【翻訳】Against the Odds:白単カーンヘリオンⅡ(Arena)
原文
やぁ、みんな。第189回目の Against the Odds へようこそ。灯争戦争はここにある! 先週は、すべて灯争戦争からの候補の回だったが、最終的には、《ボーラスの城塞/Bolas's Citadel》と《パルヘリオンⅡ/Parhelion II》が引き分けだった(これを書いているときは、約7000票あったが、2票差だった)。《ボーラスの城塞/Bolas's Citadel》は Much Abrew で数日前にプレイしたばかりなので、《パルヘリオンⅡ/Parhelion II》が勝利したと宣言しよう。そういう訳で、今週は灯争戦争のスタンダードへ向かって、《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》の +1 を使って《パルヘリオンⅡ/Parhelion II》を巨大な 8/8 飛行に変え、同時に天使を連れながら空から 16 点を与えて、1ターンで対戦あいてを倒すこともあるデッキをプレイしよう! カーンとパルヘリオンのコンボは、灯争戦争のスタンダードで働くことができるのか? 動画に行って見つけ出そう。その後で、このデッキについてもっと話をしよう!
動画
白単カーンヘリオンⅡ
- メイン
土地 | ||
2 | 《爆発域/Blast Zone》 | |
15 | 《平地/Plains》 | |
2 | 《廃墟の地/Field of Ruin》 | |
1 | 《カーンの拠点/Karn's Bastion》 | |
4 | 《総動員地区/Mobilized District》 | |
プレインズウォーカー | ||
2 | 《人知を超えるもの、ウギン/Ugin, the Ineffable》 | (6) |
4 | 《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》 | (4) |
4 | 《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》 | (4) |
ソーサリー | ||
2 | 《浄化の輝き/Cleansing Nova》 | (3)(白)(白) |
エンチャント | ||
2 | 《イクサランの束縛/Ixalan's Binding》 | (3)(白) |
4 | 《牢獄領域/Prison Realm》 | (2)(白) |
インスタント | ||
1 | 《残骸の漂着/Settle the Wreckage》 | (2)(白)(白) |
アーティファクト | ||
2 | 《魔術遠眼鏡/Sorcerous Spyglass》 | (2) |
1 | 《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》 | (3) |
3 | 《パルヘリオンⅡ/Parhelion II》 | (6)(白)(白) |
4 | 《彩色の灯籠/Chromatic Lantern》 | (3) |
1 | 《魔学コンパス/Thaumatic Compass》 | (2) |
4 | 《宝物の地図/Treasure Map》 | (2) |
2 | 《アゾールの門口/Azor's Gateway》 | (2) |
- サイドボード
1 | 《秘儀大全/Arcane Encyclopedia》 | (3) |
1 | 《混沌のワンド/Chaos Wand》 | (3) |
1 | 《浄化の輝き/Cleansing Nova》 | (3)(白)(白) |
1 | 《征服者のガレオン船/Conqueror's Galleon》 | (4) |
1 | 《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》 | (3) |
1 | 《王神の立像/God-Pharaoh's Statue》 | (6) |
2 | 《イクサランの束縛/Ixalan's Binding》 | (3)(白) |
1 | 《黎明をもたらす者ライラ/Lyra Dawnbringer》 | (3)(白)(白) |
1 | 《パルヘリオンⅡ/Parhelion II》 | (6)(白)(白) |
2 | 《残骸の漂着/Settle the Wreckage》 | (2)(白)(白) |
2 | 《魔術遠眼鏡/Sorcerous Spyglass》 | (2) |
1 | 《異形化するワンド/Transmogrifying Wand》 | (3) |
デッキ
俺は《パルヘリオンⅡ/Parhelion II》を使って構築することが分かったとき、すぐに乗り越える必要がある問題が2つあることが分かった。1つは、8マナのアーティファクトを、負ける前に戦場に出す手段を見つける必要があることだ。2つ目は、《パルヘリオンⅡ/Parhelion II》をクリーチャーに変える手段が必要だということだ。理論的には、大きなクリーチャーでこれができるが、搭乗4というコストは大きい。ありがたいことに、ちょっと工夫すると、全くクリーチャーがいなくても《パルヘリオンⅡ/Parhelion II》をクリーチャーに変えることが可能だ。
