【翻訳】スライ・ソード(モダン)
アイアンワークスといい、ランタン・コントロールといい、モダンのアーティファクトのコンボデッキは、凶悪過ぎませんか。
原文:
やぁ、みんな! Much Abrew Abount Nothing のエピソードへようこそ。先週 Instant Deck Techs で、狂ったモダンのコンボデッキ、スライ・ソードがトップとして表れた。そういう訳で今週は、このデッキがどれだけたくさんの方法で無限コンボができるか、見つけ出していこう! 主なコンボである《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry》と《弱者の剣/Sword of the Meek》は良く知られているが、《研磨基地/Grinding Station》によって無限にライブラリを削る多くの方法も含めて、他のコンボとシナジーでも圧倒する。出来るだけたくさんのコンボでデッキを圧倒するこの計画は、モダンでゲームに勝つ正当な方法であるかな? 動画に行って見つけ出そう。その後、このデッキについてもっと話をしよう!
動画
Much Abrew: Sly Sword (Modern) - YouTube
スライ・ソード
- メイン
土地 | ||
3 | 《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》 | |
2 | 《湿った墓/Watery Grave》 | |
1 | 《神聖なる泉/Hallowed Fountain》 | |
2 | 《島/Island》 | |
4 | 《産業の塔/Spire of Industry》 | |
1 | 《ムーアランドの憑依地/Moorland Haunt》 | |
クリーチャー | ||
4 | 《メムナイト/Memnite》 | (0) |
1 | 《マイアの月帯び/Myr Moonvessel》 | (1) |
4 | 《枉惑な調達者/Sly Requisitioner》 | (4)(黒) |
4 | 《屑鉄さらい/Scrap Trawler》 | (3) |
2 | 《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》 | (0) |
インスタント | ||
3 | 《発明品の唸り/Whir of Invention》 | (X)(青)(青)(青) |
アーティファクト | ||
2 | 《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》 | (1) |
4 | 《オパールのモックス/Mox Opal》 | (0) |
3 | 《バネ葉の太鼓/Springleaf Drum》 | (1) |
4 | 《弱者の剣/Sword of the Meek》 | (2) |
4 | 《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry》 | (白/黒)(青) |
4 | 《研磨基地/Grinding Station》 | (2) |
4 | 《彩色の星/Chromatic Star》 | (1) |
- サイドボード
1 | 《橋上の戦い/Battle at the Bridge》 | (X)(黒) |
2 | 《減衰球/Damping Sphere》 | (2) |
2 | 《ギラプールの霊気格子/Ghirapur AEther Grid》 | (2)(赤) |
1 | 《真髄の針/Pithing Needle》 | (1) |
1 | 《漸増爆弾/Ratchet Bomb》 | (2) |
1 | 《太陽のしずく/Sun Droplet》 | (2) |
2 | 《外科的摘出/Surgical Extraction》 | (黒/Φ) |
1 | 《アンティキティー戦争/The Antiquities War》 | (3)(青) |
3 | 《摩耗+損耗/Wear+Tear》 | (1)(赤)(白) |
1 | 《溶接の壺/Welding Jar》 | (0) |
議論
- まず、結果だ。リーグをプレイして 5-0 というパーフェクトで終わった! フレンドリー・リーグだったということは正しいが、ほとんどの tier デッキ(奇妙な赤単バーン以外)をぶちのめし、毎回トップとして表れた。
- 5-0 した後でさえ、俺はこのデッキについて学ぶ多くのことがあるように感じている。このデッキはプレイするのが難しい。その理由のほとんどは、このデッキには何百万とある小さなシナジーとトリックがあるが、俺はそのうちのいくつかを見逃しているからだ。ありがたいことに、リーグで見せたように、このデッキは 90% 最適なプレイをしても、まだ多くのゲームに勝てるくらい十分強力だ。
- コンボの話をしよう。一番明らかなのは《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry》と《弱者の剣/Sword of the Meek》だ。このコンボは無限ではないが、《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry》で《弱者の剣/Sword of the Meek》を繰り返し何度も生け贄に捧げることで、1マナごとに 1/1 飛行機械トークンと1点のライフを得ることができる。
- 一方、《研磨基地/Grinding Station》は、《弱者の剣/Sword of the Meek》と《枉惑な調達者/Sly Requisitioner》があると無限コンボになり、対戦相手のデッキ全部を削ることができる。単に《研磨基地/Grinding Station》で《弱者の剣/Sword of the Meek》を生け贄に捧げ続けるだけで、《弱者の剣/Sword of the Meek》を戻すために《枉惑な調達者/Sly Requisitioner》が 1/1 トークンを産み、その後戦場に剣が戻る。そうすると再び繰り返すことができる。もし対戦相手を(例えば《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》がいるとかで)ライブラリアウトで倒すことができなくても、《枉惑な調達者/Sly Requisitioner》が産んだ無限の 1/1 トークンも得られる。
- 《研磨基地/Grinding Station》、《弱者の剣/Sword of the Meek》、《屑鉄さらい/Scrap Trawler》と《メムナイト/Memnite》か《マイアの月帯び/Myr Moonvessel》が2体いても、対戦相手を無限にライブラリを削ることができる。この方法はちょっとクランキーだ。基本的なアイデアは、《研磨基地/Grinding Station》で《メムナイト/Memnite》を生け贄に捧げ、もう一体の《メムナイト/Memnite》を唱えて《研磨基地/Grinding Station》をアンタップし、《研磨基地/Grinding Station》で《弱者の剣/Sword of the Meek》を生け贄に捧げて《屑鉄さらい/Scrap Trawler》があると《メムナイト/Memnite》が戻り、戻った《メムナイト/Memnite》を唱えて《研磨基地/Grinding Station》をアンタップ(と《弱者の剣/Sword of the Meek》を戻)し、そしてこの過程を繰り返す。
- おそらく俺が見逃しているコンボが他に1つか2つはある。しかし上記の3つは、リーグで使ったコンボ全部だ。
- 《研磨基地/Grinding Station》について言うと、このカードを理解するのにちょっと時間が掛かった。もし《弱者の剣/Sword of the Meek》が無いなら、《弱者の剣/Sword of the Meek》を「引く」奇妙な方法として、《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》や《彩色の星/Chromatic Star》のような適当なアーティファクトを、自分のライブラリを削るために、積極的に生け贄に捧げるべきである。《弱者の剣/Sword of the Meek》は自分で墓地から戦場に戻ることができるので、《弱者の剣/Sword of the Meek》が墓地に落ちることは、自然に引くのと同じくらい良いことになる。
- スライ・ソードの最大の欠点は、何枚かのサイドボードのカードが、このデッキに対して本当に良いということだ。《虚空の力線/Leyline of the Void》や《安らかなる眠り/Rest in Peace》は非常に強力で、《石のような静寂/Stony Silence》も残虐だ。適当なクリーチャーで殴ることで、こういったカードをすり抜けて勝つこともできるが、そんなことはほとんど起こりそうにない。そういう訳で、対戦相手がある種の対策カードがあることをほとんど常に想定するべきで、《摩耗+損耗/Wear+Tear》と大抵は《ギラプールの霊気格子/Ghirapur AEther Grid》か《アンティキティー戦争/The Antiquities War》を、ただ安全のために入れるべきである。
- サイドボードに関しては、大半は自己説明的だ。アーティファクトはすべて《発明品の唸り/Whir of Invention》でサーチできることを忘れてはいけない。このカードは、大半のカードよりこのデッキを良くする。《練達飛行機械職人、サイ/Sai, Master Thopterist》のために、《アンティキティー戦争/The Antiquities War》と《ギラプールの霊気格子/Ghirapur AEther Grid》を減らすことは、サイドボードの対策カードに対抗する方法になる可能性もある。《練達飛行機械職人、サイ/Sai, Master Thopterist》は、アーティファクトを唱えて歩行機械トークンを産むことで、墓地対策や《石のような静寂/Stony Silence》をすり抜けて勝つ方法になるだけでなく、もし対戦相手がたまたま対策カードを引けなかったら、《弱者の剣/Sword of the Meek》を生け贄に捧げることで、一種の奇妙なコンボをすることもできる。
- そういうわけで、君はスライ・ソードをプレイすべきか? その答えはYESだと思う! このデッキでなんとか 5-0 をしたが、俺は 100% 最適なプレイをしなかったと確信している。そして、もし君がたくさん練習をしトリックの全部を学んだら、このデッキは非常に強力になる。トラブルになるサイドボードのカードが何枚かあるが、もしうまくプレイし、正しいサイドボードのカードを入れれば、そいつらも倒すことができる。もし君が、無限に対戦相手のライブラリを削って、手の込んだコンボを準備するのが好きならば、スライ・ソードをやってみろ。このデッキは楽しいし、とても競技的にも見える!
(おわり)
【翻訳】モダンの定番カードをスタンダードでの再録について(前編)
再録可能性75%以下は、再録されそうに思えないので、あまり読む価値なさそうです。
原文:
モダンの価格は近頃熱いトピックとなっていているが、それも当然である。モダンのデッキやカードの値段は、過去何カ月にも渡って制御不能のスパイラルに陥っている。少なくても部分的には、悪いマスターズ・セットによって良い再録カードが無いことが理由だ。マスターズ・セットの再録は確かに有益で、基本的には6か月から1年もの間再録カードのセールであり、大抵50%ディスカウントされるが、通常数年で(再び再録されなければ)再録前の価格近くに戻ることも真実である。マスターズ・セットの低供給と、モダン定番カードの絶え間ない需要の増大とで、マスターズ・セットの再録によって定番カードの値段を恒久的に減らすことは非常に難しい。このようなことは時折主流ではないカードでも起こることがあるが、モダンの最高のカードに対する需要は、マスターズ・セットによる供給と比べてとにかく高すぎるのである。
その結果、恒久的に価格を下げる最高の方法の1つとして、スタンダード合法のセットで再録する、というのがある。《思考囲い/Thoughtseize》は素晴らしい例だ。この1マナの手札破壊呪文は、テーロスで再録される前は $60 を超えていたが、最低のときは $10 近くと大きく下がっていた。そして再び価格が上がり始めていっても、(アイコニック・マスターズで再び再録される前は)かろうじで $20 まで戻っただけだった。もしテーロスでの再録の代わりにモダンマスターズ2015で再録されていたとしたら、アイコニック・マスターズでの2回目の再録の前には、《思考囲い/Thoughtseize》は $60 近くに戻っていたか、それ以上になっていた可能性もあっただろう。
需要が高いスタンダードのセットで再録することは、価格を低くすることを保証しているので、もっとたくさん再録されることがコミュニティからの人気のある要求である。基本セット2019に入っている《風景の変容/Scapeshift》や《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》のようなカードが、ウィザーズが聞き入れていることを示しているが、もっと大きな課題は、たくさんあるモダンで最も高額なカードを、スタンダード合法なセットで再録するには、様々な理由で難しいから不可能の間にあるということである。何枚かのカードはスタンダードでとても良すぎるのである。《思考囲い/Thoughtseize》自体にが、このカードでどれだけフォーマットをダメにしていたかについて、説明と記事が絶え間なく続いていた。(無色クリーチャーの土地は効果的にプレイすることが簡単なので、単色環境のスタンダードを促進する)《変わり谷/Mutavault》はもっと上手くやっれなかった。他のカードは、おそらくウィザーズが新規のプレイヤーがスタンダードで経験して欲しくないだろう、15年前の古代のテキストを持っている。さらに他のカードは、特殊なメカニズムを持っていたり、スタンダード合法セットの数を制限するフレーバーを要求したりする。そういう訳で今日の計画は単純だ。モダンで最も高額なトップ25のカード --- おそらくみんなが最も再録して欲しいと言えるカード --- を見てみて、そのうち何枚が実際スタンダード合法セットに再録できるのか見てみよう。
グループ1:再録可能性100%(スタンダードで今か最近再録された)
最も簡単なグループで始めよう。スタンダードで現在か最近のどちらかで合法だったカードだ。ウィザーズは最近スタンダード合法セットで刷ることを決めたカードなので、おそらく再録されても安全だろう、という理屈だ。このグループには3枚のカードがある。《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》と《黒割れの崖/Blackcleave Cliffs》と《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》だ。このカードのうち、《黒割れの崖/Blackcleave Cliffs》は最も簡単であり、最も安全である。現在スタンダードには敵対色ファスト・ランドがある。このカードは堅実だが、フォーマットを壊すことは確実に無い。そしてオリジナルの友好色ファスト・ランドに付いている名前は、ミラディン(や新ファイレクシア)へ戻る必要はないくらい十分一般的であるように見える。一方《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》は、高速なマナのおかげで、より古いフォーマットのほうが良くなるカードだ。そしてスタンダードでは、ランプのフィニッシャーとして非主流のプレイアブルなカードであり、他のデッキに入ることは無かった。8マナであることが一種の自然な安全弁となっているのである。とは言っても、基本セットに戻ることで、再録されるプレインズウォーカーにとって居場所を得る可能性があるものの、ウィザーズはストーリーの目的のために、新しいバージョンのプレインズウォーカーを刷ることを選ぶことが多く、プレインズウォーカーの再録は驚くほどレアだ。
奇妙な話だが、リストにある最新のカードが最も安全であるかもしれない。《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》はすでにスタンダードで良すぎると、愚痴を産みだしている。その理由の一部には、《運命のきずな/Nexus of Fate》とのシナジーがあるからであり、別の理由の一部には、価値のあるプレインズウォーカーとして働くだけでなく、対戦相手をゆっくりライブラリアウトするように、デッキにこのカード自体をしまい込むことでフィニッシャーとしても働くからだ。《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》がスタンダードで良すぎると確実にはっきり述べるには早すぎるが、このアゾリウスのプレインズウォーカーが1年後にローテーションされるときまで、ため息をついてスタンダードで再び見られなくことを望むという可能性が非常に大きい(し、そうなりそうだ)。それでもまだ今日の記事の目的のために、ウィザーズが数か月前にテフェリーをスタンダードで刷ったという事実が、スタンダードで安全であったと考えていた(か、少なくても最近までは考えていた)ということ示している。
グループ2:再録可能性95%(なぜまだ再録されないのか?)
