoso》をサポートするエネルギーのサブテーマをもっと突っ込んだ構築と、エネルギーのカードを少なくした構築だ。どちらもローテーションで生き残らない。複数の適当な除去呪文を除くと、ローテーションで生き残るグリクシス・ミッドレンジの定番カードは、《破滅の龍、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Ravager》しかない。《破滅の龍、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Ravager》はローテーション後のスタンダードでも居場所を見つけられそうなくらい強力であるが、すべてのクリーチャーとプレインズウォーカーはローテーションでフォーマットを去るから、このデッキが今日のものより大きく異なるようになることに疑いはない。

グリクシス・ミッドレンジにとってもっと大きな問題は、デッキが失う多くのカードは代えが難しいことである。《スカラベの神/The Scarab God》は長い間スタンダードにおける最高のカードの1枚であったし、神についてたくさんの説明があったことが原因で、ラヴニカのギルドでは何も押されないということになりそうである。《光袖会の収集者/Glint-Sleeve Siphoner》は最初の《闇の腹心/Dark Confidant》の亜種で、たとえ両者の間で書かれていることにたくさんの異なっていても、オリジナルのボブ以来、実際スタンダードの定番である。凶報:ここまで、《奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk》と、スタンダードのある時点で最高だった他のカードについてはまだ含まれていない。

一方で、ディミーアとイゼットはラヴニカのギルドでサポートされるギルドである。つまりグリクシスは、たくさんの新しいおもちゃを得そうであるということである。ラヴニカのギルドで新しく追加されるカードが、《スカラベの神/The Scarab God》とその仲間達の力と一致するかどうかはまだ分からないが、今年の秋にとてつもない枚数のグリクシスのカードが来ることで、ある種のグリクシス・ミッドレンジがプレイアブルであり続けることがありそうに見える。

ここで言うことのすべては、《破滅の龍、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Ravager》がその辺で座っているだけでも強力過ぎるので、みんながこのエルダー・ドラゴンを悪用する方法を見つけ出している間、グリクシス・ミッドレンジはローテーション後の世界でどの程度良いかが分からないくらい、たくさんの強力なカードを失ってしまうということである。このデッキは単にラヴニカのギルドで積まれ、典型的なグッドスタッフ・ミッドレンジ・デッキとして残る可能性はあるが、伝統的なミッドレンジ・デッキよりも、みんなは欠落を埋めるために、ある種の多色ドラゴンの構築へ向かうことになるほうが可能性が高い。実際、すでにこの方向へ最初の一歩を踏み出し始めている。グリクシス・ドラゴンはローテーションでたくさんのものを失うが、《ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler》、《火の血脈、サルカン/Sarkhan, Fireblood》、《厄介なドラゴン/Demanding Dragon》はすべて生き残り、《破滅の龍、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Ravager》を使った素敵な枠組みを形造る。もし君が現在のグリクシス・ミッドレンジのプレイヤーなら、ローテーションに備えてこの方向に向かう小さなステップを踏む価値があるかもしれない。

 黒緑カウンター

ローテーションされるカード:
《巻きつき蛇/Winding Constrictor》、《新緑の機械巨人/Verdurous Gearhulk》、《光袖会の収集者/Glint-Sleeve Siphoner》、《ピーマの改革派、リシュカー/Rishkar, Peema Renegade》、《歩行バリスタ/Walking Ballista》

生き残るカード:
翡翠光のレインジャー/Jadelight Ranger》、《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》、《貪欲なチュパカブラ/Ravenous Chupacabra》

ローテーションでデッキを評価するとき、非常に簡単なルールがある。デッキにローテーションされるカード名が付いているなら、おそらくローテーションで生き残らないだろう。黒緑カウンターがこのケースだ。デッキ名になっている +1/+1 カウンターを倍にする《巻きつき蛇/Winding Constrictor》がないと、このデッキは単純に対価がないことになる。もちろん問題はこれだけではない。対価を失うこと以外でも、カウンターを乗せる良いカードも大半を失ってしまう。《歩行バリスタ/Walking Ballista》、《新緑の機械巨人/Verdurous Gearhulk》、《ピーマの改革派、リシュカー/Rishkar, Peema Renegade》はすべてフォーマットから去ってしまう。

一方、主な生き残るカードは、《翡翠光のレインジャー/Jadelight Ranger》と《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》で、両方ともローテーション後の世界ではプレイアブルではあるが、 +1/+1 カウンターをテーマにしたデッキには入らなそうである。代わりに、緑単ストンピィのようなデッキのほうがもっと入りそうであるか、あるいは多分イクサランのテーマである探検デッキがローテーション後のスタンダードで独り立ちする場所をみつけるだろう。それでもまだ、もし君が過去18ヶ月に渡ってヘビ遣いであったなら、終わりは見えるところにあり、ラヴニカのギルドのスタンダードでは、現在のデッキと少し似ているモノをプレイできる可能性はほとんどなさそうである。

白青コントロール

ローテーションされるキーカード:
《不許可/Disallow》、《排斥/Cast Out》、《明日からの引き寄せ/Pull from Tomorrow》、《暗記+記憶/Commit+Memory》

生き残るキーカード:
《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》、《アズカンタの探索/Search for Azcanta》、《封じ込め/Seal Away》

白青コントロールは、ローテーションについて本当に全く注意がいらない。確かに、一握りの適当なユーティリティ呪文を失うが、デッキの中心は《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》と《アズカンタの探索/Search for Azcanta》であり、これらは生き残る。つまり、このデッキはこれらのカードと共に生き残ることになる。悪い点は、アゾリウスはサポートギルドではないので、ラヴニカのギルドでほとんどサポートを得られないかもしれないということしかない(しかしラヴニカの献身では、たくさんの新しいおもちゃが提供されそうなので、金曜日注意しよう)。

ローテーション後の世界において白青コントロールの他の大きな良い点は、失うパーツは簡単に交換できるか、すでに代替があるかということである。《不許可/Disallow》は素晴らしい3マナの打消し呪文であるが、すべてのセットに新しい3マナの打消しがあり、たとえ白青コントロールが《不許可/Disallow》を《取り消し/Cancel》に交換しなければならなくても、95% のゲームで負けることは無い。一方《排斥/Cast Out》は《イクサランの束縛/Ixalan's Binding》に変わり、《燻蒸/Fumigate》は若干下位互換(メタゲームによる)になるが《浄化の輝き/Cleansing Nova》に変わる。そしてこのデッキは自分のやることをし続ける。

基本的に、白青コントロールは重大なモノはあまり失わないし、失うものはほとんど悪くならない選択肢で簡単に交換される。このことと、《熱烈の神ハゾレト/Hazoret the Fervent》や《スカラベの神/The Scarab God》のような回答必須の脅威がローテーションされる事実とで、白青コントロールはラヴニカのギルドのスタンダードで良いデッキの1つである、序盤の本命であるように見える。大半の他のトップデッキは少なくても悪くなるし、いくつかのデッキは完全に消えていくが、白青コントロールは今日のデッキと大体同じくらい良いデッキとして残るに違いない。そしてこれはラヴニカのギルドのどんなアップグレードも数えていない。もし君が白青コントロールのプレイヤーなら、ローテーションを楽しみにすべきである。君のデッキにとって良いことに違いないからだ。

(後半へつづく)