《パルヘリオンⅡ/Parhelion II》
《パルヘリオンⅡ/Parhelion II》は興味深いカードだ。攻撃できれば信じられないくらい強力だが、マナコストと搭乗コストという点では高い。良い知らせは、《パルヘリオンⅡ/Parhelion II》でたった1回の攻撃でもできれば 12 点ダメージになり、ある助けがあると 16 点になる可能性もある。これは多分1回の攻撃で対戦相手を倒すのは十分だろう。この力を理解するために、2つのことをすう必要がある。負ける前に《パルヘリオンⅡ/Parhelion II》を戦場に出し、クリーチャーに変える手段を見つけることだ。
パルヘリオンの搭乗
《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》は、《パルヘリオンⅡ/Parhelion II》をクリーチャーに変える最高の手段だ。実際、《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》は《パルヘリオンⅡ/Parhelion II》をクリーチャーに変えるだけでなく、カーンはクリーチャーではないアーティファクトを、その点数で見たマナコストと同じパワーとタフネスを持つクリーチャーに変えるので、実は《パルヘリオンⅡ/Parhelion II》は 4/4 ではなく 8/8 になる。さらに良いことに、《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》はサイドボードからアーティファクトをチューターできるので、《パルヘリオンⅡ/Parhelion II》を見つける手段でもある。Against the Odds の一般的なルールは、投票で選ばれたカードはメインデッキに4枚入れてプレイすることだが、《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》でこのルールを破ることができ、サイドボードに1枚入れることができる。《パルヘリオンⅡ/Parhelion II》自体を差し引いても、カーンの -2 は多くの価値をもたらしてくれて、《魔術遠眼鏡/Sorcerous Spyglass》や《混沌のワンド/Chaos Wand》や《王神の立像/God-Pharaoh's Statue》のような強力なサイドボードのカードをメインデッキとしてアクセスできる。そういう訳で、《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》がデッキにいる主な理由は、《パルヘリオンⅡ/Parhelion II》をクリーチャー化することだが、実際はたくさんの長所と柔軟性をもたらしてくれる。
《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》は、《パルヘリオンⅡ/Parhelion II》で攻撃する最高の手段だが、機体をクリーチャーに変えられるバックアップの手段として、追加のプレインズウォーカーでもある。《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》(と適当なアーティファクトの助け)で、-2 で最低でも大体パワー4になっていそうな、構造物トークンを産むことができる。これは《パルヘリオンⅡ/Parhelion II》に搭乗するのに十分だ。《人知を超えるもの、ウギン/Ugin, the Ineffable》は 2/2 を産み、2体で《パルヘリオンⅡ/Parhelion II》に乗り込むパワーになる。もっと重要なことは、両方のカードともカードアドバンテージを産むことができ、デッキを掘り進めて、除去やランプと当時に《パルヘリオンⅡ/Parhelion II》を見つけることができるということだ。《人知を超えるもの、ウギン/Ugin, the Ineffable》も、《龍神、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, Dragon-God》から《荒野の再生/Wilderness Reclamation》や《ハイドロイド混成体/Hydroid Krasis》まですべてのモノを倒す、(ほとんど)条件のない除去呪文として使うこともできる。
ランプ
主なランプ呪文は、《彩色の灯籠/Chromatic Lantern》だ。このカードは追加のマナを出して《パルヘリオンⅡ/Parhelion II》を唱えられるようにするだけでなく、戦場に追加となるアーティファクトを出して、《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》のトークンを《パルヘリオンⅡ/Parhelion II》に搭乗させるくらい大きくもする。《総動員地区/Mobilized District》、《カーンの拠点/Karn's Bastion》、《爆発域/Blast Zone》、《廃墟の地/Field of Ruin》のような強力な無色土地も過剰に入れることもできながら、どんな色付き呪文を唱えられるくらい白マナも十分確保できる。