なぜ「戦場からサイクル」する土地が、まだサイクルとして刷られていのか、俺には分からない。《地平線の梢/Horizon Canopy》は、特に銀の弾丸でチューターでサーチしたり、墓地から繰り返しプレイできるモダンでは、強力なカードだ。しかし現在のフォーマットに《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》があることを差し引いても、スタンダードには普通、強力な墓地ベースの土地シナジーはたくさんはない(それどころか、《地平線の梢/Horizon Canopy》に加え《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》があっても、俺はスタンダードで良すぎることは無いと確信している)。現実的には、《地平線の梢/Horizon Canopy》はアモンケットのサイクリング・ランドの上位互換であるが(タップ・インするから)、スタンダードの《地平線の梢/Horizon Canopy》サイクルがフォーマットを定義するようなことはほとんどなさそうに見える。実際、Magicというゲームに備わっている不安定性をいくらか除く助けになるので、サイクリングや占術のメカニズムはゲームプレイをより良くすることが多い。俺は、結果的にどこかのセットで「戦場からサイクル」する土地がレア土地サイクルになることを望んでいるし、そうなったとき、その土地は人気になり、本当に楽しいゲームプレイになって欲しいと思っている。
《虚空の力線/Leyline of the Void》に関しては、多分ラヴニカのギルドのブロック辺りで、スタンダードに再録されることになるだろう。まだ再録されていない主な理由は、値段の上昇はかなり最近であり、再録の必要性があまりなかったからだ。ウィザーズは最近スタンダードで墓地対策カードを刷ることを厭わないことを示しているし、《虚空の力線/Leyline of the Void》は強力な墓地対策カードだが、それでもまだただの墓地対策カードである。ある日戻ってくるだろう。
グループ3:再録可能性90%(フェッチランド)
フェッチランドは今日話すカードでは最も重要そうだ。リストの他のカードはすべて、そのカードを使った構築になる。もし《解放された者、カーン/Karn Liberated》を持っていなくても、まだモダンをプレイすることはできる。ただ最適なトロンをプレイできないだけだ。しかしフェッチランドはモダンにある大半のtierデッキの基盤を成している。もし君の目的がモダンで構築することなら、所有できる最も重要なカードであるが、その値段はたとえモダンマスターズ2017で再録された後でも、まだ完全に高い。あいにく、フェッチランドがスタンダード合法セットで再録されたとき、議論が起きなくなかった。
朗報から始めよう。上陸のような土地ベースのメカニズムを差し引いておくとして、スタンダードにフェッチでサーチできるフェッチ可能な2色土地がないとすれば、実はフェッチはスタンダードでとても悪いカードになる。もしフェッチランドが基本土地しか見つけることができず、壊れたメカニズムを何も誘発できなければ、《沸騰する小湖/Scalding Tarn》は《硫黄の滝/Sulfur Falls》や《尖塔断の運河/Spirebluff Canal》よりも顕著にプレイアブルということにはならない。戦場からマナは1色しか生まないが、本物の2色土地は毎ターン2色を提供するからだ。フェッチ可能な2色土地やシナジーがないと、君が青赤デッキをプレイするなら、《尖塔断の運河/Spirebluff Canal》をプレイするのと同じように、《沸騰する小湖/Scalding Tarn》をプレイすることになる。まぁそんなもんだ。基本的には、フェッチランドはゲームプレイに関する限り、完全に安全であるフォーマットを想像(やデザイン)できるし簡単でさえある。
そうは言ったが、フェッチランドがスタンダードのセットで再録されると、大きな問題が3つある。1つ目は、最後にフェッチランドがスタンダードにあったとき、物事は非常に、非常に間違っていて、ある人達の口には悪味を残していった。いくつかの理由で、ウィザーズは、フェッチランドとフェッチ可能な2色土地が両方ともスタンダードにいてもOKであるという決定をしたが、とても正しくないことを証明した。戦乱のゼンディガーのスタンダードにおけるデッキは $1000 近くの値段だった。この理由の一部は《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn's Prodigy》のせいであったが、理由のほとんどは、無茶苦茶な4色や5色のマナ・ベースを支えるために、デッキに12~14枚のフェッチランドが入っていたからだ。このことによって、マナが非常に良かったので、デッキに最高のカードを全部詰め込まない理由はほとんどないようなスタンダードとなった。
2つ目の理由は、シャッフルがゲームを嫌なものにし遅くするからだ。ウィザーズの観点では、このことがスタンダードにフェッチランドを刷ることに対する、最大の反対意見であるかもしれない。みんなはFNMにはMagicをプレイしに行くのであって、各対戦のうち30分間をデッキのシャッフルに使いに行くのではない。そしてフェッチランドはたくさんのシャッフルをさせる。最後に、ウィザーズは最終的に新モダン・フォーマットをサポートすることになりそうであり、そのフォーマットにはフェッチランドが欲しくない可能性がある。このことによて、スタンダードにフェッチランドは永遠に立ち入り禁止にすることになるだろう(個人的には、俺はこの意見をあまり信じていない。ほとんどの新しいフォーマットは、特にローテーションが無いフォーマットは、禁止リスト付きで始められるからだ。だからもしウィザーズが新モダンでフェッチランドが欲しくないなら、フォーマットの最初から単に禁止することはとても簡単だろう)。
最低ラインはこうだ。パワー・レベルの観点からは、フェッチランドはスタンダードで2色土地をフェッチできない限り、完全に安全だ。あいにく、スタンダード合法のフェッチランドの再録に対して働いている奇妙なことが少しある。逆に、他のぱっとしないスタンダードのセットに敵対色フェッチランドを収録することで、ウィザーズにとって何十億ものブースター・ボックスを売る良い方法となる。俺の推測では、大したことのないセットから莫大な利益を産む能力は、ウィザーズがもうすぐ諦めるくらい大きくなり、他の懸念より重要になる。しかし、ウィザーズはフェッチランドを次の十年間、ただマスターズ・セットに入れる可能性もあるし、それで十分利益を産むと見られている。結局、フェッチランドがスタンダード合法で再録される確率は十分低いが、このことが再録可能性は 90% とした。
グループ4:再録可能性75%(今か起きないか)
以前、俺は《闇の腹心/Dark Confidant》を、再録可能性という観点ではずっと低くランクしていた。しかし去年のスタンダードで(別のラヴニカ加え)、不可能ではないという考えになった。エネルギーというアーキタイプに(ほとんど)限られているが、《光袖会の収集者/Glint-Sleeve Siphoner》は《闇の腹心/Dark Confidant》より多くの点で良いバージョンである。《奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk》や《スカラベの神/The Scarab God》を引いても1点しかダメージを受けないし、威迫は攻撃において現実的な脅威にしているからだ。《遺跡の略奪者/Ruin Raider》や《精神病棟の訪問者/Asylum Visitor》や他の仲間のような、何年にもわたって他の多くの「悪いボブ」もあったが、どれもスタンダードに大きな影響を与えず、それだけでフォーマットを壊すことは無かった。このことと、次の1年間 X/1 絶対許さないマンの《ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler》があることで、《闇の腹心/Dark Confidant》がラヴニカのギルド・ブロックのスタンダードに戻るにはちょうど良いときだ、というとても強力な意見がある。理由の一部は、ウィザーズは高額なモダンのカードをスタンダードに再録することについて、とても弱気になっているので、ラヴニカのギルドでボブが見られる確率はまだかなり小さいが、俺はフォーマットにいてもほとんど安全だと思っている。
(後編へ続く)
【翻訳】偽カード問題(前編)
金魚がコメント大炎上しそうな記事が投稿されました。私もこの記事を読むまで、ここまで偽造カードの精度が上がっているとは知りませんでした。記事自体は、いつものようにクソ長なので、おそらく前半部分しか翻訳できないと思います。
なお、今回は画像が無いと意味不明な部分が多いため、このブログに載せることにしました。画像の権利は、特に明記が無い場合は、金魚(mtggoldfish.com)に属することを最初に断っておきます。
原文:
Magicの偽造カードは長い間あちこちにあったが、Magicのコミュニティの表面下に潜んでいた。実際、基本セット2015でカードにホログラムを加えたことは、少なくても偽カードを作ることをさらに難しくすることで、中国から出てくる偽造カードの氾濫を減らす努力の一つであった。しかしながら、過去1~2年で物事は変わってしまった。レガシーの定番カード、特に再録禁止カードは、正気でないほど高額になっており、ちょうど先週モダンに特化した良いマスターズ・セットが無いことが、今年1年でフォーマットの平均価格を 26% 上昇させていることを話した。カードがさらに高くなると、合法な《Underground Sea》や《Mox Opal》一式を買う余裕があるプレイヤーの数がだんだん少なくなっていくので、偽カードを作ることが、もっと利益が産むようになる。
このことで、偽造カードのサブカルチャーが莫大に激増し、今やYouTubeで偽造カードがレビューされ、subredditはプレイヤーに一番本物に近い偽造カードを見つける手助けをすることに精力を傾けている。そして(おそらく)プロツアーやグランプリのような大きなイベントで偽造カードを故意にプレイして、偽造カードがどのくらい本物に近くなっているかを証明しようと試みるプレイヤーの一団さえいる。
進捗とマイルストーン
ホログラムとフォイルの定番カードは、2018年4月4日から使用可能です。
フォイルとホロフォイルは、2018年5月15日からすでに使用可能です。
WSGは、2018年5月28日より、「MP list Pool」を192から495種のカードへ拡張しました。
WSGは、2018年6月11日より、「MP list Polo」を495から647種のカードへ拡張しました。
偽カードへの関心が殺到したことで、偽造者達を新しい高みへと押し上げた。上記の有名な偽造者の「進捗とマイルストーン」を見てみてくれ。たった4か月間で、ホログラムを加え、フォイルを偽造し始め、提供するカードの数は 300% 以上増大した。昔は、主な関心は、適当な高額で古い再録禁止カードであり、こういったカードは比較的偽造が簡単であった。今は、フォイル、FNMプロモーション、ジャッジメント報酬を作っているし、もっと新しいカードも作っている。《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》や《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance》のようなスタンダード合法カードでさえ、偽造から守りカードの正当性を検証する意図として入れられたホログラムを完全に偽造している。基本的には、どんなMagicのカードも、つまりエクスペディションやインヴェンションや他のマスターピース・シリーズのカードも、偽造することができるという点にたどり着くことになる。そして本物のMagicのカードの値段が、特に古いフォーマットで上がると、偽造者が自身の技を磨き、できるだけ本物に近い偽カードを作るという巨大な動機付けがされる。
このことは、Magicのプレイヤー、カードショップ、ウィザーズ、ゲームすべてにとって悪いことである。俺から見ても、このことは明らかに見えるが、俺がRedditやソーシャルメディアで見た議論をいくつかを元にすると、一定数のMagicのプレイヤーはそうは見ていない。だから今日は、いくらか時間を取って、なぜ偽カードが問題なのか、つまりもし君がMagicについて気にかけているなら、たとえ君自身の個人的な使用であっても、なぜ君が偽造カードを買うべきでは無いか、という問題について話をしよう。そしてその後、この問題は修正されるのかの話をしよう。
偽カードとは何か?
基本的なことから始めよう。Magicの偽造や偽カードはウィザードから刷られていないカードのことで、できるでけ本物のように作られており、その目的は正規のMagicのカードだと思うように人々をだますことである。偽カードの大半は中国から現れていて、俺はこの記事内で、そういったカードの売却をするすべての場所へのリンクを故意に避けているが、そういった場所をインターネットで見つけることは全く苦労せずとても簡単である。伝統的には、偽物はデュアルランドやパワーナインのような古く高額なレガシーやヴィンテージのカードであったが、今や偽造者はすべてのMagicのカードにまでその活動の手を広げている。まだ高価なカードが偽造されていると一般的には言うが、印刷の活動には、完全に文字通り君が欲しいどんなカードも注文することができ、君のためにそのカードを刷ることが出来るものもある。だから、ホログラム入りでも、フォイルでも、通常のカードでも、安くても高くても、偽造から 100% 安全であるカードは無い。
偽カードはどの程度本物に近いのか?
ホログラム入り偽造《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
朗報から始めよう。俺は、スリーブ無しで手にして、それが本物のMagicのカードだと思うくらい本物に近い偽造カードを手にしたことはないし、聞いたことすらない。肉眼では、特に1~2枚のスリーブを通しているなら、完全に本物に見えるカードも何枚かはあるが、偽カードは奇妙な、Magicのカードよりある種の光沢やワックスがあるように感じられる。どうやらこの新しいホログラム入りフォイルカードは、ホログラムやフォイル自体に問題があるらしい。ホログラムは本物のMagicのカードよりはみ出しており、フォイルを入れる過程はオリジナルと異なっている。そういう訳で、もし君がしばらくの間Magicをプレイしていて、Magicのカードをたくさん触っているならば、スリーブを取って見てみればすぐにカードが偽物であると分かりそうである。逆に、たとえ本物であっても、印刷の過程が一定で無かったり、奇妙なフォイルをする過程があるマスターピースのようなモノのせいで、特に奇妙に感じる古いカードがときおりあると、新規プレイヤーがだまされる可能性は非常に高い。
下:本物の《タルモゴイフ/Tarmogoyf》、上:偽《タルモゴイフ/Tarmogoyf》。偽造カードの文字には、奇妙な空白が入っている。
もう一つの問題は、偽造カードは着実に向上しているということだ。5年前、ほとんどの偽造カードは笑えるくらい悪く、考えられるすべてのテストには失敗だけであり、ちょっと見ただけでも間違っているように見えるのがほとんどだった。今日では、大半の偽造カードはベンドテストや光沢テストのような各種テストに合格するようにデザインされていて、たとえ厳密な調査(偽カードを排除する良い方法になるが平均的なプレイヤーにとってはやり過ぎであるくらい、あまり深い調査はや宝石商のルーペを使わないなら)をしてもほとんど正確に本物に見える。偽造者によって産みだされた大量の金があるから、偽カードが迅速に向上し続けそうでもある。そして、偽カードを作る活動はいくつか、というかたくさんあり、個々の偽造者は競争を勝ち抜くために自分の「製品」を向上し続ける動機が働く。
そういう訳で最低ラインは、現在の偽カードは、長い間Magicをしているプレイヤーには見分けられずにすり抜けることは全くなさそうだが、新規プレイヤーはだまされるかもしれない。そして現在ある最高の偽造カードは、特に二重にスリーブをしてテーブル越しにしか見ていないと、トーナメントで気付かれずにすり抜けることが非常にありそうである。
プロキシ―と偽造カードとの違い
偽造カードのコミュニティは自分達の偽カードを「偽」とか「偽造」と言ったりはしない。「プロキシ―」と呼んでいる。これは、違法なMagicのカードを買ったり売ったりする事に対して、正当性を加えようとしているように見える。残念なことに、このことによって多くの混乱を引き起こしている。「プロキシ―」という言葉は、長い間Magicの一部であるし、プロキシ―を使うことはある種の目的やプレイにとって広く受け入れられていることだからだ。
技術的には、プロキシ―はどんなMagicカードの代替にもなる。だから理屈上は偽造カードはプロキシ―であるし、基本土地にペンで《Underground Sea》と書いてもプロキシ―になる。逆に、偽造カードは、人々をだまして本物と思わせるくらい本物に近くデザインされている。だからすべての偽造カードは理屈上プロキシ―ではあるが、すべてのプロキシ―が偽造カードでなはい。本当のプロキシ―とは、健全でMagicの重要な部分である。すべての人がすべてのカードを所有する余裕はないので、テストやキッチンテーブルで他の何かを《Underground Sea》のように見せたいのなら、それは素晴らしいことだ。逆に、偽造カードの目的は、文字通り人々を本物のカードと思わせるようにだますことであり、トーナメントのプレイでも、信用しているプレイヤーにカードを売って利益を上げても、偽造カード「プロキシ―」は問題である。
グレーゾーンもあり、ウィザーズのプロキシ―関連については複雑であるが、プロキシ―は一般的に非公式のプレイに対しては受け入れられている。プロキシ―を許可した非公式のヴィンテージのイベントを開催するショップもあり、そこでは多くの人達が自分のキューブや統率者デッキに何枚かプロキシ―を入れている。しかしながら、もしプロキシ―が倫理的に使われているなら、本物そっくりにする理由は無い。実際、「プロキシ―」を、偽カードを除くために光沢試験やベンド試験や他の既知の試験に合格させる、倫理的理由も受け入れられる理由も無い。なぜなら、できるだけ本物と同じようにするというプロキシ―を要求するような、プロキシ―の利用に倫理や受け入れの条件は無いからだ。基本島に書かれたペン字は、さしつかえなく、そして何の法的もモラルの問題も無く仕事をこなす。
蛇足だが、もし君がプロキシ―を非公式のプレイで使いたいなら、それは素晴らしいことだ。ペンでやるなら --- 君のキューブや統率者デッキにクールな見た目(だが明らかに本物ではない)プロキシ―を作るなら --- それは問題ない。問題は偽造カードが伝統的な意味で「プロキシ―」ではないということだ。なぜなら、彼らのたくらみは、だますことだからだ。代わりに、偽造のコミュニティは悪く聞こえないように、そしてもっと受け入れられるようにしようとするために、言葉を選んでいる。偽造カードをプロキシ―と呼ぶような罠に堕ちてはいけない。なぜならコミュニティの中で偽造カードの使用を標準化し、偽造カードの受け入れ易さを補強する手助けをすることになるからだ。これはゲーム、プレイヤー、カードショップ、ウィザーズにとって悪いことである。
なぜ偽造カードは問題なのか?
どの《Underground Sea》が偽物かな? Medium.comより。
俺が聞いたことがある偽造カードに賛成する意見には、再録禁止によってデュアルランドのようなモノを再録することが不可能であり、だからプレイヤーはもっと手頃な選択を探す以外に選択肢が無い、というものがある。ぶっちゃけると、俺はこの意見に少しシンパシーを感じている。再録禁止はMagicの中で俺が一番気に入らないことであり、プレイヤーにとっても不愉快なものだ。他の有効な選択肢が(再録禁止のせいで)《Underground Sea》一式を $2,500 で手に入れるしかないのに、偽《Underground Sea》が $5 で使えるという衝動は理解できる。それでもまだ偽造品を買うことは間違っているが、理由はともかく、もし偽造カードの問題の先にあるものが、人々がウィザーズが生み出した再録禁止問題の周辺を見つけようとすることであるなら、俺はこの記事を書いていなかっただろう。
誰かが《オーラの破片/Aura Shards》のプロキシ―を作っていますか?
私はルール2を破ろうとはしていません。私は「aura」「shards」「aura shards」でsubredditの検索を使っています。私はbuy, sell, tradeにチェックを入れていて、誰かのリストのABCの部分(※訳注 多分評価のことだと思います)に言及が無いことを見ています。私は複合のレビュースレッドに目を通しましたが、言及が無いのを見ています。
私は 20ドル 弱のカードにはプロキシ―が無いが、《流刑への道/Path to Exile》にはあるのを見つけています。
私はカスタムプロキシ―を作るサイトをいくつか行くことができるのは分かっていますが、同じ品質ではないでしょう。だから私はあなたたちすべてに理解を求めています。誰かが《オーラの破片/Aura Shards》のために快く有効なプロキシ―を知っていますか?
(※訳注 全体的に英語が不自然なのは、非ネイティブの人が機械翻訳をした英語をコピペしているからなのかもしれません)
もっと大きな問題は、さっき述べたように、再録禁止カードだけが(というより主に)偽造されることではない。直近の流行っているスタンダードのカードと最もよくプレイされるモダンのカードも偽造される。おそらく来年か再来年には再録されるだろう $15 の統率者のカードも偽造される。基本土地の偽造カードを求める人達すらいるんだ! もし偽造カードのsubredditをぶらつけば、偽《オーラの破片/Aura Shards》を求めている人達を見つけることになるだろう。このカードは再録禁止でもないし、すでに統率者セットで一度再録されている $15 のカードだ。スタンダードの神話レアや $10 の統率者定番カード --- こういったカードは、ほとんどのカードショップにとって生計の糧である。誰かが地元のカードショップに正規の《オーラの破片/Aura Shards》を得るのに $15 払う代わりに、偽《オーラの破片/Aura Shards》を得るのに $5 払ったら、店舗が運営するのに必要なわずかなマージンをすでに喰われていることになる。だから、偽カードを買うことは、直接君の地元のカードショップを傷つけるし、もし偽カードが人気が出すぎて広く使われるようになるなら、いくつかの店は生き残れない可能性がある。このことによって、すべての人が、偽カードを持っていようが本物のカードを持っていようが、Magicをプレイする場所を失うことになる。
《滅び/Damnation》のホログラムを披露する偽造者
この文から上にスクロールしてみてくれ。もし偽カードと本物のカードと区別がつかないというところに到達し(これは、偽造者の表明された目標であり、少なくても偽造コミュニティの大部分の夢である)、一度偽カードがコミュニティに広く使われて受け入れられたら(これはもし、あるいは一度正規カードと本当に区別ができなるなら、起こりえそうなことである。なぜなら、もし君か相手がプレイしているカードが本物であったかどうか、どう分かるのか?)、ゲームの存続において非常に脅威となるかもしれない。好きであろうがなかろうが、ウィザーズは生き残るために利益を産む必要があるビジネスなのである。もし誰もが本物の《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》を買う(あるいは箱から開けようとする)代わりに偽《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》を $5 で買うなら、これはウィザーズの底を大きく打ち砕くだろう。音楽業界が違法コピー問題を対応をしたように、ウィザーズはこの問題に順応して前進する方法を見つけるだろうと主張する人もいるが、多分ゲームを完全にデジタルにすることで、ウィザーズが25年間続けて成功してきたブースターパックのモデルを完全に革新するかもしれない、という確信は俺にはほとんど無い。もっとありそうなことは、数年の間で利益が減少した後、ウィザーズの休止を見始めることになる。R&Dを維持していくのは費用がかかるということだ。つまり、最終的にウィザーズがただドアを閉めてMagicと言うゲームが死ぬまで、Magicのカードや製品がだんだん少なくなっていくことになるだろう(製品が少なくなることで再録が少なくなり、カードの価格はさらに吊り上って、偽カードはさらに魅力的になるので、自分で予言を実現させるといういくぶん皮肉めいている)。
3つ目の問題は他のプレイヤーだ。君は、モダンのトーナメントで8Whackのような $150 の低予算デッキをプレイしたとしよう。物事はうまく行き、Top8になるためには、あと1回しか勝つ必要がないところまでいった! 最終スイスラウンドで、君は偽カード満載の $2,000 (相応の)デッキをプレイしていた誰かに負け、たった1回の対戦でTop8の逃してしまった。この状況に対する君の反応は君個人的なものに大きく依るが、ある人達は全然気にしないし、はるかに多く気にする人達もいる。そして少なくても何パーセントかのプレイヤーは、Top8(と賞金)を盗まれたように感じるだろう。君は $150 しか予算がないので、その予算でできる最高のデッキを構築し、一生懸命練習し、プレイもうまくやった。一方で君の対戦相手も予算は $150 しかなかったが、そのお金を犯罪組織に握らせて、最終的に $2,000 分の価値があるデッキにした。このことについて、俺の個人的な感覚はそんなに強くないが(多分、紙のMagicをあまりプレイしないからかもしれない)、8Whackのプレイヤーが怒るのは当然だし、チートした奴に盗まれたと感じるだろうことは、はっきり分かる。こんな経験をした後で、8Whackのプレイヤーは単にあきらめ、他のゲームに移る可能性もある。
最後に、偽カードはMagicの市場全体の信頼を傷つける。ここでは、俺の主な関心は、投資家やコレクターではない。モダンのデッキに最終的にeBayで買った偽《Mox Opal》を一緒に入れようとしているRadditの貧しい大学生や、Craigslist(※訳注:情報交換サイト)でコレクションを構築するために、モダンの定番カードをたくさん手に入れていると思っており、カードが偽であることが理解できるくらい十分にMagicをプレイしていない新規プレイヤーだ。偽造カードのコミュニティの多くは、プレイヤーに偽カードを売ることを否認しているが、君のお金が偽造者の手の中に入ることで、偽造カードの改良をし、さらに本物に近いものを作り、他のプレイヤーに詐欺を働く人達を促進する手助けをしているという事実には変わりない。
(後編に続...かない)
【翻訳】プロツアー25周年記念で知っておくべきこと
本文:
動画
Pro Tour 25th Anniversary: Wrap Up - YouTube
プロツアー25周年記念は歴史の1ページとなり、スタンダード、モダン、レガシーから素敵なデッキが出たチーム戦のおかげで、最も楽しいプロツアーの1つとなった。普通は、プロツアーをどのデッキがトーナメントで最高のパフォーマンスを出したかを、数値で分析する記事でまとめるのだが、チーム戦では不可能である(記録は、各個人の勝敗ではなくチームの勝敗で記録されるからだ)。
しかしながら、良い知らせもある。ウィザーズはプロツアー25周年記念のすべてのデッキを公表した。だから数値を深く探索するより、今日は各フォーマットで見られた、興味深いデッキとカードを見ていこう。その後(各フォーマットごと)で最もプレイさらたカードリストでまとめよう! もしデッキリストにまっすぐ飛び込みたいなら(500近くある!)、プロツアー25周年記念ページでチェックしよう。
スタンダード
プロツアーに向っている大きな議論には、ボックス特典のプロモーション《運命のきずな/Nexus of Fate》がある。人々はコントロールとランプ戦略の両方で使われる、この追加ターン呪文の議論があり、このカードがマジックの最大の舞台で見られるのだろうかと思っていた。その答えはYESだったが、ほとんどの人が予想した方法ではなかった。6人のプレイヤーが《運命のきずな/Nexus of Fate》を持って現れ、それぞれがターボ・フォグ版をプレイしていた。このデッキは、《花粉のもや/Haze of Pollen》と《根の罠/Root Snare》でゲームを遅くし、《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》と《アズカンタの探索/Search for Azcanta》と《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》で大量のカードをドローし、その後ライブラリに戻った後すべてのカードドローでもって繰り返し《運命のきずな/Nexus of Fate》を結果的に見つけることにより、本質的に無限ターンを得る。その後、《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》の大量のトークンを作るか、《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》の奥義で対戦相手のパーマネントを全部追放し尽くす(カメラの前では完璧な勝利さえあった)かのどちらかで、なんとかして勝利する!