一方で、《宝物の地図/Treasure Map》と《アゾールの門口/Azor's Gateway》は低コストのアーティファクトであり、ゲーム序盤ではフィルターになり、最終的には《パルヘリオンⅡ/Parhelion II》へのランプになる。もし《宝物の地図/Treasure Map》を2ターン目にプレイし毎ターン占術すれば、裏返ったときの宝物で、6ターン目くらいで《パルヘリオンⅡ/Parhelion II》を唱えられるマナになる。一方《アゾールの門口/Azor's Gateway》は、もし裏返すことができれば大量のマナを産み、同時にライフも何点か得られる。
主な目的ではないが、《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》もランプとして良く働き、《廃墟の地/Field of Ruin》や《爆発域/Blast Zone》のような何かをプレイすることで、毎ターン確実に土地を置けるようになる。《爆発域/Blast Zone》と《廃墟の地/Field of Ruin》について言うと、これらの土地は、メインデッキ(とカーンの願いでもう一枚サイドボード)に《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》を入れる主な理由である。スタンダードの多くのデッキは現在、非常にわずかな基本土地しかプレイしないことにより、とても強欲である。つまり《廃墟の地/Field of Ruin》ロックは、特にコントロールに対して非常に合法的なプランになる。一方《爆発域/Blast Zone》は小さなクリーチャーに対して繰り返しの除去であり、ゲーム終盤では、プレインズウォーカーやクリーチャーのような大きな脅威も、マナがたくさんあれば、倒すことさえできる。
最後に《魔学コンパス/Thaumatic Compass》は、毎ターン出す土地を当て、最終的にランプ自体としても働くようにする。土地の形態から産むマナは、《パルヘリオンⅡ/Parhelion II》を唱えるのに有益であるし、《イス卿の迷路/Maze of Ith》の側面は、一番大きい最悪なクリーチャーが殴ってくることから守る助けになる。
他のカード
他の部分については、《パルヘリオンⅡ/Parhelion II》を着地できるまで生き延びられるようにするために、全体除去と除去を詰め込まれている。《浄化の輝き/Cleansing Nova》と《残骸の漂着/Settle the Wreckage》は、対戦相手の盤面全体を対処し、《牢獄領域/Prison Realm》と《イクサランの束縛/Ixalan's Binding》は、プレインズウォーカーとクリーチャーの両方を追放できる。《イクサランの束縛/Ixalan's Binding》は特に、《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》のような4枚入っているフィニッシャーに素晴らしい。1枚の《イクサランの束縛/Ixalan's Binding》で本質的に、対戦相手のデッキの他のすべてを止めることができるからだ。
対戦
カーンヘリオンⅡの対戦は、ちても直線的だ。アグロよりもコントロールとミッドレンジのほうがずっといい。グルールを何とか倒すことはできたが、アグロデッキは、非常に速く全体除去を引き当てるプレッシャーを押し付けてくる。そしてサイドボード後は全体除去が6枚あるが、それでもまだときどきゲームに負けたり落としたりする。まるで、速いスタートを切るデッキに対しては、クリーチャーのいない8マナアーティファクトで勝とうとしているようなものだ。逆に、コントロールとミッドレンジに対しては、たくさんのカードドローとプレインズウォーカーでカードアドバンテージを産み、《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》の能力で《魔術遠眼鏡/Sorcerous Spyglass》のような銀の弾丸をチューターできることは、非常に助けになる。こういった対戦では、大抵じっくりとした展開になり、最終的にリソース差を開くようにでき、《パルヘリオンⅡ/Parhelion II》で勝ちを拾うことができる。
勝率
5回対戦して3回勝ち、勝率は 60% だった。この結果は Against the Odds としては平均より若干上だった。もっと重要なことは、実際《パルヘリオンⅡ/Parhelion II》で倒すことができたことだ! 《パルヘリオンⅡ/Parhelion II》で勝つ計画は確かに速くは無いが、このデッキはゲーム終盤まで生き残るにはとても優れているし、その後カーンでアニメートした《パルヘリオンⅡ/Parhelion II》によるたった1回の攻撃で、大抵ゲームを盗み取ることができる。
来週の候補
(おわり)