ターボ・フォグ
- メイン
土地 | ||
4 | 《まばらな木立ち/ScatteredGroves》 | |
4 | 《森/Forest》 | |
4 | 《灌漑農地/IrrigatedFarmland》 | |
4 | 《内陸の湾港/HinterlandHarbor》 | |
2 | 《陽花弁の木立ち/SunpetalGrove》 | |
4 | 《島/Island》 | |
3 | 《氷河の城砦/GlacialFortress》 | |
プレインズウォーカー | ||
4 | 《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi,HeroofDominaria》 | (3)(白)(青) |
2 | 《ウルザの後継、カーン/Karn,ScionofUrza》 | (4) |
ソーサリー | ||
4 | 《航路の作成/ChartaCourse》 | (1)(青) |
2 | 《黄金都市の秘密/SecretsoftheGoldenCity》 | (1)(青)(青) |
1 | 《カーンの経時隔離/Karn'sTemporalSundering》 | (4)(青)(青) |
エンチャント | ||
1 | 《ミラーリ予想/TheMirariConjecture》 | (4)(青) |
4 | 《楽園の贈り物/GiftofParadise》 | (2)(緑) |
2 | 《アズカンタの探索/SearchforAzcanta》 | (1)(青) |
インスタント | ||
4 | 《花粉のもや/HazeofPollen》 | (1)(緑) |
2 | 《天才の片鱗/GlimmerofGenius》 | (3)(青) |
4 | 《運命のきずな/NexusofFate》 | (5)(青)(青) |
4 | 《根の罠/RootSnare》 | (1)(緑) |
- サイドボード
2 | 《遵法長、バラル/Baral,ChiefofCompliance》 | (1)(青) |
2 | 《浄化の輝き/CleansingNova》 | (3)(白)(白) |
2 | 《ジェイスの敗北/Jace'sDefeat》 | (1)(青) |
4 | 《刻み角/Manglehorn》 | (2)(緑) |
4 | 《否認/Negate》 | (1)(青) |
1 | 《原初の潮流、ネザール/Nezahal,PrimalTide》 | (5)(青)(青) |
結果として、《運命のきずな/Nexus of Fate》自体にとっては興味深い週となった。最初に、ウィザーズはこの神話レアがデジタルで $70 に到達したあと、トレジャー・チェストで現れる確率を上げることで、Magic Onlineでの枚数を大量に増やすリリースを決定した。その後プロツアーの結果、このプロモーション・カードは紙で、数日前の $20 から今日の $40 以上と、倍以上になった。普通の神話レアと違い、基本セット2019のパックをただ開けるだけでは、価格を下げるためにカードを見つけられないので、このことは問題となりうる。何週間が経って何が起こるかを興味深く見ることになる --- もしターボ・フォグが現実的デッキであると証明されたら、《運命のきずな/Nexus of Fate》の値段はもっとばかげたものになるかもしれない。
プロツアー25周年記念のチーム戦は、個別のデッキがどの程度パフォーマンスを出したかを知るのは難しくしているが、プレイヤーの何人かは素晴らしい記録が出たことが報告された(彼らの対戦のうち、約80%勝利した)。スタンダードのメタゲームのうち約 60% は赤系か緑系のアグロであり、どちらも毎ターン撃たれるフォグを倒す現実的な機会は無いし、《否認/Negate》や《不許可/Disallow》のような何かで無限ターン・コンボも止めることが出来ないので、少なくてもいくつかの点においては、このことは驚くことではない。もし君の地元のメタゲームで赤と緑のアグロが圧倒しているなら、ターボ・フォグを心に留めておこう --- 完璧な選択になるかもしれない。逆にもし、みんながコントロールデッキをプレイしているなら、物事はより難しくなるかもしれない(コントロールに対する切り札として、サイドボードに《殺戮の暴君/Carnage Tyrant》を何枚か仕事しているのを見ているが)。
《鉄葉のチャンピオン/Steel Leaf Champion》と《ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler》
ターボ・フォグはプロツアー25周年記念で人気急上昇したデッキであったが、赤黒アグロと緑単ストンピィもまだメタゲームのトップにいることは真実だ。赤黒アグロはトーナメントのメタゲームで 40% と大きく占めていて、この数字は(グリクシスや赤単のような)少数のプレイヤーがプレイした他の《ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler》が入ったデッキを含んでいない。一方で、緑単ストンピィはメタゲームの 20% 近くであり、顔面にたたきつけている《鉄葉のチャンピオン/Steel Leaf Champion》や《原初の飢え、ガルタ/Ghalta, Primal Hunger》のような大きな緑のクリーチャーも確かに見かけた。
大きな疑問を移そう。これらのデッキが将来持ちこたえるかである。ターボ・フォグが捕食者として現れたが、(人気が出ると仮定して)ターボ・フォグと戦うコントロール・デッキがもっと増えることで、メタゲームは補正されるかもしれない。このことにより、コントロール・デッキの下にこっそり入ることで、アグロデッキはトップ近くに残ることができるだろう。中期的には、単に緑単ストンピィはローテーションでほとんど何も失わないが、赤黒アグロは大半の最高のカードを失うという理由で、緑単ストンピィは赤黒アグロよりずっと良い位置にいることになる。いずれにしても短期的には、君の地元のイベントやMagic Onlineでは、まだ赤黒アグロと緑単ストンピィは相当量いると予想すべきだ。
貯蔵器コンボ
- メイン
2 《霊気貯蔵器/Aetherflux Reservoir》
4 《改革派の地図/Renegade Map》
4 《予言のプリズム/Prophetic Prism》
4 《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》
4 《鼓舞する彫像/Inspiring Statuary》
2 《金属紡績工の組細工/Metalspinner's Puzzleknot》
2 《 》
4 《逆説的な結果/Paradoxical Outcome》
3 《金属の叱責/Metallic Rebuke》
1 《光り物集めの鶴/Glint-Nest Crane》
2 《バラルの巧技/Baral's Expertise》
2 《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》
1 《発明博覧会/Inventors' Fair》
4 《練達飛行機械職人、サイ/Sai, Master Thopterist》
3 《モックス・アンバー/Mox Amber》
1 《オラーズカの拱門/Arch of Orazca》
4 《ザルファーの虚空/Zhalfirin Void》
1 《屍肉あさりの地/Scavenger Grounds》
12 《島/Island》
- サイドボード
1 《霊気溶融/Aether Meltdown》
3 《光り物集めの鶴/Glint-Nest Crane》
1 《ジェイスの敗北/Jace's Defeat》
2 《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》
1 《金属の叱責/Metallic Rebuke》
2 《否認/Negate》
1 《原初の潮流、ネザール/Nezahal, Primal Tide》
1 《川の叱責/River's Rebuke》
1 《魔術遠眼鏡/Sorcerous Spyglass》
2 《宝物の地図/Treasure Map》
ターボ・フォグ以上に、人気が上昇したデッキは貯蔵器ストームだ。このデッキは今のところ、このフォーマットで主流じゃないカードを使って流動的ではあるが、《練達飛行機械職人、サイ/Sai, Master Thopterist》が刷られたことで、このアーキタイプには力が巨大に増大した。単に《霊気貯蔵器/Aetherflux Reservoir》と《逆説的な結果/Paradoxical Outcome》のコンボに頼るより、《練達飛行機械職人、サイ/Sai, Master Thopterist》をプレイし、飛行機械トークンを産むために大量の適当なアーティファクトをプレイし、その後 1/1 飛行でビートダウンするか《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》をプレイし大きな構造物トークンを産むかという、今や合理的なバックアップ計画がある。もちろんたくさんのパーツがローテーションされるので、別の短期的なデッキもある(ローテーション後、《練達飛行機械職人、サイ/Sai, Master Thopterist》、《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》、《工匠の達人、テゼレット/Tezzeret, Artifice Master》で強力なアーティファクト・ベースのビートダウン・デッキを形成することができるかもしれないが --- プロツアーで《霊気貯蔵器/Aetherflux Reservoir》を完全に捨ててただビートダウンするプレイヤーを複数人見られた)。しかしこのデッキは一緒に入れても(カーンは除く)高くは無く、真のコンボデッキが競技的であるのはまれである。だからもし君に機会があるなら、ローテーション前に一発やってみろ。超楽しく、プロツアー25周年記念でもこのデッキはとても競技的でもあることが示されたんだ!
クールなデッキ(スタンダード)
メタゲームは赤黒アグロと緑単ストンピィでとても支配的だったので、プロツアー25周年記念では常識外れのデッキはたくさんはなかった。しかし一握りの興味深いリストはあった。
白緑猫
メイン
2 《顕在的防御/Blossoming Defense》
2 《飛行機械による拘束/Thopter Arrest》
4 《光輝の運命/Radiant Destiny》
4 《聖なる猫/Sacred Cat》
4 《アジャニの群れ仲間/Ajani's Pridemate》
4 《レオニンの先兵/Leonin Vanguard》
4 《レオニンの戦導者/Leonin Warleader》
4 《威厳あるカラカル/Regal Caracal》
4 《典雅な襲撃者/Adorned Pouncer》
4 《誇り高き君主/Pride Sovereign》
4 《手付かずの領土/Unclaimed Territory》
1 《ハシェプのオアシス/Hashep Oasis》
4 《まばらな木立ち/Scattered Groves》
4 《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》
2 《シェフェトの砂丘/Shefet Dunes》
1 《森/Forest》
8 《平地/Plains》
サイドボード
3 《苦悩火/Banefire》
1 《排斥/Cast Out》
2 《英雄的介入/Heroic Intervention》
1 《造命師の動物記/Lifecrafter's Bestiary》
1 《山/Mountain》
2 《うろつく蛇豹/Prowling Serpopard》
2 《残骸の漂着/Settle the Wreckage》
1 《形成師の聖域/Shapers' Sanctuary》
2 《飛行機械による拘束/Thopter Arrest》
白緑ミッドレンジ
メイン
3 《顕在的防御/Blossoming Defense》
3 《排斥/Cast Out》
2 《打ち壊すブロントドン/Thrashing Brontodon》
1 《賞罰の天使/Angel of Sanctions》
2 《翡翠光のレインジャー/Jadelight Ranger》
4 《茨の副官/Thorn Lieutenant》
3 《輝かしい天使/Resplendent Angel》
4 《導路の召使い/Servant of the Conduit》
2 《不撓のアジャニ/Ajani Unyielding》
2 《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》
3 《黎明をもたらす者ライラ/Lyra Dawnbringer》
2 《ピーマの改革派、リシュカー/Rishkar, Peema Renegade》
3 《豊潤の声、シャライ/Shalai, Voice of Plenty》
1 《ビビアン・リード/Vivien Reid》
4 《まばらな木立ち/Scattered Groves》
4 《陽花弁の木立ち/Sunpetal Grove》
1 《ハシェプのオアシス/Hashep Oasis》
8 《森/Forest》
8 《平地/Plains》
サイドボード
1 《賞罰の天使/Angel of Sanctions》
2 《逆毛ハイドラ/Bristling Hydra》
1 《俗物の放棄/Forsake the Worldly》
2 《造命師の動物記/Lifecrafter's Bestiary》
2 《悔恨する僧侶/Remorseful Cleric》
1 《ピーマの改革派、リシュカー/Rishkar, Peema Renegade》
2 《形成師の聖域/Shapers' Sanctuary》
1 《領事の旗艦、スカイソブリン/Skysovereign, Consul Flagship》
2 《飛行機械による拘束/Thopter Arrest》
1 《ビビアン・リード/Vivien Reid》
白青スーパーフレンズ
メイン
3 《歩行バリスタ/Walking Ballista》
2 《残骸の漂着/Settle the Wreckage》
4 《封じ込め/Seal Away》
4 《排斥/Cast Out》
4 《ベナリア史/History of Benalia》
1 《輝かしい天使/Resplendent Angel》
2 《燻蒸/Fumigate》
3 《キランの真意号/Heart of Kiran》
3 《試練に臨むギデオン/Gideon of the Trials》
3 《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》
2 《黎明をもたらす者ライラ/Lyra Dawnbringer》
4 《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》
2 《オラーズカの拱門/Arch of Orazca》
4 《ザルファーの虚空/Zhalfirin Void》
4 《氷河の城砦/Glacial Fortress》
1 《シェフェトの砂丘/Shefet Dunes》
4 《灌漑農地/Irrigated Farmland》
1 《島/Island》
9 《平地/Plains》
サイドボード
1 《領事の権限/Authority of the Consuls》
1 《不可解な終焉/Baffling End》
1 《浄化の輝き/Cleansing Nova》
1 《 》
1 《俗物の放棄/Forsake the Worldly》
1 《断片化/Fragmentize》
2 《ジェイスの敗北/Jace's Defeat》
2 《善意の騎士/Knight of Grace》
3 《否認/Negate》
1 《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》
1 《歩行バリスタ/Walking Ballista》
モダン
モダンでは、プロツアー25周年記念で人気が出たデッキは、とても明らかで赤黒復讐蔦だった。このデッキは、数か月前ブリッジヴァインと呼ばれいたこと覚えているかもしれない。《黄泉からの橋/Bridge from Below》と《復讐蔦/Vengevine》を墓地に置いておき、大量の《歩行バリスタ/Walking Ballista》と《搭載歩行機械/Hangarback Walker》を0マナで唱えて(そうすると、戦場に入ったとき死ぬので)、大量の 2/2 ゾンビを産み、《復讐蔦/Vengevine》が戦場に戻ることで、非常に驚くくらい速く(に加えてとても不安定)勝利するデッキである。
赤黒復讐蔦
- メイン
4 《歩行バリスタ/Walking Ballista》
4 《搭載歩行機械/Hangarback Walker》
4 《黄泉からの橋/Bridge from Below》
4 《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker》
4 《縫い師への供給者/Stitcher's Supplier》
4 《復讐蔦/Vengevine》
4 《臓物の予見者/Viscera Seer》
4 《墓所這い/Gravecrawler》
2 《憑依された死体/Haunted Dead》
4 《傲慢な新生子/Insolent Neonate》
4 《信仰無き物あさり/Faithless Looting》
1 《安堵の再会/Cathartic Reunion》
4 《黒割れの崖/Blackcleave Cliffs》
1 《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
1 《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
3 《血の墓所/Blood Crypt》
1 《草むした墓/Overgrown Tomb》
4 《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
1 《新緑の地下墓地/Verdant Catacombs》
1 《沼/Swamp》
1 《山/Mountain》
- サイドボード
2 《集団的蛮行/Collective Brutality》
2 《ゴルガリの魔除け/Golgari Charm》
2 《鋳塊かじり/Ingot Chewer》
4 《虚空の力線/Leyline of the Void》
2 《自然の要求/Nature's Claim》
3 《思考囲い/Thoughtseize》
赤黒復讐蔦は基本的にブリッジヴァインであるが、見た目は基本セット2019から重要ではないカード、《縫い師への供給者/Stitcher's Supplier》が追加されたおかげで、すべてがパワーアップした。このアンコモンは全然脅威に見えないが、このデッキにとっては完璧なカードである。1ターン目に《復讐蔦/Vengevine》と《黄泉からの橋/Bridge from Below》を墓地に置きながら、《縫い師への供給者/Stitcher's Supplier》がゾンビである事実のおかげで、《墓所這い/Gravecrawler》を2番目の攻撃ラインに置くことができる。《墓所這い/Gravecrawler》を生け贄に捧げるために《臓物の予見者/Viscera Seer》を投げ入れると、奇妙なコンボが発生する。《墓所這い/Gravecrawler》を2回唱えるか、《黄泉からの橋/Bridge from Below》の能力を誘発するために《復讐蔦/Vengevine》を生け贄に捧げることにより、黒マナ毎に 2/2 ゾンビを産むことで、《復讐蔦/Vengevine》をどんなときでも墓地から戻すことができる。最後は、1ターン目に戦場に複数体のクリーチャーを処分し、《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker》の助けと共に2~3ターンで倒す能力も持っている、完全に速く恐ろしいデッキである。可能性に移ると、墓地利用するクリーチャー・コンボのデッキの選択肢として、赤黒復讐蔦はホロウワンを超えることになる。
《民兵のラッパ手/Militia Bugler》
モダンでは基本セット2019のカードはたくさん見られなかったが、たくさんの5色人間に《民兵のラッパ手/Militia Bugler》を4枚入っているのが見られたので、大きなインパクトがあった。カメラの前では、この部族デッキにとって、コンボ戦略をロックする助けになる《帆凧の掠め盗り/Kitesail Freebooter》や《翻弄する魔道士/Meddling Mage》のようなモノを探すためにほとんどチューターのように働く、各種コントロールやミッドレンジの全体除去や単体除去と戦うことができる鍵であった。《民兵のラッパ手/Militia Bugler》はプロツアーではすでに人間デッキの優先カードへと移動したが、そのパフォーマンスはこのデッキの定番であるべきであることを示している。
アイアンワークス
- メイン
4 《屑鉄さらい/Scrap Trawler》
4 《テラリオン/Terrarion》
3 《彩色の宝球/Chromatic Sphere》
4 《彩色の星/Chromatic Star》
4 《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》
3 《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
4 《精神石/Mind Stone》
2 《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb》
4 《胆液の水源/Ichor Wellspring》
2 《マイアの回収者/Myr Retriever》
4 《クラーク族の鉄工所/Krark-Clan Ironworks》
4 《古きものの活性/Ancient Stirrings》
4 《オパールのモックス/Mox Opal》
2 《発明博覧会/Inventors' Fair》
4 《燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows》
3 《ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast》
3 《埋没した廃墟/Buried Ruin》
2 《森/Forest》
- サイドボード
1 《島/Island》
4 《稲妻/Lightning Bolt》
4 《自然の要求/Nature's Claim》
3 《否認/Negate》
3 《練達飛行機械職人、サイ/Sai, Master Thopterist》
プロツアー25周年記念でのもう一つの大きな話には、アイアンワークスがあった。このエッグ風コンボデッキは、トーナメントで3番目に最もプレイされただけでなく、Top 8 がBen Stark氏の手の中になんとか滑り込みもした。週末の間ずっと、このデッキはカメラの前ではとても狂気に見えた。容易に対策呪文と戦い、非常に長く激しいコンボのターンで勝っていた。メタゲームでの数字では、適正なトップtierデッキであることを示しているが、トップ4の結果はこのデッキが良いことを示唆している。この結果と長く退屈で嫌なコンボ・ターンを合わせると、禁止の呼び声が上がっている。俺は次の禁止改定が出る前にこのデッキを買うことには注意するだろう。このデッキをプレイする人達の中には、禁止されるべきだと考えているからだ。これは何かが間もなく起こるかもしれない、というとても良いサインだ。
もっと大きな疑問は、何が禁止されるだろうかということだ。みんなは《古きものの活性/Ancient Stirrings》がもっと良い選択だと主張しているが(《古きものの活性/Ancient Stirrings》が禁止されると、トロン、エルドラージ、ランタン、鱗、親和のいくつかのようなデッキにとって、付随的損害を受けるにもかかわらず)、《クラーク族の鉄工所/Krark-Clan Ironworks》が禁止になると、このデッキは完全に死ぬだろう。禁止に関して言うと、《信仰無き物あさり/Faithless Looting》が週末に渡って対象となる可能性があるという、ノイズもいくらかあった。このソーサリーは、赤黒復讐蔦、グリセル・シュート、ホロウワンなど、速い墓地ベースのコンボを許しながらもっと多くのデッキで見られるように見えるからだ。次の禁止改定では何も変更がないという可能性が高いが、今のところ、《信仰無き物あさり/Faithless Looting》はダークホースとして候補が上がりつつ、確率はアイアンワークスから何かが禁止になるのが有利だ。
スピリット
基本セット2019でモダンに追加された大きなもう一枚のカードは、スピリットに対しての《至高の幻影/Supreme Phantom》だった。あいにく、プロツアーではどのスピリットが最高であるか、あまり明確ではなかった。バント・スピリットが最もプレイされた構築であったが、白青スピリットも見られた(各プレイヤーの記録が無いため、どのバージョンが最も良いパフォーマンスだったか分からない)。いずれにしても、スピリットが見られたことは、この7番目によくプレイされたデッキが確かに適切な戦略であり、《至高の幻影/Supreme Phantom》の力を証明したことが示されている。
クールなモダンのデッキ
モダンでは、プロツアー25周年記念で新しいタイプのデッキはあまりなかったが、あまり頻繁には見られない一握りの素敵なデッキがあった。こいつらがそうだ!
モジュラー親和
メイン
2 《溶接の壺/Welding Jar》
4 《電結の荒廃者/Arcbound Ravager》
4 《電結の働き手/Arcbound Worker》
4 《歩行バリスタ/Walking Ballista》
4 《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》
2 《演習用模型/Sparring Construct》
4 《搭載歩行機械/Hangarback Walker》
2 《金属ミミック/Metallic Mimic》
4 《鋼の監視者/Steel Overseer》
2 《ゲスの玉座/Throne of Geth》
4 《硬化した鱗/Hardened Scales》
4 《古きものの活性/Ancient Stirrings》
2 《ペンデルヘイヴン/Pendelhaven》
4 《オパールのモックス/Mox Opal》
2 《地平線の梢/Horizon Canopy》
2 《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》
4 《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》
6 《森/Forest》
サイドボード
2 《減衰球/Damping Sphere》
2 《四肢切断/Dismember》
2 《進化の飛躍/Evolutionary Leap》
1 《墓掘りの檻/Grafdigger's Cage》
2 《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》
4 《自然の要求/Nature's Claim》
2 《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
追加ターン
メイン
1 《吠えたける鉱山/Howling Mine》
2 《差し戻し/Remand》
2 《謎めいた命令/Cryptic Command》
1 《ブーメラン/Boomerang》
3 《致命的な一押し/Fatal Push》
2 《万の眠り/Gigadrowse》
4 《クルフィックスの指図/Dictate of Kruphix》
2 《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
4 《血清の幻視/Serum Visions》
4 《時間のねじれ/Time Warp》
4 《水の帳の分離/Part the Waterveil》
2 《疲労困憊/Exhaustion》
3 《時間の熟達/Temporal Mastery》
1 《海の中心、御心/Mikokoro, Center of the Sea》
1 《宝石の洞窟/Gemstone Caverns》
1 《アズカンタの探索/Search for Azcanta》
2 《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
3 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
1 《涙の川/River of Tears》
1 《湿った墓/Watery Grave》
1 《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》
1 《水没した地下墓地/Drowned Catacomb》
3 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
2 《窪み渓谷/Sunken Hollow》
9 《島/Island》
サイドボード
1 《バントゥ最後の算段/Bontu's Last Reckoning》
2 《儀礼的拒否/Ceremonious Rejection》
2 《集団的蛮行/Collective Brutality》
2 《減衰球/Damping Sphere》
1 《払拭/Dispel》
1 《致命的な一押し/Fatal Push》
2 《ハーキルの召還術/Hurkyl's Recall》
1 《スフィンクスの後見/Sphinx's Tutelage》
3 《氷の中の存在/Thing in the Ice》
白青スピリット
メイン
4 《霊気の薬瓶/AEther Vial》
4 《流刑への道/Path to Exile》
4 《至高の幻影/Supreme Phantom》
4 《呪文捕らえ/Spell Queller》
3 《無私の霊魂/Selfless Spirit》
4 《ドラグスコルの隊長/Drogskol Captain》
3 《幻影の像/Phantasmal Image》
4 《霊廟の放浪者/Mausoleum Wanderer》
4 《鎖鳴らし/Rattlechains》
2 《悔恨する僧侶/Remorseful Cleric》
1 《大いなる玻璃紡ぎ、綺羅/Kira, Great Glass-Spinner》
2 《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》
3 《変わり谷/Mutavault》
1 《秘教の門/Mystic Gate》
1 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
4 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
2 《神聖なる泉/Hallowed Fountain》
2 《地平線の梢/Horizon Canopy》
4 《金属海の沿岸/Seachrome Coast》
2 《島/Island》
2 《平地/Plains》
サイドボード
2 《減衰球/Damping Sphere》
1 《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
2 《コーの火歩き/Kor Firewalker》
1 《否認/Negate》
1 《日光女/Nikko-Onna》
2 《安らかなる眠り/Rest in Peace》
2 《石のような静寂/Stony Silence》
2 《統一された意思/Unified Will》
2 《崇拝/Worship》
エルフ
メイン
4 《召喚の調べ/Chord of Calling》
4 《集合した中隊/Collected Company》
3 《エルフの部族呼び/Elvish Clancaller》
4 《ドゥイネンの精鋭/Dwynen's Elite》
4 《エルフの大ドルイド/Elvish Archdruid》
1 《再利用の賢者/Reclamation Sage》
4 《エルフの神秘家/Elvish Mystic》
4 《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》
4 《群れのシャーマン/Shaman of the Pack》
4 《イラクサの歩哨/Nettle Sentinel》
4 《遺産のドルイド/Heritage Druid》
2 《背教の主導者、エズーリ/Ezuri, Renegade Leader》
4 《地平線の梢/Horizon Canopy》
4 《光り葉の宮殿/Gilt-Leaf Palace》
4 《魂の洞窟/Cavern of Souls》
5 《森/Forest》
1 《沼/Swamp》
サイドボード
3 《減衰球/Damping Sphere》
1 《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage》
2 《台所の嫌がらせ屋/Kitchen Finks》
2 《再利用の賢者/Reclamation Sage》
2 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》
1 《無私の霊魂/Selfless Spirit》
4 《思考囲い/Thoughtseize》
(おわり)
面倒になったので、レガシーは翻訳しません。(金魚の中の人はレガシーをあまりプレイしないため、あまり大した内容がかかれていませんでした)
【翻訳】ローテーションに備える:デッキ編(スタンダード)(後編)
前編からの続きです。
原文
青単ストーム
ローテーションされるキーカード:
《霊気貯蔵器/Aetherflux Reservoir》、《鼓舞する彫像/Inspiring Statuary》、《バラルの巧技/Baral's Expertise》、《暗記+記憶/Commit+Memory》、《金属の叱責/Metallic Rebuke》、《改革派の地図/Renegade Map》、《発明博覧会/Inventors' Fair》、《光り物集めの鶴/Glint-Nest Crane》
生き残るキーカード:
《練達飛行機械職人、サイ/Sai, Master Thopterist》
青単ストームは死ぬ。これについてこれ以上言うことはない。順番にいこう。このデッキにとって一番重要なカードは、《霊気貯蔵器/Aetherflux Reservoir》、《鼓舞する彫像/Inspiring Statuary》、《逆説的な結果/Paradoxical Outcome》、《バラルの巧技/Baral's Expertise》で、すべてローテーションされる。ウィザードがどういうわけかラヴニカのギルドでストームを(まず無いが)サポートするメカニズムにしようしなければ、ストームの計画はスタンダードを去ることになる。
そうは言ったものの、良い知らせのヒントはある。コンボはローテーションが来るとテーブルから追い出されるが、《練達飛行機械職人、サイ/Sai, Master Thopterist》、《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》、《宝物の地図/Treasure Map》はまだあるし、基本セット2019から興味深いアーティファクトカードが何枚かある。だからラヴニカのギルドで青単アーティファクトが見られる可能性はある。ストームは無いが、多分《工匠の達人、テゼレット/Tezzeret, Artifice Master》が加わり、よりミッドレンジかコントロールに寄るだろう。パーツはそこにある。そしてTierデッキがたくさん去ることで、現実のデッキへと解決するために、必要なアーティファクトが大きく変わるかもしれない。そういう訳で、もし君が青単ストームをプレイしているなら、ローテーションで死んでしまうので、この後数か月間を楽しんでほしい。そしてこのデッキはコンボ・パーツを1枚どころか4枚も失ってしまうので、ラヴニカのギルドでこの事実を変える何かが刷られることは、ほとんど可能性がゼロである。
白青ギフト
ローテーションされるキーカード:
《王神の贈り物/God-Pharaoh's Gift》、《発明の天使/Angel of Invention》、《機知の勇者/Champion of Wits》、《査問長官/Minister of Inquiries》
生き残るキーカード:
なし
こいつについては何も言うことは無い。デッキ名の《王神の贈り物/God-Pharaoh's Gift》はローテーションされ、サポートカードはすべてローテーションされ、ほとんどの除去と全体除去はローテーションされる。あぁ、まだ《航路の作成/Chart a Course》があったね!
エスパー・コントロール
ローテーションされるキーカード:
《スカラベの神/The Scarab God》、《奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk》、《致命的な一押し/Fatal Push》
生き残るキーカード:
《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》、《アズカンタの探索/Search for Azcanta》、《残骸の漂着/Settle the Wreckage》、《ヴラスカの侮辱/Vraska's Contempt》
エスパー・コントロールは、追加の除去と《スカラベの神/The Scarab God》のために黒にタッチしていることを除くと、白青コントロールに非常に似ている。《スカラベの神/The Scarab God》と《致命的な一押し/Fatal Push》が無いと、直線的な白青コントロールの代わりにエスパーにする理由があまり無い。つまりほとんどのエスパー・コントロールのプレイヤーは《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》を追加で何枚か加え、ローテーションで白青コントロールに変異しそうである。
そうは言ったが、巨大で複雑な要因がここに1つある。ディミーアはラヴニカのギルドでサポートされる部族であり、アゾリウスはラヴニカの献身の冬までサポートされないということだ。エスパーは黒を捨て白青コントロールに変わることはまだ非常にありそうなことではあるが、もしラヴニカのギルドで強力なディミーアのコントロール・カードがもたらされたら、このデッキはエスパー色のまま残るかもしれない。今のところ、分かる術はあまり無い。ただ待って見るしかない。それでもまだ、《スカラベの神/The Scarab God》と《致命的な一押し/Fatal Push》が無い現在のスタンダード合法のカードしか考えないと、直線的な白青コントロールに代わってエスパー色をプレイする理由はほとんどない。
黒単ゾンビ
ローテーションされるキーカード:
《呪われた者の王/Lord of the Accursed》、《リリアナの支配/Liliana's Mastery》、《戦慄の放浪者/Dread Wanderer》、《致命的な一押し/Fatal Push》、《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger》
生き残るキーカード:
《死の男爵/Death Baron》、《死が触れぬ者、リリアナ/Liliana, Untouched by Death》、《戦墓のグール/Diregraf Ghoul》、《墓地の司令官/Graveyard Marshal》
ラヴニカのギルドでたくさんのゾンビが提供されなければ、この部族の成功は短命のように見える。現在ゾンビをプレイする主な理由は、この部族には良いロードがたくさんあるからだ。しかしローテーションは《呪われた者の王/Lord of the Accursed》と《リリアナの支配/Liliana's Mastery》の両方がなくなると主張するので、このデッキはすぐに《死の男爵/Death Baron》だけになってしまい、そうして競技的なアドバンテージはなくなってしまう。逆に、もしラヴニカのギルドでゾンビ・ロードが提供されるなら(ゴルガリはサポートされる部族であり、過去にゾンビをテーマにしたことがあるので、可能性はある)、ゴルガリ・ゾンビがローテーション後のデッキとして現れる可能性はある。
ラヴニカのギルドで提供されるいいものをすべて差し引くと、ローテーション後のゾンビにとって最高の望みは、ゾンビテーマを捨てて黒単アグロになることに焦点を当てることかもしれない。《戦墓のグール/Diregraf Ghoul》と《墓地の司令官/Graveyard Marshal》は両方とも、シナジーがなくても特にアグロで強力なカードだ。だから多分、数か月後大半のロードがスタンダードを去った後、生き残る何枚かのゾンビに、プレイアブルのままであるチャンスが与えられるだろう。
今日話したデッキ全部のうち、ゾンビはラヴニカのギルドのスポイラーを念入りに見ておきたいデッキだ。青単ストームや黒緑カウンターのような、ラヴニカのギルドで何が刷られるかに関係なくローテーションで死ぬデッキとは違って、ゾンビにとって、トップTierで残ることが出来る十分なカードを得る望みはいくらかはある。ラヴニカのギルドではゾンビはたくさん含まれず、この部族はフェード・アウトするか非部族の黒単アグロデッキに変わる可能性もある。今のところ、時間だけが知っている。
他のデッキ
- 《王神の贈り物/God-Pharaoh's Gift》が入ったものは何でもローテーションで死ぬ。デッキの色はあまり問題ではない。この問題は《王神の贈り物/God-Pharaoh's Gift》自体のローテーションだからだ。
- 白単天使はローテーションでデッキが改善される序盤の本命だ。(デッキにあることが良くない)2枚の《歩行バリスタ/Walking Ballista》の他、クリーチャーとその辺にいるもの全部含めて、非主流のパーツしか失わない。
- 同じことが白黒騎士にも当てはまる。実際、このデッキはクリーチャーとプレインズウォーカーはすべて残り、《致命的な一押し/Fatal Push》と《飛行機械による拘束/Thopter Arrest》のような交換可能な除去を何枚かしか失わない。
- 青黒アーティファクトは評価するのがトリッキーなデッキだ。このアーキタイプは《ウルザの後継、カーン/Karn, Scion of Urza》と《工匠の達人、テゼレット/Tezzeret, Artifice Master》を含む最も強力なカードはたくさん残るが、カラデシュ・ブロックの即席と最初見たときより重要だった《改革派の地図/Renegade Map》のような適当なサポートアーティファクトを失う。カーン/テゼレット・アーティファクト・デッキは確かにローテーション後も現れるが、失ったパーツのためにたくさんの再構築が要求されることになる。
- ラヴニカのギルドのスタンダードで、競技的で低予算のデッキを探しているなら、最高のスタート地点は赤単ケルドの炎だろう。このデッキは Budget Magic のウィザード・バーンにとても似ている。このデッキはすでに結果を残していて、赤単アグロの残りと比較してもたくさんは失わない(主に《ボーマットの急使/Bomat Courier》と《損魂魔道士/Soul-Scar Mage》で、出来れば他の赤の1マナと交換したい)。さらにできるだけ攻撃的に行くことは、新しいカードのために最適化しきっていない構築でプレイする他のプレイヤーを懲らしめることができるので、ローテーション後すぐの間は良い戦略であることが多い。
- 《反復の学部長、ナバン/Naban, Dean of Iteration》は《ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler》によって吹き飛ばされるので、赤単ケルドの炎よりリスクはあるが、ウィザードはもう一つのよい選択肢だ。
- 猫は死ぬ。《ドレイクの安息地/Drake Haven》のような各種サイクリング・コントロール・デッキも死ぬ。《副陽の接近/Approach of the Second Sun》も死ぬ(やったぜ)。
- ティムール・選別ワームのようなランプデッキは奇妙な位置にいる。《約束の刻/Hour of Promise》(と大抵《破滅の刻/Hour of Devastation》)はこのデッキの根源を形成している。《灰からの成長/Grow from the Ashes》は代替物となりえるが、ゾンビを作らなかったり非基本土地を手に入れられないことは大きな下位互換である。このアーキタイプが生き残るくらい良いランプカードがたくさんあるが、疑問点はローテーションされるカードが死ぬとき、このデッキはどの程度強力であるかである。俺の推測では、ラヴニカのギルドで何がもたらされるか見なけらばならないが、一般的にランプは悪くなるが、競技的にアンプレイアブルになるくらいとても悪くはならないだろう。
- 最後に、イクサランの部族を忘れてはならない。最近結果を残していないが、吸血鬼、マーフォーク、恐竜、海賊はすべてローテーションで自動的により良くなる。なぜなら、このデッキは何も失わず、ほとんどの最高のデッキはたくさんからすべての間のどこか量を失うからだ。つまり、特に良い赤単アグロのカードがローテーションされるおかげで、《ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler》(こいつは基本的に恐竜以外のデッキにとってfun policeだ)の人気が下がれば、最終的にこれらの部族が輝く時になるかも知れないということだ。(訳注:fun policeの意味が分かりませんでした。なんとなく楽しさを制限する者、という意味っぽいですが)
総括:デッキのランキング
今日の総括は、ローテーションでどの程度生き残るかという観点で、デッキをランキングしよう。この計画は単純だ。トップTierとは、少しの変更でローテーションで生き残りそうなデッキである。中間はローテーションで生き残るチャンスはあるが、新しいカードを何枚か受け入れる必要がありそうなデッキである。一番低いTierは、ローテーションが数か月で呼ばれたとき(ラヴニカのギルドで驚くくらいたくさんのサポートがなければ)死ぬであろうデッキである。
ここで、次のことを明らかにしておくことが重要だ。このランキングはただ単に、どの程度デッキがローテーションで生き残るかを元にしているだけである。ローテーション後デッキがどの程度良いかのランキングではない。大きな整備かゼロから始める必要があるデッキと比べて、大きなスタンダードですでに良くローテーションで比較的少ししか失わないデッキが、ラヴニカのギルドのスタンダードで確実に有利であることは正しいが、ラヴニカのギルドでどんなカードが現れるか知らないで、ローテーション後のメタを推測することは不可能である。
- Tier1 (すでに良く、ほとんど失わない):白青コントロール。緑単ストンピィ。
- Tier1.5 (上昇する、現在低Tierだがローテーション後良くなりそう):白単/白緑/アブザン・天使。白黒騎士。赤単ケルドの炎。
- Tier2 (現在良いがローテーション後助けか再構築の必要がある、生き残るかもしれないし生き残らないかもしれない):グリクシス・ミッドレンジ/ドラゴン。赤/赤黒アグロ。ゾンビ。ランプ。青黒アーティファクト。エスパー・コントロール。
- Tier2.5 (現在競技的ではないが、ローテーション後よくなりそう):恐竜。白黒吸血鬼。青緑/青単マーフォーク。海賊。青赤ウィザード。青単ウィザード。
- Tier3 (ラヴニカのギルドで奇跡が起きないとローテーションで死ぬ):各種ギフト。黒緑カウンター。青単ストーム。猫。サイクリング・コントロール。各種副陽。
もちろん、このランキングは、特にTier2について、欠陥が無い訳ではない。例えば、《破滅の龍、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Ravager》が入ったある種のグリクシス・ミッドレンジが、ローテーション後のスタンダードの一部になることは、とてもありそうである。疑問点は、存在するかどうかではなく、どのくらい良いかである。逆に、(ラヴニカのギルドでサポートを得て)ゾンビがプレイアブルなデッキとして残るか、(ラヴニカのギルドで何も得ず)競技的なデッキとしての存在を終えるかは、半々である。それでもまだ、こういった欠陥があるにもかかわらず、このTierリストは君にローテーション後を予想するための、とても良いアイデアを与えるに違いない。
おそらく、ラヴニカのギルドで何が起こるかに関係なく、Tier1のデッキがローテーション後のスタンダードでたくさんプレイされることが非常にありそうである。Tier1.5のデッキは、Tier1程評価はされないのでリスクが伴うが、基本的にローテーションでカードがすべて残るという意味で、他と同じように見える。Tier2のデッキはどちらかの道へ行くかもしれない。最高のカードをたくさん失うが、みんなは少なくてもローテーション後デッキを回そうとしてみるくらい定番カードが残るか、ラヴニカのギルドから正しいサポートがあり、ローテーション後トップ付近に留まるかである。Tier2.5のデッキは、カードは残るのでローテーションで良くなるが、他のデッキは重要なモノを失い、現在トーナメントレベルでプレイされていないのでもっと低いラインであることを除くと、Tier1.5と同じようになる(少なくてもTier1.5のデッキはすべて最近結果をある程度残している)。最後にTier3は、ウィザーズが何か超狂った前例のないこと(たとえその次元のフレーバーに合っていなくても、《王神の贈り物/God-Pharaoh's Gift》を再録するとか)をしなければ、ローテーション後チャンスが無いくらいキー・パーツを失うので、おそらく忘れるべきであろうデッキである。
まとめ
ともかく今日はこれで全部だ。ローテーション後のラヴニカのギルドのスタンダードで、君が一番わくわくしたデッキは何かな? もし君のデッキがローテーションされるなら、乗り換える計画は何かな? ローテーションでどんなデッキが良くなるかな? とても悪くなるデッキは他にどんなのがあるかな? コメントで教えてくれ!
(おわり)
【翻訳】ローテーションに備える:デッキ編(スタンダード)(前編)
カード資産編は未翻訳ですが、こちらを見てください。
原文:
ラヴニカのギルドはちょうどあと2ヶ月でリリースされる。たくさんの素敵な新しいカードが多元宇宙に追加されることに加え、秋のセットのリリースでスタンダードにローテーションも訪れる。つまりカラディシュ、霊気紛争、アモンケット、破滅の刻 --- 現在のスタンダードで最も強力なカードに満ちたセット --- は、スタンダードから去っていく。君が過去数か月から1年もの間プレイしていたデッキがすぐにプレイできなくなるかもしれないので、ローテーションはある意味苦痛であるが、同時にわくわくすることでもある。1年以上後で、ほとんどのプレイヤーはたぶん《スカラベの神/The Scarab God》、《熱烈の神ハゾレト/Hazoret the Fervent》、《キランの真意号/Heart of Kiran》やその仲間達で満ちたデッキを使っているだろう。ローテーションで小さくなったスタンダードが新たに開始され、ラヴニカのギルド自体から得られる楽しく新しいカードと並んで、潜在的にイクサランの部族や、ドミナリアや基本セット2019から眠れるカードが脚光を浴びるチャンスが得られることになる。
もちろんローテーションの悪い点の一つには、資産に対するインパクトがある。数週間前、個々のカードとローテーションにどう対応するかについて話をした。しかし今日は、もっとメタの観点に行き、デッキについて議論しよう。ローテーションが持つ奇妙は側面には、すべてのデッキが同じインパクトがあるわけではないということだ。スタンダードで現在最もプレイされているデッキの中でも、いくつかのデッキはローテーションされるカードを使って構築されているため、ローテーションで完全に息絶え、他のデッキは、少しの変更をすることで適応させることができ、ラヴニカのギルドのスタンダードでもプレイアブルであり続けることができる。
君のデッキがローテーションでどのくらい生き残れそうであるかを見つけ出すことは、もし君のデッキが消えてしまうように見えるなら、少なくてもある程度の価値がまだある間にデッキを売ることができるので、大きな価値がある。逆にもし居続けるように見えるなら、数か月の間新しいフォーマットに備え始めるために、ローテーションで失うパーツと交換できるカードについて考え始めることができる。そういう訳で、今日の目的は単純だ。スタンダードで最も人気のあるデッキを見ていき、ローテーションでどんなパーツを失うのかを見つけ出し、できればローテーションでどの程度生き残れそうか(あるいは生き残れなさそうか)定義しよう。
デッキに行く前に取り急ぎ1つ注意がある。今日の話の中心は、土地以外のメインデッキのカードである。土地とサイドボードは重要であるが、デッキをプレイアブルにするかそうしないかにはあまり関係なさそうである。ウィザーズはいつでも新しい土地サイクルを刷るので、たとえファスト・ランドとサイクリング・ランドがローテーションされても、本質的にはこの痛みを和らげる助けになる、新しい土地サイクルが得られることが保証されている。一方サイドボードはほとんどメタゲームに依存していて、これを議論することにたくさんの時間を費やすのはムダ骨である。たしかに《チャンドラの敗北/Chandra's Defeat》は現在のサイドボード定番でローテーションされるが、現時点では、赤系アグロがサイドボードが必要になるデッキになるかどうかさえ分からない。もしメインデッキが堅牢のままなら、ローテーション後人気のあるデッキを何でも対象にする、サイドボードの枠を満たす妥当な何かはまず見つけろことができるだろう。
最もプレイされたデッキ
赤黒ミッドレンジ
ローテーションされるキーカード:
《ボーマットの急使/Bomat Courier》、《損魂魔道士/Soul-Scar Mage》、《航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ/Kari Zev, Skyship Raider》、《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger》、《ピア・ナラー/Pia Nalaar》、《熱烈の神ハゾレト/Hazoret the Fervent》、《栄光をもたらすもの/Glorybringer》、《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance》、《手付かずの領土/Unclaimed Territory》、《削剥/Abrade》、《キランの真意号/Heart of Kiran》、《木端+微塵/Cut+Ribbons》
生き残るキーカード:
《ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler》、《再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix》
最高のニュースで始めよう。赤単/赤黒アグロ --- 過去1年間の大半でスタンダードの魔物 --- はローテーションで死ぬことが期待される。このデッキの現在の構築の中では、ローテーション後支えるカードは《ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler》と《再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix》しかなく、他のカードはすべて 10月5日にフォーマットから去る。《ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler》と《再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix》は素晴らしいし、ローテーション後の赤系アグロのリストの根本を形成することが出来るかもしれないが、とんでもない枚数を失うことは、最低でも、このデッキはローテーション後大きく違ったもののようになることを意味している。そして伝統的な赤系アグロは、ラヴニカのギルドのスタンダードではほとんど全くプレイされなくなる。
他に覚えておいてほしいことは、ローテーション後の赤系アグロは、伝統的な赤系アグロではないかもしれないということだ。ローテーション後残っているカード・プールを考えてみたなら、青赤ウィザード、赤単ゴブリン、赤黒海賊を筆頭に、たくさんのアグロ・テーマは部族がベースになっているということである。対価となる《熱烈の神ハゾレト/Hazoret the Fervent》や《栄光をもたらすもの/Glorybringer》のようなカードが無いと、ラヴニカのギルドのスタンダードでは、一般的な「最高の赤系アグロ向けカードをプレイする」ことより、《燃えがらの風、エイデリズ/Adeliz, the Cinder Wind》入り果敢ウィザードやゴブリンのような、最高の赤っぽいアグロ・デッキを見つけ出すことかもしれない。いずれにせよ、今知っている赤系アグロはローテーションで死ぬ。だからもし君が赤単/赤黒アグロのプレイヤーであるなら、ラヴニカのギルドがリリースされる2ヶ月後、君がプレイしたい方向に考え始めるのに最高のときということだ。
緑単ストンピィ
ローテーションされるキーカード:
《不屈の神ロナス/Rhonas the Indomitable》、《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger》、《顕在的防御/Blossoming Defense》、機体
生き残るキーカード:
《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》、《茨の副官/Thorn Lieutenant》、《鉄葉のチャンピオン/Steel Leaf Champion》、《打ち壊すブロントドン/Thrashing Brontodon》、《原初の飢え、ガルタ/Ghalta, Primal Hunger》
緑単ストンピィは、ローテーションを知る興味深いケースだ。もし最も人気のある構築を見てみるなら、《原初の飢え、ガルタ/Ghalta, Primal Hunger》を早く出す助けにするために、機体と《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger》へ依存しているせいで、実際はカードの半分くらいは失うことになる。たくさんのサポートカードを失うせいで《原初の飢え、ガルタ/Ghalta, Primal Hunger》が悪くなるので、このデッキは最低でもローテーションで適応させる必要がある。一方で、《蔦草牝馬/Vine Mare》を使った別の緑単ストンピィの構築では、すでに成功している人達もいる上、この構築はほとんどローテーションで生き残る。例えば、緑単呪禁馬オーラデッキは、《不屈の神ロナス/Rhonas the Indomitable》、《顕在的防御/Blossoming Defense》、《活力のカルトーシュ/Cartouche of Strength》しか失わず、すべて交換可能だ。他の2マナ偏重の構築は、《マーフォークの枝渡り/Merfolk Branchwalker》のようなカードのために、《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger》と大半の機体を捨て、赤緑封印破りデッキは、根本は同じような構築であるが、緑の大きなクリーチャーをプレイするために他の対価がある《サルカンの封印破り/Sarkhan's Unsealing》はローテーションしない。
こういった情報をすべて手にすると、2つのことが見えてきそうである。1つ目は、最も人気のある緑単ストンピィは、ローテーションで大きな変更を受け入れることになる。2つ目は、緑単ストンピィはラヴニカのギルドでも非常に存在しそうであるということである。もし3つのリストを組み合わせ、ローテーションするカードを《蔦草牝馬/Vine Mare》や《マーフォークの枝渡り/Merfolk Branchwalker》や《ギガントサウルス/Gigantosaurus》やそういったカードに交換したなら、最終的な結果は、非常にプレイアブルなローテーションに耐えるリストになるように見える。そしてこのことは、ラヴニカのギルドから得るかもしれない新しいカードはまだ何も含んでいない。そういう訳で、もし君が緑単ストンピィのプレイヤーなら、おそらくラヴニカのギルドのスタンダードで君のリストをどう変更したいかについて、考え始めるのが賢いだろう。しかし君は、このデッキを微調整でもう1年プレイすることに、確信していると感じているにちがいないかもしれない。
グリクシス・ミッドレンジ
ローテーションされるカード:
《死の権威、リリアナ/Liliana, Death's Majesty》、《スカラベの神/The Scarab God》、《機知の勇者/Champion of Wits》、《光袖会の収集者/Glint-Sleeve Siphoner》、《奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk》、《致命的な一押し/Fatal Push》、《大災厄/Doomfall》
生き残るカード:
《破滅の龍、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Ravager》、《ヴラスカの侮辱/Vraska's Contempt》、《本質の散乱/Essence Scatter》、《喪心/Cast Down》
現在のスタンダードで、トップ付近にいるグリクシス・ミッドレンジには2つの構築がある。《つむじ風の巨匠/Whirler Virtuoso》をサポートするエネルギーのサブテーマをもっと突っ込んだ構築と、エネルギーのカードを少なくした構築だ。どちらもローテーションで生き残らない。複数の適当な除去呪文を除くと、ローテーションで生き残るグリクシス・ミッドレンジの定番カードは、《破滅の龍、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Ravager》しかない。《破滅の龍、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Ravager》はローテーション後のスタンダードでも居場所を見つけられそうなくらい強力であるが、すべてのクリーチャーとプレインズウォーカーはローテーションでフォーマットを去るから、このデッキが今日のものより大きく異なるようになることに疑いはない。
グリクシス・ミッドレンジにとってもっと大きな問題は、デッキが失う多くのカードは代えが難しいことである。《スカラベの神/The Scarab God》は長い間スタンダードにおける最高のカードの1枚であったし、神についてたくさんの説明があったことが原因で、ラヴニカのギルドでは何も押されないということになりそうである。《光袖会の収集者/Glint-Sleeve Siphoner》は最初の《闇の腹心/Dark Confidant》の亜種で、たとえ両者の間で書かれていることにたくさんの異なっていても、オリジナルのボブ以来、実際スタンダードの定番である。凶報:ここまで、《奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk》と、スタンダードのある時点で最高だった他のカードについてはまだ含まれていない。
一方で、ディミーアとイゼットはラヴニカのギルドでサポートされるギルドである。つまりグリクシスは、たくさんの新しいおもちゃを得そうであるということである。ラヴニカのギルドで新しく追加されるカードが、《スカラベの神/The Scarab God》とその仲間達の力と一致するかどうかはまだ分からないが、今年の秋にとてつもない枚数のグリクシスのカードが来ることで、ある種のグリクシス・ミッドレンジがプレイアブルであり続けることがありそうに見える。
ここで言うことのすべては、《破滅の龍、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Ravager》がその辺で座っているだけでも強力過ぎるので、みんながこのエルダー・ドラゴンを悪用する方法を見つけ出している間、グリクシス・ミッドレンジはローテーション後の世界でどの程度良いかが分からないくらい、たくさんの強力なカードを失ってしまうということである。このデッキは単にラヴニカのギルドで積まれ、典型的なグッドスタッフ・ミッドレンジ・デッキとして残る可能性はあるが、伝統的なミッドレンジ・デッキよりも、みんなは欠落を埋めるために、ある種の多色ドラゴンの構築へ向かうことになるほうが可能性が高い。実際、すでにこの方向へ最初の一歩を踏み出し始めている。グリクシス・ドラゴンはローテーションでたくさんのものを失うが、《ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler》、《火の血脈、サルカン/Sarkhan, Fireblood》、《厄介なドラゴン/Demanding Dragon》はすべて生き残り、《破滅の龍、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, the Ravager》を使った素敵な枠組みを形造る。もし君が現在のグリクシス・ミッドレンジのプレイヤーなら、ローテーションに備えてこの方向に向かう小さなステップを踏む価値があるかもしれない。
黒緑カウンター
ローテーションされるカード:
《巻きつき蛇/Winding Constrictor》、《新緑の機械巨人/Verdurous Gearhulk》、《光袖会の収集者/Glint-Sleeve Siphoner》、《ピーマの改革派、リシュカー/Rishkar, Peema Renegade》、《歩行バリスタ/Walking Ballista》
生き残るカード:
《翡翠光のレインジャー/Jadelight Ranger》、《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》、《貪欲なチュパカブラ/Ravenous Chupacabra》
ローテーションでデッキを評価するとき、非常に簡単なルールがある。デッキにローテーションされるカード名が付いているなら、おそらくローテーションで生き残らないだろう。黒緑カウンターがこのケースだ。デッキ名になっている +1/+1 カウンターを倍にする《巻きつき蛇/Winding Constrictor》がないと、このデッキは単純に対価がないことになる。もちろん問題はこれだけではない。対価を失うこと以外でも、カウンターを乗せる良いカードも大半を失ってしまう。《歩行バリスタ/Walking Ballista》、《新緑の機械巨人/Verdurous Gearhulk》、《ピーマの改革派、リシュカー/Rishkar, Peema Renegade》はすべてフォーマットから去ってしまう。
一方、主な生き残るカードは、《翡翠光のレインジャー/Jadelight Ranger》と《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》で、両方ともローテーション後の世界ではプレイアブルではあるが、 +1/+1 カウンターをテーマにしたデッキには入らなそうである。代わりに、緑単ストンピィのようなデッキのほうがもっと入りそうであるか、あるいは多分イクサランのテーマである探検デッキがローテーション後のスタンダードで独り立ちする場所をみつけるだろう。それでもまだ、もし君が過去18ヶ月に渡ってヘビ遣いであったなら、終わりは見えるところにあり、ラヴニカのギルドのスタンダードでは、現在のデッキと少し似ているモノをプレイできる可能性はほとんどなさそうである。
白青コントロール
ローテーションされるキーカード:
《不許可/Disallow》、《排斥/Cast Out》、《明日からの引き寄せ/Pull from Tomorrow》、《暗記+記憶/Commit+Memory》
生き残るキーカード:
《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》、《アズカンタの探索/Search for Azcanta》、《封じ込め/Seal Away》
白青コントロールは、ローテーションについて本当に全く注意がいらない。確かに、一握りの適当なユーティリティ呪文を失うが、デッキの中心は《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》と《アズカンタの探索/Search for Azcanta》であり、これらは生き残る。つまり、このデッキはこれらのカードと共に生き残ることになる。悪い点は、アゾリウスはサポートギルドではないので、ラヴニカのギルドでほとんどサポートを得られないかもしれないということしかない(しかしラヴニカの献身では、たくさんの新しいおもちゃが提供されそうなので、金曜日注意しよう)。
ローテーション後の世界において白青コントロールの他の大きな良い点は、失うパーツは簡単に交換できるか、すでに代替があるかということである。《不許可/Disallow》は素晴らしい3マナの打消し呪文であるが、すべてのセットに新しい3マナの打消しがあり、たとえ白青コントロールが《不許可/Disallow》を《取り消し/Cancel》に交換しなければならなくても、95% のゲームで負けることは無い。一方《排斥/Cast Out》は《イクサランの束縛/Ixalan's Binding》に変わり、《燻蒸/Fumigate》は若干下位互換(メタゲームによる)になるが《浄化の輝き/Cleansing Nova》に変わる。そしてこのデッキは自分のやることをし続ける。
基本的に、白青コントロールは重大なモノはあまり失わないし、失うものはほとんど悪くならない選択肢で簡単に交換される。このことと、《熱烈の神ハゾレト/Hazoret the Fervent》や《スカラベの神/The Scarab God》のような回答必須の脅威がローテーションされる事実とで、白青コントロールはラヴニカのギルドのスタンダードで良いデッキの1つである、序盤の本命であるように見える。大半の他のトップデッキは少なくても悪くなるし、いくつかのデッキは完全に消えていくが、白青コントロールは今日のデッキと大体同じくらい良いデッキとして残るに違いない。そしてこれはラヴニカのギルドのどんなアップグレードも数えていない。もし君が白青コントロールのプレイヤーなら、ローテーションを楽しみにすべきである。君のデッキにとって良いことに違いないからだ。
(後半へつづく)
【翻訳】Against the Odds:スクイーの墓所(モダン)
原文:
やぁみんな、第148回目のAgainst the Oddsへようこそ。先週、2回目になる全部基本セット2019からの候補だったが、結局トップになったのは、素敵な新しいコウモリ・トークンを生成する《冒涜された墓所/Desecrated Tomb》だった。そういう訳で、今週はモダンへ向かって、《冒涜された墓所/Desecrated Tomb》と《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》のコンボを使って大量のコウモリ・トークンを作ることにより、勝利を拾うことができるか見てみよう。《冒涜された墓所/Desecrated Tomb》はモダンとい強力なフォーマットで戦うことができるかな? 動画に行って見てみよう。そしてこのデッキについてもっと話をしよう!
動画
Against the Odds: Squee's Tomb (Modern) - YouTube
スクイーの墓所
メイン
4 《冒涜された墓所/Desecrated Tomb》
2 《稲妻の斧/Lightning Axe》
4 《ゾンビの横行/Zombie Infestation》
4 《ゴルガリの凶漢/Golgari Thug》
4 《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》
4 《恐血鬼/Bloodghast》
3 《集団的蛮行/Collective Brutality》
3 《思考囲い/Thoughtseize》
4 《安堵の再会/Cathartic Reunion》
4 《信仰無き物あさり/Faithless Looting》
4 《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》
1 《草むした墓/Overgrown Tomb》
4 《汚染された三角州/Polluted Delta》
4 《黒割れの崖/Blackcleave Cliffs》
2 《血の墓所/Blood Crypt》
4 《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
1 《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
3 《沼/Swamp》
1 《山/Mountain》
サイドボード
2 《血染めの月/Blood Moon》
2 《滅び/Damnation》
2 《減衰球/Damping Sphere》
1 《暗黒破/Darkblast》
3 《破壊的な享楽/Destructive Revelry》
3 《虚空の力線/Leyline of the Void》
1 《稲妻の斧/Lightning Axe》
デッキ
《冒涜された墓所/Desecrated Tomb》が勝利したことが分かったとき、俺が最初に決めたことは、このカードをスタンダードとモダンのどちらでプレイするかを見つけ出すことだった。先週のアルカデスのような、スタンダードで回らなかったデッキとは違って、《冒涜された墓所/Desecrated Tomb》はスタンダードでプレイできる可能性が高い。しかしスタンダードで見つかった問題は、このデッキの中心的なことよりもむしろ、《冒涜された墓所/Desecrated Tomb》はコウモリ・トークンをときどき産むが、大抵は《屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger》や《再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix》でビートダウンすることが多いことだ。目的は《冒涜された墓所/Desecrated Tomb》デッキを構築することであり、たまたま《冒涜された墓所/Desecrated Tomb》をプレイするデッキではないので、俺はモダンへ移ることにした。最初は、フォー・ホースマンや死ぬ運命にある《心なき召喚/Heartless Summoning》デッキ(蛇足:すべてのコウモリ・トークンは《心なき召喚/Heartless Summoning》で死ぬ)のような、いろいろなコンボデッキを考えたが、その後で《冒涜された墓所/Desecrated Tomb》を使って真の無限コンボをするより、多分一番良い計画は、このアーティファクトを何枚かのシナジーがある支援カードと共に毎ターン大量のコウモリ・トークンをタダで産む、一種の超《苦花/Bitterblossom》として使うことかもしれないと理解した。最終的に、結局スクイーの墓場にたどり着いた。
このデッキのステップ1は、1枚か2枚の《冒涜された墓所/Desecrated Tomb》を見つけることだ。クリーチャーが墓地から去るとき、いつでも 1/1 飛行のコウモリ・トークンを得られるようにしておく。これをするために、主に《信仰無き物あさり/Faithless Looting》と《安堵の再会/Cathartic Reunion》を使う。《冒涜された墓所/Desecrated Tomb》のためにデッキを掘り進むことに加え、墓地も溜めることができる(できれば、《冒涜された墓所/Desecrated Tomb》の能力を誘発するために墓地にクリーチャーが落ちてほしい)。
一旦《冒涜された墓所/Desecrated Tomb》を戦場に出せれば、次の目的はできるだけ早く墓地を満たし、コンボパーツの残りを見つけることだ。このためには、主に《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》と《ゴルガリの凶漢/Golgari Thug》の発掘の能力を使う。1ターンで4~5枚デッキを削ることは助けになるが、両方の発掘持ちは追加の良い点がある。発掘すると、技術的には墓地からクリーチャーが去るので、《冒涜された墓所/Desecrated Tomb》からコウモリ・トークンが得ることができる! 《信仰無き物あさり/Faithless Looting》と《安堵の再会/Cathartic Reunion》の助けがあると、同じターンで複数回発掘をすることができ、大量のカードを墓地に投げ捨てて、何体ものコウモリ・トークンを作ることができることも、覚えておく価値がある。
墓地を満たすことの目的は、できるだけたくさんの《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》を見つけることだ。スクイーはクリーチャーとしては素晴らしくは無いが、毎ターン墓地からタダで手札に戻り、墓地にある《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》ごとにコウモリ・トークンを作るので、《冒涜された墓所/Desecrated Tomb》とのコンボパーツとしては驚くほど素晴らしい。一方《恐血鬼/Bloodghast》は、スクイーのバックアップ版だ。価値をたくさん繰り返し与えてくれる訳ではないが、上陸の誘発能力で墓地から手札に戻れば、まだコウモリ・トークンを作ってくれる。そして対戦相手を攻撃し、もし対戦相手がブロックするか《恐血鬼/Bloodghast》を倒したら、さらに土地をプレイして《恐血鬼/Bloodghast》を戻し、もっと多くのコウモリ・トークンを作ることが出来ることが分かるだろう。
このパズルの最後のパーツは、《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》を繰り返し捨てる手段だ。《信仰無き物あさり/Faithless Looting》と《安堵の再会/Cathartic Reunion》のようなカードは助けになるが、最高の選択肢は《ゾンビの横行/Zombie Infestation》だ。もし2枚のスクイーに加え《ゾンビの横行/Zombie Infestation》と《冒涜された墓所/Desecrated Tomb》を見つけることができるなら、スクイーを2枚とも捨て、その後手札に戻すことで 2/2 ゾンビと 2体の 1/1 飛行コウモリ・トークンを作ることができるエンジンが得ることになる。そして、この過程をマナを全く使うことなく毎ターン繰り返すことが出来る! 結果的に4枚のスクイーを見つけ、その後2体の 2/2 ゾンビと4体の 1/1 コウモリ・トークンを毎ターン作ることができ、タダで産みだした大量の価値で圧倒することができる! 結果的に無料トークンの軍隊は、攻撃して対戦相手を倒すくらい十分な数になり、たとえそうなるのに時間が掛かっても、対戦相手が持っているかもしれないどんな脅威に対しても、無限のチャンプ・ブロッカーがあるので、実際には問題とはならない。
このデッキのまとめは《思考囲い/Thoughtseize》で、このカードはコンボとコントロールに対して助けになる。加えてスクイーと発掘のカードを捨てる追加の手段になる、複数の除去と手札破壊の呪文がある。《稲妻の斧/Lightning Axe》はたった1マナでこのフォーマットの何でも倒すことができ、《ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob》のおかげでカードを捨てることはこのデッキにとって本当に全然悪い点にならない(さらに、実際には発掘のカードを墓地に置けると、良い点になることもある)。一方《集団的蛮行/Collective Brutality》は、カードを全部積極的に墓地に置きたいので、通常2~3回増呪をタダ唱えられるので、このデッキのほとんどのカードよりもずっと柔軟だ。
対戦
スクイーの墓所デッキにとって恐ろしい対戦は、高速のコンボデッキだ。スクイー、《ゾンビの横行/Zombie Infestation》、《冒涜された墓所/Desecrated Tomb》のコンボは、たいてい倒すことができない遅いエンジンではあるが、もし対戦相手が3~4ターン目で倒すコンボなら、世界中にいるすべての 1/1 コウモリ・トークンでは生き残れない。《思考囲い/Thoughtseize》と《集団的蛮行/Collective Brutality》と何枚かのサイドボードがあることは助けにはなるが、速いコンボはまだ厳しい対戦である。一方クリーチャーとコントロールデッキに対しては完全に強力だ。除去偏重のミッドレンジデッキに対しては、毎ターンより多くのクリーチャーをただ作り続け、大きないやらしい《タルモゴイフ/Tarmogoyf》と《死の影/Death's Shadow》を永遠にチャンプ・ブロックできるので、対戦相手の除去には本当に注意がいらない。コントロールに関しては、《恐血鬼/Bloodghast》や《ゾンビの横行/Zombie Infestation》のようなカードが、たとえ盤面に全体除去を撃っても脅威はただちに戻ってくるので、対戦相手にとって付いていくのが本当に難しい。さらに、《ゾンビの横行/Zombie Infestation》と《冒涜された墓所/Desecrated Tomb》は両方ともかなり低コストであるので、もっと高コストなコンボより、対戦相手の打消し呪文をすり抜けて着地させることが簡単である。
勝率
概して、5回対戦して4回勝ち、勝率は 80% だった。ゲーム別では 13 ゲーム中9回勝ち、勝率は 69% だった。この結果は、スクイーの墓所デッキは、最近では Againt the Odds の最高のデッキの1つだった。もっと印象的なことは、低Tierみたいなデッキではないことだ。対人間の3ゲーム目には負けたが、トロン、バント・スピリット、バーン、テフェリー・コントロールはなんとか倒すことが出来た! このデッキに対して非常に良い、墓地対策を避けられるというちょっとした幸運はあったかもしれないが、トロンが墓地を追放するために《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》を見つけたゲームでなんとか勝つことが出来た。《冒涜された墓所/Desecrated Tomb》自体に関しては、驚くほどよかった。このカードがなくても数ゲームは勝てたが、毎ターン電光石火の速さで盤面を再構築する力は、完全に強力だ。そしてスピリットとの対戦では、このアーティファクトの力が見られた。対戦相手は大量の大きな呪禁持ち飛行があったが、盤面に満ちたコウモリ・トークンに対して何もすることはできなかった。結果的に盤面を大きく展開して、勝つために対戦相手の防御を単にすり抜けるだけでよかった。
来週の候補
もうすぐ普通の Against the Odds に戻るが、まだプレイしていない何枚か素敵な基本セット2019のカードがある。だから最新セットからもう一枚探査しよう。来週はどの基本セット2019のカードを使って(おそらくほとんどスタンダードで)構築すべきかな? コメントで投票して教えてくれ!
(おわり)